幻想転生物語 〜始まり~   作:白狐のイナリュウ

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注意
この小説は東方Projectの二次創作です、原作崩壊などが多い所もですがよろしくお願いします。


辻斬り侍の狐女

 俺の名前は電龍 大神(でんりゅうおおかみ)、俺は元々悪人を裁く辻斬りの狐女侍だった。

 ことはさかのぼってしまうが、俺過去について話そう。

 20XX年4月12日、東京。

 当時俺は、性格も性別も女だった。

 表向きは巫女をしており、神社でよくやるお祓いというのをしていた。

 しかし俺の本職は悪人を裁く辻斬り、人斬りに過ぎなかった。

 だがある事がきっかけで守りたいものができた。

 俺は神社の清掃をしていた、巫女なら掃き掃除くらいなら当たり前だ。

 外は春で、桜が舞い落ちる季節でもあり参拝客は多く来るようになっていた。

 坊さん「光さん、もう掃き掃除終わりにして学校言っていいよ。」

 と言われわかりましたと答えた。

 その頃の俺の名前は、電光 光(でんこうひかる)と言う名前だった。

 学校にも恵まれ、車という機械が好きで工業系の高校に通っていて成績は悪くはないけど皆は天才天才と言って羨ましがっていた。

 友人も多くいたけど、話があったのは七色狼 南(なないろおおかみみなみ)雷電 ひかる(らいでん)だった。

 南は車や日本文化で話しが合い親友な関係だった。また雷電は、日本文化や車のことと俺と同じく剣道をしていて刀も持っているということで話があった。

 南「おはよう、光相変わらず眠そうね。」

 光「そういうアンタは陽気でいいわね、昨日も明け方まで巫女やってたから疲れてるだけだよ。」

 雷電「ところで今日テストだよ、テスト中に寝たりしないでよね?」

 光「当たり前でしょ…。」

 本当は巫女の仕事ではない、巫女の仕事はいつも19:00前までには終わり家に帰りご飯を食べ、1,2時間くらい勉強しあとは風呂に入り就寝というのが普通の日課なのだが。

 俺は侍、ほとんどは普通の日程なのだが23:00から俺は外に出て人斬りを始める。

 勿論悪人を裁くのが俺の仕事だと思っていた。

 しかし現実は違う、裁いていいものと裁いてはいけないものと見分けなければならない。

 ある程度の軽犯罪なら見逃すが、治安を怯え明かすもの特に気に入らないものは裁いてきた。

 それが俺だった。

 何時しか俺はヒーローだと言われるようになったがそんなことでヒーローになったつもりは無かった。

 ただ気に食わない奴は片っ端から斬ってきただけの事だったためヒーローなんてどうでもよかった。

 俺達は南と雷電と話している内に、学校へと着いた。

 すると、校門に入ろうとした瞬間先生に呼び出された。

 先生「光、お前に会いたいって言う人がいるぞ?」

 光「誰ですか、朝っぱらから。」

 先生「教育委員会の学会さんだと。」

 光「うーん、私何かしたかな?」

 と言い、客室へと向かった。

 ???「はじめまして、電光 光ちゃん。」

 光「はじめまして、ってどうして私の名前を?」

 ???「神社で巫女をやってるって聞いたから、それで教えてもらったの。」

 光「そうですか、えーと。」

 紫「ああ、自己紹介がまだだったわね、私は八雲 紫(やくもゆかり)貴方の経歴全て知ってるわ。」

 光「それで私に何か…?」

 紫「それじゃ単刀直入に言うわ、貴方別世界行ってみたいと思った事ない?」

 光「別世界...外国に留学してみないかってことですか?」

 紫「外国...ふふ、違うわ貴方達からすればアニメとかで言う異次元世界みたいな所に住んでみないかって話。」

 紫が異次元世界に行ってみないかと言われた瞬間、光は黙り込んでしまった。紫は考え込んでいると思っていたが光が口を開けこう話した。

 光「失礼ですが、紫さん...貴方ホントは教育委員会の学会の方ではないでしょう?」

 紫「...」

 紫はほんの少し驚いたが、想定内だと思い笑みを浮かべた。

 紫「ならどうするの?」

 光「これ以上ここに長居はしない方が良いでしょう、貴方には妖怪みたいな妖力を感じ取れます…少なくともほかの妖怪では妖力を強く感じ取れることはあまり出来ませんが、貴方は比べ物にならないほどの妖力が伝わってきます。」

