超次元ゲイムネプテューヌ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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第32話です。


第32話

セシアサイド

 

 

マスターがリーンボックスの病院に運ばれてから早2週間が過ぎました。

本当はもっと早く目を覚ますはずだったのだがある行為を行い薬の所為で脳にダメージを与えてしまったのです。

聞いた話しですがマスターを救急隊が搬送し、病院に着いて集中治療室に運び、手術が終わった後にマスターは一回目を覚ましたそうなのですが自分と同じ病室の女の子が突然持病の発作を起こし、危険な状態になったそうです。

医者はこのままでは危険と判断し、手術の準備に取り掛かろうとしたのですがその前に女の子が動かなくなったらしく、周りがそれを見て唖然としたその時、マスターが少女の前に出て心臓マッサージを始めたらしいのです。周りの人の話ではマスターの手から電気の様な物が出ていたそうです。

そして女の子は無事に息を吹き返し、マスターがその子に手を当てると呼吸も安定したそうです。

その直後マスターは頭を抑えながらその場に倒れ、今に至るそうです・・・。

そして私は今、眠っているマスターの横にお見舞いに来ています。

 

 

「マスター、早く目を覚ましてください・・・」

 

 

私はマスターに語りかける。

マスターからの念話の後、ノワールさん達に事情を説明して丁度前半終了時だったのでゲストから抜け出し、すぐに会場内を捜索して爆弾を探しました。でも爆弾は見つからなくてマスターの間違いだったのではないかと皆で思っていたその時でした。

汗だくになって息を切らしながらマジェコンヌさんとワレチューさんが来ました。

丁度ノワールさん達も居合わせて一触即発状態になりましたがマジェコンヌさんが突然如月家メンバーに土下座をして謝罪しました。ワレチューさんも同時です。

何事かと一瞬思いましたがマジェコンヌさんの一言で周りの空気が一変しました。

 

 

「刹那が・・・・・・・誘拐された・・・・・・・」

 

 

そう言った瞬間会場のグラウンドから音声が聞こえて来て、急いでそこへ移動しました。

そこで最初に視界に入ったのは体を拘束されたマスターでした。それからマスターを誘拐したらしき男達がマスターをリンチし始めました。その映像を見た瞬間、プラネテューヌ代表のメンバー、如月家メンバーは勿論、プラネテューヌ、ラステイションの女神姉妹が変身して今にも飛んで行こうとしています。

でも次の瞬間男の一人が言った殺すと言う言葉に私達も含めた会場の空気が凍りました。そしてマスターの言葉は本当だったのだと今更自覚しました。

この状況ではまともに動けなく、下手に動くと会場の人々の命が危ない。そんな中、映像で倒れていたマスターが立ち上がり、男の一人を殴り飛ばしました。でもマスターの目は虚ろで今にも倒れそうでした。

そのままマスターはもう一人の男に踵落としを決めました。

そして最後の一人に向かって行くとその男は懐から銃を取り出してマスターを撃ちました。銃弾はマスターの胸部に貫通し、マスターは倒れました。

その後男は自分の頭に銃口を当てて引き金を引きました。それを見て会場の人々は唖然とし、私達はすぐにマスターの元へと向かいました。でもマスターは既に救急隊の手によって搬送され、私達が病院に着いた時、マスターはもう意識を落とした所でした。

 

 

「セシアさん、失礼しますわ」

 

 

数週間前の事を思い出しているとマスターのベッドのカーテンの向こうから声がして私はどうぞと言った。

するとカーテンを開けてこの大陸の女神、ベールさんがいらっしゃいました。彼女はマスターが入院してから毎日お見舞いに来てくれています。本人曰くこうなってしまったのは自分の責任でもあるからだそうです。

ベールさんは手に持っていた籠をベッドの横に置くと椅子に座り、マスターを見つめます。

 

 

「まだ・・・目を覚ましませんのね・・・」

 

 

そう呟きながらマスターを見る表情は罪悪感で沢山になった様で唇を噛み締めています。

マスターが入院してからベールさんのお見舞いもそうだが他にもありました。

まず、《フットボールフロンティア・イン・ゲイムギョウ界》は再開されました。本来ならばやるべきでは無いのですがマスターの守ってくれた大会をそのまま終わらせたくないと言う各大陸の代表達の意見により、期間を開けて再開する事になって大会は再び行われました。

結果はプラネテューヌ代表が優勝しました。でも、優勝記念の集合写真。そこに写っているのは心からの笑顔ではなく無理矢理作った様な笑顔のメンバー達です。

皆マスターの事を最後まで心配しながらプラネテューヌへと戻って行きました。マジェコンヌさん達はマスターが目を覚ますまでリーンボックスで過ごすそうです。

私達もマスターが目を覚ますまで此処に滞在する事にし、今はリーンボックスのホテルに宿泊しています。C.C.達は現在生活用品を買いに行っています。三人共マスターの事をとても心配していました・・・。

ネプテューヌさん達も滞在すると言い始めましたが仕事を放棄する訳にも行かなく、それぞれの大陸へと帰って行きました。

他にもプラネテューヌ以外の代表のメンバーもお見舞いに来てくれてマスターの周りはお見舞いの品で沢山になっています。

そしてその周りでマスターは未だに寝息を立てたままです。

 

 

「マスター・・・早く起きてください・・・皆待ってますよ・・・」

「セシアさん・・・」

 

 

マスターの手を握り私は思わず泣き始めました。そしてその涙はマスターの手の上に落ちます。

その瞬間、

 

 

パアアアアアアアア!

