超次元ゲイムネプテューヌ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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今回はサッカーの話にしたいと思います。


第17話

刹那サイド

 

 

ある昼下がり、僕はプラネテューヌの街の公園にあるサッカー場に来ていた。

そして僕はこの街のサッカーチームのユニフォームを着て試合に駆り出されている。しかもギャラリー多いし・・・。

なぜこんな事になったかと言うと話は今から少し前に遡る。

 

 

◆◇約一時間前◇◆

 

 

 

「マスター。すみませんがお使いに行ってきてもらえませんか?お醤油と味噌を切らしてしまって・・・」

 

 

トレーニングを一通り終えた僕にセシアがお使いを頼んで来た。

 

 

「・・・顔・・・見られたくない・・・」

「大丈夫ですよ!それにいつまでも顔を隠しながら生活という訳にもいかないでしょう?今日をいい機会に素顔で街を歩いて見てください」

「・・・分かった・・・頑張る・・・」

 

 

という事で素顔で街を歩く事になり、街の中を歩き始めた。

セシアに貰ったメモを頼りに店まで歩いていると

 

 

「ひったくりよーーー!」

 

 

と言う叫びが後ろから聞こえ、振り返るとバイクに二人乗りした男が女性からバッグを奪って逃走している所だった。周りを見ると誰も動こうとしない。誰もバイクには追いつけないしナンバープレートも折りたたんであり分からない。何より他人と関わるのが面倒なのだろう。

挙句の果てには

 

 

「女神様が何とかしてくれるだろ」

 

 

等と言う輩が出てくる始末だ。女性の方を見るとその場に泣き崩れてしまった。バッグを盗まれ、他人に助けを求めても無駄と言うダブルショックを受けたようだ。

・・・はあ・・・僕って案外お人好しなのかも・・・。関わらない様にしようと思ってたのにな・・・。今回だけだ、今回だけ。すぐに終わらせてエスケープすれば問題無し。

仕方なく僕は魔力弾を出現させ、前に軽く蹴り出す。魔力弾が空中に滞空している間に腰を軽く落とし、居合切りの様な構えを取る。

魔力弾が地面に着き、僕の腰辺りの高さまでになった瞬間に地面を蹴って魔力弾に左足で鋭く蹴りを入れる。

蹴りを入れられた魔力弾は蹴りの衝撃で形を変え、菊の花の様な形になる。

そして僕が

 

 

「・・・菊一文字・・・」

 

 

と言った瞬間菊の花の形になっていた魔力弾の中心から超スピードの魔力弾が魔力の花弁を散らしながら放たれる。僕の放った魔力弾は凄まじいスピードでバイクの男達へと接近し、運転手の男の後頭部に直撃する。

そして運転手が気絶し、コントロールを失ったバイクは男二人を乗せたまま近くの溝へ引っかかり男二人は投げ出されてゴミ箱へダンクシュートされる。

そしてその衝撃で偶々吹き飛ばされて戻ってきた女性のバッグを空中にジャンプしてキャッチし女性に手渡しその場からエスケープする。

 

 

「・・・どうぞ・・・」

「あ、ありがとう!」

 

 

女性の礼を走りながら聞き、僕は人ごみを抜けてメモの店へと走り出した。

 

 

 

 

それから店へたどり着いた僕はセシアに頼まれた醤油と味噌を購入し、帰路に着いていた。

街の人は全然僕の容姿を気にする事が無かった。それどころか店の店員には

 

 

「一人で買い物かい?お嬢ちゃん偉いねえ」

 

 

と言われ頭を撫でられたりした。僕は男だし背も低いけど十五歳だと言ってやった。

何か無言で飴を貰ったが物凄く腹が立った。

そんなことを思いだし帰っていると僕の目の前に息を切らしながら僕より少し背が高い位の少女が立っていた。

 

 

「やっと見つけた・・・!」

「・・・何か・・・?」

 

 

いきなりの事に少し戸惑いながら要件を聞く。

すると少女は息を整えてから

 

 

「お願い!今から私達のチームの試合があるんだけど人数が一人足りないの!今日だけで良いから助っ人をやってくれないかしら?」

 

 

