超次元ゲイムネプテューヌ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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第69話

刹那サイド

 

 

朝目を覚ますと時計は午前10時30分頃を指していた。どうやらかなりの時間眠っていた様だ。そう思いながら僕は鳴り続けているお腹を摩りながら食堂へと向かう。食堂へ着くと、紫っ子基、アルピーノさんのお母さんが居た。僕は取り敢えず挨拶をする。

 

 

「あの・・・おはようございます」

 

「あらおはよう。もう疲れは取れたのかしら?」

 

「いえ、取り敢えずお腹が空いたもので・・・」

 

「それならパンとスープがあるから今温めてくるわね」

 

「あ、ありがとうございます、アルピーノさん」

 

「私の事はメガーヌで良いわよ」

 

「分かりました、メガーヌさん」

 

 

僕の言葉を聞いて満足そうな表情をしたメガーヌさんはキッチンへと入っていった。僕はその間にテーブルに座り、誰かが置いていたのであろう新聞に手を伸ばした。其処にはミッドチルダの事が主に書かれた記事で、《立てこもり事件解決!隕石を切り裂いた謎の白髪美少女!?》と書かれていて、画質は悪いが確実に僕が載っていた。思わずブッと吹き出しそうになる。するとキッチンの方からメガーヌさんがパンとスープの入った皿を持ってきてくれた。

 

 

「はい、お待たせ」

 

「ありがとうございます。では、頂きます」

 

「どうぞ・・・あら?この新聞・・・」

 

「はい。・・・僕です」

 

「あらあら・・・美少女ですって」

 

「僕は男です・・・」

 

 

新聞の内容を見てメガーヌさんは微笑む。くっそ・・・僕はどうすれば男らしくなれるんだ・・・。そう思っていると、外の方から激しい音が聞こえて来た。

 

 

「あの・・・模擬戦ですか?」

 

「ええ、でも貴方はゆっくりしてること。昨日目の前で倒れちゃうんだからビックリしちゃったわよ」

 

「メガーヌさんだったんですか・・・すいません、ご迷惑をお掛けして・・・」

 

「いいの、子供は迷惑を掛けるものよ。刹那君は年齢の割にしっかり者ね。今18だっけ?」

 

「はい。でも16の時に昏睡状態になって・・・目を覚ましたのもつい最近なんです」

 

「そうなの?大変だったのね。お疲れ様」

 

 

そう言ってメガーヌさんは僕の頭を撫でる。僕に母親が居たらこんな感じなんだろうか。そう言えば親のことなんて呼んだことなかったな・・・。

 

 

「・・・お母さん・・・」

 

「えっ」

 

「あっ」

 

 

・・・思わず口に出してしまった。僕は何とか言い訳しようとするが言葉が浮かばない。あわあわとしていると、メガーヌさんは突然僕を抱きしめて言った。

 

 

「いい!」

 

「・・・へ?」

 

「私、娘も良いけど息子も欲しかったのよ!んも〜、こんなに可愛い子が私の息子なら大歓迎だわ!これからは私のことをお母さんだと思って接してちょうだい!敬語も無しよ!」

 

「あ、はい・・・ありがとう・・・お母さん」

 

「はうっ////」

 

 

メガーヌさんの言葉に嬉しくなり僕は微笑むとメガーヌさんは顔を赤くしてしまった。熱でもあるのだろうか?僕は自分の額をメガーヌさんの額に付けて、温度を確かめる。

 

 

「お母さん?熱あるの?」

 

「い、いえ、大丈夫よ。ありがとう。(これはとんだマダムキラーね)」

 

「?」

 

 

メガーn、・・・お母さんが大丈夫というのなら大丈夫なのだろう。そう思いながら僕は食事を終えてお母さんに聞いた。

 

 

「ねえ、模擬戦を見に行ってもいいかな?」

 

「いいけど・・・大丈夫なの?」

 

「うん。一回位なら頑張れるし、魔法を教えるって約束した子も居るから・・・」

 

「そう。なら私もついて行くわ。息子一人じゃ放っておけないもの」

 

「ありがとう」

 

 

