刹那サイド
あれから僕達はハラオウンさん達の車に乗せてもらい、高町さん達の住む家へと案内された。その途中、帽子を購入して鬼灯さんの頭に被せて角と耳を隠したのは暗黙の了解だ。
「着いたよ、此処が私達の家であり今日から君達の家でもあるからね」
「さあ、上がって上がって」
「はい、お邪魔します・・・」
「もう、如月君違うよ。,お邪魔します,じゃなくて,ただいま,だよ」
高町さんの言葉にハラオウンさんと神無が頷く。そして僕はこの世界での我が家へと足を踏み入れた。
「・・・ただいま・・・」
「「「おかえり!」」」
「はい、お茶。鬼灯さんも紅茶で大丈夫ですか?」
「いえ、お構いなく・・・」
「これ美味しいですね」
「うん、この前フェイトちゃんが知り合いから貰った物なんだけど凄く美味しいんだ」
「うん、旅行のお土産に貰ったんだよ。あ、そろそろあの子が帰ってくる頃かな?」
そう言ってハラオウンさんが時計を見ると既に七時を回っていて、外も暗くなっている。すると突然高町さんが大声を出す。
「ああ!ご飯の準備忘れてた!?」
「あ、なら僕が直ぐに作ります!材料は持ってるんで」
「え?材料何て何処にも・・・」
「此処にありますよ、ほら・・・」
そう言って僕は腰に付けたポーチから食材を幾つか取り出した。其れを見て高町さん達は驚愕の表情を見せる。
「え!?その大きさだとそのポーチに入りきらないよね!?」
「あ、このポーチ某猫型ロボットのポケットの如く何でも好きなだけ入るし衛生、温度管理も問題ないので大丈夫ですよ?」
「・・・もう驚かないよ・・・じゃあ、お願いしても良いかな?」
「はい、因みに和食でも大丈夫ですか?」
「うん、家の食器なら何でも使っていいから」
「はい、それじゃ直ぐに作りますね」
僕はポーチからエプロンを取り出して装着する。このエプロンはベール姉さんとチカ姉さんが作ってくれたエプロンで、緑色の全体と真ん中に《姉弟愛》と書いてある。そして僕はキッチンへと足を踏み入れた・・・。そして《ドッペルゲンガー》を使い、僕は三人になって其々の作業に入った。
「「「さあ、始めますか!」」」
〜数分後〜
「お待たせしました!」
「「「「「「早!?」」」」」」
「まあ、能力使ったので・・・」
「え?もしかして如月君はレアスキルを持ってるの?」
「刹那で良いですよ。はい、持ってますよ」
「そうなんだ、私もフェイトで良いよ」
「あ、私もなのはって呼んで欲しいな〜」
「分かりました、これから宜しくお願いします。なのはさん、フェイトさん」
「「うん、宜しく」」
「ねえねえせっちゃん、どんなレアスキルを持ってるの?私知りたいな〜」
「いいけどまずは配膳をしてからね」
「は〜い」
こうして僕達は料理をテーブルに並べて準備完了となった。テーブルの上には今日のメニューの白飯に玉ねぎの味噌汁、豚肉の生姜焼きにマジェさんの所のナスの漬物とデザートにルウィーでブランに貰った蜜柑だ。セシアもアウトロール状態になり、皆と料理を眺めている。そんな時に玄関からドアを開ける音と廊下を歩く音がして、リビングのドアが開き、金髪で右目が緑、左目が赤の少女がウサギの人形を抱えて入って来た。
「ただいまなのはママ、フェイトママ、神無お姉ちゃん!」
「お帰り、《ヴィヴィオ》。取り敢えず手を洗って来てね?」
「は〜い」
そう言ってなのはさん達の娘さんの《ヴィヴィオ》は洗面所へと走っていき、戻って来た。
「わ、凄く美味しそう!どうしたのコレ?」
「その料理は今日からこの家で暮らす事になった如月刹那君が作ってくれました〜」
そう言って神無は僕に向かって手をフリフリする。そしてヴィヴィオは僕達を見て、挨拶をする。