 

 

マスターの体を突然眩い光が包み込んで私は思わず目を瞑ります。

やがて光は止み、私はゆっくりと目を開けました。そしてそこには私の大切な人が微笑んでいました。

 

 

「・・・せしあ・・・おはよう・・・」

 

 

ただし・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・むう・・・ふく・・・おっきい・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普段よりも背が低く、まるで若返ったかの様なマスターがそこにいました・・・。

 

 

セシアサイド終了

 

 

刹那サイド

 

 

目が覚めると僕はベッドの上でセシアが手を握っていた。

また眠っちゃってたのか・・・。そう思いながら僕はセシアに挨拶をするがその時袖が異様に大きい事に気付く。と言うよりは自分が明らかに縮んでいる事に気付く。

セシアも僕の異常に気付いたらしく唖然としている。あ、あの人確かグリーンハート様だったっけ?

 

 

「・・・はじめまして・・・きさらぎせつなです・・・」

「え、ええ。私の事はベールと呼んでください。様はいりませんわ」

 

 

グリーn、ベールさんは僕の挨拶に応え、自己紹介してくれた。って何で僕の話し方が若干舌足らずになってるんだ?やっぱり体が縮んだ所為だろうか?

 

 

「・・・ハッ!マスター!その体は一体!?」

「・・・せしあ・・・びょーいんだから・・・おっきいこえ・・・だめ・・・」

「あ、すいません・・・。では、改めて何故そのような体に?」

「・・・たぶん・・・くすりのえーきょーだとおもう・・・でも・・・のーりょくとかまほーとかつかえるかんかくはあるから・・・もーだいじょーぶ・・・」

 

 

そう言いながら僕はベッドから出ようとし、床に足を付けるが・・・

 

 

「にゃっ!?」

「マスター!?」

 

 

縺れてそのまま地面に転び床とキスをする。

うう・・・痛い・・・。普段ならこれ位何ともない筈なのに涙が溢れてくる。

 

 

「・・・ぐすっ・・・いたい・・・」

「ま、マスター?大丈夫ですか?」

「・・・だいじょーぶ・・・いたくない・・・」ポロポロ

 

 

大丈夫。我慢できる、我慢できる・・・。

涙を堪えているとセシアが突然僕の事を抱きしめて頭を優しく撫でて来た。

 

 

「マスター・・・痛かったら泣いていいですよ?」

「ぐすっ、いまやさしくしないで・・・ほんとーにないちゃう・・・」

「嫌です。優しくします。今までずっとマスターは我慢していたんですからここら辺でガス抜きしないといつか壊れちゃいます。だから今は思いっきり泣いてください」

「うう、ぐすっ、いたかった・・・こわかった・・・」

「大丈夫です。さあ、思いっきり泣いてください」

 

 

そして僕はセシアの腕の中で泣いた。何でこんなにも涙脆くなってるんだろうか・・・。

僕は散々泣いた後、そのまま意識を落とした。

 

 

刹那サイド終了

 

 

セシアサイド

 

 

マスターは今までの分を全て吐き出すかの様に泣き、そのまま寝てしまった。でもその顔はとても幸せそうでした。

この後私は先生を呼び、マスターが寝ている間に軽い検査を受けてもらいました。

身長以外に後遺症等は無く、先程は突然の体の変化で慣れていなかったかららしくマスターは退院が決まりました。身長に関しては分からないそうです。

C.C.達とも合流し、プラネテューヌへ帰る事になって先程起きたマスターに転移魔法の準備を頼みます。

そしてベールさんが見送りに来ています。

 

 

「刹那さん、今回の事は本当に申し訳ありませんでしたわ」

「べつにきにしてないからだいじょーぶですよべーりゅさん・・・かんじゃった・・・」

 

 

マスターは気づいていない様ですが話し方が流暢になっています。普段は区切って話すのに今はスラスラと言っているので周りの皆は(゚д゚)となっています。

 

 

「あの・・・よろしければ私の事をお姉ちゃんと呼んでもらえませんこと?一度だけでいいのですわ」

「えっと・・・おねーちゃん?」

「はうっ!ありがとうございますわ!」

「うみゅっ!く、くるしーです」

 

 

ベールさんに抱きしめられたマスターはそのまま彼女の胸に顔を押し付けられて悶絶してます。

マスターは大きい方と小さい方どちらが好きなんでしょうか・・・。

・・・ハッ!こんな事考える場合じゃない!

 

 

「べ、ベールさん!マスターが窒息してしまいます!離してください!」

「あら、ごめんなさい。それでは刹那さん、御機嫌よう」

「さよーなら、べーりゅさん・・・またかんじゃった・・・」

 

 

そして私達はリーンボックスを後にして二週間ぶりの我が家に帰宅しました。明日にはマスターの新しい服を用意しないと・・・。

 

 

セシアサイド終了




刹那がショタから更にショタになりました。
余談ですがベールには既に魔法の事等はセシアが話してあります。
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