ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜   作:萊轟@前サルン

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71.嫉妬から生まれし鬼石(きせき)

 戦兎とことはは次の万丈とダーククローズの戦いを見るための待機場所を探していた。待機場所を探す2人の後を追いかけているのが1人いた。

 

「戦兎……浮気…じゃないよね?」

 

 それはみらいだった。戦兎への愛が強いみらいは戦兎の浮気を疑うのと共に戦兎の近くにいることはに嫉妬していた。みらいが戦兎とことはの後を再び追う為に動こうとした時、何者かに掴まれ数m先まで投げ飛ばされた。

 

「痛っ…!だっ、誰が私を…?」

 

「俺だよ、俺」

 

「あなたは…シャドウビルド!?」

 

「久しぶりだな!朝日奈みらい」

 

「何しに来たの?」

 

「お前を消しに来た…!障害となるものは先に消すべきだと思ってなぁ!!」

 

 シャドウビルドはそう言いながら、みらいに襲いかかる。みらいは自分の後方に跳び、シャドウビルドの攻撃を避ける。そして服の中から武器を取り出す。

 

「護身用の武器を戦兎から貰っておいて良かったぁ…」

 

「フン、その"戦兎"とやらは今、別の女といるけどな!」

 

「うるさいっ!!」

 

 みらいはそう言いながら、剣型の武器を何回も振り下ろしてシャドウビルドを攻撃しようとするが、全て軽く避けられてしまう。

 

「怒りに身を任せて戦うスタイル……らしくないなぁ」

 

「事情や気持ちを知らない癖に!!」

 

 みらいは最終手段として振り下ろしかけた武器から手を離し、シャドウビルドに向けて武器を投げつける。みらいに予想外の攻撃を仕掛けられたシャドウビルドは避けられず、みらいの投げた武器に当たる。

 

「フフッ、目覚めてきたようだな…!お前の嫉妬の"ホノオ"が!!」

 

「しっ、嫉妬なんかしてない!」

 

「なら、お前の胸元で光るそれは何だ?」

 

 シャドウビルドにそう言われたみらいは自分の胸元を見る。すると自分の胸元には紅く光る何かがあった。

 

「これは?」

 

「それこそがお前の心に眠る嫉妬の"ホノオ"。これはお前の嫉妬が溜まる度に力を増していく」

 

「こんなの…いらないよ!」

 

「いらないと言ってももう遅い…目覚めた以上はその"ホノオ"と向き合うのだ」

 

「なら、この力であなたを倒す!」

 

「フン、やってみろ」

 

 みらいは嫉妬の"ホノオ"をリンクルストーンのような感じに具現化させ、自分の胸元に具現化させた嫉妬の"ホノオ"をかざして変身する。

 

「ハァ…ハァ…漲る、私の中のホノオが!!」

 

 みらいはキュアミラクルのルビースタイルに似ている姿に変身したが微妙な違いがあり、髪はロングヘアで瞳は紅くなっている。そして胸元には良くある炎のエンブレムが飾られている。

 

「少しは楽しませてくれるだろうな…?」

 

「楽しませる気はない!ここであなたを倒す!!」

 

 みらいはそう言いながら、シャドウビルドに炎を放つ。放たれた炎はダークビルドの四方八方を囲む。シャドウビルドは炎の檻の中に閉じ込められる。

 

「なるほど…少しはやるじゃないか」

 

「まだまだ!!」

 

 みらいはそう言うと、炎の檻を縮小させていき、ダークビルドを追い込んでいく。

 

「これで終わりにする!!」

 

「フッ、それはどうかな?」

 

 シャドウビルドはブレードモードのダークドリルクラッシャーに海賊フルボトルを装填し、炎の檻に向けて必殺技を放つ。

 

Ready Go!

 

ボルテックブレイク!

 

 ダークドリルクラッシャーから放たれた水の刃により、炎の檻は消化されてしまう。

 

「フフッ…」

 

「嘘でしょ…!?」

 

「どうやら、まだホノオが弱いようだな……しょうがない、俺がもう少しだけホノオを強めるのを手伝ってやんよ」

 

 シャドウビルドはそう言い、みらいの嫉妬を強める為に戦兎がみらい以外の人といた映像をみらいに見せるのだった……

 

 

 一方、その頃万丈はリコに何か買おうと病院の外に来ていた。すると病院の前には丁度移動販売のドーナツ屋が来ており、万丈はリコにドーナツを買ってく事にした。

 

「このスタードーナツってやつ2つくれ!」

 

