I・アイランドに到着した間桐一家。雁夜の招待券で同伴した狂夜と桜は興奮気味に辺りを見ていた。
「流石、Iエキスポ!色んなもんがあるな!」
「凄いですね兄さん!」
「ハハハッ。二人ともはしゃぎ過ぎだぞ」
遊園地の様な街並みにI・アイランドに招待されたヒーロー達にいつもよりテンション高めの狂夜に同じくはしゃいでいる桜。久しく見ていなかった子供達のはしゃぐ姿に雁夜の頬も緩んでいた。
「そこまで楽しんでいるのを見ると誘った甲斐があるもんだ。俺はこの後、仕事で離れるがI・アイランドを二人は楽しんでくれ。ああ、夜にはレセプションパーティーだから時間には遅れるなよ」
「親父は仕事に来てんだろ。ここに連れてきてもらっただけでも嬉しいよ」
「お父さん、ありがとうございます。それに今日と明日は仕事でもその後は一緒に過ごせるなら大丈夫ですよ」
雁夜はI・アイランドから招待は受けたもののカメラマンとしての仕事で来ている為、家族旅行で来てはいても仕事をしなければならない。その辺りを理解してる兄妹は雁夜に気にするなと告げる。
子供達の成長を喜ばしく思いながら雁夜は仕事に向かって行った。
「今日と明日は仕方ないよな。ま、夜にはレセプションパーティーだし、それまでには合流出来るだろ」
「そうですね。私達は楽しんで夜にお父さんに話しましょう。それもお仕事の助けになるでしょうから」
雁夜を見送った狂夜と桜はI・エキスポ中のI・アイランドを満喫しつつ、その事を雁夜に話すつもりでいた。カメラマンである雁夜には有り難い情報となる。
「さぁーて、と。どこから回るかな。何処に行ってもヒーローに会えそうだし、色々と見る物もあるからな」
「あ、兄さん。凄い人集りが」
狂夜と桜が何処に行こうかと一歩踏み出そうとした瞬間、二人の視界には大量の人集りが出来ていた。何事なのかと覗き込んで見ると……
「オールマイト!?」
「マジかよ!?」
「ナンバーワンヒーローの!?」
「本物だわ!」
「握手、握手!」
「画風が違う!」
「サインして〜!」
「HAHAHA!!熱烈な感激をありがとう!サインは順番にね!」
人が波のように集まっていく先にはオールマイトが立っていた。視界の端には人の波に流されて離れて行く緑谷の姿も見えていた。
「凄い人気なんですねオールマイト。兄さんの学校の先生って話は聞いてましたけど流石ナンバーワンヒーローですね」
「エキスポにオールマイトも招待されて緑谷がその同伴者って所かな。どんなヒーローに会うのかと思えば最初がナンバーワンヒーローで知った顔とはね」
ドンドン集まっていく人を遠くから見ていた桜は驚いた様子で見ており、狂夜は落ち着いたらオールマイトと緑谷と合流してみようと考えていた。