超次元ゲイムネプテューヌ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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番外編四式最終回です!


OP《スパノバ!》

ED《嵐竜巻ハリケーン》


番外編四式[GX] 《まさかの裏ボス!?VS龍王!異世界で放て!ソウルストライク!》

刹那サイド

 

 

あれから目を覚ました僕は何故か空の上に居た。正確に言えば、巨大な龍の背中に乗せられて空を飛んでいる。周りには僕以外誰も居なくて、ポーチも無い。いきなりこんな状況下に晒されている上に、丸腰状態と言うダブルパンチに戸惑っていると、龍から声が発された。

 

 

「ようやく目を覚ましたか哀れな猿よ」

 

「・・・開口一番にそれって失礼じゃない?」

 

「ふん、魔王様を誑かす人間は猿で十分だ」

 

「いや、別にオリヴィアを誑かしたって訳じゃ無いんだけど・・・」

 

「黙れ!貴様如きが魔王様の名を気安く呼ぶな!貴様はこの私が制裁を下してくれるわ!」

 

「聞く耳持たずですかそうですか・・・」

 

 

と一方的な会話をしていると、向こうの空にコロシアムの様な場所が浮かんでいるのが目に入った。龍は其処に着地し、僕に降りろと言った。僕が降りると距離を取り、殺意の篭った目で睨み、広い空間だからか声を響かせながら言った。

 

 

「我が名は《龍王》!私に勝てれば貴様の身の潔白を信じよう!貴様の名は何という?」

 

「・・・やるしかないのかな?ハア・・・如月刹那だよ」

 

「そうか、では・・・行くぞ!」

 

 

そう言って龍王は僕に向かって突進して来た。今使えるのは化身と化身アームドだけ・・・。それでもやるしかない!僕はオーラを発動させながら龍王に向かって行った。

 

 

刹那サイド終了

 

 

三人称サイド

 

 

「来い!《獣王レオン[零式]》!」

 

 

刹那は龍王に向かいながらライオンの顔をした亜人を出現させる。そして腕にオーラを集中させるとレオンは地面に腕を食い込ませてそのまま刹那と龍王に向かって行く。そして刹那が両腕を振り上げた瞬間、レオンも腕を振り上げる。そしてレオンの腕の爪から衝撃波が飛ばされる。

 

 

「《スクラッチレイド》!」

 

 

衝撃波は龍王に向かって行く。だが、龍王は衝撃波が直撃してもノーダメージで、そのまま刹那に突撃する。

 

 

「嘘!?ック!レオン!」

 

「甘いわ!」

 

「ガハッ!?」

 

 

刹那は咄嗟に防御に回ろうとしたが、龍王の体当たりに耐え切れず吹き飛ばされた。そしてレオンは消え、刹那は地面を2、3回バウンドし、腹から地面に叩きつけられた。

 

 

「(化身が効かないってどれだけチートなのさあの龍は!?あれが俗に言う裏ボス!?)」

 

 

刹那はこれまでの相手と比べ物にならない存在に戸惑い、恐怖した。龍王の足音に体が震え、歯をガチガチと鳴らし、涙が溢れ始めた。龍王はそんな刹那を見下しながら20mはあろう体で近付いて行く。そして刹那との距離が5mも無くなった所で止まり、不愉快そうな声を挙げた。

 

 

「フン、勇者と云えど所詮はこの程度か。ならば貴様をさっさと殺して他の奴らも私の胃袋に収めてやろう。さっさと死n・・・む?」

 

 

龍王が腕を振り上げた瞬間、刹那はゆっくりと立ち上がった。体には一切の震えがなく、その目には闘志が篭っている。そして刹那は口を開いた。

 

 

「そんな事させない・・・。もう恐怖なんてしない。僕が一番怖い事は皆が居なくなる事だ。だから・・・皆は僕が守る!貴方には絶対負けない!」

 

「・・・貴様のその思いは少しだけ認めてやろう。だが、此処で死ね!」

 

 

そう言って龍王は刹那へと腕を振り下ろす。腕が振り下ろされた位置、つまりは刹那の居た場所はクレーターが出来て、砂煙が舞っている。龍王は終わった・・・と砂煙の向こうを見ていると、驚愕した。何故なら腕の下敷きになった筈の少年が地面に減り込みながらもその腕を支えているからだ。刹那の体を青い光が包み込んでいる。龍王は其れを見た瞬間、後方へと下がった。

 

 

「(私は・・・私は今、何に恐怖した!?)」

 

 

龍王は刹那を見た瞬間、何体もの獣に睨まれている様な感覚に支配されていた。獣の気配こそ只の動物と変わらないが、それ以外の何かが獣から放たれていたのだ。龍王はそれに恐怖していた。刹那は地面から体を出し、龍王へと向かって行く。

 

 

「龍王、貴方は幾つかミスをした・・・。一つは僕への禁句、家族達に手を出すと言った事。二つ目は其れをトリガーに僕の中に眠っていた獣を目覚めさせた事。そして三つ目、僕はこの力は始めて使うから手加減はできないって事だ!」

 

