ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜   作:萊轟@前サルン

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戦兎「今回はビルド&プリキュア史上最凶の敵が俺たちの前に現れる!」

みらい「戦兎は史上最凶の敵を退けることができるのでしょうか?

戦兎「第44話どうぞ」


44.破壊神、降臨

「戦兎、今日は戦兎にある物をあげたいと思ってここへ来たんだ!」

 

 天空寺タケルはニッコリ笑顔を浮かべながら戦兎に歩み寄っていく。そしてズボンのポケットの中から二つのフルボトルを取り出し、戦兎に渡した。

 

「何故、お前がそれ(フルボトル)を…?」

 

「紫色の髪をした女の子に戦兎にこれ(フルボトル)を渡すよう言われたんだ。女の子の話によると、どうやら俺は突如現れた破壊神に存在を消されてしまうらしい」

 

「破壊神に消される…?力を失ったら存在が消されるんじゃなくて?」

 

「うーん…俺にはこの世界のルールとやらが分からないからあまり理解は出来ないけど、この世界のルールが壊れてきてるという事は戦兎のこの世界での最終決戦はそう遠くないのかもね」

 

「最終決戦…か。って事は俺が"救世主"とやらになるのはもっと近いのか」

 

 と、戦兎が天空寺タケルと話していると、リコが焦った様子で戦兎の元に駆けつけてくる。

 

「戦兎くん!!あと少しで破壊神が来るわ!」

 

「破壊神…?どういう事だ?」

 

「とにかく、家に戻るわよ!ほら、あなたも!」

 

 予知能力で今よりも先の未来を見たリコは予知通りにならないよう戦兎達と天空寺タケルを朝日奈家へ避難させる。

 

「はぁ…はぁ…」

 

「リコ、いきなり俺たちを家に帰って来させて…一体、何があったんだ?」

 

「私、見たの!あのまま公園に居続けた場合の戦兎くん達の未来を!」

 

「未来だと…!?」

 

「えぇ、その未来では手を組んだエボルトとディケイドが新たなアイテムで融合し、破壊神になって戦兎くんと…ぐっ…うわぁぁ!!」

 

「リコ!?」

 

 リコは喋っている途中に突然、頭を押さえながら倒れた。万丈はリコを背負ってリコの部屋へと向かっていった。万丈に背負われたリコは部屋に行く前に戦兎にこんな言葉を残していく。

 

「エボルトとディケイド。あの2人には気をつけて!そして私はこの通り、予知した未来を変えようとすると頭が痛むの…」

 

「リコ…そんな能力を持っていたのか…」

 

 戦兎とみらいは不安な表情を浮かべながらリコを見送っていく。倒れたリコを見た天空寺タケルは立ち上がり、再びあの公園に向かおうと家の外に出ようとしていた。

 

「お前、外は危ないぞ!」

 

「早く終わらせないと…!この世界での戦いが終わらなければ終わらないほどリコちゃんはずっと苦しみ続ける」

 

「どういう事だ?」

 

「俺、見たんだ。リコちゃんのこの世界での役割…」

 

「役割…?」

 

「うん、リコちゃんは占い師だった。未来を見る事が出来るが見た未来を変えようとした場合は自分に罰が下るらしい」

 

「この世界で何が起こっているんだ?」

 

「大型の人狼だよ」

 

「人狼だと…!?」

 

 天空寺タケルは自身に元から宿っている特殊な力でリコの役割を見たらしい。天空寺タケルからこの世界で大型の人狼が起こっていると教えられた戦兎は驚きを隠せずにいた。

 

「…リコの為にもこの世界の為にも早く戦いを終わらせなきゃいけない」

 

「そうと決まれば早速、破壊神の現れる場所に行くよ!」

 

「おう!」

 

 リコの為、この世界の為にも早く戦いを終わらせる事を決意した戦兎は天空寺タケルと共に破壊神が現れそうな場所へ向かっていく。

 

「戦兎、待って!」

 

「みらい、お前は家で待ってろ!お前を危険な目には遭わせたくないんだ!」

 

「戦兎…」

 

 戦兎はみらいに家で待ってろと言った後、玄関の扉を開けて外へ出ていった。

 

 戦兎と天空寺タケルは先程来た公園に再び来た。と、来て早々何者かが2人の前に現れる。

 

「よぉ…戦兎、天空寺タケル」

 

「お前は門矢 士…?」

 

「戦兎、彼は門矢 士じゃない!」

 

「…エボルトか」

 

「正解!!って俺が来たんだからもっと盛り上がってくれよ〜」

 

「盛り上がるわけねぇだろ。俺はお前を倒して世界を救う」

 

 戦兎はそう言いながら腰にドライバーを装着し、ビルドストームナックルにビルドストームフルボトルを装填する。そしてビルドストームナックルをドライバーに挿す。

 

ボトルビューン!

