超次元ゲイムネプテューヌ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

64 / 82
第56話

刹那サイド

 

 

「・・・・・・・戻って来た・・・のかな?」

 

 

目が覚めると僕は腕に刺さっている点滴の管を外す。二年間も眠っていたのに余りダルさ等が無い。まあ、腕や足を動かすのには結構苦労するけどね・・・。そんな事を考えているとベッドの中からモゾモゾと黒色が二匹と茶色と白の四羽のウサギが顔を出した。そう、天界で再会して一緒にゲイムギョウ界へ戻って来た《クロ》、《ラウラ》、《栞》、《レン》だ。そして僕の手元に一つの端末が握られていた事に気付く。其処には青いキャラクターの様な物が映し出されていて此方に笑みを浮かべている。同じく天界でゼウスさんに渡された《ウォーロック》だ。そして僕は皆に微笑んで窓から空を見上げる。外は夜で月明かりが差し込んでいる。窓の向こうでは街からは光が沢山出ている。其れを見て僕はああ、帰ってきたんだと思った。そして次の瞬間、

 

 

グウウウウウウウ・・・

 

 

僕のお腹から大きな音が鳴る。そういえば天界でもそんなに食べていなかったからお腹がペコペコだよ・・・。そう思っていると外からラッパの音が聞こえる。その音を聞いて僕は確信した。間違いない!コレは・・・ラーメン屋台の音だ!食べたい!すぐ食べたい!だけど僕は今真面に動けないし何よりお金を持っていない。ハア、と溜息を付くとロックがしょうがないなと言った顔をして、

 

 

「ゼウスのオッサンから少しばかり金を貰ってあるぞ。端末はおサイフケータイ機能付きだからな。この世界じゃ屋台もバーコードオーケーだから行けるぞ。おい、クロ。お前が運んでやれ」

 

 

ロックがそう言うと兎の内の黒色の一匹が光り、青髪のウサ耳付きの人型に姿を変える。

 

 

「Yes♪クロが刹那様をお運びしますよ!」

 

「それは嬉しいけどさ・・・思ったんだけど様付けは止めない?」

 

「そうですか?貴方に再開する前に居た世界の癖で・・・その他の語尾は何とか直せたのですが・・・。それでは・・・刹那坊ちゃんで良いですか?」

 

「う〜ん・・・微妙なラインだけど・・・。まあ、いっか」

 

「はい!刹那坊ちゃん!それでは行きますよ!ラウラ達もしっかり捕まってくださいね!」

 

「「「ああ(うん/・・・分かった)」」」

 

 

クロの指示に従い、僕は端末とラウラ達を抱える。そしてクロは僕を抱き上げて窓を開ける。次の瞬間、クロの髪の毛が青からピンクへと変わる。そして音のする方へと向かっていった。高く飛び跳ねながら・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数分後〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、僕豚骨ラーメンに岩のりと味付き卵のトッピングで大盛りにしてください」

 

「クロは醤油ラーメンで普通盛りでお願いです」

 

「私は味噌チャーシューの大盛りで頼む」

 

「私は塩ラーメンの普通かな」

 

「・・・チャーハン・・・小盛り・・・」

 

「あいよ!」

 

 

あれから僕達はラーメン屋台に追いつき、それぞれのメニューを頼んだ。ロックは元々食事をしなくても良いらしく、端末の中で寝ている。本人曰く、寝心地は最高だそうだ。暫く皆で談笑していると、店主がラーメンを出してくれた。

 

 

「ヘイお待ち!あとコレはサービスだ!いっぱい食えよ!」

 

 

そう言って店主はラーメンと一緒に餃子の入った皿を渡してくれた。僕は皿を受け取り例を言う。

 

 

「ありがとうございます。頂きます!」

 

「おう、所でお前さん・・・病院の患者か?それ食ったらちゃんと戻れよ。そんな服で彷徨いたら怪しまれるぞ」

 

「あ、・・・忘れてました・・・」

 

「ま、その様子じゃもう心配無さそうだけどな!気を付けて帰れよ」

 

「はい、本当にありがとうございます」

 

 

こうして僕達はラーメンを食べた後、病院へとコッソリ帰り、クロ達(ウサギモード)を抱えて眠りに付いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・です!・・・・・・・さんが・・・・・・ましました!

 

よし!・・・・・・・・の準備だ!・・・・・・・に連絡を!

 

 

妙に騒がしい声に目を覚ます。すると目の前では僕を見て医者達が慌ただしく動いていた。そして僕は思い出した。二年間も眠っていた事を・・・。

 

 

「あの〜・・・もう大丈夫だからそんなに慌てなくても良いんですよ?」

 

「何言ってるの!貴方は二年間も眠っていたんだからまだ動いちゃダメよ!」

 

「はい、すいませんでした。あ、クロ達おはよう」

 

「ちょっと!?何で此処に動物を連れ込んで居るの!?」

 

「あ!すいません!クロ達、人型になって!」

 

 

僕の言葉にクロ達が人型になる。其れを見て医者達は目を丸くした。それから数秒も経たないうちに廊下から誰かが走ってくる音が複数聞こえて来る。そして病室の扉が凄まじい勢いで開かれ、如月家全員と女神ーズ+シスターズが入ってきた。

 

 

「マスター!お帰りなさい!」

 

「坊y・・・いや、刹那!よく帰ってきた!」

 

「刹那!ずっと待っていました!」

 

「奏者よ!嬉しすぎて余は泣くぞ!泣くからな!」

 

「刹那さん、やっと帰って来てくれましたね!」

 

 

如月家の面々が涙を流しながら僕に抱きついた後、

 

 

