超次元ゲイムネプテューヌ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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第44話

刹那サイド

 

 

・・・あれから無理矢理連れて行かれた後の記憶が無い。気が付くと店から離れたベンチに座っていて僕の両隣で紙袋を手にのあと神久夜が赤面して座っていた。・・・え?何?どうなったの?ていうか僕どんなの選んだの!?お願い、二人共目をそらさないでよ!不安になるでしょ!?

 

 

「う、うん!そろそろケーキバイキングに行きましょうか!」

 

「そ、そうですね!さ、刹那さんも行きますよ!」

 

「え、ちょ、本当に僕何したの!?」

 

「アンタねえ!こんな所で言わせるつもり!?」

 

「刹那さん!まだ日も高いのですよ!?」

 

「本当に何やったんだ僕はーーーーーーーーーー!?」

 

 

こうして僕は二人に引きずられてケーキバイキングの店へと向かった。だが僕はこの時気付いていなかった。

 

 

「あ、ねえあそこ・・・」

 

「む?あれは・・・よし行くぞ」

 

「あ、もう待ってよ〜。今カメラの準備するから」

 

「なぜ貴様はそんな物を持っている!?」

 

「それは撮る為に決まっているじゃないか。君こそ追いかけてどうするつもりなの?」

 

「決まっている!究極的に見るだけだ!あまり話した事の無い奴らなのでな!」

 

「このコミュ障チキンドラゴンが・・・!」

 

 

偶々来ていたゼロコンビに見られていたという事を・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数分後ケーキ店にて〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ、此処が目的地よ。早速入りましょう!」

 

「おお〜。もういい匂いがする」

 

「では、参りましょうか」

 

 

目的地に着き、僕達は店の中へと入った。するとすぐに店の人が出迎える。

 

 

「いらっしゃいませ。本日女性の方三名様でご来店の方には値段の割引とケーキのお土産があります。見たところ女性三名様ですね?」

 

「いや、僕はおt「はい、女性三名です」ってちょっと!?」

 

 

お土産が貰えないのはショックだが、さっき頑張りすぎた事もあって僕は自分を男と言おうとしたが神久夜に邪魔をされて言えなかった。店員も僕の方を見て本当か?という眼差しを向けている。

 

 

「分かりました。今からこの子が女子だという事を証明して見せましょう。のあ、例のブツを」

 

「はい。さあ、刹那さん。ワンピース、メイド服、ウエディングドレス、パープルハート様&シスター様コスプレセット、この中からお好きな物をお選びください」

 

「それ何処から出したの!?ていうか多すぎ!・・・本当に着ないと駄目なの?」

 

「当たり前でしょ?さあ、早くしないと私達で決めて無理矢理着せるわよ」

 

「ええー・・・。じゃ、じゃあ一番マシなワンピースで・・・」

 

「「「ッチ!」」」

 

「何で舌打ち!?ていうか店員さんまで!?」

 

「いや〜、だって面白そうだし。君も女の子なんだから恥ずかしがらないで着ればいいのよ」

 

「女の子って認めてるならいいじゃ無いですか!」

 

「「「ワンピースを着ろ。でなければ帰れ」」」

 

「何なんですかその無駄なまでの連携プレー!?」

 

 

僕の見方はいないのか!?こうして僕はトイレに行ってワンピースに着替えた。誰も居ない事を確認し、トイレからダッシュで駆け出した。だが、

 

 

 

 

 

ドンッ

 

 

 

 

 

「にゃっ!?」

 

「む?」

 

 

曲がり角から出てきた誰かにぶつかってしまった。僕はその場で尻餅を付いてしまった。相手に謝ろうと顔を上げると・・・

 

 

「大丈夫か?すまない、前方不注意だった」

 

 

ルウィー代表チームのキャプテンだった白竜と・・・

 

 

「もう、何してるの白竜。ごめんね、この究極厨が」

 

 

ラステイション代表のキャプテン、シュウが目の前で手を差し伸べてきた。・・・何でカメラ構えてるの?というよりこの二人に僕が如月刹那で尚且つ男とバレたら絶対にドン引きされる!な、何とかしないと・・・・・・・よし!僕は声を何時もより細めにして二人に正体を悟られない様に話し掛ける。

 

 

「ご、ごめんなさい!私急いでて・・・本当にごめんなさい!」

 

「い、いやそこまでしなくても良い。お互いに怪我は無かったのだしな(何だこの女。凄く可愛い)」

 

「そうそう。気にしないで(白竜のあの目・・・もしかして・・・)」

 

「本当にごめんなさい!私、これで失礼します!」

 

「ま、待ってくれ!名前を・・・名前を教えてくれ!」

 

「ふえ!?えっと・・・マリナ!《草薙マリナ》です!本当にすみませんでした!さよなら!」

 

「あっ!マリナさん・・・」

 

 

偽名を名乗り、ダッシュする。後ろから声がしたけど兎に角僕はその場を離れるべく風丸とか瞬木も涙目の速さで逃走した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数分後、店の前にて〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お待たせしました!」

 

「おお・・・これは・・・良い!凄く良い!エクセレント!」

 

「やっぱり破壊力抜群ね・・・」

 

「さ、刹那さん。目線を此方に」

 

 

皆の前に出ると神久夜達は鼻血を流し始める。店員に至っては血涙付きだ。そしてそれから数分後、僕達はようやく店内に通された。代金はいらないと店員さんがいい笑顔で言っていたのだが何か嫌な予感がした・・・。今はケーキに集中しよう。席に付いた僕達は早速ケーキを取りに行く事になり、僕は残って先に二人に行ってもらった。二人がいなくなり、僕はふう、と一息ついて辺りを見回す。どう見ても圧倒的に女子かカップルが多い。先程カップル割と言う割引とカップル専用ラブラブジュースとか言うストローが二つ入っているドリンクが付いてくるコースの看板を見付け、二人が「その手があったか・・・!」と言っていたがそこまでして飲みたいドリンクなのだろうか・・・?そう言ったら二人に頬を抓られた。・・・何故に・・・?

