超次元ゲイムネプテューヌ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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第41話

三人称サイド

 

 

「ん・・・此処は・・・!刹那!?」

 

 

ノワールは目を覚ますと真っ先に刹那の方へと視線を向ける。視線の先には壁に深く減り込んで姿が見えない刹那とそれに止めを刺そうとドラゴン達が集っていく光景が見えた。それを見たノワールは再び剣をコールしてドラゴン達へと斬りかかる。

 

 

「ハアアアアアアアアアアア!」

 

 

ガキイィイイィイィィイィン!

 

 

ノワールの剣はドラゴンの足に食い込む・・・

 

 

パキィイィイン!

 

 

・・・筈だった。剣は折れて弾かれる。そしてノワールはドラゴンの尻尾で弾き飛ばされて現在地の反対側の壁に背中を強打した。

 

 

「カハッ・・・!」

 

 

先程のダメージもプラスされ、ノワールの体はもう動かない。それでも何とかして動こうとするが指一本動かす力も出ない。その間にドラゴン達は刹那へと距離を詰めていく。そしてドラゴンが顎を振り上げ刹那へと振り下ろす。

 

 

「!ダメエエエエエエエエ!」

 

 

ノワールが叫び、ドラゴンの顎が刹那へと触れそうになった瞬間、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザシュッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴアアアアアアアアアアアア!?

 

 

「・・・刹那?」

 

 

ドラゴンの一体が刹那の居る壁の隙間から出てきた大剣に両断され、その場に崩れ落ちた。思わず残りの一体は警戒しながら後退して行く。そして壁の中から金髪になり、赤いドレスの様な服を纏った人物が姿を現し、ノワールの口から出た言葉に応えた。

 

 

「ゴメン・・・心配掛けた」

 

 

そして刹那はドラゴンに向き直り、大剣を構える。それと同時に凄まじい殺気をドラゴンへと向けた。

 

 

「・・・今僕かなり怒ってるんだよね・・・覚悟があったとはいえ友達をあんなに傷つけられたら誰だって腸が煮えくり返るよ・・・トカゲもどき・・・お前を殺す・・・。」

 

 

その言葉を皮切りに刹那は猛スピードでドラゴンの懐に飛び込む。ドラゴンは反応しきれずに刹那の接近を許してしまう。刹那はそのチャンスを逃さず、大剣をスピードに任せてドラゴンの腹へ一閃する。

 

 

「・・・《花散る天幕(ロサイクトゥス)》・・・」

 

 

ゴア!?ゴアアアアアアアア!

 

 

大剣はあの頑丈なドラゴンの皮膚を簡単に切り裂き、ドラゴンはポリゴンと化して消えていく。辺りを静寂が支配し、他のドラゴンが居ない事を確認した刹那は現在の状態、《ユニゾン》を解除する。

 

 

「ふう・・・ネロ、お疲れ様。ノワール、大丈夫だった?」

 

「うむ。奏者も余を使った初実戦にしては上出来だな。おお、そこの者は無事か?」

 

「え、ええ大丈夫よ。それよりも貴方は・・・アルトリア・・・じゃないわよね?」

 

 

ノワールはネロ・・・赤セイバーに視線を向けて聞いた。ネロはドヤ顔で自己紹介を始めた。

 

 

「うむ!よくぞ聞いてくれた!余は至高の芸術にしてオリンピアの花!今風に言うのなら《赤セイバー》と呼ぶが良い!」

 

「よ、よろしく・・・。私はノワールよ。(間違いなくこの娘は人の話を聞かないタイプね)」

 

 

ノワールはそんな事を思いながら目線のみをネロに向けて話す。今体のどの部分も動かそうとすると激痛が走るので刹那に回復魔法を掛けられている最中だ。それも終わり、ノワールは楽になった体を起こす。

 

 

「刹那、ごめんなさい。また貴方に助けられちゃったわね」

 

「気にしないでよ。世の中助け合いでしょ?・・・それにしてもネプテューヌ達遅いね・・・」

 

「ええ・・・もしかしたら戦闘中の可能性もあるわね」

 

「ノワールは先にプラネタワーに転移させるから休んでて。僕が行く」

 

 

そう言って刹那は魔法の準備をしようとするが、ノワールがそれを止める。

 

 

「待ちなさい、私はまだ行けるわ。貴方の回復魔法もあったしね」

 

「ダメ。回復魔法を使っても疲れは取れないんだよ?今のノワールはスタミナ0の状態の様な物なんだから無理したら危ないよ。大丈夫、絶対に全員守りきるから」

 

「貴方こそ魔力は大丈夫なの?ユニゾンってかなり魔力を使うのよね?」

 

 

ノワールの問いに刹那は苦笑しながら応える。

 

 

「まあ、魔力はスッカラカンに近いけど魔力弾と転移魔法を使う位は残ってるから。取り敢えず今日は残りの全員拾ってすぐ帰ってくるよ」

 

