ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜   作:萊轟@前サルン

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最近、忙しくて全然執筆出来てませんでした。

今回のpart1が微妙な所で終わっている気がするのでpart2の方をできるだけ早く投稿するようにします!


84.運命の分岐点(ターニングポイント)part1

 ことははイノウという男に鍛えてもらっていた。暴走した友を止められない、何も変えられないといった不甲斐なさを拭うために。

 

「ハザードレベル4.0。まだだ、強くなる為にはもっとハザードレベルを上げなくてはいけない」

 

「ハザードレベル?」

 

「ネビュラガスへの耐久力だ」

 

「ネビュラガス?そんなもの浴びた覚えは…」

 

「気を失っている間に浴びせておいた」

 

「なんて事を…!」

 

「強くなって不甲斐ない自分を変えるんだろ?」

 

「………」

 

 イノウはことはにそう言う。ことはは今回の件で前まではあまり気にしていなかった"力"というものに過剰に反応するようになっていた。

 

「で、ハザードレベルがいくつになるまでこの特訓を続けるんです?」

 

「……今はとりあえず5.0を目指せ。特訓の先の事は5.0になってから考えろ」

 

「はぁ……」

 

 ことははイノウの言葉に対し煩わしいという意味を込めたため息をつきながらも変身状態を保ったまま特訓を再開するのだった。

 

 

 

 

 その頃、幻徳と一海は自分の家に帰ろうと帰路に就く。頭の中は戦兎の事でいっぱいだった。

 

「なぁ、戦兎の件…どうする?」

 

「どうするって言われても不老不死をなんとかするなんて俺たちには無理だ」

 

 まだ戦兎をどうにかして"普通"に戻せる方法を考えている幻徳に対して不老不死という物理法則では理解できないような事をどうかするなんて無理だと諦めている一海、いつもは息の合う2人が今回ばかりは考えが真逆のようだ。

 

 と、賑やかな公園の中でシリアスな空気を放つ2人は自分達の車に乗り込もうとするが、一海が乗り込み、幻徳も乗ろうとした瞬間どこからか声がした。

 

「おーい!ちょっと待ってくれよー!!」

 

 青年はそう言いながらライドビルダーを幻徳の車の近くに停めて2人の近くに歩み寄る。

 

「あんた達、戦兎の知り合いだろ?」

 

「そうだが何か?」

 

「戦兎が今どこにいるか分からないか?」

 

「今はワケあって入院している」

 

「はぁ!?昨日から今日の間でアイツの身に何が起きたんだ?まさか、また怪物騒ぎか!?」

 

「……とにかく、戦兎に会いたいならここの近くの病院へ行け」

 

「分かった。あっ、あとことはに怪我が完治したらどこか遊びに行こうって伝えておいてくれ!」

 

「生憎だが、今、ことはちゃんはいないぞ」

 

「いないって……あんた達、今日の早朝にことはを助けてただろ?ここら辺、俺の朝のランニングコースだから見たぞ」

 

「俺とポテトは助けてない……って事はことはちゃんは誰かに誘拐された!?」

 

「えぇー!?」

 

「ことはちゃんに関する情報をありがとう。おかげで本来の目的を思いだせた」

 

 戦兎の事で頭がいっぱいだった幻徳だったが、大野壮太から"ことは"というワードとことはの行方に関する情報を聞いて本来の自分達の目的を思い出す。幻徳は急いで運転席に乗り、そのまま猛スピードで車を走らせていった。そのあまりのスピード感に大野壮太はついていけずに置いていかれた。大野壮太はフルフェイスヘルメットを被りながら猛スピードで去っていった幻徳達にこう言った。

 

 

「………人助けする前に捕まんじゃねーぞ」

 

 

 

 

 一方、朝日奈家ではみらいが目を覚ました。みらいは暴走時のようなギロっとした目つきはしておらず、リコは"今のみらいは落ち着いた状態である"と判断し、安心する。

 