 

 

「待たせたわね。もう行ってもいいわよ」

 

 

知らぬ間に神久夜がケーキを持って座っていた。家具屋はフルーツがたくさん乗ったケーキを幾つか皿に入れて持ってきていた。神久夜は無類のフルーツ好きなのだ。僕は神久夜に行ってくると言い、ケーキを取りに向かった。僕の目的は勿論チョコレートケーキだ。その為に僕はチョコレートケーキのコーナーへと向かった。目的のコーナーへ着くと僕の目の前にヴァルハラが広がっていた。見渡す限りのチョコレートケーキ。ガトーショコラ、生チョコ、その他色々・・・。何を持っていこうか歩いているとテーブルの向こうに知り合いがいた。向こうも此方に気づいた様でいつも通りのブカブカの着ぐるみみたいな服を着て向かってきた。

 

 

「あれ〜?せっちゃんも来たの〜?」

 

「うん。神久夜達も一緒だよ。偶然だね、ホンネ」

 

 

知り合いとはうちのチームのMFのホンネだった。相変わらずのほほんとした感じで何と言うか・・・和む。思わず犬や猫と同じ感覚でホンネの頭を撫でていて直ぐに手を引っ込めた。

 

 

「あ、ごめん」

 

「せっちゃんならいいよ〜。もっと撫でて〜」

 

「じゃあ・・・お言葉に甘えて・・・」

 

「えへへ〜。せっちゃんの手あったか〜い」

 

「何か自販機みたいな表現だねソレ」

 

 

暫くホンネを撫でた後、僕達はケーキを取ってそれぞれの席へと戻った。撫で終わった時ホンネ熱っぽかったけど大丈夫かな?息も苦しそうだったし・・・。まあ、はやて達と来てるって言ってたから大丈夫だと思いたい。そんな事を考えながら僕は席に戻る。席に戻るとそこは既に戦場と化していた。山盛りと言うサイズで収まるのかと思える程のケーキが机を覆い尽くし、もの凄い勢いでそれが神久夜とのあの口へと運ばれ消えていっていた。話し掛けてはいけない雰囲気だったので僕は無言で椅子に座り、ケーキを食べ始めた。

 

 

「・・・・・・・あ、この生チョコケーキ美味しい」

 

 

刹那サイド終了

 

 

三人称サイド

 

 

「ック!見失ってしまったぞ。どうするんだシュウ」

 

「僕に聞かないでよ。白竜がさっきまで『マリナさん・・・究極に美しい・・・』とか言ってトリップしてたからでしょ」

 

 

刹那達を先程まで尾行していたこの二人、何故プラネテューヌにいるのかと言うと元々二人はプラネテューヌ出身の所謂幼馴染である。ある日二人共バラバラに引っ越してしまい、偶に実家のあるプラネテューヌに遊びに来ているのだ。

 

 

「マリナさん・・・また会えるだろうか・・・」

 

「白竜、その恋する思春期みたいな顔ウザイから心音と一緒に止めてもらってもいいかな?」

 

「む、そう言うお前もいい加減妹と結婚するとか言う願望を捨てろ。お前の妹もう14だろう?彼氏とか作る年頃だろうに・・・」

 

「違いますうううう!妹はお兄ちゃんloveなんですうううう!他のオス豚に何か興味ありません」

 

「・・・因みに言っておくがお前の妹、如月刹那に惚れてるぞ・・・」

 

「・・・ハッハッハ何言ってるんだい白竜。僕の妹がそんな訳ないじゃないk・・・」

 

 

その時シュウは思い出した。妹の部屋へ侵n、お邪魔した時に少女にしか見えない少年のポスターが部屋に貼ってあった事を・・・。ファンレターと言って誰かに手紙を書いていた事を・・・。そして携帯の壁紙がポスターの少年と同じであった事を・・・。

 

 

「嘘だああああああああ!そ、そうだ!今L○NEで聞けば!」

 

 

そう言いながら虚ろな目で端末を弄る。白竜も少し気になりシュウの横から画面を覗き込む。シュウは『今好きな人っている?』と書き込んでいた。しばらく経ち、返信音が鳴った瞬間直ぐにシュウは画面を見る。そこには・・・

 

 

 

 

 

『如月刹那さんです////」

 

 

 

 

 

と書かれており、シュウはその場で膝を付いて真っ白になった。白竜は無言でシュウの肩をポンと叩いた後、彼を担いで雑踏の中へと消えていった。

 

 

三人称サイド終了

 

 




以上44話でした!
因みにシュウと白竜のの服装は何時も二人が来ていた普段着と思ってください。
では、さよなら。
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