幻想転生物語 〜始まり~   作:白狐のイナリュウ

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ブラックの正体はヤンデレ・スカーレットだった。
桜があの時殺されてしまった妖怪だった事に大神は彼女への恨みを爆発させ、暴走。電光 光へと変貌しヤンデレ・スカーレットも誰に止められない程の暴走を巻き起こし。
幻想郷が崩壊の危機に、果たして彼女達はどうなってしまうのか。


決着 終 番外編(獣神化編)

大神は、桜があの時いたリスだと気づくと頭痛を起こし頭を抑えた。

酷く痛み、立っているのもおぼつかない程だった。その瞬間、桜が大神と一緒に殺された事を思い出した。その時身体全身に異変が起こった。

大神「うわああああああああああああッ!」

大神は叫び身体中に痛みが走った。我慢出来ずに眼帯を外し全力を解放させてしまった。その瞬間叫び声が、獣の雄叫びとなりガリ股立ちし背中を後に下げ中腰気味になった。だがそれは床に着くほどで両手を広げ何かを唱えていた。その時大神の顔が笑顔になり。しばらくその体制のままピクリとも動く事はなかった。

ヤンデレが攻撃をしようとした瞬間、激しい光に包まれ外では雷がなっていた。しかし、外は雲などなくそれどころか雨すら降っていなかった。

その激しい光が消えると、大神だった姿はもはや誰かすらわからなかった。髪の色は白く金髪になり、目が紅く染っていた。片目に傷があった所は紋章と化し、身体中に何かの一族が付けた紋章が傷として出来ていた。

そして、南はそれが誰か感じ取ることが出来た。

南「光!」

光「あ〜ぁ、久々のシャバの臭いだわ。」

光「久しぶり、南…今私こいつを倒したくてうずうずしてるの。」

南「まさか…ヤンを恨んでるの?」

光「それもあるし…あの時のリベンジをね。」

すると、光は刀を入れる木刀を南に投げつけた。

南が受け取ると、大神の気配を完全に感じ取ることが出来た。

光「そうでしょ、大神?」

大神(ああ…でもお前…最大の禁忌は起こすんじゃねぇぞ、ここが滅ぶかもしれないからな。)

南「ちょ…今サラッと言ったわよね…。」

ヤン「やっと本性を現したわね…さぁその恨みを私に晴らしなさい!」

ヤン「そして、魔理沙に近づいたことを後悔させてあげるわ!!」

光「面白いこと言うのね、恨みだけじゃこの勝負勝てないわよ?」

光「ふふふ、悪いけど大神の言った"アレ"約束出来るかわからないわ。」

大神(おい…マジで頼むぞ…。)

光「ふふ、大丈夫大丈夫峰打ちで済ませるから。」

南「…悪いけどそうはさせないわ。」

光「どうしたのよ…私が妖転生したから妬ましく思ってるの?」

南「そういうわけじゃないわ…貴方の力は本当に危険なの!」

南「だから…この手で…封印を!」

南は封印の札を光に向け詠唱を唱えた。だが封印の札をビリビリに斬られてしまい、札が使えなくなってしまった。光はおっと危ない危ないといい、南に光についている紋章と同じ傷をつけ動きを封じこめた。

もはや南を支配下に置いてしまった光。大神や光の為ならなんだってすると思っている南だが、光にはまだ死んで欲しくないと思い近づく。しかし、"見えない壁"のせいで近づくことが出来なくなっていた。

すると、南の身体が水色に光り全身麻痺をさせられてしまった。

南「ッ―…なんで…どうして…うぐッ―!」

光「悪いけど邪魔されたくないのよ…私も1人の獣としてサシで戦いたいのよ。」

ヤン「そうでないとね…先の楽しみがなくなってしまうわ〜。」

光「そうね…いざ参るわ!」

そう言うと刀を抜き、素早い動きでヤン近づく。ヤンは信じられない早さだと思い光に顔を近づかされる。光がそんなものなのと言うとヤンは紅魔館の大きな窓ガラスまで吹っ飛び窓ガラスが割れ窓ガラスをさえていた木の板鉄板が粉々に壊れ崩れた。ヤンが戻ってくると、笑ったままこう問いかけてくる。

