超次元ゲイムネプテューヌ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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第37話

刹那サイド

 

 

さて、ネプテューヌに説教の時間だ!そう思ったその時、洞窟の穴から2体の通常のエンシェントドラゴンが出てきた。喧嘩をしている様で、お互いに体はボロボロだ。突然の事に僕等は只見る事しか出来なかった。

そして一体が片方を投げ飛ばし、近くにある水晶を食べ始めた。それを見た僕達はようやく再起動し、ドラゴンを止めに向かうがもう遅く、ドラゴンの体は変化を始めた。

鱗は綺麗な青色の様な色になり、所々には金色っぽい毛も生えている。そして頭部には二つのそこまで大きくはないが、角が生えて4足歩行になった。まるで狼の様だ。

体からはバチバチとプラズマが出ている。(イメージはジンオウガ)

 

 

「何アレ!すっごいカッコイイ!」

「「「「ふざけてる場合か!」」」」

 

 

全員が警戒する中、ネプテューヌのみは目を輝かせてドラゴンを見る。

かなり危ない状況だがやっぱり僕の推測は当たっていた。あの水晶はドラゴンの体を激的に変化させる物だ。現にあのドラゴンは僕達の目の前で姿を変えた。既にネプテューヌ以外の全員は女神化して其々の得物を構えている。

変化したドラゴンは飛ばして寝転がったまま立ち上がれないドラゴンに近づき、頭部を前足で思いっきり踏み抜いた。

ベキリ!と嫌な音がしてドラゴンが踏み抜いた前足を上げると赤い液体が滴っていた。その光景を見た瞬間、ネプテューヌも真顔に戻って女神化する。

 

 

「皆、流石にアレを見るともう無理よ」

「さっさと倒しましょ?放っておくと確実にヤバいわ」

「そうですわね。新種のドラゴン・・・敵は未知ですわ」

「まあ、雷を使うって事は分かるな。これは面倒くさい事になったぜ」

 

 

女神四人は全員戦闘体制に入り、準備万端の様だ。僕もセシアを構え、戦闘体制を取る。

そして、

 

 

ガアアアアアアアアアアアアアアアア!

 

 

此方に気付き、上げたドラゴンの雄叫びを合図に全員が動き出した。

 

 

「くらいなさい!ハアアアアアアア!」

「私も居るわよ!ハアッ!」

「此方も忘れないでくださいな!」

「こっちもだぜ!」

「僕だって!」

 

 

全員で一斉攻撃を始め、一気にドラゴンを倒しに掛かる。ドラゴンの体は一気にボロボロになり、どう見ても満身創痍に見える。

だが、

 

 

ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

 

 

ドラゴンが突然先程までよりも大きな声を上げる。すると地面からプラズマが発生してドラゴンの体に吸収される。

その時、僕は気付いた。あのドラゴンはこの洞窟にある魔力の元、《魔力素》を電気に変換して吸収していると。このドラゴンは魔力変換資質を持っていると・・・。

最悪な事態を予測した僕は全員に指示を飛ばす。

 

 

「全員離れて!アイツは魔力を電気に変えて吸収してます!」

 

 

だが、僕の言葉はもう遅く、ドラゴンは貯めた電気による魔力を一気に解き放った。

その瞬間、眩い閃光と轟音が辺りを包み込み、僕等を吹き飛ばした。

やがて光が晴れ、僕は慌てて辺りを見回す。天井が崩れて大穴が空き、その周辺はパリパリとプラズマが残っている。そしてその中心に体から雷を発して先程よりも強そうな姿になったドラゴンが居た。

他の皆も無事の様で、そのドラゴンを見て冷や汗を流していた。

 

 

「これは・・・マズイ事になったね・・・」

「ええ、最悪と言うべきかしら?」

「そんなに生温い言葉でいいのかしら、アレ」

「正直私達でも倒せるか不安ですわ」

「ああ、アイツの雷はヤバすぎるな。防御が少しでも遅れてたらアタシ達は今頃黒コゲだぜ」

 

 

そんな事を話しながら僕は皆の状態を確認する。只見るだけではない。魔眼を使って皆を見た。

 

 

『C.C.、魔眼を使うよ』

『ああ、やっと実戦での出番だな。いつでもいいぞ坊や』

『分かった。行くよ、一の魔眼《慈愛の瞳》!』

 

 

僕は意識を集中させて魔眼を発動させる。

自分からでは見えないが、今の僕の目は恐らく金色になっている筈だ。この魔眼で対象となる者を見ると、その人物の現在の状態が分かると言う能力の魔眼だ。

僕はそれを使い、四人を見る。ネプテューヌ、ベールさんは体に軽い痺れがあり、ノワールは腕を強く打撲、ブランは足を捻挫している。

言うだけでは軽そうに聞こえるがこれは一般人なら死んでいるレベルだ。僕達は女神化によるユニット、又は魔力によるバリアジャケットの展開を行っている為にこの程度で済んでいる。

僕は運がいい事に無傷で済んでいる。今マトモに戦えるのは僕だけだ。だが、今の実力ではリミッターを開放しても暴走するだけだし他のモードでも致命傷を与える事は不可能だ。となると考えられる案は化身かソウル、ミキシマックスしかない。

だが、化身等を使っても行けるかどうか・・・・・・・そうか!その手があった!

