超次元ゲイムネプテューヌ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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第58話

刹那サイド

 

 

僕が目を覚ましてから早くも数ヶ月の時が過ぎた。あれから連続でパーティーが開かれ、今までに無かった経験に戸惑ったり、ネプテューヌ達も手伝ってくれてリハビリをして、今もギルドでクエストが出来る様になった。それとマジェさん達にも久々に再会した。マジェさんの慌て様にビックリし、少しイメージが変わったりもした。そして僕は今・・・・・・・

 

 

「刹那さん!お願いします!」

 

「この二年で私も強くなったんだから・・・覚悟しなさい!」

 

「ふん!アンタなんか私とロムちゃんでケチョンケチョンにしてあげるわ!」

 

「・・・頑張る」

 

 

何故か女神候補生達と模擬戦をする事になりました。どうしてこうなった!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数時間前〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へ?模擬戦?」

 

 

リハビリも終わり、本調子どころかもっとパワーアップした僕はある日、ラステイションに呼ばれ、訪れていた。だが、今回僕を呼んだのはノワールではなくユニだ。ユニに呼ばれた僕はロックと共に指定された場所にいる。指定された場所は何も無い荒地だった。しばらく待つとユニがネプギア達を連れて来て、「模擬戦よ!」と行ってきたのだ。しかし、模擬戦の内容は僕対女神候補全員と言うハード過ぎる内容だった為、僕は其れを拒否、しかし拒否権は無く変身した女神候補生に囲まれ逃げ場が無く、諦めてセットアップした所存でございます・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜現在〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、行くわよ!」

 

 

ズガガガガガガガガガガガガ!!

 

 

「いきなり連射!?ロック!シールド!」

 

「おう!」

 

 

ユニの射撃に対し、僕は左腕のロックで防御の体制を取る。するとロックの周りから緑色のシールドが出現する。そのシールドで何とか射撃を防ぎ、僕はロックの能力を使う。

 

 

「ロック!《バトルカード[キャノン]》!」

 

 

僕が叫んだ瞬間、ロックの姿が代わり一つの銃になった。僕はそれをユニへ向けて発射する。これがロックの能力の一つ、《バトルカード》だ。ロックの居た世界ではこのバトルカードを使って敵と戦っていたらしく、ゼウスさんがその全てを使える様にしてくれたのだ。他のバトルカードは一つの物につき三種類あるらしいのだが、全部一つに纏められていた為に常に無印の状態で発動するが、威力は使う者の魔力に寄るので威力は元より倍以上だ。そんな中でも異例は数種類だけあるとロックは言っていたがそのレベルまでは至っていないので僕には分からない。僕の放ったキャノンは残念ながらユニに直撃する前に、いつの間にかユニの前まで移動していたネプギアによって切り裂かれ、空中に霧散した。

 

 

「刹那さん、私達を忘れないでください!」

 

 

ん?達?・・・!しまった!?

 

 

「遅いのよ!行くよロムちゃん!」

 

「・・・うん、ラムちゃん・・・!」

 

 

気が付いた時には遅く、僕の真上で双子の候補生が杖を掲げていた。その周りには氷が集約されていて、体を動かそうとした瞬間それは・・・

 

 

「「《アイスコフィン》!」」

 

 

振り下ろされた。辺りを一気に冷気が包み込み、直様その場が氷に埋め尽くされて白銀の世界へと変わった・・・。

 

 

刹那サイド終了

 

 

三人称サイド

 

 

「やったねロムちゃん!」

 

「・・・うん・・・やった・・・!」

 

 

ルウィーの候補生二人は刹那を倒したと思い、ハイタッチをする。確かに、二人の魔法は強力で、普通の人間や、モンスターなら一発KOだろう。そう、,普通,であれば・・・。

 

 

「!ロム、ラム!離れなさい!」

 

「「ふえ?」」

 

 

いち早く異変に気付いたユニが声を掛けるが遅く、ロムとラムは一瞬で氷漬けにされた。ユニとネプギアは何が起こっているのかと冷気で覆われた正面を見つめていると、冷気と氷が溶けて、否、冷気の向こうにいる,何か,に吸収されて行っているのが見えた。やがて冷気と氷が吸収され尽くすと其処には背中に翼が展開され、バリアジャケットは青と白の二色になり、腕に付いている獣の顔は狼の様な形から、馬の様な形になっていた。その人物、刹那は腕の獣を氷漬けにされたロムとラムに向ける。すると獣の口が開き、途轍も無い勢いで魔力の弾丸が発射された。その弾丸は氷を砕き、中に居る二人を吹き飛ばした。吹き飛ばされた二人はその場で気絶する。刹那はその二人を一瞥した後、ユニとネプギアに向き直る。ネプギアは恐る恐る言葉を紡ぎ、刹那はそれに応えた。

