超次元ゲイムネプテューヌ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

23 / 82
最近年末で全てが忙しい!生徒会なんてやってられるかーーーー!


第23話

刹那サイド

 

 

ノワールのから貰った卵粥(ノワールの夜食)を平らげた僕は彼女から事情を聞いた。

何て言うか・・・寝すぎだな僕・・・。一週間は無いだろう流石に・・・。

因みに点滴はもう取った。

そして今ノワールと今後について話し合っている。

 

 

「貴方にはもう少しラステイションにいてもらうわ。もう少し細かい検査とかをしてからプラネテューヌへ帰る事になるわね。」

「・・・どの位・・・?」

「まあ、二日ってところね」

「・・・そんなに・・・?」

「ええ、今は大丈夫かもしれないけど貴方は一週間も眠ってたのよ?ちゃんと診てもらわないともしかしたら何かあるかもしれないのよ」

「・・・能力があるから・・・大丈夫・・・」

「貴方の能力はある程度セシア達から聞いてるけどそれでも検査をするに越したことはないわ」

「・・・分かった・・・」

 

 

取り敢えず僕はこの大陸であと二日は過ごすことになった。

話が終わり一息つくと、寒気がして体がブルっと震えた。そういえば最近冷えてきた様な・・・。

僕は患者服なので結構薄着なのだ。そんな僕に気がついたのかノワールは心配そうに話しかけてくる。

 

 

「寒いの?そういえばもう冬なのよね・・・」

「・・・でも・・・そこまででは無い・・・ノワールこそ・・・いつもそんな服装で寒くないの・・・?」

「私?私は平気よ!女神たる者こんな寒さなんかへっちゃらよ!」

 

 

そう言いながらノワールは腕を組みながら顔を背けるがよく見ると体は小刻みに震えていて組んでいる手は肌を摩っている。

 

 

「・・・寒いの・・・?」

「・・・・・・・はい・・・・・・・くしゅんっ」

 

 

ノワールは赤面しながらくしゃみをした。・・・やっぱり寒かったんじゃないか・・・。

目の前で寒そうにしている見えっ張りな女神様に苦笑していると

 

 

ガチャン!

「にゃっ!」

 

 

と音がしたので僕は思わず声を出してしまった。それを見たノワールは面白いことを知った、と言った感じの目で僕を見る。

 

 

「・・・ねえ刹那・・・知ってるかしら・・・?」

「・・・何を・・・?」

 

 

ノワールが急に話を始めたので嫌な予感がしたが、僕は勇気を出して聞いた。するとノワールが急に少し声を低くして話を始めた。・・・これは・・・まさか・・・!

 

 

「この大陸で有名な・・・怪談よ・・・」

 

 

やっぱりだーーーーーーー!!

最悪だよ!この手の話は大嫌いなんだ!

とにかく耳を塞ごう!

そう思い、耳に手を置こうとした瞬間、

 

 

「そんな事させないわよ」

 

 

いつの間にか僕はノワールの膝の上に乗せられ、両手を抑えられていた。

ていうか早っ!模擬戦の時より早いんですけど!

動けない僕にノワールは話を続ける。

 

 

「これは、今から十年前の話よ・・・」

 

 

刹那サイド終了

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

これは今から十年前のラステイションで起こった事・・・。

ラステイションの街に二人の女の子がいました。

いつも元気一杯な子の名前はローズ、もうひとりの気弱で人と話すことが苦手な子はマリー、二人は仲良しでいつも一緒に遊んでいました。

そんなある日、二人は同じ男の子のケンが好きになりました。ですがマリーちゃんはその性格の所為でケンとうまく話す事ができません。でもローズはいつも元気でケンに積極的にアピールしていきます。

いつしかマリーはローズの事を大好きな親友として見れなくなりました・・・。

そんなある日、マリーはローズに呼び出されました。そして待ち合わせ場所でローズを待っているとローズが来ました。

だが、マリーにとってはそんな事どうでもよかったのです。だって、目の前にはローズと楽しそうに手を繋いでいるケンの姿が見えたからです。

 

 

「マリー。私、ケンと付き合う事になったの。悪いんだけどもう私達に関わらないで。貴方がいると、ケンの事とっちゃいそうなんだもん」

 

 

ローズはマリーにそう言いながらすぐにケンと歩いて行きました。

マリーはその光景を只々見ているだけでした。そしてマリーは思いました。

 

 

自分は恋に敗れた。

 

そして

 

親友に二度と関わるなと言われ、拒絶された。

 

 

と。

それから彼女は変わりました。

部屋に引きこもり、自分の手を毎日カッターナイフで何度も何度も何度も何度も切り続ける様になりました。さらにはローズの写真をカッターナイフでズタボロになるまで切り刻んだりしました。

そしてある日、マリーは自分の部屋でカッターで首を切り、自殺した所を発見されました。でも、自殺に使われたカッターは見つかりませんでした。

それ以来、ケンとラステイションの外れに引っ越したローズはある夢を見る様になりました。

気がつくと暗い空間の中にいて、声が聞こえてくるのです。

 

 

,,ローズチャン・・・ドコ・・・?,,

 

 

そしてその声はどんどん近づいてきます。

でも、いつもその声が四回繰り返されると夢から覚めるのです。ローズは聞き覚えのある声に不快感を感じながらも疲れているのだと思い、気にしないでいました。

そしてそんな夢を見るようになってから一ヶ月位の事・・・。

 

 

,,ローズチャン・・・ドコ・・・?,,

 

 