「せっちゃ〜ん!!会いたかったよーーーーー!」

 

「刹那さんお帰りなさい!」

 

「刹那!・・・貴方は何時も遅いのよ!」

 

「そうよ!もっと早く起きなさいよね!」

 

「せっちゃん!二年ぶりのお姉ちゃんですわよ!チカも教会で待っていますわ!」

 

「刹那・・・良かった」

 

 

女神とその妹な方々が同じように抱きついてくる。こうしてくれるのは嬉しいけど・・・僕今真面に動けないんだよね。昨日ラーメン食べる時もクロに食べさせてもらったし・・・。

 

 

「皆・・・苦しいよ」

 

 

僕の言葉に皆はハッとして退く。ようやく真面に酸素を吸う事が出来た僕はドアから覗く二つの視線に気付く。それは二人の少女だった。僕の視線に気付いたのか二人はドアの外に隠れてしまう。其れを見たブランが二人に声を掛けた。

 

 

「何時までも其処に居ないで挨拶しなさい《ラム》、《ロム》」

 

 

そう言うと二人は僕の前に出て挨拶する。

 

 

「私は《ラム》、ホワイトシスターよ。ロムちゃんに変な事したらお姉ちゃんの知り合いでも許さないんだからね!」

 

「・・・私は《ロム》、ホワイトシスター・・・です」

 

「・・・って事はブランの妹?双子なんだ・・・」

 

「ええ。・・・手が掛かるけど私の自慢の妹達よ」

 

「そっか、ラムちゃん、ロムちゃん。お姉ちゃんと仲良くね」

 

「分かってるわよ」

 

「・・・うん・・・仲良く」

 

 

小さい子に警戒心バリバリな視線を向けられると傷つくな・・・。そう思っていると背中に悪寒が走り抜ける。その方向に視線を向けるとルウィー陣営以外の全員から野獣の様な目で見られていた。そんな中、セシアが僕に聞いた。

 

 

「マスター、其方の四人はどちら様ですか?」

 

「あ、四人じゃ無くてもう一人?居るよ。ね?ロック」

 

「ああ、俺は刹那の新しいデバイスの《ウォーロック》だ。よろしくな」

 

「マスター・・・浮気しましたね!」

 

「何で!?」

 

 

ロックが自己紹介した瞬間、セシアが泣きながらその場に座り込んだ。そしてセシアの周りが暗くなり、セシアのみをスポットライトが照らす・・・感じがした。セシアはそのまま語り始める。

 

 

「マスターの為にこれまで頑張って来たのに・・・。二年間会わない内に私から野獣系の男とパートナーなんて・・・!私とは遊びだったんですね!何がいけないんですか!?毎朝マスターの布団に潜り込んでズボンを脱がそうとした事ですか!?それともマスターのお風呂を毎日撮影していた事ですか!?まさかマスターの部屋の小説のブックカバーの中身を探偵物やファンタジー物から主従関係の官能小説に変えていた事ですか!?どうなんですかマスター!?」

 

「全部初耳です。セシア、(発言が)アウト!」

 

「私なんてまだ序の口ですよ!のあさん何て!夜中にマスターの上に跨って・・・」

 

「僕に何したの!?」

 

「それは・・・キャッ、刹那さんのエッチ////」

 

「本気で何をしたのさ!?のあ、地球から帰って来た時から暴走しすぎでしょ!?」

 

「違います!愛が溢れただけです!私は貴方を純粋に愛しているんです!」

 

「この空気で告白されても嬉しくないよ!寧ろ寒気がしたからね!?」

 

「ああ、刹那さんのそんな視線も・・・!・・・快・・・感・・・!」

 

「誰かこの人何とかしてーーーーー!?」

 

「あの〜・・・結局クロ達はどうすれば・・・」

 

「「「あ・・・・」」」

 

 

この後滅茶苦茶自己紹介した・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数時間後〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや〜、やっと我が家に帰れるよ。その前に教会に寄ってイストワールさん達に挨拶しないと・・・」

 

「そうですね。アイエフさん達も元気ですよ」

 

 

僕はあれから精密検査を受け、異常が無く、今すぐ退院できると言う事でセシアに車椅子を押して貰い、転移を使ってプラネテューヌへと帰還した。家に帰る前にイストワールさん達に挨拶していこうと思い、僕達はプラネタワーを目指す。のあ達は家でのパーティーの為に先に帰った。そこまでする事ないのに・・・。

 

 

「それにしても二年間で僕の髪の毛凄い伸びたね」

 

「そうですね。でも切るのは勿体無いのでそのままでポニーテールにしちゃいましょう」

 

「これを期にショートカットにするのh「駄目です!」デスヨネー」

 

「こうやって話せるのは二年ぶりですよ。本当に・・・」

 

「僕は二日位の感覚だけどね・・・。でも、天界で過ごした時間も凄く濃密だったよ」

 

「後で聞かせてくださいね?マスターが神になって天界で何があったのかを・・・」

 

「うん、きっと驚くよ」

 

 

そんな感じで話しながらプラネタワーを目指していると、

 

 

ドサッ

 

 

「・・・刹那?」

 

 

買い物袋を落とし、此方を見てくる一人の女性の姿があった。それはドが付くほどの美人だったが二年前、一緒にボールを蹴っていた少女の姿を思い出させた。

 

 

「・・・もしかして神久夜?」

 

「刹那・・・やっぱり刹那だ!」

 

 

神久夜は泣きながらダッシュして僕に抱きつく。僕は微笑みながら神久夜が泣き止むまで頭を撫で続けた・・・。

 

 

刹那サイド終了




ハイ!という訳で二年後の物語が始まりました!刹那の新しい物語、応援宜しくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。