「普通のスタードーナツもいいけど、このイチゴスタードーナツもいいルン!」

 

「……ルン?」

 

 ドーナツ屋の店員は話し方に独特な語尾を使いながら万丈にイチゴ味のスタードーナツを推める。

 

「語尾は気にしないでほしいルン…」

 

「あっ、あぁ…なんかごめんルン………って、俺にもお前の語尾が移ったじゃねーか!!」

 

「と、とりあえずお客様、何にするルン?」

 

「イチゴスタードーナツを2個くれ」

 

「ご注文ありがとうルン!ひかる、スタードーナツ2個ルン!」

 

 緑髪ツインテールの店員は移動販売車の厨房にいるピンク髪ショートカットのひかるという人物にそう言う。ひかるという人物は早速、ドーナツを作り始める。

 

「なぁ店員さんよ…好きな人っているか?」

 

「ルン!?まさか"ナンパ"ルン?」

 

「ナンパじゃねぇよ…ただ聞きたかっただけさ」

 

「そうルン…私に好きな人はいないけど隣にいるひかるには好きな人いて今、ひかるの"コイ()"っていうのを応援してるルン!」

 

「へぇ…その相手はどんなやつなんだ?」

 

「リーゼントヘアで不良みたいだけど、宇宙に詳しくて何よりも友情を大切にする良い人ルン」

 

「なるほどな…」

 

 と、ドーナツが出来上がるのを待っている間に万丈が緑髪ツインテールの店員と喋っていると、どこからか怪しげな足音が近づいてきた。

 

「ほぉ…愛する人がいながら他の女に浮気か?万丈龍我よ」

 

「またお前か…何しに来た?」

 

「目的は一つ、あなたを倒す事」

 

 突如万丈達の前に現れた椎名龍一はそう言いながら、フォースライザーを腰に装着し、スラッシングドラゴンプログライズキーを起動させる。

 

『スラッシュ!』

 

 起動させた後、スラッシングドラゴンプログライズキーをフォースライザーに装填してドライバー後方のレバーを引いて変身する。

 

『フォースライズ…!』

 

『スラッシングドラゴン…!Break Down…』

 

 

「…ったく、こんなとこで戦うことになるとはな…」

 

 万丈はそう言いながら、腰にドライバーを装着した後、クローズマグマナックルをドライバーに装填し、ドライバーのレバーを回して変身する。

 

『Are you ready?』

 

「変身!」

 

極熱筋肉!クローズマグマ!

 

『アーチャチャチャアチャー!』

 

 クローズマグマに変身した万丈は仮面ライダー星である椎名龍一へ向かっていく。椎名龍一は万丈を攻撃する前に邪魔になるであろうドーナツ屋の移動販売車を襲う。

 

「ちょ、やめろ!!!」

 

「フン、人間が2人いなくなっただけだ…地球に害はない…」

 

 襲われた移動販売車は激しい炎に包まれていた。車の中にはまだ人がいるというのに……

 

「その腐った考え…俺がぶっ潰してやる」

 

 万丈は怒りで体を震わせながら椎名龍一にそう言い、マグマナックルに力を貯めながら椎名龍一に再び向かっていくのだった……

 

 

 

 そしてダークビルドと戦っているみらいは戦兎が魔闇といる映像を見せられた。映像を見た瞬間、みらいの身体からはこれまでにないくらいのオーラが溢れ出てくる。そして胸元の炎のエンブレムからは新たな銃型の武器が生成された。

 

「ハァ…ハァ…さらに滾る…私のホノオが!!!」

 

「やっと力に目覚めたようだなぁ…」

 

「あなたを倒す…!」

 

 みらいはそう言いながら、新たな銃型武器のトリガーを三回引いて炎の拡散弾を放つ。放たれた銃弾の速さは凄まじく、シャドウビルドは避けられず全ての銃弾を受けてしまう。更に銃弾が当たった部位が発火し、次々と炎が体の違う部位へと燃え移っていく。

 

「チッ、これが目覚めた力か…!仕方ない、ここは一時撤退だ」

 

 シャドウビルドはそう言い、どこかへ消え去っていくのだった…シャドウビルドがいなくなるのとともにみらいの変身が解ける。そして変身が解けた瞬間、嫉妬の感情も消えた。

 

「あれ?なんで私、他の女の子に嫉妬してたんだろう?」

 

 みらいはそう言いながら、戦兎とことはを尾行するのをやめてリコのいる病院へとあるいていくのだった……

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