超次元ゲイムネプテューヌ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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第63話

刹那サイド

 

 

セシアと共に地獄の門の前へ着いた僕は、ウインドフォームの状態で鬼灯さんを待っていた。暫くすると鬼灯さんが金棒を持って歩いて来て、僕達は合流した。

 

 

「お久しぶりです鬼灯さん。先程の事は・・・」

 

「ええ、大丈夫ですよ。閻魔大王に頼んでおきましたから。それではご案内します」

 

 

そう言って鬼灯さんは歩き出し、僕もそれに続く。此処へ来た理由は勿論神無を探す為だ。アテナさんから送られてきた記事によると、神無が行方不明になった時と同じタイミングで地獄の門の近くに謎の歪みが発生したらしく、未だに残っているそうだ。中がどうなっているのか分からない為、皆入ろうとしないらしい。僕は鬼灯さんに其処へ案内して欲しいと頼んだのだ。僕はその中へ飛び込んで調査しようと思っていた。やがて鬼灯さんは止まり、向こうを指差した。指の先には黒く底が見えない歪みがあり、見るだけで寒気がした。だが僕はその歪みへ行こうと足を踏み出す。その瞬間、鬼灯さんに肩を掴まれた。

 

 

「待ってください。私も一緒に行きます。流石に貴方一人を行かせるのは危険ですから・・・」

 

「鬼灯さん・・・ありがとうございます」

 

「いえ・・・引き止めてすみません。それでは行きましょうか」

 

「はい!行くよセシア!」

 

「はい、マスター!」

 

 

そして僕と鬼灯さんは穴の中へと飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒュウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

只々暗い闇の中を落ちる音だけが響く。それ以外には何も無く、無音だ。どれだけの時間が経っただろうか。数分、数時間にも感じる落下を体験していると底の方に光が見え始めて来た。僕と鬼灯さんはお互いに目配せした後、光の中へと飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってまた落下アアアアァァァァァァァァァ!?」

 

 

光の中へと飛び込むと其処は空の上で再び僕達は落下を始めた。僕は直ぐに浮遊魔法を使って宙に浮き、鬼灯さんを抱える。

 

 

「ああ、すみません。お手を煩わせてしまって・・・」

 

「いえ、気にしないでください。取り敢えず下に降りますね」

 

 

そう言って僕は下に見える風景、近未来な感じの都市の外れへと降下して行く。街の見た目はプラネテューヌをリーンボックスを足した感じだ。街もあれば海もある。そして街の中心近くには一際大きな建物が建っていた。何だろう・・・県庁とかかな・・・?そう思いながら僕は外れへと着地する。

 

 

「ふう、ヒヤッとしたよ・・・」

 

「転生初日で空中に投げ出されたのに寝ようとした人が言う事ですか?」

 

「あの時は別に死んでもいいと思ってたからさ・・・今は違うよ」

 

「御二方、ちょっといいですか?」

 

「はい、どうしました鬼灯さん?」

 

「いえ、この文字が少し気になった物で・・・」

 

「ん?此れは・・・ゲイムギョウ界の文字じゃないよね?セシア、解読出来る?」

 

「はい、やってみます・・・」

 

 

セシアは壁に書かれていた文字を解読し始める。それにしてもあの穴の中にこんな世界が広がっているなんて・・・しかも僕達が此処に来た時穴は消えちゃうし・・・て言うか何で月が二つもあるのさ!?サテライトキャノンの時困っちゃうよ!何でXは打ち切りになってしまったのだろうか・・・。噂だと放送時間が悪いとか言っていたけど・・・僕的にh「ええ!?」・・・どうしたのだろうか?

