ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜 作:萊轟@前サルン
リコ「第一章に引き続き第二章
65.俺たちのスタートライン
第一章の後、結婚した万丈とリコは朝日奈家の近くにあるマンションの203号室の部屋を借り、そこで2人仲良く暮らしていた。
「そういえばナシマホウ界は結婚したら苗字が変わるのね…」
「そうか…お前の苗字はもう十六夜じゃなくて万丈……か」
「まぁ十六夜は仮の苗字だったからナシマホウ界でこうして正式な苗字を貰ったのは初めてだわ」
「万丈リコ!苗字が万丈で後悔とかはしてないのか?」
「後悔する訳ないわよ!むしろ貴方と同じ苗字になれて良かったかな」
「リコ…!」
「さっ、今日はもう遅いから寝ましょう!」
「………」
「万丈君?」
リコが寝よう!と声をかけるが、万丈は黙ったままだ。不思議に思ったリコが万丈の方に優しく触れると、万丈はリコの手をぎゅっと掴み、手を引っ張ってリコの身体を自分の体に引き寄せる。
「ちょっ!?万丈君…///」
「今夜は寝かせないぞ」
「もうっ!!分かったわよ…///」
万丈に誘惑(?)されたリコはすっかりその気になってしまい、何も抵抗する事なく万丈の部屋へと連れて行かれる。その後、2人が寝たのは朝の6時だったらしい…
「ふわぁ……今、何時だ?」
「え〜っと……午後の6時よ」
「えっ?今、何時って言った??」
「午後の6時よ…」
「午後の6時!?やっべぇ!!午後3時に戦兎のところへ行く予定だったのに三時間も過ぎてやがる!!」
「戦兎君の所に行く予定あったの!?私、聞いてないわ!!」
「と、とりあえず!!俺、行ってくる!」
「分かったわ!」
万丈は203号室を飛び出して陽が沈みかけている中、朝日奈家へ全力疾走で向かっていく。
そして走る事約10分後、万丈は朝日奈家に着いた。玄関の扉を開けるとそこにはどこかへ出掛けようと靴を履く戦兎とみらいがいた。
「ごめん、戦兎!遅れちまった!!」
「遅れちまったって……約束の時間から3時間も経ってんだぞ!?」
「ほんとごめん!」
「…ったく、万丈が来ないかもしれないから久しぶりにみらいとデートしようと思ってたのに…しょうがない。万丈、俺の部屋に来い」
「戦兎…!」
遅れた事を詫びて戦兎の許しを得た万丈は戦兎の部屋に向かう。部屋に入ると部屋の机の上に何かが置いてあった。
「戦兎、机の上にあるのは何だ?」
「これが今日、お前に渡す物…その名もアルテミストリガー」
「アルテミストリガー?」
「俺が発見した新成分・ジェネシスマテリアルから作った物だ!」
「すげぇ…!これを使えば俺も!」
「…パワーアップは出来る。だが、このトリガーには"善"と"悪"の力が宿っているんだ。もし、悪の力が働いてしまえば、万丈はビルド ハザードの様に敵味方関係なく襲ってしまう…」
「暴走ねぇ…でも、俺はやるぜ!love&Peaceの為に!」
「お前ならそう言うと思った」
戦兎はそう言いながら、万丈にアルテミストリガーを渡す。アルテミストリガーを受け取った万丈は暫くの間、アルテミストリガーを見続けるのだった。
「んじゃ、俺はみらいとデートしてくる!」
戦兎は万丈にそう言い、みらいとどこかへ出掛けて行ってしまった。1人残された万丈も自分の住むマンションへと帰っていく。
自分の部屋に帰ると、リコが夕食を作っていた。今日の夕食はカレーらしい。
「ただいま」
「あら、おかえりなさい!2人は元気だったかしら?」
「元気過ぎて逆に心配になる…こんな時間からデート行くらしいし…」
「えっ!こんな時間から!?さてはあの2人…」
「さてはあの2人…って?」
「い、いえ、何でもない!!さ、さぁカレー出来たから食べて!」
「お、おう」
リコは2人がこの時間帯のデートでどこへ行くかが分かっていたが、内容的に安易に教えられるものではなかったので万丈には一言も教えなかった。
「そういえば今日、津成木町の商店街で黒い仮面ライダーが現れたらしいわ…」
「黒い仮面ライダー?」
「うん、それでその黒い仮面ライダーが商店街の建物の至る所にこんなマークを付けていったらしいの…」
リコはそう言いながら、万丈に黒い仮面ライダーが付けていったというマークが写った画像を見せる。それを見た万丈は驚く。
「お、おい…それって」
「?」
「俺の…いや、"仮面ライダークローズ"のライダークレストじゃん」
「えっ…って事は万丈君が狙われてる!?」
「チッ、黒い仮面ライダーめ…会ったらぶっ倒してやる!!」
万丈はそう言い色んな筋トレ器具の置かれた部屋へ行き、黒い仮面ライダーと戦うときに備えてウェイトトレーニングをするのだった…
to be continued.......