またいつもの暗い場所でいつもの声が聞こえてきます。

どうせまた四回で目が覚める。そう思いながらローズは声が聞こえなくなるのを待っていると、声は四回では終わりませんでした。そしてペタペタという足音と共に声と気配が近づいて来るのを感じました。

それに恐怖したローズは思わず叫びます。気がつくとベッドから飛び起きていました。まだ夜中の二時で外は月が出ていました。

よかった・・・夢から戻ってこられた。そう思っていると月に雲が被さり、辺りが真っ暗になりました。

すると、

 

 

ペタ・・・・・ペタ・・・・・ペタ・・・・・ペタ・・・・・

 

 

廊下の方から此方へと夢と同じ足音がゆっくりと近づいて来ました。

思わず窓から逃げようとしましたが体は動かず、声も出ません。足音はゆっくりと近づいて来ます。

そして部屋の前でその音が止まるとドアがゆっくりと開きました。ローズは涙を流しながらドアを見ることしかできません。そしてそのドアが開くとそこには誰もいませんでした。

そしていつの間にか体も動くようになっていました。

やった!助かったんだ!

そう思っていると後ろから視線を感じました。体を寒気が駆け抜けます。そして恐る恐る顔を向けると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

,,ローズチャン・・・ミツケタァ・・・,,

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、ローズが首を切って死んでいたと言う事件が起きた。そしてその死体が握っていた凶器は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マリーの持っていたカッターだった・・・・・・・。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

ノワールサイド

 

 

「・・・それ以来、この大陸の女性はマリーの霊をみる時があってそれを見た者は死ぬらしいわ・・・」

 

 

私は刹那を抑えたまま自作の怪談を終えた。

さあ、どんな表情をしているのかしら?そう思いながら刹那の顔を覗くと・・・

 

 

「グスッ・・・ヒグッ・・・ウウッ・・・」

「(ガチ泣きしてるーーーーーーーーー!?)」

 

 

ど、どうしよう・・・まさか本気で泣くとは・・・。

私は慌てて刹那の手を話すと刹那は逆に私の手を掴んだ。そして上目遣いに私を見て、

 

 

「・・・ひとりは・・・やぁ・・・」

 

 

と涙目で言った。

私は思わず刹那を抱きしめていた。マズイ・・・理性ってなんだっけ・・・。

ガチ泣きしてる刹那に対してつい良からぬ事を考えてしまっていた。ハッ!と正気を取り戻した私は刹那を刺激しない様に背中をさすりながらなるべく優しい声で話しかける。

 

 

「ごめんなさい・・・怖い話駄目だった・・・?」

「・・・グスッ・・・こわいの・・・いやぁ・・・」

 

 

彼にこの手の話は今後NGね。

そう思っている間にも刹那は私の腕の中でシクシクと泣き続けている。その姿はとても弱々しくて私に模擬戦で勝った人間とは思えない。

あんなに強かった少年が実は極端なお化け恐怖症だなんて・・・。

でも、十五才なんて多感な時期に常に無表情な彼にこんな一面があると知って、少し安心した。

気がつくと腕の中で泣きながら刹那がこっくりこっくりと眠そうにしていた。

私は刹那の頭を撫でながら体をゆりかごの様にゆっくりと揺らす。

 

 

「大丈夫よ。私が傍にいるから眠りなさい」

 

 

私がそう言うと刹那はグスグスと泣きながら、

 

 

「・・・いやぁ・・・」

 

 

と言ってきた。

・・・やっぱり嫌われた・・・?

と思っていると刹那は顔を上げて私を見てくる。でもその目に拒絶の色は無い。

そして刹那は私を抱きしめながら

 

 

「・・・のわーるが・・・ひとりになったら・・・まりーに・・・ころされちゃうから・・・おきて・・・のわーるをまもらないと・・・ともだちだから・・・グスッ・・・」

 

 

刹那は泣いてる所為か口足らずな喋り方で私を守ると言ってきた。

・・・どうしよう・・・絶対今私顔赤いわよね・・・。まさかこんな事を男に言われるなんて思ってなかったわ。

私は女神。この大陸の守護者として存在する私は誰よりも強くなくちゃいけない。でも私だって怖い物はある。誰かに守って欲しいってなる時もある。

でも、私にそんな事言ってくれるのは他の女神位。普通の人で言ってくれる人なんて誰も居ない。皆自分の命が大事なのだ。

でも刹那は他の大陸の住民なのに私の事を嘘の話と分かっていないとはいえ、助けると言ってくれたのだ。

その言葉が、何より刹那が言ってくれたという事が私にとってはとても嬉しかった。

・・・今ので確信した・・・。この気持ちは・・・。

 

 

「大丈夫よ。マリーはね、近くに男の子がいると近寄ってこれないのよ。だから寝ても大丈夫よ。ありがとう。」

「・・・なら・・・あんし・・・ん・・・スー・・・スー・・・」

 

 

私が刹那に嘘の情報を言うと刹那は安心したように眠り始めた。

彼の安心した寝顔を見て私も眠くなってきた。刹那を医務室のベッドまで運び、手を離そうとすると刹那は私の服をガッチリと掴んで離さない。

私は刹那を抱きしめたままベッドに一緒に入った。そしてその額にキスをして就寝した。

 

 

「ありがとう、刹那。大好きよ」

 

 

ノワールサイド終了

 

 

 

 

 

 

 

 




皆さんも師走と言うぐらいなのできっと忙しいと思います。今年もあと少し、皆さん!頑張っていきましょう!
そして時間が空いてこのサイトを見る時、この作品を読んでくださると幸いです。
では皆さん、さようなら( ´ ▽ ` )ノ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。