ヤン「そう、これよ…全てを壊したくなるこの感じ!」

ヤンデレは紅い満月のおかげで紅く光っているように見えた。だが、電がヤンに直撃。体は焼け焦げ、湖へと落ちていった。しかし、今度は別の所のドアからヤンデレが出てきた。すると、ヤンのスカーレットディスティニーの集中攻撃により光が後退する。光の足が床にめり込み相当な重みがかかっているといえる。そしてヤンが光に近づき、腕を上にあげた。

その攻撃は刀により抑えることは出来たが、斜め上に上昇し吹っ飛ばされた。さらに、天井の半分を粉々に破壊し空が見えるようになった。

そして光もスペルカードを出し、雷を一斉に出した。

その名前は、"終焉「落雷」"だった

しかし、スペルカードを避けられてしまいさらに反撃する光。

ナイフと刀とのぶつかり合いで泥のぬかるみのように足が床にめり込み、ヤンを押し出すか光を押し出すかの形で床はコンクリートどころが木材や土にまでめり込んで行った。それはまるで月にあるクレーター並の深さだった。南は、ここまで強くなった光を見たのは初めてで光が辻斬りと言うことは知っていたのだが南が知っている以上に力があり、唖然とするしかなかった。どんどんと強くなる光とヤン、いつ更なる暴走が起こるかわからなかったがヤンを倒す、光にはそれしか無かった。

ヤン「なかなかね、よくスペルカードや刀技使っても息が切れてないし…それどころかフラフラにもなってない。」

光「そんなの簡単よ、運動神経がいいのよ。」

ヤン「そんなの理由にならないわよ…。」

ヤン「でも、まぁいつまでも持つ訳でもなさそうね…そろそろお得意の二刀流出したらどう?」

光「お得意の?」

ヤン「そうよ、貴方の更なる暴走…見てみたいわ…。」

ヤン「でも、魔理沙は渡さないわよ…もし奪いでもしたら…。」

光「……だから?」

大神(おいやめろ、"アレ"やったら…!)

すると、光は刀を自分の胸に刺し自決をした。その瞬間光はその場に座り込み力尽きた。しかし、ヤンは不服そうな顔をしもう終わりかと思った。だが、光は自分の刀を抜きしばらく背中を後にそったまま唸っていた。

すると全身が紅くなり、本物の獣のようになった。光に問いかけても声は届かず言語も理解出来ず話すことも出来なくなっていた。唸る、雄叫び、鳴くの狼みたいな事が出来なくなっていた。南は虎や狼などの肉食動物などの気配を感じ南は恐怖した。光の前髪は上に上がり、体についていた毛は抜け落ち褐色の肌の獣人が出来上がった。片目は黒色で何やら危険なプレッシャーまで感じ取ることが出来た。光は2本刀を持ち、ぐったりと前傾姿勢のままヤンデレに近づいた。時々四足歩行になりかけるがまだ人間の自我が残っているのかそれとも大神が操作しているのか不明だが二本足で立とうとしていた。その気配に気づいた霊夢は紅魔館にやってきた。

