超次元ゲイムネプテューヌ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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第39話

刹那サイド

 

 

ドラゴン討伐と調査二日目になり、いざ洞窟へ!と言いたい所だが今日はネプテューヌ達の疲れを取る為にも一日休みとなった。ノワール達も最初はそんな暇があるのならさっさと終わらせて自分達の大陸に戻ると言っていたが、体の傷は治ったものの精神は疲れたままなので絶対に休めとイストワールさんが言ったので全員が休みとなった。

実際疲れていた様で、女神四人はずっと寝ている。普段からの疲れなどもあったらしい。セシア達はイストワールさんとドラゴンのデータについて話すらしい。

僕は特に疲れていないので、一旦帰宅してずっと一人でトレーニングルームに篭り、ある修行をしていた。

それは《化身合体》である。

これはアテナさんから貰った能力には無かったが、条件に合う化身は揃っているし化身アームドも可能なのでできるのでは無いかと思ったのだ。

説明を忘れたが化身合体とはその名の通り、化身同士を合体させてより強力な化身を創り出す事である。だが本来化身合体は一人では無く二人や三人で行う行為であり、一人でやるのは不可能だ。

でも、僕は全ての化身が使える上に最近分かったのだが、化身を三体まで同時に出せる事が分かった。それ以来、僕は化身合体の修行に励み、二体を使った化身合体は出来る様になったのだが、どうしても三体合体の化身が使えないのだ。

 

 

「ハアアアアアアア!《化身合体》!ッウワアアア!」

 

 

化身を出す所まではいいが、いざ合体させようとすると何度やっても跳ね返されてしまう・・・。

気がつけば外の方では昼になっていて、トレーニングルームの時間で約三日は篭っていた事になる。

それを自覚した瞬間途轍も無い空腹感が襲ってきた。僕は三日間水しか飲んでいないのだ。

すぐにトレーニングルームを出た僕はリビングに行って食パンに冷蔵庫からマヨネーズとレタス、トマトとベーコンを出してパンにそれを全て入れて食べた。空腹感の余り、料理をする気力が湧かなかった。

そして腹の虫を押さえつけた僕は汗を流すためにシャワーを浴びる。

 

 

ザアアアアアアアアアアア

 

 

只々シャワーの音だけが鳴り響く。そんな中で一人僕は唇を噛み締めていた。

何でできないんだろうか。何が足りない?どうすれば・・・。そんな思考が僕の心を支配して行く。

その気持ちを引き摺りながら僕はシャワー室を出て、リビングへ向かう。広く誰もいない我が家は何処か寂しさを感じさせる物があった。

僕はソファーに寝転がり、手すりの位置を枕にして目を瞑った。修行のハードさもあった所為か、僕の意識はストンと闇に落ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ん・・・此処は・・・」

 

 

気がつくと僕は家のリビングでは無く何もない只暗いだけの空間に居た。上も下も黒一色に染まった世界で僕は立っているのか浮いているのかも分からなかった。

辺りを見回すと視界の向こう側に何か光るものを感じた。そこに行きたい。そう思った瞬間、光が近づいてくる。いや、僕が近づいて居るのだろうか・・・?兎に角僕と光の距離はドンドン近くなっていく。

そして光と僕の距離は一メートル程になった。光は大体手の平サイズで僕の周りをウヨウヨと飛び回る。僕は何故だか分からないがその光の手を伸ばした。光は飛び回るのを止め、僕の手の上に乗る。

その瞬間、一面黒だった世界は突然白一色に染まった。黒から明るい白に変わり、僕は思わず目を閉じる。そしてゆっくりと目を開けると、僕の目の前に一体の化身が出現していた。

 

 

「魔神・・・・・・・ペガサス・・・」

 

 

白い体に赤い翼の化身は正解とでも言うかの様に無言でフッと笑った。何故突然この化身が出てきたのだろうか。そう思っているとペガサスの両隣からも化身が二体出現した。

一体は全身に鎧を纏い、剣と盾を持っている。そして残りの一体は四本の腕に指揮棒を一本持って不敵な笑みを浮かべている。思わず僕はその二体の名も口にしていた。

 

 

「《剣聖ランスロット》に・・・《奏者マエストロ》・・・」

 

 

目の前にいる三体の化身は僕が今完成させようとしている化身合体の化身だ。

それを思い出した僕は三体の化身に叫んだ。

 

 

「教えて!どうやったら三体の化身合体ができるの!?僕に何が足りないの!?」

 

