幻想転生物語 〜始まり~   作:白狐のイナリュウ

11 / 17
突然、霖之助からもらった刀が消え血まなこになりながら探し回る大神。ブラックの必死の気持ち、南の悩み。
刀を奪ったのは一体…。


衝突

大神達は幽幻村へと向かい、大神が住んでいる神社に足を運んだ。

地下に行くと、金閣寺みたいに周り一面江戸時代に描かれたであろう絵がありその展示用の箱には大神が保管していた呪いの刀が消えていた。

桜「大神様が言った通りの警備をしていたのですが…昼食の時間帯だったので地下へ行く鍵を掛けておいたのですが。」

大神「警備が手薄になった時に月夜が侵入、俺の刀を手にしちまって行方をくらましちまったって訳か。」

桜「申し訳ございません…昼時でも警備をしておくべきでした全て私のミスです。」

大神「いや、別にお前は悪くないよ…封印の札を貼って置かなかった俺が悪いんだからよ。」

桜「よく探しましょう、月夜様は夜は狼ですが朝は狐になって全くの別人になってしまっています…手分けして探します!」

大神「頼む、俺もまだ行ってないところ探してみるよ。」

大神達は二手に別れた。

桜は冥界や地霊殿の方へと探し、大神は妖怪の山周辺をくまなく探した。

しかし、どこを探しても月夜は見当たらない。大神はさらに範囲を広げ魔法の森へと行った。何故魔法の森に向かったのか、もしブラックがまた月夜にやられてしまっていたらと思い必死に大神は探した。

だが、魔法の森にも月夜はいない。大神が博麗神社もしくは紫の家にいないか、出来れば探してもらえないかと思い飛び立とうした。

ブラック「大神、待てよ!」

大神「ブラック…。」

ブラック「どうしたんだよそんなに焦って。」

大神「えと、俺の大事な物が何者かに盗まれてよ…手分けして探してるんだ。」

ブラック「そんなに大事な物なのか?」

大神「あ、ああ…正直無いと困る物で何か怪しいやつ見たりしてなかったか?」

ブラック「いや…見てないなぁ…。」

大神「そうか、ありがとな俺はもう行くよ。」

ブラック「待てよ、そんなに大事な物なんだったら俺も手伝わせてくれよ。」

大神(ダメだ、ブラックがヤンデレ・スカーレットの可能性があるうちは下手に接触しない方がいい…適当に誤魔化して行こうと思ったのに、それにあの刀はお前は見たちゃ行けないんだ…見たら虜にされちまう…だから連れて行けねぇ。)

そう、洋風のブラックには大神が霖之助からもらった呪いの刀は刺激が強すぎて虜になってしまう。その刀は取っ手が黒く刃の先まで血の色に赤く染っている。その刀を見た物は虜にし刀を触ってしまった者は取り憑かれてしまう。その刀は血を欲しており切り続けなければその刀の力に負けゾンビにされてしまい非常に危険な刀だった。

ただ、何故か電光家の人間であれば簡単に取り憑かれずに振り回すことが出来る、それは代々電光家に伝わる刀であり刀を作る職人も一人一人違った刀を作っている大神が持っている刀も例外ではない。しかし、大神は一応電光の人間ではあるが電龍 大神と名乗っている以上下手な扱いをすると取り憑かれ大神の意識が消え大神の姿はどこにもなくなってしまう。和風の潮風 桜や七色狼 南は簡単には取り憑かれないが、寒気と凍りつくような恐怖心に襲われる。

電光家にしか持てない"恐ろしい刀"とも呼ばれているのだ。

大神「気持ちは有難いが、これは俺個人の問題…悪いがお前は一緒に探さなくても大丈夫だ。」

ブラック「大神…?」

ブラック(なんか、今日の大神は様子が変だな…。)

ブラック(ついて行くか…これ何かある気がする。)