 光「私も神社の巫女をしている身なので、余計なことをすれば―。」

 と言おうとすると、紫がこう言い出した。

 紫「確かに、私は他人からではわからないけれど貴方は巫女をしているんだからわかる事だけど…向こうの世界は巫女はいくつも居るわ。」

 紫「貴方みたいに熱心だったり、めんどくさがり屋だったりね…。」

 光「何が言いたいんです。」

 紫「私はずっと貴方が見えない所で見ていたのよ、そして貴方には誰にも言えない秘密があるって事も知ってるのよ?」

  と言われた瞬間、俺は動揺し持ってもいないはずの刀を持ち抜こうとした。

 紫「刀が無いのに戦おうなんて考えはやめておきなさい…少なくとも貴方がこれから行く世界、幻想郷(げんそうきょう)はあなた以上に強い相手がごろごろ居るわ…無駄に攻撃的にならない事ね。」

 光「まだ私は行くとは言っていません。」

 紫「そうかしら、これから貴方の身に起きることは幻想郷で日々行われている事…きっとあなたも気に入るわ、貴方が持っている刀には何かが取り憑いているみたいだしね。」

 光「?」

 俺が疑問に思った瞬間、紫は立ち上がり部屋から出ていこうとした時こういった。

 紫「いい返事を期待しているわ、辻斬り…いや、正義の人斬りの狐女さん。」

 その時の俺は紫が言った言葉に未だに疑問を抱いていた、"貴方が持っている刀には何かが取り憑いている"と。当時巫女をしていた俺は、刀に何かしらの霊力かもしくは妖力があるのなら感じることが出来るはずなのだが。何故何も感じなかったのかが理解ができなかった。

