ソードアート・オンライン ~紫紺の黒猫~   作:☆さくらもち♪

1 / 10
孤高の黒猫

酷く血生臭い匂い。

人々が生活している国とは思えないそれは、国家としての闇。

燃え盛る炎に一人だけ生きていた子供の姿。

 

「あ・・・う・・・」

 

呻きのような声を上げるも、助けなど感じれない。

生きているのが不思議なぐらいに。

 

「・・・ぁ・・・」

 

生気を感じさせない瞳から流れた涙は。

熱い炎によって乾いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年11月6日。

世界は初めて|()()()()()()()()》を可能にした。

天才物理学者が作り出したそれは、世界を大きく震撼させた。

そして仮想現実を実感出来る物。

身近・・・とは言えなかったものの、それを体験したいと思う人は多かった。

仮想現実という世界で、MMORPGとして売り出されたゲーム。

『ソードアート・オンライン』というゲームはβテスターを含めた一万人だけが手にすることが出来た。

自分が早く仮想現実を体験できると思った人々が手に取り始めたゲームは。

 

 

地獄の、()()()()()()()()()()()()()()()()()というデスゲームだったから。

 

 

 

 

 

 

ソードアート・オンライン、通称SAOと呼ばれるゲーム。

そのプレイヤーの一人である、『Yu_ki(ユキ)』は何も変わらない日常をSAO内で過ごしていた。

誰とも干渉を行わないように。

 

「ん・・・」

 

優しい風が吹いてユキの長い髪の毛がチラチラと視界内に入る。

 

「む・・・」

 

耳にかけたかったが、今の恰好は怪しさ満点のローブ状態。

手を突っ込もうとしてもかけずらいので結局そのままにしていた。

ぼーっとしているとメッセージが飛んできた効果音がユキに聞こえる。

 

「ん、誰、だろ」

 

誰だろうと確認すると、送信者は『Arugo』と書かれていた。

SAO内では名を知らぬ者がいない程有名な人物で、それは上級者から初心者にまで。

当然ユキも知っていて、なんならやり取りぐらいはしていた。

内容を確認すると、実に面倒な文面だった。

 

ーーーーーーーーーー

元気にしてるカ?

オレっちは()()()()とかの情報要求が多すぎて疲れちゃうヨ!

 

それは良いとしてだナ。

実は異名持ちお二人がユキ坊に会いたいらしくて何度も頼んで来るんダ。

拒否するなら言っておくヨ。

ーーーーーーーーーー

 

絶剣と閃光。

この二人は有名なんてものじゃない。

関われば要らぬ厄介を招くし、会いたくない。

異名ならユキ自身も持っているが、それでも逢瀬はしたくないのだ。

 

「・・・お断り」

 

そう旨をアルゴへと送ると了解と返ってくる。

今もなお問い詰められているのだろう。

何故その二人がユキに会いたいのか分からない。

だが、関わるのは危険と勘が言っていた。

 

「はぁ・・・」

 

風に吹かれながらも、ユキは一応どんな人なのかこっそり見に行った。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。