超次元ゲイムネプテューヌ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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第61話

三人称サイド

 

 

〜天界《アテナの部屋》〜

 

 

カタカタカタ・・・

 

 

アテナの部屋で只パソコンの音だけが響く。アテナは今、転生者である刹那の記憶を確認している。その理由は数日前に転生者の行動の定期報告をする際に前世の記憶も提出するのだが、その記憶の映像に不可解なノイズが見られたからだ。本来人の記憶でこの様なノイズが発生する事はありえない。仮にあり得るとすれば、,記憶が何者かに改竄されている,と言う事だ。もしそうならば刹那は前世で何者かに接触し、記憶を入れ替えられた可能性が高い。そう思ったアテナはここ数日部屋に篭もってひたすらパソコンと睨み合いを続けている。パソコンのコンソールを素早く動かしながら映像を確認して行く。そして映像にノイズが現れた瞬間、映像に神力を流し込んでノイズを解除する。すると目の前の映像が変わり、正しい記憶が流れる。其処には前世の傷だらけな刹那に手を差し伸べる一人の女性の姿があった。アテナはその女性を見た瞬間、体中から汗が吹き出して震えが止まらなくなった。

 

 

「何故・・・何故・・・,あの方,が・・・・・・・?」

 

 

アテナの呟きは自分以外誰も居ない静寂に包まれた部屋の中へ消えていった。

 

 

三人称サイド

 

 

刹那サイド

 

 

こんにちわ!刹那です!ルウィーに来た僕はブランに案内されて教会の中にある部屋に通された。その部屋は広く、大きなベッドに高そうな壺や絵画が飾られていて如何にもVIP室と言った感じだ。

 

 

「此処が貴方の部屋よ・・・何か要望があったら行って頂戴。食事は時間の一時間前になったら連絡があるから・・・ゆっくりして行って」

 

「うん、ありがとねブラン。急にこんな事になって・・・」

 

「気にする事無いわ・・・。貴方には助けてもらった恩があるから・・・」

 

「そんな恩って程の物でも・・・」

 

「いいえ、貴方の今までして来た事は誇っていい事よ。もっと胸を張りなさい・・・」

 

「・・・分かった、取り敢えず改めましてお世話になります」

 

 

僕は再びブランに挨拶した後、部屋のベッドで少し眠りに付いた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数時間後〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・こを・・・・・・・・て・・・・・・こう・・・・・の」

 

「うん・・・・・おも・・・・・・・ね・・・・」

 

 

キュキュッ

 

 

「ん・・・・うん・・・・誰・・・?」

 

 

僕は顔に何かの感触と誰かの声を聞き目を覚ます。目を開けると其処にはブランの妹のラムちゃんとロムちゃんが居た。何か用だろうか?模擬戦とか言われたら勘弁して欲しい・・・。

 

 

「二人共どうしたの?僕に何か用かな?」

 

「べっつに〜。行こっ、ロムちゃん!」

 

「うん・・・行こ・・・!」

 

「え、二人とm・・・行っちゃった・・・」

 

 

二人はニヤニヤしながらダッシュで部屋から出て行った。何がしたかったんだろう?そう思っていると、扉が開かれてブランが入ってくる。

 

 

「どうしたのブラン?」

 

「今妹達が出て行ったから何をしてたのかなt・・・・プッwww」

 

「?」

 

 

突然ブランが僕を見て笑い出したので何か付いてるのかなと思い、僕は鏡を見た。其処には顔のあらゆる所に落書きをされた僕の顔があった。

 

 

「あちゃ〜、やられちゃったか〜」

 

「・・・貴方怒ったりしないの?」

 

 

僕の反応にブランは涙ぐみながら聞いてくる。・・・まだ笑ってたんですね・・・。

 

 

「別に怒りはしないけど他の人にはやらない様に注意はしておいた方がいいかな?」

 

「・・・後で私から言っておくわ。ごめんなさい・・・」

 

「いやいや、別に気にしないで。できれば洗面所を教えてくれると嬉しいんだけど・・・」

 

「ええ、案内するわ・・・」

 

 

