ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜 作:萊轟@前サルン
ナレ「分かりました…」
戦兎「よし、良い子だ!期待してるぞ!」
ナレ「ありがとうございます!(次話はイジってやるからな…覚えてろよ…」
戦兎は宝生 永夢に不死の力・オルテガについて聞いていた。永夢はオルテガについて静かに話し始めた。
「君の仲間のことはちゃんのエメラルドの力。あの力を使えばオルテガは取り出せる。そして取り出した後、粉々に砕けばオルテガは消滅する」
「エメラルドの力を使うって事はことははどうなるんだ?」
「少し難しく言いすぎたね。簡単に言うと、ことはちゃんがあの怪物と戦えばいいって事!」
「難しく言いすぎたって…俺を誰だと思ってるんだよ!!まぁ、オルテガについては分かったが怪物と戦うのに肝心なことはが…」
どうやら、エメラルドの力を持つことはが戦えばエボルトの中からオルテガを取り出すことができるらしい。剥き出しになったオルテガは耐久性が無い為、粉々に砕けば消滅するらしい。だが、今は肝心なことはがいない。
「お困りのようね。救世主」
「朝田陽菜…!何故、ここに?」
「何故って…あなたに花海ことはがまだ死んでいない事を伝えにきたの」
「ことはが死んでいない…!?」
戦兎と宝生 永夢の前に突然現れた朝田陽菜は戦兎にことはがまだ死んでいない事を伝える。ことはがディケイドのライドブッカーで腹部を撃ち抜かれて死んでいく光景を見た上でことはが死んでいないと知った戦兎は驚いていた。
「私は花海ことはがディケイドに敗れる事を想定し、花海ことはに聖なる守りを与えた」
「じゃあ、ことはは今どこに?」
「花海ことはは朝日奈みらいが持つあのエメラルドの原石の中にいる。エメラルドの原石の中でゆっくりと元の力を取り戻すために回復していってる」
「ことはが完全に力を取り戻すまではどの位だ?」
「最大で3ヶ月。だけど、さっきの戦いで朝日奈みらいの身体を乗っ取ってディケイドエボルと戦っていたという事は花海ことはが元の力を取り戻す日はそう遠くないわ」
「なるほどな……あ、そうだ。朝田、前々から気になっていたがお前と魔闇って何者なんだ?」
「本当はこのゲームにおいて、自分の役職は言ってはならないが役目を終えた今、言うとしよう…私は聖職者。そして魔闇は…」
と、朝田陽菜が魔闇の役職を言おうとした時、上空から白く細い光線が降ってきた。白く細い光線は朝田の胸部を貫く。
「ゔっ…!!まっ、魔闇!!何故、私がここにいると分かった!?」
「そんな事は関係ない。それより陽菜、用無しであろうが自分の役職を言うのはこのゲームにおいて一番やってはいけないこと。まぁ、それだけなら警告で済んだけどあなたは今、私の役職までも言おうとした。これはもう殺すしかないよね」
「ぐっ…」
朝田陽菜は光線に貫かれ、自分の血で赤く染まった胸部を抑えながら戦兎のすぐ近くに向かう。
「きゅ…救世主!後は頼んだよ」
「朝田!!しっかりしろ!」
「朝田さんは僕が運びます!」
宝生 永夢は病院内から救急医を何人か呼び、緊急医療担架で意識を失った朝田 陽菜を院内へと運んでいった。遠くにいたみらいと春野はるかは焦る戦兎の様子を見て戦兎の元へ来ていた。
「戦兎、どうしたの?」
「なっ、何でもない!とりあえず、お前達はどこか遠くにいてくれ!」
「えっ、何で?」
「いいから早く!」
「わ、分かったよ…」
戦兎は目を大きく開きながら2人に強い口調でそう言う。戦兎の強い口調に押しきられた2人はどこか遠くへと向かっていった。
「魔闇、お前と朝田がここまで俺にこだわる理由はなんだ?ゲームってなんだ?」
「救世主。私はね、A世界では既に交通事故で死んでいるの…」
「…!!」
「だから残されてるのはこのB世界での体だけ。B世界を破壊者・ディケイドに消されてしまえば私は存在そのものが消える。だから、救世主の素質があるあなたを選んだ」
魔闇 月は自分がA世界では既に死んでいる事や戦兎こだわり続けた理由をここで初めて語った。
「だからって朝田を殺す必要はないだろ!」
「いや、殺す必要はあるんだよ。だってあの子、A世界ではまだ生きてるだもん。だから、B世界で命を失っても存在は消えない。私のようにいつ存在が消えてしまうのか分からない人ならゲームのルールに違反しても即殺すって事はなかったけど、あの子は私より心に余裕があったからね…殺しても別に何ともない」
「ふざけんな!!命を何だと思ってるんだ!」
魔闇の話を聞いて魔闇に対して憤りを感じた戦兎は魔闇の胸ぐらを掴んで少し持ち上げた。