と言ってきた。

だが僕はお使いの途中だし関わりたくも無い。なので断ろうとしたのだが、

 

 

「・・・すみません・・・お断r「ゴメン!試合まで時間がないの!」・・・えー・・・」

 

 

無理やり担がれて試合のサッカー場まで拉致された。

 

 

◆◇回想終了◇◆

 

 

 

 

そして現在僕はサッカー場なう状態なのだ。

しかも何でよりにもよってフォワードなんだ・・・。普通ディフェンダーでしょ・・・。

断ろうにも周りの空気的にそれは辛いので諦めるしかない。

僕の隣では先程の少女がキャプテンマークを付けてホイッスルが鳴るのを待っている。

 

 

「皆!今日こそは勝つわよ!」

「「「「「「「「「おー!」」」」」」」」」

 

 

僕と彼女以外の残り九人のメンバーが元気よく叫びを上げる。

移動中に聞いたのだがこのチームは女子しか居ない人数ギリギリの弱小チームらしく今回の男子チームとの試合で勝たないとこのサッカー場を使わせてもらえないらしい。

助っ人で男子も呼んでいいと言われていたらしいが男子の知り合いが居なく、女子でもサッカーをやる者が少ないのでメンバーが本当に十一人ギリギリだったのだが今日になってメンバーの一人が風邪になってしまったらしくキャプテンである彼女がメンバーを何とか探していた所をひったくりにシュートを放った僕を偶々見て無理やり連れてきたらしい。

・・・というより完璧に負けフラグじゃん。

オレンジの人十一人に対して紅蓮弐式が十一機レベルの圧倒的不利だよこれは・・・。

それにこのユニフォーム女子チームだけあってかユニフォームの下がスカートとスパッツなのだ。

男なのにこの格好は無いだろう・・・。盛大に性別を勘違いされたな・・・。

この状況に思わずため息をつくとキャプテンである少女が申し訳なさそうな声で謝ってきた。

 

 

「無理やり連れてきた事は謝るわ。でも同じ女子だし私達の気持ちもわかるでしょう?だからお願い!私達を助けて!」

「・・・まあ・・・帰れる空気でも無いし・・・最後まで手伝う・・・だけど・・・」

「だけど?」

「・・・僕は男だ・・・これだけは絶対に譲らない・・・!」

「え!?」

 

 

やっと勘違いしていた事が分かったか。少女はゴメンと謝る。

まあ、分かればいいと思っていたので分かればいいと言っておいた。

そして改めて相手の男子チームを見ると此方を見てニヤニヤしている。

・・・完全に舐められているな・・・。まあ女子だけのチームだからそう思われる事もあるのだろう。だが、女子ではない僕も男子チームの思考がムカつく事は分かる。弱小チームだからってサッカー場を使ってはいけないなんて事は無い。

それも

気に食わないが何よりもムカつく事は、彼らの視線が前世で僕を虐めた奴らにそっくりだという事だ。

弱い奴、気に食わない奴、少しでも周りと違う奴、そんな人々を蔑む様な不愉快な表情、目、態度、全てにおいて虫唾が走る。前世では恐怖してばかりだったが転生してからは全く怖くなくむしろ嫌悪感など余裕を覚える思考ができる様になった。

隣でもその視線に気づいたのかキャプテンも唇を噛み締めながら拳を強く握っている。

とりあえず彼女の方に手を置き、落ち着けとジェスチャーする。

彼女も落ち着いたらしく深呼吸を数回した後、自分の頬をパンパンと軽く両手で叩いた。

僕も初めてのサッカーの試合に緊張していると審判がホイッスルを鳴らす準備をする。

僕達は気を引き締めて試合開始の合図を待つ。

試合が始まる前に聞き忘れていた大事なことをキャプテンに聞いた。

 

 

「・・・名前・・・何・・・?・・・僕は如月刹那・・・」

「すっかり忘れてたわね。私の名前は姫宮神久夜《ひめみやかぐや》。よろしくね刹那」

 

 

お互いに名前を確認したところで審判のホイッスルが鳴り、僕達の試合が始まった。

 

 

刹那サイド終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ではまた次回でお会いしましょう!読んで下さりありがとうございます。
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