僕はブランに言われて廊下を出て洗面所へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数分後〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから洗面所で顔の落書きを落とした僕は目が覚めてしまったので窓の外をボーッと眺めていた。・・・何もしないのも暇だな〜。よし!歌うか!僕は部屋に防音の結界を張ってNギアの音楽を起動する。そして僕は曲に合わせて歌い始めた。

 

 

「それじゃあ、一曲目は《ロスタイムメモリー》」

 

 

この曲は最近セシアに勧められたとある動画サイトにあった曲で凄く気に入った曲だ。他にも勧められた曲はあるが、最初はこれを歌う事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜♪熱唱中♪〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「〜♪〜・・・次はこの曲にしよう。《嵐の中で輝いて》」

 

 

この曲は08小隊のOPで結構好きな歌だ。家で家族とカラオケ大会をやった時に十八番となっている。僕はその曲を歌い始め、その後も何曲か歌った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数分後〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・うん!楽しかった・・・でもやっぱり体は動かしたいかも・・・」

 

 

歌い終わった僕は結界を解除する。心労を何とかする為に此処に居るのに無駄に体力使って何してるんだろ僕・・・。そんな事を考えているとNギアが鳴り、画面を確認すると其処にはアテナさんと表示されていたので、僕は電話に出る。

 

 

「はい、どうしましたアテナさん?」

 

「刹那さん・・・貴方が神になった理由が私が神力を流しただけでは無い事が分かりました・・・」

 

「・・・・・どう言う事ですか?」

 

「刹那さんの前世の記憶の中にノイズが発見されたんです。本来、人の記憶にノイズはありません。あるとしたら誰かが刹那さんの記憶を改竄したと言う事になります・・・」

 

「僕の記憶が改竄?でも僕は違和感なんて感じませんよ?」

 

「それは時間が経って記憶が薄くなって来たからですよ。刹那さん、中学二年生の時の12月24日に何があったか覚えていますか?」

 

「中二の・・・?確か・・・公園で缶のココアを飲んでいた覚えがありますけど・・・一人でしたよ?孤児院にいても視線が痛かっただけでしたし・・・」

 

「本当にそうですか?よく思い出してください」

 

 

アテナさんの真剣な顔に僕は一瞬固まりながらも記憶を引っ張り出す。えっと・・・孤児院を出て・・・公園の自販機でココアを買って・・・遊具の上で,二人で,飲んで・・・?・・・待て、僕は今何て言った?公園でココアを・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・,二人,・・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故僕は今二人なんて言ったんだ?確かあの時僕は・・・

 

 

「うっ!?アアアああああああ唖ぁaaaaaaaaAAAAAAA!?」

 

「刹那さん!?しっかりしてください!」

 

 

何かを思い出しそうになったその時、僕を凄まじい頭痛が襲った。そして痛みが増えていくと共に僕のその前世の記憶が変わっていくのを感じた。その記憶の中には無いはずの記憶が、女性が僕に話し掛けている記憶が増えて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ねえ君、どうして泣いてるの?お姉ちゃんに話してごらん?』

 

『大丈夫、お姉ちゃんはせっちゃんの味方だからね?何時でも頼ってね』

 

『うん、やっぱこの時期はココアだよね!』

 

『世は今クリスマスか〜。リア充はアクシズをド〜ン!ってすれば良いと思うんだよね』

 

『え・・・嘘・・・私もせっちゃんの事が・・・』

 

『せっちゃん、私の秘密を言うね・・・』

 

『実はお姉ちゃんはね、,神様,何だよ?』

 

『もし、これから先でせっちゃんが私を思い出す事があればきっとまた会えるから。それまでは・・・さよなら・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・《神無(かみな)》・・・・・・・!」

 

 

最後に感じたのは思い出した人物の温もりと笑顔と泣き顔だった・・・。

 

 

刹那サイド終了

 

 

 




〜次回予告〜


蘇る過去の本当の記憶

全ての鍵を握る人物《神無》の存在

本当の記憶を思い出した少年は戸惑いながらも真実へと向かって行く


次回!第62話!


お楽しみに!


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