と思ったブラックは大神の後を追った。

月夜を探してもどこにも居ない。大神はさらに焦り始めた。

とりあえず、大神は刀を探させた桜達を一旦人間の里へと招集をかけた。

皆が集まると大神は真っ先に月夜の事について問いた。だが桜は月夜の行方はわからず南にも問いたが南もわからずじまいだった。

すると、黄色い狐が大神の背中に当たった。

その子はごめんなさいと言うとその場を後にした。大神はその黄色い狐に何か違和感があると思い追いかけようとした。日が沈むとその黄色い狐は月夜 桜へと変化した。

大神「やはり…月夜だったか!」

月夜(?)「月夜…ああ、彼女の事ね?」

月夜(?)「あなた知り合いみたいだけど…しばらくこの子借りるわね。」

大神「ッ…遅かったか…。」

月夜(?)「まさかだと思うけど、刀封印しに来たって言うんじゃないんでしょうね…。」

大神「ああ、その刀の能力は危険だ…早く封印しておかないとまた人が死ぬ…また血が流れることになる!」

月夜(?)「やなこった、私もようやく長い封印から解かれて自由の身になれたというのに…なら、貴方の血頂こうかしら…丁度久しぶりに斬れ味も試してみたいし。」

大神「…戦うしかないか、来いよ本気で相手してやる。」

月夜(?)「望み通りに!」

刀に取り憑かれた月夜は大神み襲いかかってきた。

大神の刀と月夜が持っていた呪いの刀がぶつかると月夜は何かに気づいた。

月夜(?)「光…光なの!?」

月夜(?)「私よ、光!」

大神「何言ってんだ…月夜、目を覚ませ!」

月夜(?)「光…私は"あなたのお母さん"なのよ、何故言うことを聞かないの!?」

大神「!?」

大神が攻撃を辞めると呪いの刀に問いかけた。

大神「お前…俺の母親なの?」

月夜(?)「そうよ…私は電光 叶(でんこう かな)貴方の産みの親よ。」

大神「ッー!」

そう、大神は覚えていた。

光が2歳の時に刀を渡したのは電光の母電光 叶だったのだ、その事実を知り大神はショックを受けた。

大神はさらに叶に問いた、それは大神が持っている刀に電光 光の魂が宿ってしまっているからだ。光の姿をしている大神は動揺を隠せなかった。

それどころか戦うのを躊躇っていた。

大神「あんたが俺の産みの親なのか…?」

叶「そうよ、信じて!」

大神「でも…。」

大神「でも、危険な怪物には違いないんだ…これ以上あんたに殺戮を許しては行けないんだ母さん。」

叶「…そうなの、なら全力で倒すのみよ!」

そして再び、戦闘が始まった。

大神は後ろに回り込み左斜めから斬ろうとしたが先を読まれており全ての攻撃を弾かれてしまった。

叶の動きは大神よりも素早く、大神は叶の攻撃に防御するのがやっとでとても手が出せなかった。

月夜の身体は徐々に死んでいこうとしていた。

月夜が完璧にゾンビになってしまったら助けようがない、そう思った大神は出来るだけしばらく"隠していた力"を解放し始めた。

大神「…このままじゃ負けちゃうから、もっと本気出させてもらうよ…本当はあまりやりたくないんだけどさ。」

大神が"隠していた力"を解放すると口調が女になった。

しかし、まだほんの2割程度これ以上の力の解放は"暴走"を意味する。

それを見越して2割程度に抑えているのだ。

叶が笑うとおいでよと挑発した。大神はその挑発に乗り、叶の方に向かった。叶は驚いた、その大神がさらに素早くなり刀を強く弾こうとしたのに。叶は一瞬体勢を崩したが叶もちょっとした我流を身につけており倒れる前に片手で飛び右足に刀を持った。

大神(回し落とし斬り!?)

