ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜   作:萊轟@前サルン

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戦兎「今回で高校生編最終話!」

みらい「大学生編はCross World(クロス ワールド)編と称します!そして1章から4章までのタイトルは…」

・エピソード オブ モフルン〜願いの石の輝き〜

月輪の龍(がちりん クローズ)

・GREASE ROGUE & Felice

・Build×Miracle〜光と影〜

みらい「となっています!」

モフルン「次回からの大学生編もよろしくお願いしますモフ!それでは高校生編最終話どうぞモフ!」


53.明日の空

 エボルトに向かっていったみらいはエボルトの腹部に強烈なパンチを繰り出す。だが、エボルトはみらいの拳を左手の平で受け止める。そしてそのままみらいの拳を掴み、みらいをハンマー投げのハンマーの様に振り回してから遠方へ投げ飛ばす。

 

「うわぁぁ!!」

 

「みらい!!」

 

 戦兎は投げ飛ばされていくみらいを見てそう叫ぶ。投げ飛ばされたみらいは建物の壁にぶつかり、そのまま地に落ちるが、すぐに立ち上がって再びエボルトへ向かっていく。

 

「この命ある限り…私は諦めない!!!はるかちゃんや永夢さん…そして皆と一緒にこの世界を平和な世界へと創り変えるんだぁぁ!!」

 

「感動するような事言うじゃないか…!だが、それは無理だ」

 

 エボルトはそう言いながら、自分に勢いよく向かってきたみらいの首を両手で掴んで強く締め付ける。

 

「うっ……」

 

「なぜ無理かって?それはお前が皆を救えずにここで消えるからだ!!」

 

 エボルトの言葉を聞いた戦兎は何かを察し、みらいの元へと全力疾走していく。

 

「(戦兎!?)」

 

「このままだと、みらいが消される…急ぐぞ!!」

 

「(分かった!)」

 

 このままいくとエボルトがみらいをリコや万丈の様に消し去ってしまうと察した戦兎はことはのエメラルドの力を借り、自分の力だけでの全力疾走よりも速く走ってみらいの元へ向かう。

 

「愛人のピンチには来るんだな、戦兎ォ…」

 

「うるさい!みらいを離せ!!!」

 

「離すのは無理だァ…要望を受け入れられないお詫びにイイもん見せてやんよォ…!」

 

「まさか…!」

 

「消えろ、朝日奈みらい!!」

 

「やめろぉぉぉ!!!」

 

「うっ…せんっ…と………」

 

 みらいはエボルトに消される直前に涙を流しながら戦兎の名を呼ぶ。みらいは戦兎の名を呼んだ後、光の塵となって消えていった。

 

「フッハハハ!こんなにも破壊が楽しいとはな!!兄貴の気持ちが少し分かった気がするぜ」

 

「エボルト……」

 

「自分の数少ない心の支えを消された気持ちはどうだ??」

 

「エボルト……お前は絶対に許さない…!」

 

 戦兎のエボルトに対する憤りはみらいを消された事により限界を突破した。戦兎の身体からは今までにないくらい眩いエメラルドの光が放たれていた。

 

「(戦兎…?)」

 

「ことは、後は俺に任せろ。エボルトにハイラントビルドの真の力を見せてやる」

 

「(分かった…!)」

 

 戦兎はことはにそう言うと、周囲から土や鉄くず、草や花、生き物といったこの世界を成り立たせているものを自分の身体に引き寄せて吸収していく。

 

「雑魚の力を借りて何が変わると言うんだ?」

 

「俺が今、身体に一時的に吸収したのは世界を創造するのに必要なもの…つまり、今の俺はこの世界の創造神だ」

 

「破壊神には創造神ねぇ…よく考えたもんだァ…だが、創造神になった所で俺には勝てない!!」

 

「どうかな?」

 

 戦兎は鉄くずから戦車やガトリング砲を創造し、エボルトを攻撃していく。攻撃は効いており、エボルトはその場に片膝をつく。

 

「なっ…何故だ!?並みの攻撃ならば俺には効かないはずなのに…!」

 

「エメラルドの力だ。俺は一つ一つの攻撃にエメラルドの力を込めている…だから、並の攻撃でもお前に通用するのさ」

 

「くそっ……だったらこれならどうだァァァ!!!」

 

 エボルトはまだ崩壊していない建物を破壊し、その瓦礫を戦兎に向けて飛ばしていく。戦兎は飛んできた瓦礫を一つにまとめていき、巨大な剣を創造する。

 

「何っ!?」

 

「お前が破壊を続けるのなら俺は創り続ける!」

 

「おのれ、桐生 戦兎ォォォ!!!」

 

「これで終わりだ、エボルト!!」

 

 戦兎はそう言いながら、持っていた巨大な剣をエボルトに向けて振り下ろした。

 

「ぐわぁぁぁ!!!」

 