「初めまして、《高町ヴィヴィオ》です。ヴィヴィオって呼んでください!」
「僕は如月刹那。宜しく」
「私はデバイスのセシアです。お世話になります」
「私は《鬼灯》と言います。暫くお世話になります」
「さあ、自己紹介も終わったことだし早速刹那君の料理を頂こうか」
「わーい!せっちゃんの手料理だ!」
「「「「「「「いただきまーす!」」」」」」」
こうして僕達は料理を食べ始めた。そしてなのはさん達が料理を口にした瞬間、フリーズした。
「あの・・・美味しくなかったですか?」
僕が聞くと高町家と神無と鬼灯さんは回復して目をキラキラさせながら夢中に食べ始めた。
「凄く美味しいよ!正にザ・和食って感じだよ!」
「うん、味噌汁も凄く出汁が効いてて良いね」
「この生姜焼き美味し〜」
「どうしよう、年下の彼氏が私よりも美味しい料理を作ってるんですけど・・・」
「刹那さん、いっその事料理人になってみたらどうですか?」
凄い勢いで皆は料理を平らげていく。そしてその場の全員が、
「「「「「「おかわり!」」」」」」
と皿を差し出して来た。一応おかわり作ってあって良かった・・・。僕は皿に料理を盛って渡した。皆は其れを再び夢中に食べて行く。僕は其れを見て満足した気持ちになりながら食事を始めた。
〜食後〜
あれから片付けを終え、全員が入浴してリビングで集まってお茶を飲んで話をしている。内容は勿論僕のレアスキルについてだ。レアスキルとは特殊能力の事で、魔法とはまた違った物である。僕の場合は《スキルメイカー》とそれで創った能力、《ミキシマックス》と《化身》に《ソウル》等だ。
「それじゃあ、教えて貰おうかな。君の能力」
そう言ってなのはさんが僕を見ると、セシア以外の全員が興味津々に此方を見ている。僕は観念して話し始めた。
「それでは説明します・・・」
〜数分後〜
「・・・・・・・・・と言う事です」
「レアスキルを創るレアスキルって・・・・・・・」
「せっちゃんがチートになっちゃった・・・しかも他の女の人と融合って・・・!うわ〜ん!ちょっと目を離した隙にせっちゃんが不良になっちゃったよ〜(泣)」
「何で!?オーラを貰っただけだし変な事じゃないでしょ!?」
「オーラでも間接的にせっちゃんと一つになったって事でしょ!?ユニゾンデバイスの子達は完全に一つになったし!・・・ふふふ・・・」
「か、神無さん・・・?にゃっ!?」
笑い始めたのでどうしたのかと思い近づこうとした瞬間、僕は神無に押し倒された。神無はハアハアと息を荒げながら獣の様な目で僕を見る。
「せっちゃん・・・今夜は私とミキシマックスしよう!大丈夫、私とせっちゃんならベストマッチだよ!」
「ちょっ、神無離れて!顔が近いttむぅ!?」
「ん〜♡」
僕の言葉に耳を傾ける事は無く、神無は僕に突然キスをした。いきなりの事に頭が追いつかない。
「ん〜!ん!?れる・・・ん・・・////」
「ん〜、せっひゃ〜ん♡」
この人舌入れてきたよ!?なのはさん達も見てないで止めてください!そう思ってなのはさん達を見ると・・・
なのはさん:顔を赤くしながらも僕達から視線を逸らさない
フェイトさん:なのはさんと同じ
ヴィヴィオ:顔を赤らめて目を手で塞いでいるが、隙間からチラ見している
鬼灯さん:どうでも良さげにお茶を飲んでいる
エネ:何も喋らないが何故かカシャカシャ!っと音が聞こえる
セシア:涙目で此方を睨んでいる(正直可愛い)
と言う状況だ。何だか頭の中が真っ白になって来た・・・。そして神無が口を話すと白い糸がツーッと口と口を繋ぎ、やがて切れた。そして神無の満足そうな笑みを最後に・・・
「・・・ふにゃぁ・・・////」
僕は意識を落とした。
刹那サイド終了