バーサーカーのヒーローアカデミア   作:残月

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USJ襲撃④

 

ヴィラン達を解放した後、狂夜達は元の広場を目指していた。狂夜は個性を発動し葉隠を背負って走り、轟は氷を生み出して波乗りの様に、滑り走る。

 

 

「あの人達、解放してよかったのかな?」

「あのままじゃ壊死の可能性もあった。かといって、俺達があの場に留まる訳にもいかないからな」

「それに、あの様子なら二度と悪さを考えようとは思わんだろ」

 

 

葉隠の言葉に轟は仕方がなかったと告げる。土砂ゾーンに居たヴィラン達の氷を溶かして大人しくしてろと告げて、あの場を後にしたのだ。狂夜の発言に葉隠は苦笑いを浮かべた。

 

 

「氷が溶けてから全員土下座だったもんね……」

「あんだけ、脅したからな」

 

 

葉隠の発言通り、ヴィラン達は狂夜達の脅しが異常なまでに効いて轟がヴィラン達の氷を炎で溶かすと同時に土下座をして詫びてきたのだ。

ここで反抗して苦しい思いをするなら、警察に自首しますと、それはそれは見事な土下座だった。ならば事態が収束するまではここで大人しくしてろと告げた後に、狂夜達は広場を目指す事にした。

 

 

「でも、大丈夫なのかな?」

「広場以外の出口はないし、あの様子なら大丈夫と思いたい……それに学校側と連絡が取れれば先生方プロヒーロー達も応援に駆け付けるだろ」

「そう言う事だ……今は広場に急ぐ……うっ!?」

 

 

走りながら今後どうするかを話し合っている最中、狂夜がうめき声を上げた。

 

 

「間桐君、大丈夫!?」

「おい、どうした?」

「だ、大丈夫……ちょっと個性を長く発動しすぎた……」

 

 

葉隠と轟が心配そうに声を掛けるが狂夜は大丈夫と手で制した。どうやら個性の発動時間が長かった為に理性が飛び掛かったらしい。

 

 

「その様子じゃ連れていくのも危ないな」

「そうだよ、ここで休んでた方が良いよ!」

「いや……むしろ好都合だ。さっきの連中……特に黒い霧を放った奴とかに俺の個性が通じたんだ。だったら狂化して奴等と戦った方が……」

 

 

心配する葉隠と轟を尻目に狂夜は『狂化』を強めた。

 

 

「……dash……」

「うっひゃぁぁぁぁっ!?」

「おい、待て……!」

 

 

狂化を更に強く発動した狂夜の体が黒い靄の様な物が身に纏われる。まるで発動した個性が溢れ出ているかの様だった。

葉隠を背負った狂夜は先程よりも速い速度で走り抜ける。轟は驚きながらも後を追った。

そして広場に戻った狂夜達が見たものは……腕を折られ、ボロボロの相澤の姿。

そして何故かバックドロップの体勢で脳ミソ丸出しのヴィランに脇腹を抉られているオールマイトの姿だった。

それを見た狂夜は葉隠を背から降ろすと叫び声を上げた。

 

 

「GRUAAAAAAAAA!!」

「なんだ……?」

「彼は、先程の……!」

「間桐少年!?」

 

 

狂夜の叫びに人の手を顔に張り付けたヴィラン・死柄木と黒いヴィラン・黒霧とオールマイトの視線が狂夜に向けられる。それと同時に脳ミソ丸出しのヴィラン・脳無の体が一部、凍らせられていた。

 

 

「うまい具合に隙が出来た……上等だ、間桐」

「これは……轟少年か!」

 

 

脳無の動きを封じた轟の氷にオールマイトは素早く脱出をした。そして黒いヴィランは丁度、到着した爆豪の爆破により動きを封じた。

 

 

「暴走野郎か……邪魔をするなよ!」

「AAAALaLaLaLaLaie!!」

 

 

死柄木が狂夜に狙いを定め、襲い掛かる。死柄木の『個性』は五指で触れた物を粉々にする。死柄木は狂夜の体を粉々にしようと掌を突き出すが、狂夜は叫び声を上げると死柄木の手を甲を蹴り落とし、蹴った足で着地すると回し蹴りで死柄木の脇腹を蹴り上げた。

 

 

「かふっ!?」

「……smash……」

 

 

脇腹に蹴りを食らって動きが止まった死柄木の鳩尾に狂夜の拳が突き刺さる。拳を食らった死柄木は地面に寝転んだまま動けなくなった。

 

 

「が……はっ……なんだよ、そりゃ……こんな奴がいるなんて聞いてないぞ……クソが!脳無、この鎧野郎を始末しろ!」

 

 

動けなくても口は動くらしく、死柄木は脳無に指示を飛ばした。

指示を受けた脳無は凍らされ、傷付いた体を再生させると狂夜に襲い掛かろうとするが、その手はオールマイトによって阻まれる。

 

 

「ありがとう、よく頑張ったな間桐少年!後は任せろ!」

 

 

そう言ってオールマイトは脳無に容赦の無いラッシュを浴びせた。その数、なんと300発。反撃の暇も与えられず、脳無はUSJの壁を突き破って空の彼方へと消えていった。

 

 

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