超次元ゲイムネプテューヌ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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寒い!夜にバイトだからとにかく寒い!ヒーター最高!


第12話

刹那サイド

 

 

アイエフさん達と別れてから約30分が経過した。

進みながら周りにある水晶や鉱石をギルドの人に渡された回収用の袋に入れる。

だが、その作業をこなすのは僕ばっかりで、ネプテューヌは先にダッシュで進んでいく。

 

 

「エクスさーん!早く早く!置いてっちゃうよ!」

 

 

あの人は今回の目的を分かっているのだろうか?

女神といえど我儘すぎる。

・・・この人は基本的に僕が苦手なタイプの人間だ。いや、女神だけど・・・。

作業を急ぎながらネプテューヌを追いかける。

やがて僕達は、2日前にドラゴンと戦闘をした広いエリアに着いた。

 

 

「ちぇー。特に面白いものとか無かったなー。」

「・・・今回の目的・・・分かってる・・・?」

 

 

いつまで言うかこの我儘女神は。

完全に目的を見失ってるな・・・。僕が困り果てたその時、突然天井から鳴き声が聞こえて僕達は上を見上げた。

何か前もこんな事あった気がするけど、その予感は当たっていた。

 

 

GRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!

 

 

天井にはまたも突然変異種のドラゴンがいた。だが、前とは違って体はアルビノのような色になって目は退化し、体は何かヌメっとした物で覆われている。

そのドラゴンは天井から地面に着地し、鼻をスンスンと動かしながら此方を向いた。

そして閉じていた口を開ける。口からは二チャッと粘液状の何かが糸を引いていた。

隣にいるネプテューヌがひっ、と声を上げる。確かにあの見た目はグロテスクだ。

そして口を開いたドラゴンの口が突然バリバリと光を放ち、電撃を此方に放ってきた。

僕は隣で腕を抱きながら震えているネプテューヌを抱え、空中に跳んだ。

 

 

「ねぷっ!?え、エクスさん!?」

「・・・喋らないで・・・舌を噛む・・・」

 

 

空中でネプテューヌを片手で抱えたまま、僕は腰の忍者刀を掴み魔力を流し込む。やがて忍者刀は魔力で満たされ、鞘の部分から光が漏れる。

そして僕は真下に見えるドラゴンに目掛けて忍者刀を抜いた。

 

 

「・・・斬波《ざんぱ》・・・」

 

 

僕の振り抜いた忍者刀から魔力の斬撃が飛ばされてドラゴンに直撃する。

だが、ドラゴンは痛がる様子もなく。攻撃に気づいたのか上を見上げて口を開ける。

先程の技を再び出すつもりなのだろう。ドラゴンの口が光り始め、音を立てる。

僕は咄嗟に魔力弾を作り、両足の間に挟んで捻る様に左右の足を動かした。

そして動かした足は両方共魔力弾を振り切り、魔力弾は捻れて槍のようになる。

 

 

「・・・《デススピアー》・・・」

 

 

そう言った瞬間、デススピアーはドラゴンへ凄まじいスピードで突っ込んでいく。

そしてドラゴンの放った電撃とぶつかって相殺された。

その時に上がった煙に紛れ込み、僕とネプテューヌは岩陰に隠れる。

 

 

「あ、ありがとう・・・」

「・・・別に・・・あれは・・・しょうがない・・・」

 

 

ネプテューヌが助けてくれたことにお礼を言ってくるがあれは誰だって鳥肌の立つレベルの見た目だ。

まあ、僕は問題ないけど・・・。

とりあえず僕は岩陰からドラゴンの様子を見ながらネプテューヌに今後の行動の作戦会議をする。

ドラゴンは僕達が分からなくなった様で、スンスンと鼻を動かしている。

 

 

「・・・これから・・・どうする・・・?」

「うー。本当は近づきたくないけど戦うしかないよね?」

「・・・まあ・・・それしか無い・・・」

「それじゃあ、気合入れていくよー!」

 

 

ネプテューヌががんばるぞと手を上げた瞬間、ネプテューヌの体が光に包まれる。

数秒経ち、光が晴れると僕の目の前にピッチピチな服を着た女性が立っていた。

女性は僕を見ると微笑みながら話しかけてくる。

 

 

「この姿を見せるのは初めてだったわね、イクスさん?」

「・・・ネプテューヌ・・・なの・・・?」

「ええ、もしかして・・・私に見惚れちゃった?」

「・・・うん・・・すごく綺麗・・・」

「・・・面と向かって言われると恥ずかしいわね////」

 

 

ネプテューヌは自分でしてきた質問を返され、顔を赤くする。言わなきゃいいのに・・・。

そんなことを考えていると、ドラゴンの咆哮が聞こえた。

気づかれた!

僕とネプテューヌはお互いに二手に別れ、岩陰から飛び出す。

ドラゴンは僕の方を向いて電撃を連続で放ってきた。

僕はセシアに魔力を込め、モードを変える。

 

 

「・・・モード《アストレイブルーフレーム2L(セカンドリバイ)》・・・」

「了解、モードチェンジ!」

 

 

瞬間、僕の体は光に包まれてバリアジャケットが形を変える。

白を基調とした上と下の服装に青と白の装甲が幾つか装着され手には指が出てる黒いグローブがはまっていた、セシアは忍者刀からこのモードの専用武装《タクティカルアームズ》に姿を変え、僕の右手に握られる。そして腰には専用のダガーが二丁装備されている。

モードチェンジが終了した僕は背中のブースターに魔力を込めて噴射させ、ドラゴンへ肉薄する。

そしてタクティカルアームズをソード状態にしてドラゴンの翼を切りつける。

片方の翼は切り落とされ、ドラゴンは傷口から緑色の体液を滴らせて悶絶する。

 

 

「・・・ネプテューヌ・・・今・・・!」

「わかったわ!ハアアアアアアア!」

 

 

そして空中から援護してくれていたネプテューヌがドラゴンを真正面から斬り付け、ドラゴンはそのまま動かなくなった。

終わった・・・。そう思いながら僕達は合流する。

 

 

「終わったわね・・・」

 

 

そう言いながらネプテューヌは再び光に包まれて先程の姿に戻る。

 

 

「いやー。中々に手ごわい相手だったねー。まあ、エクスさんしか狙ってなかったけど」

「・・・でも・・・最後はナイスだった・・・」

「どうだい?このねぷ子さんの変身は。なかなか良かったでしょ!」

「・・・一生あのままで・・・いいと思う・・・むしろそれがいい・・・」

「ねぷっ!?手厳しいよ〜」

 

 

ネプテューヌと話していると仮面の紐が緩んでいることに気がつかず、仮面がスルンと落ちた。

ネプテューヌが僕の顔を見て、唖然とする。僕は顔を見られた事がショックで動けない。

どうしよう。セシア達とは違う反応かもしれない・・・。嫌われてしまうかも・・・。

確かにネプテューヌは苦手なタイプだが、嫌悪感があるわけではなく好意の方が多い。

短い時間でも共に戦ったり冒険をした仲間のようなものだ。その彼女に嫌われるのはすごく怖い。

その時ネプテューヌの後ろにいたドラゴンの死体が動き出し電撃を放った。

 

 

「・・・ネプテューヌ・・・!」

 

 

僕はネプテューヌを横へ押して電撃の射線上から離れさせ、腰のダガーを投げた。ダガーはドラゴンの脳天に直撃し、ドラゴンは今度こそ息の根が止まった。

 

 

「イクスさん!!」

 

 

そしてネプテューヌの叫び声と激痛を最後に僕は意識を落とした。




第12話でした!ではまた次回。さようなら。
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