 たが今は理解出来る、それは付喪神だった俺だったということなのだから何も感じなかったのに何か見られている感じがあったのはそういう事だったのだ。

 そして学校が終わり、俺は南達と帰ろうとしたが。

 雷電「ごめ~んおまたせ、ホームルーム長引いちゃって…。」

 光「大丈夫だよ、今日は部活も休み貰ってるし久しぶりにみんなで遊ばない?」

 雷電「いいね、どこ行こっか…この時間だとゲーセンか光の家くらいしか無いよね…。」

 俺は雷電の言葉を無視してまで紫に言われた言葉について考えていた。

 雷電「光~もしもーし。!」

 光「あ、ごめん何?」

 雷電「話聞いててよね〜、暇だしゲーセンでプリクラでも撮りに行かないって言ったのに…。」

 光「ごめんごめん、ゲーセンねいいよ近くのゲーセン行こ。」

 と言い、南を待っていたが南はなかなか来なかった。

 なんと1時間も南を待っていた。

 雷電「南、遅いね…。」

 光「うんかれこれ、1時間は経つ…何かあったのかも。」

 雷電「考えすぎだよ、南今日は茶道の日だったとかあるかもしれないし。」

 光「だったら私も茶道に行ってるよ、私部活掛け持ちしてるんだし。」

 雷電「だよね…どうしたんだろ。」

 と思った瞬間、何も無い空間から口みたいな物が空き紫が身を乗り出し出てきた。

 紫「私が幻想郷に連れていったのよ。」

 光「き、貴様!?」

 雷電「知り合いなの?」

 紫が出た時には俺の目は戦闘モードへと変わっていた、それは勿論だ紫が勝手に南を誘拐したからそれは当然だ。

 しかし、紫はこういった。

 紫「あら、そんな身構えないで…自分から行くって言い出したのよ?」

 紫「どうやら毎日、退屈していたみたいね…友達をも裏切ってまでね。」

 すると俺は隠していたクナイを取り出し、紫に突きつけようとしたが今まであった隙間がいつの間に閉じ消えてしまった。

 紫「そうね…南を連れ戻したければ、私が今言う条件をクリアすれば南をここに連れ戻してあげる…失敗すれば貴方も幻想郷に来てもらうわ。」

 と言い聞こえていた声はあっという間に消えてしまった。

 雷電があいつは何者、なんで南を連れ去ったのと聞いてきた。

 俺はわからないけれど、妖怪には変わりないよ隙間から現れたってことはスキマ妖怪なのかもしれないと答えた。

 とにかく南を連れ戻さない限り南は生きて帰れないかもしれないと思った俺は雷電を早めに家に返し、神社に向かった。

 戦いの支度をしないといけない、それが侍売られた喧嘩は買う。

 特に紫はその頃の俺にとって気に食わない奴だった。

 だから斬る、それが俺だった。

 二支度を終え、俺はとにかくいつも剣道などの練習で使っている誰も立ち入らない草むらにやってきた。

 そこは山の中の森、誰も恐怖して入る人はいない肝試し程度でもここに来るのは遠慮することが多い。

 頂上まで行くと花畑がありその奥へ行くと、草むらに出る。

 ここが俺の剣道場だ。

 だから俺はあえてそこを選び、人には秘密の誰も知らない自分の剣道場を作った。

 それを言うと子供みたいだが、誰かに見られるよりかはマシだった。

 俺はいつも剣道場にしている所についた。

 そして俺は正座をし、黙想を始めた。

  2時間、まだ紫の声は聞こえない…だが俺は待ち続けた。

 すると俺を呼ぶ声が聞こえ、俺は刀を持ち刀を抜き誰かの首元に刀を突きつけた。

 だが、それ雷電だった。

 雷電「ちょっ、危ないなぁ…あんまりむやみに人に刀を突きつけないの。」

 光「雷電か…なんでここに?」

 雷電「やっぱり尾行に気がついてなかったのね。」

 雷電「私アンタのことが気になって付いてきたのよ。」

 光「その刀…。」

 雷電「私も一応は刀持ってるし、一族が前に遺した刀だったから切り味もいいし使えるよ。」

 光「そうなんだ、言っておくけど自分の身は自分で守ってね…私アンタの分まで守れないよ…。」

 雷電「大丈夫、私を誰だと思ってるの?」

 光「そうだよね、なったって私と一緒に国内の剣道大会で優勝した剣士だもんね。」

 雷電「褒めても何も出ないわよ。」

 と雷電はニヤケながら言った。

 雷電「それにしても、光やっぱり辻斬りの侍だったんだ。」

 光「バレちゃったか…私が怖い?」

 雷電「いや、かっこいいなって…服も感じ方も全然…髪も下ろしてるところ初めて見たし、もうクール過ぎるよ。」

 光「あ、ありがとう…でもどうせなら可愛い方が好きだよ私は。」

 と話していると、紫がまだ何も無い所から隙間ができ出てきた。

 紫「ようやく役者が揃ったわね、貴方がここを選択すると思っていたわ…何が起きてもここなら花火程度で済むからね。」

 光「さてその条件ってなんなの、嫌な事だったら斬るわよ。」

 紫「大丈夫よ貴方が楽しめる条件よ。」

 すると突然洋風の女の子が現れニヤリと笑った。

 紫「子のこと戦って貰うわ、この子が勝てば幻想郷に来てもらうわ。」

 光「逆に私が勝てば南は帰ってくるって事ね。」

 ヤン「はじめまして、ヤンデレ・スカーレットと申しますわ、貴方、お名前は?」

 光「電光 光だよ、貴方どうやら吸血鬼のようね。」

 ヤン「あら、よく分かってらっしゃる…流石は外の世界の巫女さんですわね。」

 雷電「それじゃ私も参戦させても―。」

 紫「駄目よ、この戦いは1対1(サシ)で戦ってもらうわ…そうで貰わないと楽しくないわ。」

 光「そうね、丁度1人で戦いたかったのよ…雷電よく見てなさいこれが辻斬りの恐怖よ。」

 ヤン「さぁ、楽しい夜の始まりよ。!」

 光「いざっ参る。!」

 

 続く

 




はじめましての方ははじめまして、Twitterなどで来てくれた方はようこそ。
イナズマリュウヒカルオオカミ(イナリュウ)です。
本当はこの小説はスマホでpixivにあげる予定でした、つまりこの小説はスマホで書いております。
何故かと言うと、スマホでどうしてもあげたかったからです。
ですがpixivではそういう機能はついておらず、PCでも書こうと思えばかけたのですが…WindowsのWordがうちのPCには入っておらず色々大変でスマホに至ったわけです。
書けるならPCで書けよって思う方も多いかと思いますが、自分にはその能力が無いのでスマホで書きました(言い訳)。
誤字脱字が多く疑問に思う方が多いかもしれませんが、暖かい目で見守ってください。
今回の主人公は私の裏顔として設定している電光 光ちゃんが出ています、後日電光 光ちゃんと電龍 大神の設定をご説明させていただきます。
ヤンデレ・スカーレットは他の作者に許可を得てこの作品に出させていただいております。
この子も後程、ご説明させていただきます。
3話から色々とネタやボケが連発しますが設定上変更はありませんのでご安心ください。
応援コメントや評価してくれたら僕の作品の制作の励めになります。
(中傷コメなどは傷ついて更新速度が落ちてしまいますが…。)
不定期更新という形にはなりますが、是非また見てくれる方がいれば今後ともよろしくお願いします!。

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