 

 

「セシア、解読できたの?」

 

「はい、マスター。此処は・・・ミッドチルダと言う場所でリリなのの世界です」

 

「・・・why?」

 

セシアの言葉に僕は思わず聞き返した。ミッドチルダ?リリなの?まずいやないですか・・・。アテナさんに最初に聞いた話だとこの作品は魔王とか呼ばれている主人公が死神と小鴉等の仲間達と戦って頑張る話って聞いていたけど・・・エルヴィアみたいに取り外し可能な角を付けた魔王様とかじゃ無いよね・・・。

 

 

「マスター、一応言っておきますけど角は付いていないし魔王は飽く迄も渾名であって彼女は人間ですよ?」

 

「へ?彼女って事は・・・・・・」

 

「はい、この作品の主人公は女の人です」

 

「そ、そうだったの?魔王とか言う位だから筋肉ムッキムキの人で自己再生、自己回復、自己進化とかすると思ってたよ」

 

「何処のアルティメットガンダムですか!?」

 

「フハハ・・・フハハハハハハハ!」

 

「何が可笑しい・・・何が可笑しい!」

 

「セシア結構上手いね・・・」

 

「いや、声帯模写出来るマスターの方がクオリティ高いですよ」

 

「あの、そろそろGガンごっこは止めて貰えますか?」

 

 

僕とセシアがネタに走っていると鬼灯さんからのストップが入る。いけないいけない・・・。

 

 

「それで・・・これからどうします?このままと言う訳にも行かないでしょう?」

 

「そうですね・・・人が居るのは分かりましたけど僕達では捕まるのがオチですね」

 

「この世界ではマスター達は本来存在しない人物ですから戸籍がないんですよね・・・」

 

 

う〜ん・・・どうしようk

 

 

ドガーーーーーーーーーーーーン!!!!

 

 

次の瞬間、爆発音が聞こえて来た。その方向を見ると街の方で煙が上がっている。僕達は何の合図も無く街の方へと走り出した。

 

 

刹那サイド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?サイド

 

 

「皆さん、コッチです!焦らないでください!,おかし,ですよ!《お前ら》《家事で》《死ぬな》ですよ!」

 

「いやいや、それは違うと思いますよ〜お神さん」

 

「そうだったっけ《エネ》?」

 

 

ハロー!私の名前は《神無》!ピッチピチの女神だよ!私は数日前、地獄にあった穴に近づいた拍子に落ちてしまい、この世界《ミッドチルダ》に落ちた。そして其の世界の人達に保護されて今の私は《時空管理局》と言う組織のお世話になっていて《次元漂流者》と言う扱いで組織の人達に協力している。一応護身用に私の力で創ったデバイスを持っていて良かったよ〜。それが今私の間違いを直してくれたデバイスの《エネ》でセットアップ時は腰にナイフとして収納されている。そんな私はデパートで起きた火災事故の救出に当たっている。他の人達は皆違う階の人達の救出をしていて私達だけしか此処には残っていない。

 

 

「・・・これで全員逃げられたかな?」

 

「いえ、まだ屋上に一人居ます!急いでください!」

 

「うん!」

 

 

私は屋上に向かって走っていった。神様の力は使えなくなってるし私は空を飛ぶ事が出来ない。この世界での魔法使用者《魔導師》は空戦と陸戦の二通りに分かれていて、私は陸戦の魔導師に属される。リンカーコアはこの世界に落ちた時に後天的に出来た。だけど魔法を使うためのコツが掴めず、未だに使える魔法は一つだけなのだ。そんな事を考えている間に屋上へ到着した。私は屋上への扉を開ける。其処には男の子が泣きながら蹲っていた。

 

 

「君!大丈夫!?」

 

「!お姉ちゃん!来ちゃダメ!」

 

「え?カハッ!?」

 

 

男の子が叫んだ瞬間、私は見えない何かに殴られて地面をボールの様に跳ね回った。バリアジャケットがなかったら即死だった・・・。

 

 

「お神さん!大丈夫ですか!?」

 

「うん・・・大丈夫だよ・・・」

 

 

エネの声に返事をしながら立ち上がると、

 

 

「ッチ!生きてやがったか!」

 

 

と一人の男性が姿を現した。そんな!サーチには掛からなかったのに!?私はその男性を睨み付けながら叫ぶ。

 

 

「何するの!早くその子を助けないと!」

 

「ああ?んな事させる訳ねーだろうがよ!」

 

 

そう言いながら男性は腰から銃を取り出す。この世界では銃などの実弾系等の質量兵器の所持は禁止されている。それを持っていると言う事はあの男性は犯罪者だ。男性はニヤッと笑いながら話し始めた。

