ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜 作:萊轟@前サルン
みらい「ふっふっふ…戦兎くんにも勝っちゃうからね!」
戦兎「俺に勝てるわけないだろ、お前と俺の学力は雲泥の差だ!」
みらい「雲泥の差?」
戦兎「天と地ほどの差って事だ!」
みらい「…そっか、なんか悲しくなってきた…」
戦兎「まぁまぁ…努力すればいつか俺に追いつけるから!気を落とさないで…。って事で第9話!」
テスト前の勉強会をした翌日の朝、俺は後頭部に枕ではない何か柔らかいような硬いような物の感触を感じる。眠気を感じながらも目を開けてみると目の前にみらいの顔が見えた。
「戦兎くん、起きた?」
「…なぁ、俺の後頭部を支えてる柔らかいような硬い物はなんだ?」
「それはね、私の膝だよ!」
「えぇ!」
自分の後頭部を支えていたのがみらいの膝だと聞いた俺は驚きながら自分の後頭部を支えていた物を手で触ってみて確認をする。触ってみた結果、確かにそれはみらいの膝だった。
「戦兎くん、私の膝枕どうだった?」
「最高です…///」
「ふふっ…明日もしてあげるね!」
「結構です!それより、早く支度しなきゃ学校遅れるぞ?」
「あぁ!そうだった!早く着替えなきゃ!」
みらいはそう言いながら、俺がいるのにも関わらずパジャマの上下を脱ぎ捨ててブラとパンツだけの状態になる。
「やっぱり戦兎くんはエッチなんだね…///」
「いやいやいや!お前いきなり人の前で脱いだんだろ!」
「…っというか戦兎くんも着替えないの?」
「あっそうか、俺も着替えないと!」
早くしないと学校に遅れるというのにみらいと無駄なは会話をしていてた俺は制服に着替えるのをすっかり忘れており、急いで地下の自分の部屋まで降りていく。そして、約2分で制服に着替えた後、一階に続く階段を急いで上り、玄関の扉を開けて三人の待つ朝日奈家の外に行く。
「戦兎くん早く〜!学校遅れちゃうよ〜!」
みらいは俺に手を振りながら早くしないと学校に遅れてしまうという事を伝えてくれた。俺は三人と合流した後、急ぎ足で学校に向かい、何とか時間に間に合う事が出来た。
「はぁ…はぁ…戦兎くんが遅いから遅刻しそうになっちゃったじゃん」
「お前が膝枕してるからだろ!膝枕してる暇があるなら起こせよ!」
「…膝枕しちゃ…ダメ?」
「可愛いから許す…///」
みらいに遅刻しそうになったのは戦兎くんのせいと言われた俺は少しカッとなり、みらいに厳しい事を言う。みらいは俺につぶらな瞳を向けながら膝枕してはダメなのかを聞いてきた。遅刻を俺のせいにした事を最初は許すつもりはなかったが、みらいの俺を見つめるつぶらな瞳が反則級に可愛いかったので俺はみらいをあっさり許してしまった。
「さて、もうすぐ時間だ!席に着いた方がいいんじゃねぇか?」
「そうだね!」
「お互い頑張ろうな!」
「うん!」
そして、俺達が席に着いてから数分後、テストの始まりを告げるチャイムが校内に鳴り響く。配られたテストの問題用紙を見たが、どの問題も俺には簡単過ぎた。隣の席のみらいを横目で見てみると、みらいは少し苦い表情を浮かべている。大丈夫かな?と少し心配になったが、努力してきたみらいならきっと大丈夫だと俺は信じていた。
そして、数十分後、数学のテストが終わり10分休憩になった時、俺はみらいにテストはどうだったかを聞いてみた。
「みらい、テストはどうだった?」
「…いまいちかな」
「きっと大丈夫なはずだ!」
「何で?」
「天才物理学者の俺が教えたんだから!」
「戦兎くん…!」
その後、俺とみらいが会話していると大野壮太が俺とみらいの元にやってきた。壮太は俺を睨んでいるが、俺は壮太に睨まれるような事をした覚えはない。
「おい、戦兎!ちょっと来い!」
俺は壮太に呼ばれて教室近くの男子便所へ向かった。壮太はそこで話し始めた。
「今回のテスト俺がお前に勝ったらみらいを俺に譲れ」
「は?負ける訳ねーよ!」
「そんな事は分からねぇ!」
「まぁ、結果が楽しみだな」
壮太は自分がテストで勝ったらみらいを自分に譲れと言うが、俺は天才物理学者の自分に敵う訳がないと心の中で呟きながら男子便所から出て行く。
そして放課後、数学のテストが俺らに返されていく。返された答案用紙に目を通す。俺は満点だった。当たり前の結果だと思いながらみらいに結果はどうだったかを聞いてみる。
「みらい、結果はどうだった?」
みらいは下を向きながらブルブルと震えていた。まさか、悪い点を取ってしまったのかと俺は思った。
「やったー!86点だ!!」
みらいが下を向いて震えていたのは高得点を取れたからのようだ。無事に努力の成果が出て良かったなと俺は心の中でみらいに向けてそう言った。
「戦兎くんは?」
「俺は満点だ!」
「うわぁ…!」
「どうだ!凄いだろ!」
「うんうん!流石は私の…」
みらいが俺に何かを言いかけたその時、俺とみらいの元にまた大野壮太がやってきた。壮太は相変わらず俺を睨んでいる。
「おい、答案用紙見せろ!」
壮太はそう言いながら俺の答案用紙を俺の手から奪って目を通していく。壮太は点数を見て驚いていた。
「嘘だろ…!?ありえない!」
「俺は天才物理学者だ!このくらいのテストどうって事ない!」
「くっ…覚えとけよ!」
壮太は悔しそうな表情を浮かべながら俺とみらいの元から去っていった。俺とみらいは壮太が自分達の元から去っていくのを見送った後、持ち帰るものをカバンに詰めて下校していく。
「ねぇ戦兎くん!耳貸して!」
みらいが俺に何か秘密な事を言いたいのだろうかと思い、俺はみらいの顔の高さまで背中を曲げて耳を貸す。すると、みらいは頰にキスをしてきた。最初からそうするつもりで耳を貸してと言ったそうだ。
「満点のご褒美だよ…///」
「テストある度にキスしてもらえるのか…最ッ高だな!」
「戦兎くんからは何かないの?」
「俺もキスで返してやる…///」
俺はそう言いながら自分の唇をみらいの左頬へ近づけていく。俺の唇がもう少しでみらいの頰に触れようとしたその時、みらいがいきなり俺の方を向いた。そのせいで俺の唇とみらいの唇が重なる。みらいは唇が重なると、俺の後頭部あたりに自分の腕を回し、自分の唇と俺の唇が離れないようにしていた。あまりにも長くキスしていた為、後からやってきたリコにキスしている現場を見られてしまった。俺とみらいがキスしているところを見たリコは悔しそうな顔をしていた。
「くぅぅ…みらいに先を越されたわ!私も早く万丈くんとキスしなければ!」
リコはそう言いながら走って朝日奈家へ帰っていった。夕焼け空の下、俺とみらいはキスの後、仲良く手を繋ぎ、ゆっくりと朝日奈家へ帰っていくのだった。
みらいの努力はしっかりと実り、数学のテストで高得点を取ることが出来た。そして、俺とみらいは昨日よりも更に互いの距離を近づけることが出来た。さて、明日はどんな楽しい事が俺達を待っている事やら…