霊夢「な、何よこの有様!?」

南「霊夢、大神…光を助けて!!」

霊夢「ちょ…光って あの電光 光!?」

南「ええ、いまはそれの成れの果てだけれど…お願い霊夢このままじゃここが滅ぶどころかあの子元に戻れなくなる!」

霊夢「全く、面倒な事しか持ってこないのね…あいつって…!」

光「ガルルルルルルル…。」

ヤン「ッ―!」

霊夢「どうやら、話が聞ける相手じゃなさそうね。」

ヤン「博麗の巫女、私達の勝負の邪魔をしないで!」

すると、ヤンが左手をぐっと握りしめると空にヒビが入る。

そして、ドアにもヒビが入り幻想郷が滅びる寸前だった。霊夢はさらに気配を感じ、札を持ち攻撃の準備をしていた。

南もそれを感じ取ることが出来、光にはまださらに上があると気づく。

光は猫のように鳴くと、その場で手を舐め始め毛ずくろいを始めた。

南達は少し拍子抜けな顔をしたがヤンが遊ぶなと叫び攻撃すると、光は猫のように飛び、兎のようにそして鳥のように飛び、刀で攻撃をした。

南がよく見てみると爪が鋼の爪になって刀のように斬れ味が良いものになっていた。

ヤン「痛ッ―!」

ヤン「何よこいつ…究極体生物かなにかなの!?」

ヤン「私が見た中で1番怖い生物な気がするわ貴方。」

光「アリ…ネ。」

ヤン「ありがとうって言ったんだろうけど…さすがにこれじゃ楽しめないわ…。」

ヤン「予定変更よ、貴方をこの世から消すわ…博麗の巫女もいる訳だしね。」

ヒヒはさらにでき、ようやく紫が隙間から出てきた。

紫「霊夢、光はこの幻想郷に居られないわ…流石にこの子に管理は出来なかったみたいだしね。」

霊夢「はぁ、管理ってなによ…こいつあんたと同じく監視役だったって訳!?」

紫「いいから、結界が壊れかけているの…幻想郷と妖怪を知られてしまえば外の世界の人間が死ぬ事になるわ!」

紫「ほら、また異変よ…また体が変化し始めているわ。」

紫が言った通り、体が黒くなり髪も黒くなり眼球や目のふちまでが黒くなっていった。爪も黒くなりツヤのある黒色のへと変化して行った。

紫はそれが何かを知っている。そして南もその症状を知っていた。

南「し…シンビオート…。」

霊夢「何よそれ宇宙から来た生命体?」

紫「それも最悪な物だけれどね…シンビオートはスカーレット家当主だった、ジュール・R・スカーレット博士がシンビオートの研究をとある会社から引き受けたの。」

紫「シンビオートは危険な存在よ…人の様々な感情に侵食し、元々存在していた宿主の力を抜き取ってさらなる進化と侵食が始まるの…。」

紫「多分このシンビオートは光の居心地が良すぎて、力は光の力を蓄えながら生きているそんな感じね。」

南「それに…噂で聞いた話よ…外の世界の現代科学ではシンビオートに弱点だった超音波や陽の光を抑制または完全になくすことが出来るようになったらしいのよ。」

南「でも光に乗り移ってるシンビオートは…多分古い方のやつよ。」

霊夢「陽の光や超音波を流せばいいのね…。」

南「それに、全部の力を解放させているおかげで怪我の治癒力は凄いけど…不死身ではないわ、瀕死状態にさせれば私の札でなんとか出来るはず…。」

ヒビがさらに入る。ヤンデレと光はまだ戦いを続けている。

そこに南達が参戦した。南はヤンデレを抑え、霊夢は光を抑えたが結果ダメージを食らうことになった。光は唸り、噛み付こうとするがヤンデレが避けダメージを軽減したが避ける度に速さは増していき攻撃を受けてしまう。両腕で手を抑えられると倒れ込み肩を噛み付かれた。光が不味いと一言言うとさらに噛みつき、胴体が全て食いちぎられた。

そして、ヤンデレは死んでしまった。他のドアから現れると思ったが現れることは無かった。結界が割れる寸前まで来ると紫は結界の修復を諦めた。理由は、結界を修復する度にさらに割れていくからである。

これ以上は、保つ事が難しく紫は涙した。

さらにヤンデレのうなじの辺りにあった紋章が完全に喰われており、回復することも、復活することも無くなってしまったのだ。

すると、なにか胸騒ぎがすると思ったレミリアは紅魔館に戻りヤンデレが倒される惨状を目の当たりにすると物陰から出てきた。

レミィ「お姉様!」

南「レミリア、逃げなさいと言ったでしょう!?」

霊夢「いいわ、紫お疲れ様あとは巫女の仕事よ…。」

霊夢「光、貴方を退治するわ!」

南「無駄よ、攻撃する度に速くなるのよ貴方の攻撃は光には通用しないわ!」

霊夢「だから?」

霊夢は素早い動きをし、光に近づいた。その瞬間光は地面まで吹っ飛び、地面に埋もれた。南は理解出来ず驚くしか無かった。紫に霊夢に何が起きたかと聞くと、霊夢は覚醒し近づいただけで即死するレベルだと言った。