こうして僕はお母さんと模擬戦をしている場所へと向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜少年と母親移動中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やがて到着した僕は、エリア外から模擬戦を見ているセシアと神無、エネの三人の所へ向かった。

 

 

「マスター、もう起きて大丈夫なんですか?」

 

「うん。悪いんだけどこの後一回だけ僕と模擬戦に出てもらえないかな?リオとコロナに魔法を教える約束してるからさ」

 

「そ、それはいいですけど・・・本当に大丈夫ですか?」

 

「もう、心配性だな。別に何年も眠ってた訳じゃないんだから」

 

「普通2年も眠ってて最近退院した人がまた倒れたら心配するに決まってるじゃないですか・・・」

 

「はは、ごめんごめん」

 

「せっちゃん。やっぱり休んだ方がいいんじゃ・・・」

 

「そうですよ。ご主人はまだ精神療養中なんですから・・・」

 

「平気平気、一回だけなら大丈夫だよ。それに帰る前に少し身体を慣らしておきたいからさ」

 

 

そんな事を言っている内に模擬戦が終わり、休憩に皆が戻って来た。全員が僕を見て驚愕の表情を浮かべる。特にアルピーノさんだ。

 

 

「えっ、き、来てくれたんだ・・・」

 

「まあね。リオとコロナとの約束もあったし帰る前にセシアのモード調整もしたいしね」

 

「あ・・・そう、なんだ・・・」

 

「うん。だからなのはさん。模擬戦の前にリオとコロナを借りてもいいですか?」

 

「うん。いいけど無理はしないでね〜」

 

「はい。それじゃあ二人共、ちょっとこっちに来て」

 

 

リオとコロナを近くに寄せ、二人の頭に手を置く。そして二人に魔力を流し込んだ。これで二人の魔力と体力は全回復した筈だ。

 

 

「それじゃあ皆が休憩してる間にパパッと教えるから行くよ。セシア、セットアップ」

 

「了解です」

 

「ふえっ!?」

 

「わわっ!?」

 

 

僕はセットアップして大人になってから二人を脇に抱えてフィールドへと出た。着地して二人を下ろす。

 

 

「さあ、簡単な魔法講座を始めるよ。まずはリオからね。確かリオは《炎熱》と《雷》の魔力変換資質持ちだったっけ?」

 

「はい!それをストライクアーツに使ってるんですけど・・・」

 

「確か格闘技のことだったよね。・・・それならいい戦い方があるよ」

 

「本当ですか!」

 

「うん、じゃあ試しに見本を見せるからよく見ててね」

 

 

そう言って僕は自分の《炎》と《雷》の魔力変換を開始する。まず体中に雷を纏わせて高速で動ける様にする。それから炎を腕に纏わせて雷と一緒に拡散させて放つ!僕の放った炎と雷は模擬戦フィールドの建物を全て粉々にした。収束した状態で放つのが難しいのなら無理せず自分の状態にあった動きをした方がいいしね。リオを見ると目をキラキラと輝かせていた。

 

 

「えっと・・・どうかな。分かった?」

 

「はい!早速やってみます!」

 

「うん。魔力を溜めるのはほんの少しでもいいんだ。中身がスカスカでも拡散すればそれなりに足止めにはなるから」

 

「はい!大技とかってないんですか?」

 

「あるけど・・・結構難しいよ?」

 

「それでもやりたいです!」

 

「分かったよ」

 

 

此処まで真面目に聞いてくれる子には答えてやらねば・・・!そう思いながら僕は右手に雷の魔力を込める。手を手刀にすると魔力は剣の形へと姿を変えた。そしてそれを僕は大空の大きな雲へと放った。

 

 

「《雷鳴刃》!」

 

 

僕が放った魔力の斬撃は雲を容易く切り裂いて天へと登っていった。それを見たリオはポカンとしている。

 

 

「えっと・・・これは純粋に魔力を放つだけだしそんなに収束する必要も無いよ。それに放つ際に剣をイメージすればいいだけだから。魔法なんて結構イメージすれば行けるものだよ」

 

「・・・はっ!わ、分かりました!ありがとうございます!」

 

「あ、じゃあ最後にこれあげる。デバイス貸して」

 

