二回戦の対戦表がスクリーンに映し出される。
第一試合 緑谷VS轟
第二試合 間桐VS飯田
第三試合 芦戸VS常闇
第四試合 切島VS爆豪
第一試合
『緑谷VS轟』
一回戦同様に緑谷を凍らせようと轟が氷を放つが、緑谷は指先から衝撃波を放ち、凍らせようとしている轟の攻撃を防ぐ。しかし、緑谷の攻撃は一発放つ度に指が折れていくデメリットの高い攻撃法だった。
試合中の最中、二人は何かを言い争っていた。
「キミの力じゃないか!」
それと同時に轟は今まで使っていなかった炎を使っていた。緑谷と轟の間に何があったのか理解できない観客達を尻目に二人の戦いは加速し……周りの空気が一気に暖められ爆風が起こる。
結果は緑谷の場外負けだった。
『勝者 轟』
第二試合
『間桐VS飯田』
対峙する狂夜と飯田。睨み合う中、狂夜が口を開いた。
「さあ、始めようか非常口飯田……それとも広告塔飯田と呼んだ方が良いか?」
「くっ……人の醜態を笑うのは良くないぞ間桐君!」
狂夜の発言に悔しそうな表情を浮かべた飯田がツッコミを入れる。そんな飯田を見て、狂夜はニッと笑みを浮かべた。
「一回戦があんなんだったから妙に顔がこわばってたぞ?今ので切り替えは出来たみたいだな」
「間桐君……わざと俺を挑発したのか?」
狂夜は一回戦で物の見事に広告塔された飯田が気合いが入りすぎだと感じ、わざと悪態を吐いてツッコミを入れさせたのだ。結果、飯田はいつものお堅い委員長飯田に戻っていた。
「さ……改めて始めようか?」
「感謝はするが……勝たせてもらうぞ間桐君!」
『ん~青春ね!それではレディ……ゴー!』
トントンと爪先で地面に叩き、体を慣らす狂夜と膝を曲げ、構える飯田。二人のやり取りを見ていたミッドナイトは満足そうに試合開始の合図をする。
「burst!」
「やはり来たか!だが、甘いぞ間桐君!」
試合開始と同時に狂化を纏い、一回戦で上鳴を仕留めた様に一気に距離を詰めた狂夜だが、飯田はレシプロバーストで狂夜の拳を避け、一気に距離を開ける。拳が空振った狂夜は体勢を崩すが体を捻り一回転して着地する。
先程と違ってジリジリと間合いを測る狂夜と飯田に観戦している観客達も息を飲む。
先に動いたのは狂夜だった。飯田の顔面目掛けて飛び蹴りを放った狂夜だが、飯田はそれを予想していたのか体勢を低くして避け、更に狂夜の腰を掴むと肩に担ぐ。
「待っていたぞ!」
「っ!?」
カナディアン・バックブリーカーで狂夜を捕らえた飯田はレシプロバーストで試合会場の端を目指して走り出す。
『おーっと飯田、間桐の攻撃を待ち構えて捕らえた!このまま場外に運ぶ気か!?』
『飯田は間桐の攻撃を予測していたな。狂化をした間桐の攻撃が単調になりやすいのを観察していたんだろう』
プレゼントマイクと相澤の解説に観客達も勝負あった……そう感じていた。
「AAAALaLaLaLaLaie!!」
「な、なんだとっ!?」
狂夜は体に上体を反らし、脚を伸ばした。更に腕を伸ばして自身を捕らえている飯田の腕を掴み、グッと力を込める。次の瞬間、狂夜は飯田の腕にフックされていた腰のロックを外すと勢い良く体を反転させる。
驚き、動きを止めてしまった飯田の腰を捕らえた狂夜は着地と同時に飯田を持ち上げる。
「power slam!」
「ぬぐおっ!?」
持ち上げた飯田をパワースラムで試合会場に叩き付ける狂夜。叩き付けられ、地面に付した飯田の両足をガシッと掴んだ狂夜は飯田を掴んだまま、回転しながら飯田を振り回す。
「full swing!」
「おわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
『おおーっと飯田の拘束から逃れた間桐。逆に飯田を捕まえてジャイアントスイングだーっ!』
『あの技は相手の方向感覚を失わせる。飯田に使うには良いチョイスだ』
飯田にジャイアントスイングをし続ける狂夜。その回転数が10を越えた辺りで狂夜は手を離し、投げ出された飯田は場外に投げ飛ばされ、外壁に叩き付けられる。
「ぐはっ!?」
『飯田君、場外!勝者、間桐君!』
「おっとっと……どーもです」
飯田をジャイアントスイングで投げた狂夜だが技を掛けた側もダメージがあった様でフラフラとしながらミッドナイトの判定に応えた。
『勝者 間桐』
第三試合
『芦戸VS常闇』
酸を放とうとした芦戸を常闇のダークシャドウが阻み、芦戸を場外に投げ飛ばす。
『勝者 常闇』
第四試合
『切島VS爆豪』
一回戦で鉄哲と引き分けた切島だったが腕相撲対決で勝利した切島が二回戦進出。
試合開始と同時に特攻を仕掛けた切島。爆豪の爆破を硬化で耐える切島が爆豪を追い詰めた様に見えたが、次第にダメージが入って行き最後はラッシュを叩き込まれ爆豪が勝利。
『勝者 爆豪』
二回戦が終了し、三回戦の対戦表が決まる。
第一試合 轟VS間桐
第二試合 常闇VS爆豪
トーナメントも終盤に差し掛かりつつあった。