ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜 作:萊轟@前サルン
クマタ「第60話どうぞ」
「戦兎に近寄らないで!!」
「フン、ならまずはお前からだ!!」
「はぁぁ!!」
「生身で勝てると思うか?」
みらいは自分の元に来たダーククローズの腹部を右足で蹴ろうとするが、蹴りが腹部に当たる寸前でダーククローズに右足を掴まれてしまい、そのまま近くの木に投げ飛ばされる。
「うわぁぁ!!!」
「みらい!!!」
みらいは木に頭を強く打ち付けたせいで気を失ってしまった。戦兎は自分の大切な人を投げ飛ばしたダーククローズに憤りを感じ、フラつきながらもその場に立ち上がり、ビルドドライバーを腰に装着する。そしてビルドストームナックルを取り出し、ナックルにビルドストームフルボトルを装填する。そしてボトルを装填したビルドストームナックルをドライバーに挿す。
『ボトルビューン!』
『ビルドストーム!』
待機音を少し流した後、戦兎はドライバーのレバーを勢いよく回す。戦兎の背後にナックルに形状が似た坩堝型のストームライドビルダーが出現し、ストームライドビルダーの中で吹き荒れる大量のストームを戦兎の頭上にぶちまける。戦兎は自分を覆っているストームをかき消して変身を完了させる。
『風来天才!ビルドストーム!』
『ビュンビュンビュンビュンビビューン!』
ビルドストームに変身した戦兎はナックルをドライバーから外して右手に装着する。そしてナックルの中央部にあるボタンを軽く押して技を発動させる。
『タービュレンスナックル!!』
『ビビューン!!』
技を発動させた戦兎はナックルから出てきた乱気流をダーククローズに向けて放つ。
「これでどうだ!!」
「フン、効かんなぁ…」
「何っ!?」
「んじゃ、次は俺の番だ…!」
戦兎の放った乱気流はいとも容易く弾かれてしまう。そしてダーククローズは次は俺の番と戦兎に言い、ダークビートクローザーを左手に持ちながら戦兎へ向かう。
「ダークビートクローザーだと!?」
「そうか、こっちの世界の人間は知らないのか…丁度いい。お前を俺の必殺技の実験台にしてやるよ」
ダーククローズはそう言いながらダークビートクローザーの鍔の中央にロックフルボトルをセットし、グリップエンドを2回引く。
『スペシャルチューン!』
『ヒッパレー!ミリオンスラッシュ!』
必殺技を発動させたダーククローズはダークビートクローザーの刀身から蒼炎の火炎弾を戦兎へ飛ばす。戦兎は火炎弾を避けながらダーククローズとの距離を詰めていく。
「流石は風の力…スピーディに動いて俺の必殺技を避けている。だが、これならどうだ?避けられるかな?」
ダーククローズはそう言いながら自分のすぐ近くにまで迫って来ている戦兎に対してダークビートクローザーの刀身から龍のオーラを飛ばす。放たれた龍のオーラは戦兎の胸部に当たり、必殺技が決まる。戦兎は必殺技を受けて身体がボロボロなのにも関わらずダーククローズに近づいていき、ダーククローズの身体にエンプティボトルを当ててダーククローズの成分を抜き取る。
「成分が抜かれて変身が解けていくだと…!?」
「こ、これが…俺の…狙い…だ」
戦兎はダーククローズの成分を抜き取った直後にその場へ倒れてしまう。成分を抜かれて変身が解けてしまった椎名 龍一は軽く舌打ちしてどこかへ去っていく。
その頃、魔法病院から逃げたモフルン達は魔法病院から少し離れた山の山頂辺りに避難していた。
「リコ、はーちゃん助けてくれてありがとうモフ!」
「どういたしまして。でも、まだ気を緩めてはいけないわ!いつどこからシャドウビルドが現れるから分からないから…」
と、モフルンとリコが話していると突然、モフルンの頭上で何かが輝きだした。
「モフッ!?この光は何モフ?」
「こ、これは…!願いの石!?」
「願いの石モフ!?」
「と、とにかく願いを…!!」
リコが願いの石に願いを言おうとした瞬間、リコ達の前にシャドウビルドが現れる。
「所有権が無い者の願いは受け入れないぞ。十六夜リコ」
「あなた、何度も何度もしつこいわよ!」
「俺は計画の為ならしつこい人間にだってなるんだ」
シャドウビルドはそう言いながらダークドリルクラッシャーを右手に持ち、生身のリコ達に襲いかかっていく。
「リコ、モフルンとクマタを連れてナシマホウ界へ行って!!」
「…でも、はーちゃんは!?」
「私がシャドウビルドと戦う!だって今、変身して戦えるのは私しかいないもん!!」
「はーちゃん…」
「さぁ、はやく!!みらい達の元に!」
「……分かったわ!」
ことははこの状況下で変身してシャドウビルドと戦うことが出来るのは自分しかいないと思い、リコ達を逃がす。そしてことはは変身アイテムを取り出して変身する。
「キュアップ・ラパパ!エメラルド!」
ことはがそう唱えると、リンクルストーン・エメラルドがリンクルスマホンという変身アイテムに挿し込まれていく。その後、リンクルスマホンの画面にアルファベットのfを書くと、Feliceという文字が浮かび上がる。
「フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」
ことはがそう唱えると、服装や髪型、背丈が変化していく。
「あまねく命に祝福を…キュアフェリーチェ!!」
変身したことははシャドウビルドに飛び蹴りをくらわす。シャドウビルドは飛び蹴りをうけて少し飛ばされていくがすぐに態勢を整えてことはへ向かっていく。
「花海ことは、お前の持つエメラルドは良い輝きをしてるなぁ…そのエメラルド、俺が抉り取ってやるよ」
「そうはさせない!」
ことははそう言いながらフラワーエコーワンドを取り出し、リンクルストーン・ピンクトルマリンをフラワーエコーワンドに装填し、魔法を発動させる。一方のシャドウビルドはドリルクラッシャーにハリネズミフルボトルを装填して必殺技を発動させる。
「リンクル・ピンクトルマリン!!」
『Ready Go!』
『ダークボルテックブレイク!』
シャドウビルドはドリルの部分にハリネズミの針を纏わせてからことはのピンクトルマリンシールドに必殺技を当てていく。シャドウビルドの必殺技の方が一枚上手だったのか、ピンクトルマリンシールドにヒビが入っていく。
「このままでは…!」
「終わりだ、花海ことはぁぁ!!!」
シャドウビルドはそう言いながらダークドリルクラッシャーの威力を最大まで上げ、ピンクトルマリンシールドを破るだけでなくことはも斬っていく。
「リ…コ、ごめ…ん…なさい」
変身が解けたことははその場に倒れてしまい、そのまま気を失ってしまった。
「フン、輝きの割には大した事ないのか…エメラルドは。こんなつまらん奴を相手にした俺がバカだった!!!」
シャドウビルドは倒れて気を失っていることはにそう言いどこかへ去っていってしまうのだった。
皆、シャドウビルドに倒されてしまい、現状戦える者は誰1人いない。はたして戦兎達はこのピンチをどう切り抜けるのだろうか?
to be continued.......