ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜 作:萊轟@前サルン
みらい「今日から戦兎くんも私達と一緒に学校に通うんだよ!」
戦兎「はっ?俺、中学2年じゃないぞ?見た目は子供っぽくても26歳の大人だぞ! 」
みらい「私がお母さんに同い年って言ったらお母さん信じちゃってさー」
戦兎「…戸籍が無いとこんな面倒なことが起こるのか」
みらい「まぁ、楽しもうよ!」
戦兎「はぁ…分かったよ…って事で第4話どうぞ」
某平日の日の出から少し経った頃、朝日奈家の地下室で俺は自分の身なりを懸命に整えていた。
「くそっ…なんで俺だけもう一回中学生になんなきゃいけないんだよ…」
「それはお前がバカだからだな」
「…お前にだけはバカと言われたくない」
万丈にバカと言われた俺は愚痴をこぼしながらも黙々と身支度を進めている。登校時間まではまだ1時間30分くらいあるが、俺はみらい達のように登校時間ギリギリまで寝ているというような危なっかしい事は出来ないと思い、タイマーを午前5時30分辺りにセットして午前5時40分には起きていた。
一方の万丈は、大いびきをかきながら寝ていた。ここで俺は先程、バカと言われたのは自分の勘違いでただ万丈が寝言を言っていた事に気付いた。
「フッ、この筋肉バカが…!」
俺はフッとうっすら笑いながら寝ている万丈にそう言い、朝日奈家の一階に繋がる階段をゆっくり登っていく。
階段を上り終わり、リビングの部屋に行くと、既にキッチンで朝日奈今日子が朝飯を作っていた。
「あら、戦兎くん!早いわねぇ!みらいも戦兎くんみたいに早起きになればなぁ…」
「みらいなら早起きくらいできるようになりますよ!」
「ふふふ…出来るようになるといいわね」
俺と朝日奈今日子が話していると、二階から誰かが階段を降りてくる足音が聞こえた。リコが二階からゆっくりと階段を降りてくる。そして、階段を降りた後、リビングの扉を開けた。
「おはようございます!」
「リコちゃんおはよう!」
「あら、戦兎くん起きるの早いわね」
「ギリギリに起きると身支度が出来ないまま学校に行く羽目になるからな…」
俺は白飯をもぐもぐと咀嚼しながらリコにそう答える。それから約10分後、白飯を食べ終わり、皿を流しで洗って水切りカゴに置いた。まだ登校までは時間がある為、みらいを起こしにいく事にした。
みらいの部屋の前に着き、扉をコンコンと何回かノックをしてから中へ入っていく。みらいは今日も相変わらずぐっすりと寝ている。俺は寝ているみらいの近くへ歩み寄った後、みらいの両頬を引っ張り無理やり起こした。
「いてて…戦兎くん痛いよぉ〜」
「お前が毎朝ギリギリまで寝てるから今日は時間に余裕を持てるように起こしてやったんだぞ!」
「じゃあ、おんぶして私を一階のリビングに連れてって」
「はっ?自分で下に行きなさいよ!」
「だってまだ寝起きで動けないんだもん」
「はぁ…しょうがねぇな!ほら、背中に乗れ」
起こしたはいいが、みらいは寝起きということを理由に自力では動けないと言い、俺におんぶするよう頼んできた。俺は仕方なくみらいをおんぶする事にし、みらいが背中に乗れる位置までしゃがんでみらいが背中に乗ってくるのを待っていた。
「じゃあ、乗るよ〜」
「おう、早く乗れ」
みらいが背中に乗り、俺は下のリビングを目指して階段を降りていく。みらいは細身の為、背中に乗せても負荷はかからず軽かった。
「戦兎くん、おんぶのお礼してあげるね…」
「おんぶのお礼?」
俺はその瞬間、うなじ辺りに弾力のある柔らかいものが当たる感触がした。感触のした後、みらいがうふふと軽く笑っていた。
「うふふ…戦兎くんの首裏にキスしちゃった…///」
「えっ?おい、どういう事だ!?」
俺は突然のことに驚き、みらいにこれはどういう事なのかを聞き返したが返事はなかった。どうやら、再び眠りについてしまったらしい。
「今日子さん、みらいちゃん連れてきましたよ!」
「戦兎君!ありがとう!ソファに寝かせておけばそのうち起きると思うわ!」
俺はみらいをソファに寝かせて、自分が普段よく使っているトレンチコートを毛布がわりに掛けてあげた。そして俺は改めて入れ忘れているものはないか鞄を探って確認する。入れ忘れがない事を確認した俺は地下の自分の部屋に戻り、三人が投稿する時間までソファでくつろぐ事にした。それから約30分後、登校するために階段を上って一階へ行くとそこには珍しくみらいの姿があった。