「やれる物なら・・・やってみろ人間があああああああ!」

 

「やってみせるさ!ハアアアアアアアアア!」

 

 

刹那は再び突撃してくる龍王に向かって走って行く。刹那が速度を上げる度に青色の光は多く、濃くなって行き、やがて光が刹那の全身を包み込み、刹那の体が形を変えていく。そして光の中から一匹のフォックスへと姿を変えた刹那が龍王の周りを囲み、砂塵を巻き上げながらながら走る。龍王は突然の事に足を止め、砂塵に視界を奪われて刹那を見失う。

 

 

「クソッ!人間の癖に変化の術など使いおって・・・!」

 

 

龍王は辺りを見回すが姿どころか気配も感じられない。何処だと思っていると、刹那が突然背後から出現し、自身の何倍もある龍王を弾き飛ばす。龍王は足を取られ、地面へと転んだ。刹那はフォックスの姿から人間へと戻り、自分の中から湧き上がる力を感じている。

 

 

「・・・これが・・・《獣(ソウル)》とその特殊技の《ソウルストライク》・・・」

 

「ック!たかがキツネ一匹、捻り潰してやる!」

 

「なら・・・これでどうだ!」

 

 

龍王が起き上がった瞬間、刹那は再び姿を帰る。今度は美しい孔雀へと姿を変え、羽を広げる。そこから七色の光が発され、龍王の視界を眩い光が覆い尽くす。

 

 

「ガアアアア!?目があ・・・!」

 

「これで終わりじゃ無いよ!ハアアアアアアアアア!」

 

 

刹那は人間に戻り、魔力弾を創り出してドリブルしながら再び光に包まれ姿を変える。光の中からライオンが飛び出し、龍王へとドリブルしながら上がっていく。そして空中へ飛び上がり、魔力弾に己の咆哮を当て、龍王へと飛ばす。そして魔力弾は龍王の土手っ腹に直撃した。

 

 

「ガッハ!?」

 

 

龍王はその場に倒れ、悶絶する。刹那は人間に戻り、ゆっくりと龍王へと歩いて行った。

 

 

「龍王、これ以上はもう止めよう。まだやるのなら僕は本当に手加減が効かなくなる。君を殺したくない」

 

「私は、龍の王にして魔王様の下僕だ!貴様に負けるわけにはいかんのだ!止めるものか!」

 

「そう、なら・・・これで決める!」

 

 

龍王は刹那へと強烈な炎の息吹を浴びせかける。刹那は避けも防ぎもせずブレスへと向かって行き、ブレスを突き抜け、姿を変える。その姿は黒い狼で走って加速を付けて飛び上がり、空中で回転しながら龍王へと突撃する。鋭い回転刃となった狼を龍王は両腕で食い止める。だが、腕には切り傷が幾つもできていき、腕力も衰え始める。

 

 

「まだだ!私は負ける訳にはいかないのだ!先代から託された魔王様を・・・守るのだ!」

 

「だから僕は違うって・・・この、分からず屋!」

 

 

刹那は龍王の腕を振り切り、一瞬で龍王の後ろに人間へと戻って立っていた。そして数秒間その場を静寂が支配し、やがて龍王がドズンと音を立ててその場に倒れ込んだ。終わったと思い、刹那が龍王の倒れた後ろを振り向くと、其処には竜王と同じ銀色の髪をした女性が倒れていた。其れを見た刹那は驚愕しながらも急いで龍王へ走る。龍王は腹部からドクドクと血を流し、顔を青くしている。

 

 

「でも傷はまだ浅い・・・。これで・・・ヨシっと」

 

 

刹那は龍王に回復魔法を掛け、傷を塞ぐ。龍王は血を流した所為で顔は青いが、呼吸は安定している。刹那は自分の着ていた上着を布団がわりに被せ、龍王の目が覚めるまでその場に座り込んだ。

 

 

三人称サイド終了

 

 

刹那サイド

 

 

龍王の呼吸が安定した事を確認した僕は上着を被せ、その場に座り込む。僕は魔力強化していたので外傷は少ない。但し、体力の消耗が激しすぎる。まあ、ソウル四つにソウルストライクのオンパレードだったからね・・・。今回はソウルが発動しなかったら勝てなかった。レオンの必殺技が弾かれた瞬間、化身が全て効かないって本能が察したからね・・・。さてと、龍王が目を覚まさないと僕が帰れないんだけどなあ・・・。そう思っていると向こうの空から何かが向かって来て、僕の目の前に着地した。それは僕の家族の黄金の馬だった。

 

 

「轟天!来てくれたんだ!それじゃあ、この人も一緒に連れて行くから安全運転でセシア達の所まで宜しく」

 

「ブルル!」

 

 

僕は龍王を抱え、轟天に乗り、セシア達の所へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数時間後、魔界ゲート前〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マスター!大丈夫ですか!」

 

「うん、まあね。それにソウルが使える様になったよ」

 

「本当ですか!それで其方の腕の中でグッタリしてる人は・・・」

 

「龍王だよ。あのガンダムより大きかったドラゴンだよ。まさか女性だったとは・・・。あ、聞いてなかったんだけど何で僕はあの後龍王の背中で目を覚ましたの?」

 