「女の子の胸に触るなんてエッチだなぁ…救世主さんは」
「黙れ!俺はお前を絶対許さない!」
「ふふっ…なら、戦ってみる?」
戦兎に胸ぐらを強く掴まれている魔闇は不気味に微笑みながら戦兎に戦いを提案する。
「やってやる」
「ふふっ、それでこそ救世主さんだ!」
戦兎の言葉を聞いた魔闇はそう言いながら怪人態に変身する。魔闇 月の怪人態は両肩に内側を向いた三日月が付いており、顔は少しグロテスクな顔をしている。そして何よりの特徴は全身に纏っている紫色のオーラだ。紫色のオーラは全身を纏うと共に尻尾の役割も果たしている為、尻尾として相手に物理攻撃を与えることが可能である。
怪人態に変身した魔闇 月を見た戦兎はポケットからハザードトリガーとフルフルラビットタンクフルボトルラビットを取り出す。そして、ハザードトリガーを起動させ、フルフルラビットタンクフルボトルをラビットの方に合わせる。
『ハザードオン!』
『ラビット&ラビット!』
ハザードトリガーを起動し、フルフルラビットタンクフルボトルをラビットに合わせた後、ハザードトリガーとフルフルラビットタンクフルボトルを腰に巻かれているビルドドライバーに挿す。そしてハザードトリガーのスイッチをもう一度押してからドライバーのレバーを勢いよく回す。
『マックスハザードオン!』
『ガタガタゴットンズッタンズタン!ガタガタゴットンズッタンズタン!』
『Areyouready?』
「変身!」
レバーを回すと、前方と後方にハザードフォーム用のスナップライドビルダーが現れる。俺は変身!という声を掛けた後、ハザードフォーム用のスナップライドビルダーに挟まれる。その後、ラビットラビットの装甲を身に纏い、変身完了する。
『オーバーフロー!』
『紅のスピーディージャンパー!ラビットラビット!ヤッベーイ!ハエーイ!』
ラビットラビットフォームに変身した俺はバスターブレードモードのフルボトルバスターを片手に持ちながら魔闇に向かっていく。
「魔闇ィィィ!!!」
「ふふっ…ビルドストームでも超えられない私の戦闘力をラビットラビットで越えようとするなんて甘いわ!!」
魔闇はそう言いながら両肩についた三日月から数本の光線を放ち、戦兎を攻撃する。戦兎はラビットラビットの跳躍力を活かし、光線を避けながら魔闇との距離を詰めていく。
「一気に決める!!」
戦兎はそう言い、バスターブレードモードのフルボトルバスターにラビットラビット状態のフルフルラビットタンクフルボトルを装填し、必殺技を発動させる。
『フルフルマッチデース!』
『フルフルマッチブレイク!』
「これで終わりだぁぁ!!!」
戦兎がフルボトルバスターのトリガーを引き、フルボトルバスターから赤いオーラを纏った強力な斬撃を繰り出そうとしたその時、戦兎の背中に数発の光弾が放たれた。戦兎は光弾を受けた衝撃で必殺技をキャンセルしてしまう。
「ふふっ…隙だらけよ♪」
攻撃を受けて隙だらけの戦兎を見た魔闇は左足に紫色のオーラを纏わせて戦兎に渾身の蹴りを入れて吹っ飛ばす。
「ぐはぁ!!」
戦兎は大ダメージを受けたが何とか強制的に変身状態を解かれる事なく再び立ち上がる。そして自分に光弾を撃った人物を見ようと後方に顔を向けるとそこには驚きの人物が立っていた。
「ごめんね、でも僕らにはこうするしか方法が残ってないんだ」
「お前…!何故、こんな事を!!」
「僕らB世界の人物の物語であるエグゼイド&プリキュア〜僕と私が咲かす希望の花〜を終わらせたくないからさ」
「嘘つけ。ここはビルドのリイマジ世界であり、魔法つかいプリキュアのB世界のはずだ!」
「それは魔闇ちゃんの嘘だよ。本当はエグゼイドとGo!プリンセスプリキュアのB世界。証拠にリイマジ世界の君はいない。しかも、君達の世界は君がエボルトとの戦いの時にA世界、B世界、魔法つかいプリキュアのA世界の3つの世界を融合させたせいでA世界でもB世界でも魔法つかいプリキュアのA世界でもない世界になった。簡単に言うと君達の世界は融合して一つとなった。だから、B世界なんか存在するわけがないのさ」
「何だと…!?」
「それじゃ終わらせる。じゃあね、桐生戦兎」
宝生 永夢はそう言いながらガシャコンキースラッシャーにマキシマムマイティXガシャットを装填し、必殺技を発動させる。
『マキシマムガシャット!!』
絶好のチャンスから絶対絶命のピンチにまで追い込まれた戦兎の運命はどうなってしまうのだろうか?
to be continued.......
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