三人称サイド
ユニとの模擬戦から数分が経ち、今度はノワールと構え合う。
「貴方この前より強くなりすぎじゃないかしら?」
「・・・ノワール達凄く強いし・・・慢心する気も無い・・・僕はもっと強くなる・・・」
「そんなに強くなって何がしたいのかしら?」
「・・・自分の為・・・」
刹那の言葉にノワールは一瞬表情を歪め、今の言葉の意味を聞く。
「それは何か犯罪でもするつもりなの?答えによっては貴方と本気で戦k「・・・勘違い・・・」・・・どういう意味よ・・・」
「・・・僕は自分が危ないなら力を使うし・・・家族や友達が危ない時も力を使う・・・もしノワール達が家族や友達に手を出すのなら・・・ノワールの考え通りになる・・・でも・・・ノワールもユニも友達・・・どうしよう・・・」
「貴方自分で言ってそれ・・・?・・・ハア、悩んでた私が馬鹿みたいじゃない・・・」
刹那の言葉に一瞬呆れ、自分の長い間の疑問が無駄だったと知り、脱力感を覚える。
そしてノワールは吹っ切れた表情で刹那を見て武器を構える。
「まあ、貴方がそう言うならそういうことにしておきましょう。それじゃあ、始めましょうか!」
「・・・おー・・・」
刹那も構え、合図を待つ。
いつまで経っても合図が無く、二人はチラリとネプテューヌを見るがその彼女は・・・
「ねーえネプギアー、私暇なんだけどー。ゲームとか無ーい?」
「お姉ちゃん!ノワールさん達の試合が始まるよ!早く合図しないと!」
「ああ!お姉ちゃん!刹那!ファイト!ファーイト!」
暇そうに地面に寝転びそれをネプギアに注意され、我慢できなくなったユニが無理矢理合図を出して来ると言う図だった。
「「・・・締まらない・・・」」
刹那とノワールは同時に肩を落とした後、再び構える。
「じゃあ、私達だけで始めましょうか?」
「・・・じゃあ・・・あの葉っぱが落ちてからで・・・」
「いいわよ。始めましょうか」
刹那とノワールはヒラヒラと落ちてくる落ち葉を合図に構え合う。
そして、落ち葉が地面に落ちた瞬間
「ハアアアア!」
「・・・フッ・・・!」
刹那達は互いに衝突した。
二人が衝突すると同時、凄まじい強風が巻き起こる。
「ねぷ!?」
「「キャアアアア!」」
ネプテューヌ達もいきなりの突風に飛ばされる。
刹那達はお構い無しにひたすら剣を、蹴りを、拳を、魔法をぶつけ合う。
ガガガガガガガガガガ!
何かがぶつかり合う音。それだけが場を支配する。
ネプテューヌ達もそれを無言で見ている。あのネプテューヌですら無言で汗を流しながら見守る。
今目の前で行われている模擬戦はもはや模擬戦のレベルでは無かった。そしてそんな中ユニは思った。
「(庭の修繕費どうしよう・・・あ、クレーター増えた・・・)」
目の前で行われているガチバトルのバックで破壊されていく庭を見て、今度から場所を考えようと・・・。
やがて刹那達は距離を取り、構えながら息を整え相手の様子を見る。
「はあ、はあ(予想を超える強さね・・・こうなったら・・・)」
「はあ、はあ(・・・やっぱり強い・・・なら・・・)」
「「(短期決戦で終わらせる!!)」」
刹那とノワールはお互いに集中する。するとノワールを光が包み込み、ネプテューヌの変身後と似たような服を着た女性が出てきた。
刹那も左腰のポーチを本に戻し、魔力を込める。本は光り出し、ページが勝手に捲れてカードが出現する。そして刹那はカードを手に取り、胸の前に持っていく。
「「・・・ユニゾンイン・・・!」」
次の瞬間刹那は金髪になって青と銀の鎧を着込み、右手には見えない《何か》を持っていた。
『・・・何で鎧着てるの・・・?』
『その鎧は戦闘用です。因みにセシアはユニゾン中はもしもの時以外は待機状態なので基本私を使って戦う事になります。セシアとも念話はできるのでご安心を』
『・・・ありがとう・・・』
『おい坊や、私も使え』
『・・・C.C.は・・・また今度・・・』
『いいだろう。ただし、負けたら一ヶ月は女装をして過ごせよ?』
『・・・絶対に負けられない・・・!』
刹那は念話を終えてノワールに手に持った何かを向ける。女神化したノワールは巨大な剣を構えながら刹那を見る。刹那も構えながらノワールを見た。
「何よその姿。これ以上女っぽくなってどうするつもりかしら?(明らかに力の質がさっきと違う!これは女神化してもキツいわね・・・)」
「・・・ノワールこそ・・・ナイス最終兵器・・・(・・・やっぱり女神化があった・・・)」
お互いに観察眼を全開にしながら構え合い、
「「ハアアアアアアアアア!」」
ぶつかり合った。
三人称サイド終了
ではまた次回。