「だから私も行くって言っt・・・」

 

「ノワール!ほら、体はクタクタなんだから転移したらまずお風呂に入って手足をマッサージしてから布団で寝ること。いいね?いいよね!?」

 

「わ、分かったわよ・・・(あの目には逆らえない)」

 

 

ノワールはこの瞬間、始めて刹那に此処までの恐怖感を感じたと言う・・・。

そして刹那はノワールを転移させ、ネプテューヌ達の所へと向かう準備をする。

 

 

「ネロ、悪いけどカードの中に戻ってもらっていいかな?もうユニゾン出来る魔力が無いんだ」

 

「まあ、仕方無い。今日のところは帰ってやろう。だが、早く呼び出すのだぞ奏者よ!先程出来なかった夫婦の契の続k「ハイ!サヨーナラー!」そ、奏者ー!」

 

 

刹那は急いでネロをカードに戻し、魔道書をポーチに変えた。

 

 

「良かった・・・また襲われるかと思った・・・」

 

 

実は先程の空間で襲われそうになった刹那だが、何とか,守りきった,のだ。(意味深)

 

 

「よし・・・セシア、ネプテューヌ達のサーチお願い」

 

「分かりました。サーチ開始します!」

 

 

セシアは刹那に言われてサーチを始める。この魔法は刹那が定期的にセシアの中に貯めている魔力を使って行っているので刹那自身の魔力が減ることが無い。暫く経つとセシアがネプテューヌ達を発見し、刹那は其方へと向かった。

 

 

三人称サイド終了

 

 

刹那サイド

 

 

僕はセシアに指示されたルートを走ってネプテューヌ達の所へと向かっている。サーチの結果ではネプテューヌ達の周りに生体反応が二つとあったがやがて消えた。恐らくネプテューヌ達が倒したのだろう。僕は少しスピードを上げてネプテューヌ達の所へと走って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数分後〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イヤ〜、流石の私もちょっと危なかったかな〜?」

 

「そうね・・・二頭は少しキツかったわ」

 

「せっちゃんがいればスタミナも全回復ですわ!」

 

「ベールさん・・・苦しいです」

 

 

現在僕はネプテューヌ達と合流し、ベールさんに窒息寸前まで追いやられている。この後ネプテューヌが助けてくれたので何とか一名を取り留めた。そして僕達は現在の状況を報告し合う事にした。

 

 

「取り敢えずノワールはダウン。話を聞くとそっちは普通のドラゴンだったんだね?」

 

「うん。でも二頭もいたから結構時間掛かっちゃってさ。ごめんねせっちゃん、間に合わなくて」

 

「ううん、大丈夫だよ。そっちも無事で良かった。じゃあ、早く戻ろう」

 

「うん!そうしy「ガアアアアアアアア!」・・・ええ〜・・・?」

 

 

うん。何だか凄く凶暴な鳴き声が聞こえたね!後ろを振り向くと・・・何という事でしょう。再び新たなドラゴンが此方に向かってきているではありませんか。ってそんな事言ってる場合じゃ無ーーーーーーーーい!

 

 

「ネプテューヌ達は下がってて!僕が何とかする!」

 

「ダメですわせっちゃん!貴方も限界の筈です!早く転移魔法を!」

 

「間に合わないから言ってるんです!ベールさん!力借りますよ!」

 

 

僕はそう言ってベールさんに触れる。その瞬間、ネプテューヌの時と似た様な感覚のオーラが僕を包み込む。そしてオーラが晴れ、女神化状態のベールさんと同じ髪の色になる。

 

 

「《ミキシマックス》コンプリート!」

 

 

そして僕は魔力弾を創り出し、同時に化身を発動させる。僕の背にオーラの渦が出現し、中から四本腕の指揮者のような亜人が出現する。

 

 

「《奏者マエストロ[四式]》!」

 

 

マエストロを呼び出し、更にもう1段階ギアを上げる。

 

 

「《アームド》!」

 

 

マエストロの服装と同じ格好になった僕は魔力弾を前方へと蹴り出す。そしてディメンションを発動して魔力弾の軌道の反対側へ回り込み、反対へ蹴り返す。魔力弾は相乗効果によって威力を増していく。それを何回か続け、最後にドラゴンへと向かって魔力弾を思い切り蹴飛ばす。・・・正直この技は好きだけど名前が入って少し恥かしいのだ・・・。でも技名は言わなきゃいけないという気がしてならないので僕は吹っ切れて技名を叫んだ。

 

 

「《[爆]刹那ブースト》!」

 

 

魔力弾は凄まじいスピードでドラゴンへと向かい、直撃する。ドラゴンはあっという間にポリゴンと化し、消えていった。そして僕達はこれ以上面倒事に巻き込まれない為にササッと洞窟を後にした。

 

 

刹那サイド終了

 

 

 

 

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