 

『ビルドストーム!

 

 待機音を少し流した後、ドライバーのレバーを勢いよく回す。そして、ナックルに形状が似た坩堝型のストームライドビルダーが背後に出現し、中で吹き荒れる大量のストームを戦兎の頭上からぶちまける。そして戦兎を覆っているストームをかき消して変身が完了する。

 

風来天才!ビルドストーム!

 

『ビュンビュンビュンビュンビビューン!』

 

「これが救世主に近い姿か…ならば、こっちは完全なる破壊神の姿を見せてあげよう…!」

 

 エボルト士(エボルトに乗っ取られている士)はエボルドライバーを腰に装着し、ジーニアスフルボトルサイズの禍々しい紅色のフルボトルをドライバーに装填する。

 

ワールド・エンド!

 

 ドライバーにワールドエンドボトルを装填した後、ドライバーのレバーを回して変身する。

 

『フハハハ!チャオ!フハハハ!チャオ!』

 

Are you ready?』 

 

「変身」

 

鬼気森然の破壊野郎!!ディケイドエボル!!オッカネーイ!バリオッカネーイ!!』

 

 

ディケイドエボルの容姿は全体的にディケイドだが、マスクが激情態のマスクだったり、カラーリングがエボルカラーで腰にはローブが装着されている。そして頭部の側面にはエボル ブラックホール、クローズエボルのツノのようなものが2本生えている。

 

「ディケイドエボル…これが破壊神の姿なのか…!」

 

「驚くのはまだ早いぞ、戦兎!」

 

「どういう事だ!」

 

「フッフッフ…」

 

 ディケイドエボルは不敵な笑みを浮かべながらディケイドか使うオーロラを何枚ま使い、戦兎の周りをワープで自由に行き来する。

 

「くっ…動きが読めない…!」

 

 と、戦兎が動けない間にディケイドエボルは両手に禍々しいオーラを纏った気弾を何発分か生成し、戦兎に放つ。

 

「これを止められるかな?」

 

 戦兎は放たれた気弾をビルドストームナックルで弾こうとするが、気弾の方が圧倒的に威力があり、戦兎は吹っ飛ばされていく。

 

「ぐはぁ!!」

 

 戦兎は吹っ飛ばされた後、すぐに立ち上がり、ビルドストームナックルで生成された巨大な風をディケイドエボルに向けて放つ。

 

「フン、こんな風なんか指で弾けるわ」

 

 ディケイドエボルはそう言いながら戦兎が放った巨大な風を人差し指で弾く。そして先ほどの数倍の大きさである気弾を作り出し、戦兎に向けて放つ。

 

「戦兎、これで終わりだ!」

 

「くっ…これまでか!」

 

 戦兎がそう思ったその時、天空寺タケルが戦兎の前に入り、戦兎の代わりにディケイドエボルの攻撃を受けた。

 

「ぐっ…」

 

「クッ、邪魔が入ったか…」

 

「ぐはぁ…!!」

 

 攻撃を受けた天空寺タケルの身体は段々と黒い粒子になって空へ上っていく。

 

「お前!?なぜ俺を守った?」

 

「この攻撃に当たると当たった者全ての存在が消されてしまうという恐ろしい技。つまり、救世主になり世界を救う戦兎にはくらわせられたくない攻撃なんだ。だから、俺は戦兎を守った!」

 

「俺なんかより自分の存在を優先しろって…」

 

「いや、戦兎優先だ!世界を救えるのは戦兎だけだから…」

 

「……」

 

「そろそろお別れみたいだ。戦兎、この世界を救ってね!!」

 

 天空寺タケルはそう言い、黒の粒子となって空へ消えていった。戦兎は天空寺タケルの想いを受け継ぎ、ディケイドエボルへ向かって行こうとするが、ディケイドエボルが待て!の合図を出した為、その場で立ち止まる。

 

「今日はここまでだ…また戦える時を楽しみにしているよ…チャオ!」

 

「おい、待て!!」

 

 ディケイドエボルはそう言い、どこかへ去っていってしまった。戦兎は変身を解き、こう叫ぶ。

 

「エボルトォォ!!!」

 

 そんな戦兎の元へ先程の頭痛が治ったリコがやって来て戦兎にこう言う。

 

「防げなかった…ごめんなさい、私のせいでタケル君が…」

 

「リコ、お前のせいなんかじゃない!アイツ(タケル)を消したのはエボルトなんだ。だから、リコが責任を負う必要はない」

 

「でも…」

 

「とりあえず、皆待ってるから家に帰ろうか!」

 

「えぇ…そうね」

 

 リコは予知した未来を防ぐことが出来ず責任を感じるのだった。そして戦兎は打倒エボルトを目指し、救世主への道を歩んでいくのだった…




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