そう、その攻撃は叶のちょっとした我流。体勢を崩された場合に使える。

叶は倒れる寸前に片手で飛び、刀を足に持ち替え、落ちる瞬間に身体を回し連続斬りをする。そうすると相手に致命傷を負わせすぐにトドメをさせる。叶が死ぬ前に考え作り出した"落とし斬り"、彼女の斬り技だった。

大神にも同じような技があるが、大神のは刀を取り上げられる寸前に、足で持ち替え逆さ立ちで、ダンスのように回りながら連続斬りをする攻撃だった。それを大神や光は回し斬りと呼んでいた。

叶の技は大神には理解ができなかった。

大神が次の攻撃に移る度に叶の攻撃はどんどんと強くなっていき、次第には身体に斬り傷が増えて行った。

叶「あらあら、そんなものなの貴方の攻撃は!」

叶「あははは、そんなんじゃ私から刀を取り返すことは出来ないわよ!」

大神は必死に攻撃をした。

だが、大神は叶の攻撃を弾かれてしまい刀を取り上げられてしまった。

しかし、それは大神の中に何かを目覚めさせるものが見栄えだ。

叶が次の攻撃をしようとした瞬間、大神は何処かに飛んでいきそうになっていた刀を手で掴まず口にくわえ裾に隠していたクナイを出し叶に攻撃をした。

叶「やるわね…この短時間でさらに新しい技を繰り出してきたわね。」

大神「私、攻撃している度に気付いたんだ…防御と攻撃を同時にするのはどうすればいいか、そしてこの方法を思いついた!」

叶「そんなのただの見かけ騙しよ、勝てるかしらその体で、そのフォーメンションで!」

と叶が言いながら、大神に襲いかかった。

大神はクナイで攻撃を抑え、口で攻撃をした。そして叶の魂が宿った刀を取り上げることに成功した。すると、月夜の意識が戻り何が起こったか理解できなかった。

月夜「あれ、なんで私…木刀持ってるんだろ…。」

大神「すまないがそれ返してくれないか?」

月夜「あ、ご、ごめんなさい…。」

大神「いいのさ、色々聞きたいことあるかもしれないが俺もいっぱい聞きたいことがあるから後で聞いてくれるか?」

月夜「う、うん…。」

叶『やはり、光…いえ電龍 大神…前は全然小さかったのにこんなに大きくなって…。』

叶『いいわ、大人しく貴方の右手になりましょう、私は貴方の成長ぶりをみれて良かったと思うわ。』

と叶の魂が宿った刀から聞こえてきた。大神はそれを受け止め、刀を木刀の中に閉まった。

すると一気に緊張が解けたのか、大神はふらつきその場からしゃがんでしまった。大神が必死に立とうとした瞬間、団子屋こ影で見ていたブラックが手を差し伸べてきた。ブラックが大丈夫かと聞くと、大神は大丈夫だと言い大神はブラックの手を借りて立ち上がった。