「おはよー!戦兎くん!早く学校いこー!」
「お、おう!んじゃ行くか」
玄関の扉を開けて外に出る俺と三人。三人は家の方へ振り返り、玄関先にいる朝日奈今日子に行ってきますと言う。俺も軽く会釈をした。
学校の正門までは普通に歩いていたが、正門をくぐり、登校する生徒が多くいるのが見えた瞬間、みらいは俺の腕に抱きついてきた。これにはリコも驚いていた。周りにいる生徒もコソコソと何かを話していた。
「おい、みらい!登校初日で変な噂立てられるの嫌だから離せ!」
「下駄箱まで離さないよ!」
「はぁ…全くだなぁ」
俺は離せとみらいに言ったがみらいに下駄箱まで離さないと言われたので仕方なく下駄箱までこのまま歩いていくことにした。
「おい、そこのお前!」
「…ったく、誰なんだよ」
俺がみらいとラブラブなカップルのように歩いていると後方から俺を呼ぶ声が聞こえたので振り向いてみるとそこにはみらいより少し背の高い少年がいた。
「お前は?」
「俺は大野壮太だ!お前、みらいとはどういう関係なんだよ!」
「…どういう関係って見りゃ分かるだろ」
俺はみらいとは友達である事が見れば分かるだろと壮太に伝えたつもりなのだが壮太は俺がみらいの彼氏だと思ってしまったらしく、顔がしかめっ面になっていた。壮太はしかめっ面を変えないまま俺とみらいより先に教室へ向かっていった。
俺は担任の先生のもとに立ち寄るため、三人には先に教室へ行さきように言っておいた。そして、朝の
「皆さん、今日は皆さんの新しい仲間を紹介します!」
「俺は桐生戦兎、よろしく!」
「えっと、桐生くんの席は…朝日奈さんの隣でいいかしら?」
「戦兎くんが隣!?ワクワクもんだぁ!」
俺の座る席はみらいの隣になった。みらいは俺が横の席に来て嬉しいのか歓喜の声を上げていたが、流石にうるさいと思い、俺はみらいに静かにしろとジェスチャーで伝えた。
その後、朝の
「…おい、どこが分からないんだ?」
「ここが分からないのぉ〜!」
みらいはそう言いながら教科書に載っている連立方程式の問題を指差す。俺は"公式を見れば分かる"と一言で済ませようとしたが、それではみらいはこの問題を理解できるわけがないと思い、みらいのノートに詳しいやり方を書いていく。
「すごい!!あっという間に出来ちゃった!流石は天才物理学者さんだね!」
「だろ!てぇぇんさい物理学…」
俺はみらいに褒められて、つい大声を出してしまった。皆の視線は俺を向いている。みらいも俺の大声には少し驚いていた。
そして俺はその後、二時限目から六時限目をこなしていき、気づけばもう時刻は午後4時で下校時間になっていた。俺とみらいが横に並び仲良く話しがら帰っていると後ろから勝木かなと長瀬まゆみがやってきてみらいに何かを聞いている。
「ねぇみらい!戦兎くんってみらいの…かれ…」
「かな、聞きたいことをはっきり言いなさいよ!ねぇみらい、桐生くんってみらいの彼氏なの!?」
みらいが首を縦に振り、うん!と答えようとしていたので俺は慌ててみらいの口を手で塞いだ。
「やはり…焦っているという事は戦兎くんはみらいの彼氏なんだぁ〜」
「い、い、いや!違う!俺は彼氏なんかじゃ…」
「今更、否定しても遅いよぉ…」
勝木かなと長瀬まゆみが俺に疑いの目を向けながら近くまで歩み寄ってきたので俺はみらいの手を引いて朝日奈家に向かって走っていった。
「はぁ…はぁ…やっと家に着いたか…」
「戦兎くん、なんで否定したの?もしかして…私のこと嫌い?」
「嫌いじゃない、むしろ好きだ!」
家に着き、朝日奈家の扉に寄りかかっていると、みらいが泣きそうな顔をしながら俺にそう聞いてきた。俺はみらいにあれは2人に知られては困るからと説明し、最後にみらいの目を見て、嫌いじゃないむしろ好きだとまるで告白のような感じでみらいに言って、朝日奈家の扉を開けてみらいより先に家の中へ入っていった。
「戦兎くん…言質取ったからね…///」
みらいは左手で涙を拭い、頬を赤く染めて小声でそう呟いてから家の扉を開けて家の中へ入っていった。
今日も何もなく平和に過ごせた俺は本当にLOVE&PEACEの平和の世界は素晴らしいんだなぁと思った。さて、明日はどんな事が俺を待っているのだろうか…
to be continued........