「はい、どうぞ」

 

 

リオからデバイスを受け取った僕はそれにデータをインストールする。攻撃だけでなく防御もあげようと思い、防御用のモードを追加しておいた。インストールが終わり、デバイスを返す。

 

 

「それはもう少し魔法を使いこなせる様になってから使ってね」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

「うん。じゃあ次はコロナだね」

 

「は、はい!」

 

 

僕の言葉にコロナは緊張した様子で前に出る。

 

 

「そんなに緊張しないで。コロナは《ゴーレム創成》って言うレアスキルだったよね」

 

「はい!」

 

「じゃあ試しにさっき見えた大きいやつを出してもらっていいかな?」

 

「はい!《創成起動(クリエイション)》!」

 

 

コロナの声に地面から巨大なゴーレムが姿を現した。さっき食堂の窓から見えた物だった。僕はそのゴーレムを触って大体の魔力構造を見る。そしてコロナに聞いた。

 

 

「ねえコロナ。この大きさだと外側に割く魔力が多いんじゃないかな?」

 

「あ、はい。そうです。だからどうすればいいか・・・」

 

「そうだね・・・じゃあ大きさを小さくして機動性に特化させるのはどう?例えば・・・こういうのとか」

 

 

僕は魔力変換資質《大地》を使って手乗りサイズのゴーレムを創る。簡易的にリンカーコアみたいなのを創ってそれを核にして遠隔で僕の魔力を流せば何体でも魔力が続く限りは創れるし動かせる。因みに今僕の手に乗っているゴーレムはまんまガンダムだ。手乗りサイズだと何も思わないが皆さん想像しください。人間サイズで高機動で動き、目の前に魔力を放つライフルを装備した連邦の白い悪魔を・・・。考えただけで鳥肌が立つ。そう思いながらコロナにガンダムの装備まで細かく伝える。

 

 

「コロナのレアスキルの場合は端末をコアにするから一体しか創り出せない。だからその一体に自分のイメージとそれ相応の魔力を注ぎ込むんだ」

 

「私の・・・イメージ」

 

「そう。常に自分の中の最強をイメージするんだ。別に僕のに似せなくてもいいから人間サイズにして機動性の高さと手数の多さをメインにするといいよ。成長して魔力が上がれば・・・こう言うのにすればいい」

 

 

そう言って僕はもう一度大地の変換資質を使ってゴーレムを創る。今度は巨大な奴だ。そして出来上がったのはサイコガンダムだ。変形もできる実物大。勿論指や胴体からも魔力砲が撃てる。僕は指を鳴らして魔法を解除する。するとサイコガンダムは足元からズブズブと地面へと戻って行った。

 

 

「まあ、こんな感じかな。一応これを渡しておくよ」

 

 

僕はポーチの中から本を一冊取り出した。それは全ガンダムのMSとコードギアスのNMFの写真と武装が載った僕特製のスクラップ帳のコピーだ。それをコロナに渡す。

 

 

「これは僕の居た世界のロボットアニメの奴だけど武器とか武装のイメージには役立つと思うんだ」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

「二人共、あまり教え方が上手くなくてごめんね。教えるのなんて初めてだったから」

 

「いえ、覚えやすかったから大丈夫です!」

 

「これなら新しい魔法もできそうです!」

 

 

二人はそう言ってニコッと笑ってくれた。・・・ええ子やこの子達・・・。

 

 

「うん。じゃあ次は模擬戦でやってみてね。次はなのはさん達と模擬戦するつもりだからその間に二人で頑張ってね」

 

「「はい!ありがとうございました!」」

 

 

二人の言葉を聞いて僕はなのはさん達の所へ向かった。

 

 

「なのはさん達、模擬戦・・・しましょうか」

 

 

僕の言葉になのはさん達が震えている・・・気がした。

 

 

刹那サイド終了

 




〜オマケ〜


「刹那君凄いわね〜。流石私の息子ね」

「ママ!?それどう言う意味!?」

「どうって・・・私は彼のお母さん・・・きゃっ♪」

「息子って言ってるのに恋する乙女の顔で見てる・・・」
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