 

僕は叫び終わり、浮いているのか立っているのかすら分からない空間でヘタッとその場に座り込む。

そして化身達に視線を向けると・・・

 

 

「お前そりゃアレだよ・・・。俺をさっさと進化させろやガキ」

「ちょwwwペガサスさんストレートすぎワロタwww」

「・・・zZZ」

 

 

鼻を掘じりながらダルそうに寝転がって応えるペガサスとどこから取り出したのか漫画を呼んでいるランスロットと思案していそうに見えるが居眠りしてるマエストロの姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えええええええええええええええ!?シャベッタアアアアアアアア!?」

「うるせえぞ!《ペガサスブレイク》!」

「痛ったあ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思わず叫んでしまった僕はペガサスに拳骨を喰らった。凄く痛いが雷をセットでやられるよりはマシだ。ていうか化身って喋れるの!?ちょっとだけ予想してたけど斜め上を行きすぎだよ!?

そんな考え事をしていると、ペガサスは改めて此方を向き、話す。

 

 

「いいか、お前はまず俺を零式にしろ。そこから更に俺を進化させるんだ」

「え、でも化身が進化するなんて知らないよ?」

「お前俺の出てるシリーズやった事あんだろ?シャインとダークで進化したべや俺」

「いや、僕はクロノストーンから始m「バカヤロイ!」ワンダバ!?」

 

 

僕はペガサスに凄い勢いで殴られる。思わず変な声が出てしまった・・・。

手加減はしてくれているのだろうがすごく痛い。頬がジンジンする。

そんな僕を尻目にペガサスは熱弁を始めた。

 

 

「馬鹿かお前は!?いきなりシリーズを吹っ飛ばす奴がいるか!GOからやるんならシャインかダークにしろやボケェ!だから《シャイニングドラゴン》と《ダークエクソダス》の二人が落ち込んでたのかよ!おい、あの二人一旦落ち込むと面倒くせえんだぞ!そこんとこ誰が元に戻すと思ってんだ!アアン!?俺達が全員でやるんだぞ!ならお前一回やってみろや!このクソガキ!」

「ちょ、ペガサスさんマジギレはまずいっス!それでこの前ムサシさんとガチゲンカして怒られたばっかじゃないですか!」

「うるせえ!コイツよりにも寄って俺の一番カッコイイシーンを見てないだと!?つうか何でお前はマトモに一作目やってねえクセに俺達使って化身合体やろうと思ったんだよ!?」

 

 

ペガサスはランスロットに抑えられながらも此方に噛み付きそうな勢いで聞いてくる。

その気迫に少しビビリながら僕は応えた。

 

 

「よく分かんないけど・・・。この三体じゃないとって感覚がしたんだ。」

 

 

僕が応えた瞬間、ペガサスは間の抜けた顔をし、ランスロットも表情は分からないが驚いた感じでマエストロもいつの間にか目を覚ました様で驚いた表情で此方を見る。

そしてペガサスは僕を見下ろしブツブツと何かを呟き始めた。そして数十秒が経ち、ペガサスは僕に聞いてきた。

 

 

「お前、本当に感覚で思ったのか?本とかの知識じゃ無いよな?」

「うん。本当に分からないけど・・・この三体だって思った」

「そうか・・・。よし!ならお前にとっておきの方法を教えてやろう!」

「本当!?」

 

 

やった!そう思いながら僕はペガサスの言葉を待つ。

 

 

「いいか!その方法h「ペガサスさん!この前拾った例の本、サイアさんとゲルダさんの袋とじ未開封っスよ!」おお!マジか!?悪い、また今度な!取り敢えず俺を強くしとけよ〜」

「え、ちょ、まっt

 

 

その瞬間、僕の意識は飛ばされて気がつくとソファーに寝っ転がっていた。時計を見ると午後四時を示していた。

夢だったのだろうか・・・。そう思いながら体を起こすと頬に激痛が走った。洗面台へ行き、鏡を見るが殴られたりした様な痕は無い。でも痛みの場所はペガサスに殴られた場所だった。

僕はプラネタワーに戻る支度をし、家を出る。空を見上げると綺麗な夕焼けが広がり、鳥も飛んでいた。そして僕は空に向かって笑顔で・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ペガサスのバカヤローーーーーーーーーーーー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心から叫んだ。次会ったらぶっ飛ばす・・・。

 

 

刹那サイド終了

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