そう霊夢は素早い動きをし、光に近づくと同時に攻撃をしていたのだ。だが、攻撃したと言ってもほんの一瞬の話だった。周りの人間にはただ近づいただけのように見え、およそ数秒の速さで攻撃したのだ。

光が起き上がると、さらに攻撃を始める。しかし、霊夢にその攻撃を避けられてしまう。霊夢が反撃すると、そこで勝負は決まっていた。

光はボロボロになり、立っているのもおぼつかない程だった。すると光は、幻想郷と外の世界と繋がってしまった外の世界へ逃げてしまった。

霊夢はあとを追い、光を探した。

光は物陰に隠れていると、少しずつだが言語と意識が戻って行った。しかし、光の意識が戻っただけで体はまだ極反応を起こしている。

まだ喰い足りない、まだ殺したいと言う耳鳴りが聞こえるようになっていた。ビルの裏路地の端っこに座り込むと、霊夢にバレてしまった。

霊夢は意識は一応元に戻ってるみたいだし南に遺言か何か言ったらどうなのと言われ光は口を開いた。

光「やっぱり、これが私がなる最後の人生か…。」

光「殺りなよ…どうせ幻想郷を元に戻すのにかなり時間もかかるし、妖怪を見られてしまった以上…ほとぼりをどうやって抑えるか知らないけど、こうやって幻想郷のルールと自分で最大な禁忌を出してしまった以上…私は生きる価値はないわ。」

霊夢「…。」

霊夢「いえ、貴方は幻想郷の中では輝いていたと思う…でも貴方を見逃す訳には行かないわ、南に言うから遺言か形見を渡して。」

霊夢「まぁ、あるならだけどね…。」

光は意識が朦朧としている中、力を振り絞って刀と眼帯を霊夢に渡した。

そして笑みを浮かべこういった。

光「南にはこう伝えて、貴方には悪いことばかりしたわね…でも私はあなたの味方、そして貴方は唯一の親友…ずっと友達だよ…向こうで見てるから…あと。」

光「大好きな大神と幸せに…。」

と言ったあと3秒程沈黙した後霊夢が光を切り刻んだ。

これが光と大神が犯した禁忌の末路と言えるだろう。しかし、本当にこの結果で良かったのかそれとも…。

だが、これがまだ終わった訳では無い。光が亡くなっても、幻想郷の欠片が外の世界に舞い妖怪達が居る世界になってしまった。

これをどう戻すのか、そして更なる敵と南達は立ち向かわなければならない。光が死ぬ結果で良かったのだろうか、そして幻想郷が滅ぶ世界でよかったのか。これで…。

大神「嫌だ!」

光「嫌だ!」

大神が目を覚ますと、そこは自分の家だった。

周りを見渡すと何も割れておらず、空も日の出の綺麗な空が広がっていた。大神が夢だと思うと体に痛みが走った。

体をよく見てみると、浅いが切られた後がくっきりと残っていた。傷からしては大神についていた目の古傷と同じだが。夢なのに別世界で負った傷だとは大神は未だに思っていなかった。

外に溜まっていた水の壺に両手を突っ込み顔を洗うと、巫女服に着替えるとブラックが大神の家にやってきた。しかし、何故か夢でいたブラックがヤンデレ・スカーレットになってしまう事を思い出し少し警戒してしまった。だが、よく見てみるといつものブラックだとわかると大神はほっとした。月夜と南が現れると南が私の力分けてあげるといい札を出し詠唱を始めた。少し"デジャブ"を感じたが大神は気のせいだと思い、南に合わせて呪文を唱え始めた。

しかし、それは大神が見た夢の繰り返しに過ぎなかった。

 

決着(獣神化)編 終

 

 




設定:ジュール・R・スカーレットは幻想転生物語〜暗闇〜にいた博士でございます。
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