 

 

「コイツの父親は管理局のお偉いさんで非魔導師を見下しまくってたんだ。お陰で家の娘は学校でソイツに虐められてこの前自殺したんだよ。俺はコイツとその家族、魔導師の才能を持っている奴らが憎いんだよ!だからまずはそのガキとお前を殺してやる!」

 

 

非魔導師とは魔法を使う為に必要なリンカーコアが無い人達の事でこの世界では魔法を使える事が重要視されているので差別される事が多いのだ。そして男性は銃の引き金に手を掛ける。私は直ぐに魔力を練って唯一出来る魔法を発動した。

 

 

「何ッ!《バインド》だと!?」

 

 

突然男の手が光の輪に拘束されて銃を落とした。そう、私の唯一使える魔法は相手を拘束する魔法である《バインド》だ。そして私は直ぐに男の子の元へ向かい、保護する。

 

 

「大丈夫!?」

 

「うん・・・!」

 

「神無!大丈夫!?」

 

「あ、ティアちゃん!」

 

 

男の子を保護した所で管理局執務官の《ティアナ・ランスター》ことティアちゃんが来た。ティアちゃんは空中に広がっている道の様な所を歩いて来た。これは別の部隊にいる《スバル・ナカジマ》ことスバルちゃんのレアスキル《ウイングロード》だ。

 

 

「ナイスよ神無!容疑者確保!」

 

「まだだ!まだ終わってねえ!」

 

 

そう男性が叫んだ瞬間、空中から何かが落ちてくる音がする。それは巨大な隕石だった。

 

 

「ハハハ!こうなった時の為に衛星上に隠しておいたんだ!あのスカリエッティもいい事するじゃねえか!」

 

「なっ!?神無、直ぐに離脱するわよ!」

 

「無理だな!あの大きさの隕石が此処に落ちたらこの街一体が消し炭だ!例えお前らが避けてもミッドチルダはコナゴナだーーーーー!」

 

「っく!どうすれば・・・」

 

 

ティアちゃんも冷や汗を垂らしながら必死に解決策を考える。そんな・・・皆此処で死んじゃうの?嫌だよ・・・まだ会ってない。私の恋人で初恋の人・・・会いたいよ・・・助けて・・・。

 

 

「助けてせっちゃん!」

 

 

私が思わず叫んだその瞬間、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セシア!行くよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の目の前に一人の女性の様な見た目の男の人が刀を持って現れた。誰もが最初は女性だと思うけど私には分かる・・・。大きくなったけど私には分かる!

 

 

「・・・来てくれた・・・せっちゃん!」

 

 

神無サイド終了

 

 

刹那サイド

 

 

あれから僕達はダッシュで街まで向かった。鬼灯さんには隠れて貰うことにした。流石に角が付いていて耳が長い人がいたら混乱を呼びかねない。僕は一旦鬼灯さんと離れ、一人で火の手が上がっているデパートへ向かった。そしてデパートへ付く直前、此方へと落ちてくる隕石に気付くと同時にある声が聞こえた。

 

 

「助けてせっちゃん!」

 

 

その瞬間、僕はセシアに魔力を込めて隕石を見上げる。

 

 

「セシア!行くよ!」

 

 

そして空中へ思いっきり飛び上がる。そして隕石へと魔力を収束させた斬撃を放つ。

 

 

「切り裂け星光!《スターライト・スラッシュ》!」

 

 

瞬間、魔力の奔流が隕石を丸々飲み込み、天へと登っていく。そして隕石は光と共に消え去った。僕は後ろへと振り返り、僕の名を呼んだ少女へと目を向ける。昔と変わらないセーラー服に赤いマフラーで僕を見る少女。・・・やっと・・・やっと会えた!

 

 

「神無!やっと会えた!」

 

「せっちゃん・・・せっちゃん!」

 

 

僕と神無は抱き合い、お互いの存在を確認した。空から落ちた世界で僕は・・・僕達は再会する事が出来た・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?え?誰?って言うか今の魔法って!?」

 

 

むう、五月蝿いなこのオレンジ・・・。

 

 

刹那サイド終了

 

 

 

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