バーサーカーのヒーローアカデミア   作:残月

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USJ襲撃②

 

 

「ヴィランッ!?バカだろ!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホ過ぎるぞ!?」

 

 

皆の心を代弁した上鳴の叫びがUSJに響く。まさか雄英に直接乗り込んで来るなんて予想外の事態だった。

 

 

「13号先生!侵入者用センサーは!?」

「勿論あります……ですが………」

 

 

八百万の疑問に13号はセンサーがあると答えるが、ヴィランが侵入しても作動していないと言う事は即ち……

 

 

「セキュリティが作動していないって事はヴィランの中にセンサーを無効化……ジャミング出来る奴がいるって事か……」

「校舎と離れた隔離空間、そこに少人数俺等が入る時間割……バカだがアホじゃねぇな。これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」

 

 

狂夜の言葉を引き継いで轟が推察を話す。その発言にA組生徒にも激震が走る。

 

 

「13号、生徒と避難を!センサーの対策も頭にある敵だ。救援呼べない様に電波系の個性で妨害している可能性が高い!上鳴、お前も個性で連絡試せ!」

「は、はいっス!」

 

 

相澤は13号と上鳴に指示を出すと捕縛布を展開した。

 

 

「無茶だ!イレイザーヘッドの戦法は個性を消してからの捕縛……多人数との正面戦闘は……」

「緑谷……一芸だけじゃヒーローは務まらん。13号、任せたぞ!」

「はい」

 

 

ヒーローオタクの緑谷は相澤の個性は集団戦闘には向かないと叫ぶが、相澤はそれを遮った。そして13号に生徒達を任せるとヴィラン達の中へ飛び込んでいく。

 

 

「射撃隊行くぞぉ!」

 

 

相澤が飛び込んで来た事でヴィラン達も動き出した。

身体の一部を銃に変えたり髪を触手にしたりして戦闘態勢を整える。

 

 

「なんだありゃ、自殺志願者か?」

「誰かは知らねぇが、一人で正面突っ込んでくるたぁ……」

「「大間抜け!!」」

 

 

相澤を蜂の巣にしようと個性を発動させようとしたヴィラン達だが弾が出なかった。

 

 

「ありゃ?」

「なんだ、撃てない?」

 

 

呆然としている連中の隙を相澤が見逃す訳もなく拘束布で縛りつけ、動きを封じた後に互いに激突させて沈めた。

 

 

「思い出したぜ!あいつは見ただけで個性を消すイレイザーヘッドだ!」

「個性を消すぅ〜!?へっへっへっ……俺等みたいな異形型も消してくれんのか……ごぶ!?」

「いや無理だ、発動型や変形型に限る」

 

 

相澤の個性を知っているヴィランも居て、異形型のヴィランが襲い掛かるが。相澤は意にも介さず異形型のヴィランの顔面に強く拳をめり込ませる。倒れる異形型のヴィランの足に捕縛武器を巻きつけ、そのまま残ったヴィラン達に投げ飛ばす。

 

 

「お前らみたいな奴の旨みは統計的に近接戦闘で発揮される事が多い……そこら辺の対策はしてる」

 

 

個性の能力だけでなく肉弾戦も長けており、ゴーグルで目線を隠しているので相手が判定できない。故に集団戦では敵達の連携を崩しつつ自分が有利に戦いを行える。

 

 

「す、すごい……多対1こそ先生の真骨頂だったんだ……」

「分析してる場合じゃないだろ!早く逃げるぞ緑谷君!」

「させませんよ」

 

 

出口に避難しようとしたA組生徒達の前にヴィランの1人に行く手を阻まれた。それは先程、現れた黒い霧を体に纏ったヴィランだった。

 

 

「お初にお目にかかります。雄英生の皆様。我々は『敵連合』僭越ながらこの度ヒーローの巣窟雄英高校に入らせて頂いたのは……平和の象徴、オールマイトに息絶えて頂きたいと思っての事でして……本来ならオールマイトはこの場にいらっしゃる筈ですが…何か変更があったのでしょうか?」

「………は?」

 

 

黒い霧を体に纏ったヴィランの言葉に全員が固まった。オールマイトを殺す?目の前のヴィランはその為に雄英に侵入したとハッキリと言い切ったのだ。

 

 

「まぁそれとは関係なく…私の役割はこれ……おっと!?」

「「オラァッ!!」」

 

 

黒い霧の体を再度、ユラリと広げようとしたヴィランを爆豪と切島が奇襲を掛けた。

 

 

「……君達!?」 

「その前に俺等にやられる事は考えなかったのか!?」

 

 

不意打ちが成功した事に切島はドヤ顔をしたが、黒いヴィランには効果がなかった様だ。殴られた顔の霧が歪んだだけに過ぎず、すぐに元の形に戻っていく。

 

 

「……いやはや危ない危ない。そう……生徒といえど優秀な金の卵」

「駄目だ!退きなさい2人共!!」

 

 

ダメージの無かった黒いヴィランは黒い霧を広げようとし、13号は迎撃しようとしたが切島と爆豪が居た為に個性が使えなかった。

 

 

「散らして嬲り……ごろっ!?」

「お……効いた……」

 

 

黒いヴィランが黒い霧でA組生徒を包もうとした瞬間、狂夜が『狂化』を5%を使用した状態で黒いヴィランの頭にエルボースタンプを叩き込んだ。先程の切島と爆豪の奇襲と違って、何故か通じた事に狂夜は首を傾げたが、切島と爆豪を一歩下がらせた。

 

 

「ま、まさか私の霧を無効化して一撃与えるとは……あなたの個性は私と相性が悪いらしい……君は隔離させてもらう!」

「なっ……しまった!?」

 

 

予想よりも早い復活の黒いヴィランに、狂夜は切島と爆豪を庇って一歩下がらせて前に出ていた事で、黒い霧を避けられず飲み込まれてしまう。

そして、それは狂夜だけではなく他のA組生徒を巻き込んだ。

 

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