ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜 作:萊轟@前サルン
みらい「一方、大事な家族を失った私とリコはディケイドに強い憎悪を抱くと共に復讐を誓うのであった…」
リコ「それでは第41話どうぞ」
ことはの亡き骸の周りで悲しみに暮れている3人を見た泊 進之介はそろそろ声をかけなければと、3人の元へ歩み寄っていく。
「君達、後の事は救急隊に任せて早く家に帰って」
「…分かった」
「でも、はーちゃんが…!」
「あとは任せよう…俺らにはことはの傷を治せるような力はない。だから、俺らは治せる力を持つ人達にことはを任せて早く家に帰ろう」
「…うん、分かった」
泊 進之介に早く家に帰るよう言われた戦兎達は倒れていることはを救急隊に任せ、戦兎が万丈を背負った後、ゆっくりと朝日奈家へ帰っていった。
「みらい、リコちゃんに戦兎くん…って万丈くん!?」
朝日奈今日子は戦兎が床に降ろした傷だらけの万丈を見て驚き、慌てて119番へと通報した。万丈はその後、朝日奈家に駆けつけた救急車に乗せられ、病院へと搬送された。
残された戦兎とみらいとリコの三人は戦兎の部屋へ行き、部屋で床に三角形になって座っている。
「戦兎…私達、どうすればいいのかな…?」
「とにかくことはの為に今を生きる。そしていつかまたディケイドが来たらその時は全力で倒しにいく!」
「ディケイド…私の大切な人を2人も傷つけるなんて…」
みらいは悲しい表情を浮かべながら今後の生活をどう過ごしていけばいいか不安になっていた。一方、万丈とことはをディケイドに傷つけられたリコはディケイドに対しての憎悪と怒りからか眉間にシワを寄せながら両手の拳をギュッと握りしめ、身体を小刻みに震わせていた。
「…とりあえず、今日はもう寝ようか」
「そうだね」
「うん」
戦兎はこのままことはや万丈、そしてディケイドの事を考えても良い事はないと思い、みらいとリコに今日はもう寝ようと言う。2人はうんと言い自分の部屋へと戻っていった。2人に寝ようと提案した戦兎はベッドに横にならずに2人が使える新しい武器を開発し始めるのだった。
翌日の朝、早く起きたみらいは戦兎の部屋へと向かう。戦兎の部屋の扉は少し開いており、扉の隙間から中を覗いてみるとそこには机に顔を突っ伏して寝ている戦兎がいた。机の上にはみらいが見た事のない武器が2つ置いてある。
「戦兎…」
「ふぁぁ…ん?みらい、どうしたんだ?」
と、みらいが自然な感じで戦兎の名を言うと戦兎が起きた。戦兎は両目を擦り、あくびをしながらその場に立ち上がった。
「戦兎、その新しい武器は何?」
「あぁ、これか。これはな、みらいとリコが使うその名もウィザーソード!」
「ちょっ、名前!名前がウィザーソードじゃウィザードの武器の劣化版みたいになっちゃうよ!?」
「なら…」
「私が付ける!この武器の名前はリンクルソード!」
「リンクルソードか。なんかシンプルだな」
「シンプルが一番いいの!そう、シンプル イズ ベスト!!」
「お、おう…」
と、戦兎とみらいが話していると戦兎のビルドフォンが鳴る。万丈からのようだ。
「万丈、大丈夫か?」
「俺はなんとか…だけど、ことはは…」
「死んじまったんだよな?」
「ちょっと待ってろ…アイツの部屋見てくる!」
万丈は電話を繋げたまま自分の病室からことはの病室へ歩いていく。電話の向こう側からは扉を開ける音が聞こえてくる。
「何だと…!?」
「万丈?」
「ことはがいねぇ…」
「何っ!?」
万丈が見た所、昨日までいたはずのことはがいなくなっていたらしい。万丈はことはの病室のベッドに何かが置かれているのを見つける。