 

 

「・・・その姿は一体・・・?」

 

「これはロックの能力、《スターフォース》の内の一つ《アイスペガサス》だよ。まだ使い始めたばかりだけど其処の二人よりは威力は断然上だよ」

 

 

そう言って刹那はチラッと気絶した二人を見る。再びネプギア達に視線を向けるとネプギア達は震えた。二年間のブランク、それだけが唯一勝てる手段であったのに新たな力を手にした刹那を前に二人は戦意を失い始めていた。だが二人は首を振り、今頭の中にあったイメージを振り払う。そして戦意の戻った目で刹那を見る。刹那も構えて二人から目を逸らさない。その場を静寂が支配し数秒・・・鳥の羽ばたく音がし、刹那達の上を飛んで行く。その鳥から抜け落ちた羽がヒラヒラと落ち、其れが地面に付いた瞬間、

 

 

「ロック!《バトルカード[マッドバルカン]》!」

 

 

刹那は左腕をバルカンに変え、ネプギアとユニに撃ち込んだ。二人は防戦一方で全く攻撃が出来ない。だからこそ二人は自分たちの足元に出現した魔法陣に気がついていなかった。魔法陣が二人を取り囲んだ瞬間、刹那は腕を戻して振り下ろし叫んだ。

 

 

「《マジシャンズフリーズ》!」

 

 

刹那の言葉にユニ達の足元から巨大な氷が出現し、あっと言う間に二人は氷に飲み込まれ凍りついた。そして刹那は目の前の氷に向かって翼を使って飛びながら再び腕を変える。

 

 

「これで終わりだ!《ブレイクサーベル》!」

 

 

ロックの顔がドリル状の刃の剣に姿を変え、刹那は其れを目の前の氷の氷塊に叩きつける様に斬り込んだ。剣が直撃した瞬間、氷はガラスの様に砕け散って中の二人は双子と同じ様に飛ばされて行く。そして二人が気絶したのを確認した刹那はセットアップを解除し、一言呟いた。

 

 

「うん・・・やりすぎた・・・」

 

 

相変わらずの手加減の無さに最近自己嫌悪が湧いて来た刹那だった・・・。

 

 

三人称サイド終了

 

 

刹那サイド

 

 

取り敢えず気絶組をポーチから取り出したシートの上に乗せ、布団を被せてから回復魔法を掛ける。結構ダメージを与えたから暫くは起きないだろう。僕はその間暇を潰すべくロックと雑談をしていた。

 

 

「なあ、刹那。お前歌が上手いんだってな?何曲か聞かせてくれよ」

 

「唐突だね・・・。まあ、いいけどどんなのが良いの?」

 

「そうだな・・・何かこう・・・熱くなれる様な曲にしてくれ」

 

「分かった、それじゃあ・・・これにするよ、《ファイティングポーズ》」

 

 

こうして僕は歌を歌い始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜主人公只今熱唱中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・〜♪・・・ふう、どうだった?」

 

「本当にウマいなお前!これはアイツ以上かもな・・・」

 

 

僕が歌い終わるとロックは拍手をしてくれた。そこまでは良かったのだがロックの背後で気絶していた方々が此方を物凄く見つめているのが気になるんだけど・・・。僕はハア、と息を吐きながら気絶組に話し掛けた。

 

 

「ごめん、手加減できなかった・・・」

 

 

僕は四人に向かって謝る。今回は手加減が効かず、やり過ぎた。ユニ達は僕を見て、口を開いた。

 

 

「別に気にして無いわ。だって貴方にモードチェンジまでさせる事が出来たもの・・・」

 

「そうですよ、またお願いしますね?」

 

「次は勝ってやるんだから!覚えておきなさいよ!」

 

「・・・覚えて・・・」

 

「う、うん。分かったよ・・・」

 

 

取り敢えず、怒ってはいないようだ。するとユニ達は興味津々な感じで聞いてきた。

 

 

「刹那、さっきの歌は何よ?凄く上手じゃない!」

 

「そうかな?自分ではあまり分からないけど・・・」

 

「凄く上手ですよ!刹那さん、アイドルかと思っちゃいましたよ!」

 

「それは言いすぎでしょ・・・」

 

「ふ、ふん!まあまあね!別にあと一曲くらい歌ってもいいわよ!」

 

「・・・歌って?」

 

 

何か褒められてアンコールされたんですけど・・・。まあ、このさい歌っちゃいますか!

 

 

「いいよ、じゃあこれが終わったら帰るからね?曲名は・・・《エターナル》」

 

 

こうして僕は再び歌い、全員に拍手されて帰宅した。その後候補生の間で僕の歌声がロック経由で送られていて其々の端末に入っていたなど思いもしなかった・・・。

 

 

刹那サイド終了

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