 真っ二つになったエボルトは爆発と共に消えていくのだった。戦いが終わった後、門矢 士が戦兎の元へ来た。

 

「戦いは終わったが、お前はこの世界をどうするつもりなんだ?」

 

「俺はこの世界を元の世界と融合させる」

 

「はぁ?そんな事したらエグゼイドとビルドの世界がくっついてまた俺の仕事が増えちまうだろ?…まぁこのエグゼイドの世界とビルドの世界をちゃんと一つの世界としてまとめてくれるならいいんだが」

 

「纏めるさ。エグゼイドの世界とビルドの世界…名付けて、クロスワールド!」

 

「フン、中々面白そうじゃないか。行ってみたいが、もう次に行く世界は決めてあるから行けそうにないな」

 

「そうか…」

 

「んじゃ、またな」

 

 門矢 士は戦兎と少し話をしてからオーロラをくぐり、次なる世界へと旅立っていった。門矢 士が去った後、ことはは戦兎にこう言う。

 

「(戦兎、ハイラントビルドって消されたものを再生する力はある?)」

 

「あるけど……何をすればいいんだ?」

 

「(皆を元に戻すんだよ!)」

 

「そうか!ハイラントビルドの力を使えば皆が元に戻る!!ナイスだ、ことは!」

 

「(えへへ…)」

 

「んじゃ、いくぞ!!」

 

 戦兎はそう言い、両手に気を貯める。そして貯めた気を地に向けて放つ。すると、崩壊していたはずの建物が元どおりになったり、暗雲に包まれていた空が晴れて青空になったりする。そして二人の目の前には皆が再び姿を現した。

 

「みらい…!」

 

「戦兎!!」

 

 再会した二人は他の皆よりも早くに互いの元へ歩み寄っていき、互いに抱きしめあう。

 

「ただいま!戦兎!!」

 

「おかえり、みらい!!」

 

 戦兎はみらいと再会して喜んでいる最中、背後に人の気配がしたので振り向いてみるとそこにはハイラントビルドの力で"花海ことは"としての体を取り戻したことはがいた。

 

「はーちゃん!!」

 

 リコや万丈、そして猿渡一海と氷室幻徳はことはに近づいていき、久しぶりの会話を楽しんでいた。

 

「皆、話している途中に悪いが、俺は世界を融合させようと思う!」

 

「融合?そんなのどうやってすんだよ」

 

「ハイラントビルドならできるんだよ」

 

 ハイラントビルドの情報をあまり知らない万丈は世界を融合させるのはどうやってやるのか戦兎に問う。戦兎はハイラントビルドには世界を融合させる力があると万丈に伝える。

 

「でも、別世界の人間は俺とお前とみらいだけ…皆はどうすんだよ!?」

 

「大丈夫、皆は消えたりしない。ただ、俺たちに似た人間というのは現れてきたりしちゃうのかもしれないが」

 

「まじかよ」

 

「…まぁとにかく、皆は大丈夫だ!」

 

「…心配になるなぁ」

 

「万丈は放っておいて…皆、世界融合してもいいか?」

 

 戦兎が皆に向けてそう言うと、皆は首を縦に振り、うん!と言った。皆を見た戦兎は笑顔を見せてから世界を融合させていく。世界融合を始めた瞬間、辺りが眩い光に包まれていく。そして世界融合が進むのと共に自分達の意識が段々と遠のいていき、数十秒後、戦兎は気を失った。

 

 

 

 戦兎が目を覚ますと辺りはすっかり暗くなっていた。近くには万丈とみらいが倒れている。

 

「2人とも、起きろよ」

 

 戦兎は2人を起こして月がよく見える公園へ行く。公園へいき、3人は噴水広場のベンチに座り、月を眺める。

 

「月といえばリコやことは…か」

 

「どうやら、この世界ではリコ達と再会出来ていない事になってるみたいだね」

 

 万丈が月を見てリコやことはを連想させると、みらいがこの世界ではまだリコと再会出来ていない事になっているのに気づく。

 

「リコ達と別れたという要素はこの融合世界に引き継がれたみたいだな」

 

「うん…まぁでも、私はどんなに月日が経とうが、リコやはーちゃんを待ち続ける!」

 

「よく言った!前向きでいれば近いうちに必ず会えるはずだ!」

 

 みらいはこれからもリコ達を待ち続けるようだ。万丈もうんうんとリコ達にまた会えると信じて待ち続ける事には賛成のようだ。

 

 みらいはその後、2人よりも月が見える場所へ行き、同じ夜空、同じ月を見ているであろうリコ達に向けてこう言う。

 

「リコ、はーちゃん!今日みたいに夜空に輝く十六夜の月の下でまた会おうね…!」

 

 

 

Continued on the next chapter......




The next chapter of title

Cross World(クロス ワールド)(大学生)編:エピソード オブ モフルン〜願いの石の輝き〜」
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