ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜   作:萊轟@前サルン

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エピソード・ダーク後編です!


????編

ビジョンは高校生編辺りの戦兎達を映し出した。だが、映し出された世界は何かが違った。

 

「街が崩壊してるだと!?」

 

 ビジョンには街が崩壊した様子が映っており、戦兎の以外の人は皆、傷だらけで倒れていた。映像に映っている戦兎は倒れたみらいを背負ってどこかへ歩いていた。

 

 

????編〜根源の悲劇〜

 

 

「待てよ、戦兎…どこ…いくんだ?」

 

「ごめん、万丈…俺、みらいのいない世界なんて考えられない…」

 

「チッ、こんな時に頭が冴えないとかダメなやつだ……」

 

 万丈はそう言い、気を失ってしまった。戦兎は万丈の言葉を気にせず前へ前へと歩いていく。

 

「みらい、どうやらお前を治すのが俺の最後の実験になりそうだ」

 

「………」

 

 みらいは何も返事をしない。それもそのはず、みらいは重傷を負っていて生死の境を彷徨っているから。だが、そんなみらい以上に重傷を負っていたのは戦兎だった。立っていられるのがやっとぐらいの怪我でみらいを安全な場所へ運び、そこから治療をしていくとなると戦兎の身体は持たず、確実に死んでしまうだろう。

 

 

 歩き出してから約10分後、崩壊した朝日奈家に着いた。戦兎は唯一無事な地下にある自分の部屋へ行き、みらいを自分のベッドへ寝かせる。その後、実験机の前へ行き、ポケットから何かを取り出してそれをラビットフルボトルとタンクフルボトルに注入する。

 

「終焉の時にしか生まれない物質、エンドマテリアル……これに賭けるしかない…!」

 

 戦兎がそう言いながら、ラビットフルボトルとタンクフルボトルにエンドマテリアルが注入されていく様を見守っていると、どこからか声が聞こえてきた。

 

「惜しいなぁ…その頭脳を無くすのは」

 

「だっ…誰だ!?」

 

「名乗るほどの者ではない…」

 

「何をしにきた…?」

 

「死にかけのお前を救済しにきたのさ!」

 

「救済だと?ふざけるな…!」

 

「おっと、救済を理解してないようだな?ならば俺が教えてやろう…!」

 

「何だと…?……うっ!?」

 

 謎の声の主は戦兎を黒い霧で包み、何処かへとさらおうとする。戦兎は黒い霧に包まれながらも最後の力を振り絞り、みらいの腰に自分のドライバーを装着し、ドライバーのスロットにエンドマテリアルが含まれたラビットフルボトルとタンクフルボトルを装填する。

 

「みらい、この世界を…….変えてくれ!!」

 

 戦兎はそう言い残して、黒い霧が晴れるのと共に消えてしまった。それから数時間後、みらいは目を覚ました。

 

「う〜ん…あれ、ここは戦兎の部屋?…あっ!リコ達は!?」

 

 みらいは戦兎の部屋を飛び出し外に出る。するとそこには生死を彷徨う前とは違う光景が広がっていた。町は跡形もなく崩壊しており、リコ達が50m以上先の地面に倒れているのが見えた。

 

「えっ…嘘でしょ!?リコ!!!」

 

 みらいはリコの元へ駆け寄り、リコの状態を確認するが、既にリコは息絶えていた。リコがこういう状態という事は他の皆も助かってないだろうと察し、酷く絶望する。

 

「うっ…うう……うわぁぁぁぁ!!!」

 

 と、みらいが泣き叫んだ瞬間、装着されたドライバーに装填されているラビットフルボトルとタンクフルボトルが怪しく光る。

 

「……あれ?私、こんなの巻いてたっけ?もしかして私、このドライバーに助けられたの?」

 

 みらいは自分が泣き叫んだ瞬間に怪しく光ったフルボトルが装填されたドライバーに助けられたと思い込む。

 

「ははっ…私、戦兎になった感じがする……ねぇ、モフルン?」

 

「モフッ!?」

 

「モフルン、隠れてないで出てきてよ…私、戦兎になったんだよ…」

 

 みらいは酷い悲しみのあまり気が狂ったのか自分を戦兎だと思い込むようになってしまった。

 

「みらい……何かおかしいモフ」

 

「おかしくなんかないよ!私は今、戦兎の様に頭脳が冴えてる!今なら何でもできそうだ!あっ、いいこと考えた!」

 

 みらいはそう言い、何処かへ歩いていこうとする。モフルンはそんなみらいの足を掴み、歩みを止めさせる。だが、みらいはモフルンを掴んで投げ飛ばし、再びどこかへ向かって歩いていくのだった……

 

 

????編〜根源の悲劇〜 END

 

 

「まさかみらいがシャドウビルド!?そしてエンドマテリアルを生み出したのは俺だと?」

 

「フッ、ようやく分かったようだな…」

 

「今度は誰だ!?」

 

「私は駒を操りし魔道士・マクリーチェ…!我が主よりも先に出会う事になるだろう…」

 

「どういう事だ…?」

 

「フッ、とにかく今はこの平和な世界を楽しんでおくがいい…この後の絶望に備えてな!」

 

 マクリーチェはそう言い、戦兎に黒い霧を放つ。黒い霧に包まれた後、戦兎は目を覚ました。隣には何故かみらいがいた。みらいはまだ起きたばかりのような顔をしていた。

 

「戦兎、おはよう……!」

 

「みらい、今後は俺から離れないでくれよ…!」

 

 戦兎はそう言いながら、みらいを強く抱きしめる。みらいは突然のことに驚き、完全に目を覚ます。

 

「えっ…今後はって何!?ってか戦兎、大胆だよぉ…///」

 

「とにかく、今日は大学休め!一日中、俺と一緒に居てもらうからな!」

 

「全く、過保護だなぁ…戦兎は」

 

「過保護が丁度いいんだ!」

 

 結局みらいはその後大学の講義を休み、家の中のどこへ行くにも戦兎に見守られながら1日を過ごすのだった……




次話は本編に戻ります!
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