「はい、実はマスターが気を失った後、直ぐに龍王が飛んできてマスターを攫って行ったんです」

 

「そうなの?ああ、エルヴィア達は?」

 

「皆さんはゲートの向こう側で待機しています。既に魔王軍は全軍撤退して魔界の別の街へと移動しました」

 

「そっか、じゃあ行こう。龍王は傷が浅かったと言っても結構血を流しちゃったから。それに回復魔法は傷を直しても流れた血は戻らないからね」

 

 

僕はそう言ってセシア達とゲートを潜り、人間界へと帰還した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜再び魔界ゲート前〜

 

 

 

あれから数日、慌ただしい日々が過ぎていった。まずは魔王と人間の同盟の調印式、それを記念してのパーティー等、これから人間と魔族は争い合うのでは無く、手を取り合って生きていく時代へと変わって行く。アテナさんから連絡も来て、今日僕達はゲイムギョウ界へと帰還する事になった。人間界へ帰還してから僕は龍王と会っていない。エルヴィアから謝罪の伝言は貰ったが、本人とは顔すら合わせずに帰還となってしまった。完全に嫌われたかな僕・・・。そして現在、僕達如月家はエルヴィアとメイド一同、転生者二人の前に立っている。千夏とエルヴィアは大号泣し、その他の面々は目の端に涙を浮かべている。

 

 

「せっちゃん・・・また会えるよね!?」

 

「そうよ、もう会えないなんて許さないわよ!」

 

「うん、きっと会えるから二人とも泣かないで。ルナ達も元気でね」

 

「ああ、今回の事は感謝している。だが、何故不老不死のアイツを倒せたんだ?」

 

「アテナさんの話だと、オーシュの不老不死の特典が刻み込まれた魂が魔力の暴走で歪んで壊れた事が決定打だったらしいよ。それで特典が無効化されたんだってさ」

 

「そう言う事か。だから一斉にアイツの催眠術に掛けられていた女性達が正気に戻ったのか」

 

「まあ、その後のカウンセリングに付き合わされた時は大変だったけどね」

 

「だが、結局お前のお陰で誰一人自殺する事なく元気になったじゃないか」

 

「未だに謎何だよね。何で男の僕で皆元に戻ったんだろう。普通それって女の人がやるべきだよね?」

 

「(コイツは気づかないのか?カウンセリングで女性全員にフラグを立てた事を・・・まあ、この場の全員もそうなんだが・・・////)」

 

「?」

 

 

どうしたんだろう?ルナはジトっと此方を見てくる。そんな話をしている間に僕達の足が光り、消え始める。どうやらお別れの時間が近づいた様だ。消えて行く僕達を見て、遂にこの場の全員が泣き始めた。のあ達もこれ以上話すと泣くから黙っていると言っていたけどもう号泣ですやん・・・。そうこうしている内に胸の辺りまでが消えていた。後は消えるのを待つだけとなった所で空から巨大なドラゴンが降りてきて、銀髪の女性に姿を変えてこっちへ走って来た。龍王だ。龍王は僕に向かって叫ぶ。

 

 

「刹那!魔王様を守って・・・私を助けてくれてありがとう!私は・・・お前が大好きだ!愛してる!」

 

「にゃっ!?////」

 

 

いきなりの告白に僕は顔を赤くする。すると他の面々が騒ぎ始める。

 

 

「ちょっと龍王!何言ってるのよ!刹那、私も魔王とかじゃなくて一人の女の子として貴方が好きよ!」

 

「せっちゃん!私も大好き!私達の事忘れないでね!」

 

「刹那、私も君に惚れた人間だ。忘れるなよ、何時か世界を渡る魔法を創って全員で追いかけに行くからな」

 

「「「刹那様、何時までもお慕いしています」」」

 

「ふえっ!?ちょっと待っt

 

 

いきなりの面々の告白に驚いてどうしようと思ったところで僕の体はこの世界から消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ん・・・此処はリビング?」

 

 

気が付くと僕達はリビングに居た。するとNギアが鳴り、画面にはアテナさんと表示されており、僕は電話に出た。

 

 

「はい、もしもし」

 

「刹那さん、皆さんもお疲れ様です」

 

「まあ、皆まだ寝てますけどね・・・」

 

「はい、お礼についてはまた改めて連絡しますね。のあさんには特典が一つ増える事になるらしいですよ」

 

「そうですか。のあに言っておきますね」

 

「はい、刹那さんにも何かお礼を送りますので楽しみにしていてください」

 

「ありがとうございます。それじゃあ」

 

 

僕はNギアを切り、天井を見上げる。先程の告白を思いだし、顔に熱が篭るのが分かる。僕はセシア達が目を覚ますまで一人で悶絶していた。この後、セシア達にその事について色々言われたのは別の話し。これが今回僕達の体験した異世界での物語。きっとまた会えると信じて、僕は生きていく。

 

 

刹那サイド終了

 

 




番外編終了!次回から2年後のゲイムギョウ界!新たな家族も増え、頑張ります!
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