「あれ…?私、何で自分のベッドに?」

 

「ふふっ…やっと起きたのね。みらいが寝坊だなんて久しぶりだわ」

 

「寝坊…?じゃあ、私が誰かを襲ったりしてたのは…夢?」

 

「あらあら、最近勉強のし過ぎで変な夢でも見たのかしら?待ってて、みらいの為に何か作ってくるわ!」

 

 リコは今回、みらいが"自身が暴走した事"についてまた色々と抱え込まぬよう今回"暴走した事"については夢であると思わせるよう言葉を選んでみらいと話す。その後、みらいの為に何か料理を作りに下の階へと降りていく。

 

「夢でよかったぁ…あっ、そういえば戦兎は今どうしてるんだろう?電話はかけてみよっと!」

 

 人を襲ったというのが夢だとわかったみらいは安堵する。みらいはいつものように戦兎に電話をかける。

 

……

 

…………

 

おかけになった電話をお呼びしましたがお出になりません

 

 

「あれ、電話に出ない。いつもなら出てくれるのに…さては、スマホの電源オフにしてるな?」

 

 みらいは電話に出ない戦兎に少し不安を感じながらも再びベッドに横になった。と、ここで背中に痛みを感じた。何かと思いながら背中を触ってみると3本の直線状の傷があった。恐らく引っ掻き傷であろう。この傷があると分かったみらいは先程の夢だと思っていた事が全て"実際に起きた出来事"であるという可能性を考えてしまう。

 

「まっ、まさかね!そんなわけない…よね…?」

 

 可能性を考えれば考える程みらいは不安になっていく。いつもは持ち前の明るさでやり過ごすみらいだが、最近の精神的な状態のせいかやり過ごす事ができないようだ。

 

「みらい〜!今日はマカロニグラタンよ〜冷めちゃうから早く降りてきてよね!」

 

「分かったよ!リコ、ありがとう!」

 

 リコの"料理が出来た"という一言によってみらいは一時的に"さっきの事"についてを忘れる事が出来た。いつまで忘れた状態が続くかは分からないが、そのうちまた思い出すのだろう。

 

 

 

 そして病院のベッドで横になっている戦兎は昨日から今日まで病室のベッドにいて気づいた事があった。それは自分の傷が約1日でほぼ完治していることだ。

 

「ありえない…こんなにも早く傷が治るなんて……」

 

 戦兎は自分の傷の治り具合に驚くと同時にみらいの事が心配で外泊の許可を取って朝日奈家へ帰ろうとする。病院の入り口から出ようとした時、さんごが病院の入り口前にいたのが見えた。

 

「戦兎さん!?傷が深いんですからまだ出歩くのはダメですよ!」

 

「それがね、不思議なことに治ったんだよ。この1日で」

 

「えぇ!?じゃあ、もう退院…?」

 

「いや、念のためもう少しだけ入院する。けど、今日は外泊の許可を取ったから家に帰るつもりだ」

 

「そうなんですか……あっ、なら私の家に来てください!」

 

「何でだ?」

 

「お礼がしたいんです!」

 

「お礼なら昨日…」

 

「いいから早く!」

 

 俺はさんごの勢いに流されるまま涼村家へと向かっていくのだった。病院から少し歩いて涼村家に着いた。玄関の扉を開けるとそこにはさんごの母親がいた。

 

「おかえりなさい…ってさんご、この方は?」

 

「私を変な人から助けてくれた恩人さんだよ!」

 

「あら、そうなの!」

 

 さんごの母親はさんごから戦兎がさんごを助けたと聞き、そのお礼をする為に戦兎を家へ上げる。

 

「お、お邪魔しま〜す……」

 

「戦兎さん!私の部屋に来てください!」

 

 戦兎は頭の中で今頃、みらいはどうしているのかな…と考えながら涼村家へ上がる。家へ上がると早速、さんごの部屋に招かれた。

 