僕はあるアイディアを思いついた。かなり体力は消費するが確実にあのドラゴンを倒す事が出来るだろう。僕は魔眼を解除して早速その案を実行する事にした。

 

 

「皆、あのドラゴンは僕がやる」

「何言ってるの?私達m「怪我人がいても邪魔なだけだよ」!何でその事を・・・」

 

 

僕の言葉にその場の全員が驚く。何せ全員がバレないように隠していたのが一気にバレたのだから。

とりあえず僕は止めてきたネプテューヌに近づく。

 

 

「確かにネプテューヌ達のいう事は分かるよ。でも今の皆の怪我じゃアイツは倒せない。だから僕にやらせて欲しいんだ」

「でも、せっちゃんだけz「分かってる。だからネプテューヌの《力》を貸して欲しいんだ」・・・力・・・?でも私達は戦えないんじゃないの?」

 

 

僕の言葉にネプテューヌは疑問を持った様だ。

事情を説明する暇は無いので説明は後にさせてもらおう。僕はそのままネプテューヌの肩に触れて何かが流れ込んで来るのを感じた。

 

 

「ネプテューヌ。力借りるよ」

「せっちゃん?何をするの?それに私の力って?」

「後で説明するよ。取り敢えず今はアレを倒して来るね」

 

 

僕はドラゴンに向かって歩いて行き、先程体に流れ込んだ何か・・・ネプテューヌのデータを解放する。そして僕をオレンジ色のオーラが包み込む。

 

 

「ハアアアアア!ハアッ!ミキシマックスコンプリート!」

 

 

オーラが消えると僕の髪は紫色になり、ネプテューヌの女神形態と同じ三つ編みになっていた。

・・・凄い・・・。力がドンドン湧いてくる。これが女神の力か・・・。

僕は此方に気付いたドラゴンに向き直り意識を集中させる。そして僕の背中からオーラの渦が発生して何かの形を創って行く。やがてそれは黒い人形の剣を持った戦士の形となった。

 

 

「来い!《魔戦士ペンドラゴン[参式]》!」

 

 

僕の化身にドラゴンは思わず怯む。だがこれだけでは無い。修行して身に付けた強化された化身とこの力を、見せてやる!

 

 

「《アームド》!」

 

 

僕が叫ぶとペンドラゴンは鎧になって僕の体に装着される。これこそが化身の新たな力《化身アームド》である。

この光景にドラゴンは更に怯むがやがて僕に向かって走って来た。

僕は新たな魔力変換資質《無》を発動させる。この変換資質は相手の攻撃の属性等に左右されない属性であり、技によっては相手の攻撃、能力、物質、空間等あらゆる物を無効化したり、効果を遅らせたりできるのだ。

僕はその能力で空間を無効化して目の前に小さい時空の穴を創る。そしてドラゴンの足元の少し先に同じ穴を創り、その穴同士の空間を繋げる。そしてドラゴンの足がその穴の前にきた瞬間、僕は魔力強化した足を入れて振り切る。

 

 

「《ディメンションカット》!」

 

 

振り切られた足は紫色のオーラになった魔力があり、ドラゴンの足に直撃した瞬間ドラゴンの前足が無くなった。そこに何も無かった様にドラゴンの足が消滅したのだ。

突然の事にドラゴンはその場に転び、悶える。僕はそのチャンスを逃す気は無いので魔力弾を創り、再び足に無属性の魔力を纏わせる。

魔力弾をまず右足の裏でひと蹴り、そして回転して再び右足の裏で空中に撃ち出した。魔力弾は空中で分散し、赤紫色の無数の槍の形になる。

僕は手を上に上げてドラゴンに向かってその手を振り下ろした。

 

 

「《サウザンドアロー[V3]》!」

 

 

魔力の槍が一気にドラゴンに降り注ぎ、ドラゴンは跡形も無く消滅した。

その瞬間に化身アームドとミキシマックスが解除され、僕はネプテューヌ達の悲鳴を聞いて意識を落とした。

 

 

刹那サイド終了

 

 

 

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