ブラック「そんなに大事な物ならよ、俺をもっと頼ってくれたってよかったじゃねぇか…1人で抱え込んで大馬鹿者だよお前は!」

大神「す、すまない…でも…。」

ブラック「でもじゃねぇよ、こんなに傷だらけになって…俺も友達だろ!」

大神「とも…だち?」

ブラック「ああ、友達は仲間当然もうちょっと俺に頼れよ!」

大神「…悪かったブラック、お前は俺の友人だその大事な事を忘れて我先へと探し人の事で頭がいっぱいになっていた。」

ブラック「探し人?」

大神「いや、気にしないでくれ…さてことは丸く収まったことだし…団子でも食うか!」

ブラック「お、いいのか!?」

大神「俺の奢り、好きなの食べていいぞ!」

と言うと団子屋の方へと大神達は向かった。

南達がその現場を見ていた。

南「友達…か~、"あれ"以来友達って言わなくなっちゃったなぁ。」

桜「大神様…いえ、光様は以前は親友だったのでしたよね?」

南「ええ、今のあの子は男の子当然…女としては見てくれてるけど親友だった頃の時はもう戻せない、出来ることなら私は…恋人になる事しかないのかしらね。」

桜「そんなことは無いと思われますよ、私は大神様は恋人以上の関係だと思います。」

桜「だって、大神様は私の"命の恩人"であり…今でも大神様は南様のこと好きでいらっしゃいます、それは親友としてでもあり初めて恋をした男の子なのですから。」

南「…ちょっと気持ち悪いわ。」

南はその事を聞くとドン引きをした。すると桜がカンカンになって怒った。

桜「そんな、酷すぎますよ~!」

南「あははははは、まぁ…あの子がいつかはちゃんとした女の子に戻るんだったら…今の現状を楽しまないきゃ行けないわよね…。」

桜「今度、大神様と南様で温泉旅行に行ってはよろしいかと。」

南「私と大神だけで?」

桜「私はあくまでも護衛です、なので外で待機しておきますので敵の心配はご安心ください。」

南「そんな、それじゃあなたが可哀想だわ…なんでもあなたに任せっぱなしじゃいられないし…貴方も温泉旅行に同居しなさい。」

桜「よ、宜しいのですか…私と一緒入ることは大神様の記憶に悪影響を及ぼす危険性がありますが。」

南「大丈夫大丈夫、紫の能力は"あらゆる境界を操る程度の能力"。」

南「私のはもうひとつの能力…"先を読み境界を操る事が出来る程度の能力"で、大神と同じく暴走しそうになる時がたまたまあるのだけれど私達であの子の記憶を奪ったの。」

桜「な、なるほど…でも私のはたまたまその境界が壊れて…。」

南「大神には内緒よ、しかるべき時がきたら話して頂戴。」

桜「承知致しました…。」

月夜「ねぇ、その温泉旅行私も連れてってくれない?」

南「ダメ。」

桜「彼女も参加させましょうよ、流石に彼女だけ除け者扱いは彼女が可哀想です。」

南「月夜は何をするかわかったもんじゃないから連れて行けないわよ…。」

すると桜が南の方を見てじっと見つめていた。

南の目線からはとても可愛らしい目をしており、誘惑されそうな匂い、ぬいぐるみみたいに可愛い顔。それを見た南は顔を真っ赤にし両手を顔に当て首を横に振った。それもそうだ、南からしたらこんなに小さい子供がそうおねだりすると断れないのが普通なのだ。しかし、南も負けてはいられないその誘惑に負けてしまっては月夜を連れて行く羽目になる。南は必死にダメだと伝えようとし、両手を顔から離しダメだと言おうとした。

だが潮風 桜の誘惑はさらにエスカレートし、南は心を打たれてしまった。

南「イ、イイワ今回ダケヨ。」

と南は横を向きながら言った。誘惑に負け南は悔しがっていた。

たが南の心の中では悔しい、だが後悔はしていないと思った。あんなに可愛い子がこの世に居るとは想像もつかない程。彼女はそう思ったのだった。

続く




衝突を読んでいただき誠にありがとうございます。
うp主(イナリュウ)です。今回は呪いの刀に宿ってしまった電光 光の母親電光 叶と言うと狐が現れましたが、ホントを言うと電光 叶はこの衝突編が出るまで現れることはありませんでした(急遽その設定ぶち込んだからね…)。しばらくこの電光 叶は現れることは無いと思います。現れるとしたら最終章になります、電光 叶についてはまだまだ設定しきれていない(まだ途中しか考えていない)ので適当な自分を許してください。
話は変わりますが、現在この小説が10話を突破しました!
と言っても誤字脱字が多くて理解しにくい部分が多い小説なので、読んでくれてる人数が少ないのもまたあるのでめでたいことではあるんですが、もっと勉強しなきゃなと思います。
これからもこの小説をよろしくお願いします!
次は温泉編です、本当は温泉に入るのは3人を予定していたのですがやってしまいました(汗)。
計画性がない俺嫌い…。ぜひ温泉編も読んでみてください!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。