「ささ、入ってください!」

 

「え、えっと……入っていいのか?」

 

 みらいという可愛い彼女がいるにも関わらず他の女の子の部屋に入るのはもはや裏切り行為だと感じ、中々部屋の中への一歩を踏み出せない。さんごは困惑している戦兎の右腕を引っ張り戦兎を無理やり自分の部屋の中へと入れる。

 

「戦兎さんって女の子部屋入った事ないんですか?」

 

「ふっ、普通は入らんだろ!!…まぁ、みらいの部屋には入るが」

 

「なるほど……みらいさんって昨日、暴れていたあの狂気じみた魔法使いですよね?」

 

「そうだな。普段はあんな感じじゃないんだがな」

 

「みらいさんは嫉妬であぁなっている可能性が高いですね。大事な戦兎さんと一緒にいた私を邪魔者扱いしてましたし」

 

「みらいが暴走する原因は俺が他の女の子と一緒にいるからか……なら、もっとみらいと一緒にいてあげないと…!」

 

「……一緒にいてはダメです」

 

「何で?」

 

「みらいさんが戦兎さんに執着してしまい、今度は私ではなく戦兎さんの命が危なくなるからです」

 

「執着…!?それってもう…」

 

「ヤンデレですね。ヤンデレになったら戦兎さんが見知らぬ女の子とすれ違うだけでも昨日みたいな暴走状態になってしまうでしょう…」

 

「そうか…狂愛(ヤンデレ)か。確かに愛が重ければ重いほど嫉妬も比例して増してくもんな…じゃあ、少しの間だけみらいに会わないようにしてみるか」

 

「そこでなんですが、よかったら少しの間だけ私の家に泊まりませんか…?」

 

 戦兎がみらいに悪影響を及ぼさないよう敢えてみらいとの距離を取る決断をした瞬間、さんごが少しの間だけ自分の家に泊まらないか?と提案してくる。

 

「まさか、俺を泊まらせる為にこの話を?」

 

「半分はそうかもしれないですが、もう半分は話した通りみらいさんに悪影響を及ぼさない様にです!」

 

「半分はそう考えてたと認めるのね。……まぁ、泊まらせてもらうのも悪くはないな」

 

「よし、そうと決まれば早速、お風呂に入りましょう!!」

 

「何故、そうなる!?」

 

「時間的にも今が入る頃だと思って……」

 

「いや、昨日会ったばかりの奴と入るなんておかしいぞ‼︎」

 

「いいじゃないですか!……それともダメ…?」

 

 さんごはそう言いながらうるうるとした目つきで戦兎を見る。戦兎はさんごの可愛い顔に負け、一緒にお風呂に入る事にした。

 

「……入るけども、お風呂入る時は全身にタオルを巻けよ?」

 

「分かってます!」

 

「んじゃ、入ってるから少ししたら入って来いよ」

 

「はーい!」

 

 戦兎はさんごにそう言い、自分も腰にタオルを巻いてお風呂へ入っていく。戦兎が入ってから数分後にさんごもお風呂へと入ってくる。

 

「戦兎さん、背中流しましょうか?」

 

「いや、結構だ。自分で洗える」

 

 戦兎はギリギリの理性を保ちながら体を洗い、湯船へと浸かる。湯船に浸かり、横を見るとそこには自分の髪を洗うさんごがいる。戦兎の視線がさんごの少し膨らんだ胸元にいくがすぐに目を瞑り、瞑想する。

 

「もうっ…戦兎さんのえっち…///」

 

「理性、理性理性理性!!」

 

 色っぽい声を出してイジってくるさんごに対し戦兎は理性を保つ為に理性という単語を連呼していた。

 

「(抑えろ…抑えるんだ俺!)」

 

 

 理性がピンチな戦兎…戦兎は風呂以外にもあるであろう色仕掛けを乗り越え、無事に一夜を過ごす事が出来るのだろうか…!?

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