ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜   作:萊轟@前サルン

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戦兎「今回はことはVSディケイド!」

リコ「あれ、万丈くんがいないわね。戦兎くん、万丈くんはどこにいるの?」

戦兎「アイツは前回の前書きで主役の俺に喋らせなかったから出禁にした」

リコ「えぇ…(困惑)」

戦兎「まぁ、万丈はほっといて第40話どうぞ!」


※今回はタイトルや前書きの明るさに似合わない内容となっています!


40.Best Match&Start Your Engine!

 キュアフェリーチェに変身したことははいつもより速いスピードでディケイドに向かっていき、殴りかかる。ディケイドはことはの右手から繰り出された渾身の力を込めた拳を左手のひらで受け止める。その後、ことはの右腕を掴んでことはを建物の壁に向けて投げ飛ばした。

 

「おいおい、もう終わりか?」

 

「まだ終わってない!!」

 

 壁にめり込むほどの強さで投げ飛ばされたことはは傷つきながらも再びディケイドへ向かっていく。

 

「まだ俺に向かってこれるくらいの力は残ってるようだな…なら、これはどうかな?」

 

カメンライド!カブト!』

 

「いくぜ」

 

アタックライド!クロックアップ!』

 

 ディケイドはカブトにカメンライドした後、クロックアップと書かれたライダーカードをバックルに装填し、技を発動させる。すると、ディケイドカブトの速さがことはの速さを圧倒的に上回り、ことははどうすればいいか分からなくなっていた。

 

「速すぎて動きが読めない…どうすれば!」

 

 ことはがそう考えているうちにもディケイドカブトは攻撃を仕掛けてきていて、ソードモードのライドブッカーでことはの身体を何回も何回も切り裂いていく。

 

「ぐはぁ…!!」

 

 ことはの服はディケイドカブトの斬撃のせいで所々破けていたり、鮮血に染まっていたりする。破けた部分から露出した肌からはまだ血が出続けていた。

 

「はぁ…はぁ…」

 

「戦うのは面倒なんだ…見逃してやるからその男を連れて家に帰れ!」

 

「…まだまだ!!」

 

「はぁ…もういい、強制的に終わらせてやる」

 

 と、ディケイドは基本フォームへと姿を戻した後、体中傷だらけでまともに戦えないのにまだ言葉で抵抗してくることはの首を右手で掴み、ことはの足がつかない所まで持ち上げる。

 

「うぅ…ぐっ…」

 

「終わりだ!」

 

 そう言いながらディケイドは左手に持っているライドブッカーをガンモードに変えてことはの腹部に銃口を突きつける。そしてトリガーを引こうとしたその時、遠くから誰かが走ってきた。

 

「やめろ!!」

 

「「はーちゃん!!」」

 

 走ってきた人物、それは戦兎とみらいとリコだった。二人のおつかいの帰りが遅くて心配になり、街中を探し回って今、ようやく2人を見つけたようだ。

 

「…この世界は融合している。だからこそこの世界に融合してしまった物を破壊しなければならない。そこで見ていろ、まず一つこの世界に融合してしまった物が消える瞬間をな!」

 

「まさか、ことはを…!」

 

「やめてよ…はーちゃんを殺さないで!!」

 

「何を言おうが無駄だ…何たって俺は"破壊者"だからな」

 

 ディケイドはそう言いながら再びことはの腹部に銃口を突きつける。そしてトリガーを引いて銃弾を放つ。

 

「ことはぁぁぁ!!!」

 

「「はーちゃぁぁぁん!」」

 

 ガンモードのライドブッカーの銃弾はことは腹部を貫き、血しぶきと共に背中から出て遥か彼方まで飛んでいった。撃たれたことはの変身は解けた。

 

「フン、今日はここまでだ。また会おう」

 

 ディケイドの変身を解いた門矢 士は腹部に銃弾を受けてぐったりしてしまったことはを投げ捨て、オーロラカーテンを使ってどこかへ去っていってしまった。戦兎とみらいとリコの3人はまだ微かに息をしていることはの元へいく。

 

「おい、ことは!しっかりしろ!!今、救急車呼ぶからな!」

 

「はーちゃん!!お願い、死なないで!」

 

「はーちゃんは私達の大事な家族なの!絶対に失いたくないわ!!」

 

「はぁ…!せん…とぉ、みらぃ…リ…コ…!」

 

 ことはは焦る戦兎、大粒の涙を流すみらいとリコに微笑みながらそれぞれの名を呼ぶ。

 

「今、呼んでやったからな!あと少し耐えろ!!」

 

「…ごめんね、わたし、もう無理かも」

 

「やだやだやだやだぁ!!」

 

「はーちゃん…」

 

 ことはの意識は朦朧としており、救急車が来るまで耐えられるかどうか分からないくらいだった。ことはは自分の血で染まった赤い右手を伸ばす。戦兎とみらいとリコはことはが伸ばした手を自分の手で包み込んでいく。

 

「ははぁ…皆、最期にいいかな?」

 

「最後とかやめろ!お前はまだ生きる…そう、生きるんだよ!!」

 

「そうだよ、はーちゃんはまだ生きるの!!」

 

「はーちゃんがいないと私やみらいや戦兎くんそして万丈くんが困るわ!!!」

 

「ふふふ…皆、優しい…ね…!あぁ…私ってほんとう…に…しあわ…せもの…だぁ…」

 

 ことはは残る力を振り絞って皆にそう言い、目を閉じて顔を横にぐったりとさせてしまった。

 

「ことは…?おい、ことはぁぁ!!」

 

「はーちゃぁぁぁん!!!!」

 

「もう…嫌だ…」

 

 戦兎とみらいはぐったりしていることはの身体を強く揺すってまだ生きているかどうか懸命に声をかける。リコは静かに一言もう…嫌だ…と言った後、その場で泣き崩れる。

 

 先程まで晴れていた空は雨雲に包まれて暗くなり、小粒の雨が勢いよく3人とことはそして気を失っている万丈に降り注ぐ。戦兎とみらいとリコは目の前が真っ暗になり、しばらくの間黙っていた。誰も喋ることなく辺りには通報を受けて駆けつけてきた救急車のサイレンが虚しく響き渡るのだった。

 

「くっ…フェリーチェを殺してしまうとは…おのれ、ディケイド!」

 

 遠くのビルの屋上から様子を見ていた魔闇 月はディケイドのせいで自らの計画が少し狂ってしまい、ディケイドへの憎しみが更に増したようだ。

 

 絶望の淵に陥った3人の背後には救急車と同時期にパトカーで駆けつけてきた警察官の泊 進之介が3人に何も言葉をかけられずただ突っ立っているのだった。

 

 

to be continued.......




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