「でも、ベッドに何か置いてあるぞ…」
「何が置かれてるんだ?」
「綺麗な緑色の石だ」
「なるほど、エメラルドの原石?かな」
「エメラルドとかよく分からんがまぁ、とにかくそうみたいだ」
と、万丈がエメラルドの原石を持って自分の病室へ戻ろうとした時、誰かが万丈の近くにやって来た。
「ほぉ…エメラルドの原石か。融合したこの世界では強大な力を持っているようだなぁ…俺に寄越せ」
「はぁ?渡す訳ねぇだろ」
「万丈、誰と話してんだ?」
「門矢 士だ」
「今すぐ向かうから待ってろ!!」
戦兎が誰と話しているのかを万丈に聞いた所、万丈は門矢 士と話していた。戦兎は電話を切り、みらいの手を引いて朝日奈家の前に行く。そしてビルドフォンをバイクモードにした後、みらいを後部座席に乗せて万丈のいる病院へと向かっていった。
その頃、ビルドドライバーがなく、変身できない万丈は門矢 士から必死に逃げていた。門矢 士はドライバーを腰に巻いてバックルに変身用のカードをセットし、バックルの両側のレバーを押して変身する。
『カメンライド!ディケイド!!』
ディケイドは病院の外へ出ていった万丈を追いかけていく。だが、病院の外には万丈以外にもう1人誰かがいた。
「ディケイド、何が目的なんだ?」
「お前は…仮面ライダードライブの泊 進之介か。俺は世界を破壊しに来たんだ」
「世界の破壊だと?そんな事は絶対させない!いくぞ、ベルトさん!」
「OK!Start Your Engine!」
泊 進之介はベルトさんからの合図をもらった後、腰に巻いているドライバーのエンジンキーを回してシフトブレスにシフトスピードを装填し、レバー操作をして変身する。
『DRIVE!type speed!』
変身した泊 進之介はハンドル剣を片手にディケイドへ向かっていく。
「万丈!みらいとそこにいろ!」
「分かった」
万丈は丁度駆けつけてきた戦兎にみらいとそこにいろと言われ、ドライバーを腰に巻いてジーニアスフルボトルを装填し、ドライバーのレバーを回しながらドライブに加勢していく戦兎を任せたぞ!というような目で見送る。
『完全無欠のボトルヤロー!ビルド ジーニアス!スゲーイ!モノスゲーイ!』
戦兎はダイヤモンドの成分を両腕に纏わせ、鋼鉄の拳でディケイドを殴っていく。
「ディケイド、俺はお前を許さない…!」
「お前はまた気づいていないようだな…誰が敵で誰が仲間なのかを」
「何だと?」
「全てを教えてやろう…」
と、戦兎とディケイドが話していると突然、ディケイドに黄色いオーラが降りかかり、ディケイドを消し去ってしまった。
「救世主の道を邪魔する者は退かした。さぁ、魔闇 月よ。ドライブの力をそのボトルに吸収するのだ」
「はーい」
黄色いオーラを放ったのは時田カレハだった。時田カレハは魔闇 月にドライブの力を二本のエンプティボトルに吸収するよう指示する。魔闇 月はエンプティボトルを泊 進之介に向けてドライブの成分を奪っていく。
「何だこの光は…!」
成分を奪われた泊 進之介はドライブの変身が解けてしまった。変身が解けるのと共に自分自身も半透明な体になり、段々と光の粒子となって消えていく。
「アンタ、身体が…」
「はは…力を失った俺にはもうここにいれる時間がないみたいだ。最後に一つ、大切な仲間の死を引きずる事なく前を向いて生きていってくれ!」
「分かったよ、警察官さん」
「じゃあ、またな!」
泊 進之介はそう言い、消滅してしまった。俺はその後、魔闇 月から受け取った2つのフルボトルをギュッと握りしめながら万丈とみらいが待つ場所に向かうのだった…
to be continued......
NEXT「ワクワク!みらいの誕生日!」