刹那サイド
クエストが終わった僕はギルドへ行き、ドラゴンの事も含めて報告した。(ちなみにモードはノーマルモードの仮面付き状態で戻った)
そしてギルドの人が少し待っていて欲しいと言ったので僕は今、ギルドのロビーで椅子に座ってセシア達と話している。
「一体あのドラゴンはなんだったんでしょうか・・・?」
「・・・恐らくは・・・突然変異体・・・だと思う・・・」
「ほう、何故そう思うんだ?」
C.C.の疑問に僕は答える。
「・・・理由はあの水晶・・・」
「水晶だと・・・?」
「・・・確証はないけど・・・あの水晶はドラゴンの類にとってはアイテムだったのかもしれない・・・」
「アイテム・・・ですか?」
「・・・うん・・・例えるなら・・・パワーアップ用のアイテム・・・みたいな・・・多分・・・それをドラゴンが食べると・・・あんな見た目になるんだと思う・・・」
「だとしたらかなり危ないn「エクスさーん!」・・・・やっと来たか」
僕達が疑問点などを話していると先程のギルドの人がこちらに走って来て僕たちの前で止まり息を整え始めた。やがて回復したらしく僕達に要件を話し始めた。
「お待たせしてすみません。」
「・・・そんなに待ってないので・・・お気になさらず・・・それで・・・要件は・・・」
「はい。今、貴方が洞窟で遭遇したというドラゴンの事で上の者に話をしていたのですが、2日後に女神様が直々に調査をしてくれるそうなので発見者の貴方にもご同行願いたいのです。報酬も出ますのでご安心ください」
話の内容は今日行った洞窟の調査らしい。
さすがギルド、対応が早いな。まさかこの大陸のトップを使うとは・・・。僕の予想は外れてないのかも。
でも・・・第一発見者だから着いていかないといけないのか・・・。
・・・面倒事の匂いしかしない・・・。
「・・・分かりました・・・とりあえず・・・2日後にまた来ます・・・」
「はい!よろしくお願いします!」
不本意だが僕は同行の返事をしてギルドを後にし、僕は家のある森へ向かって歩き出した。
森を歩いているといつも通るナス畑を通る。すると、ナス畑から帽子を被り、農業用の服を着て籠を背負った一人の女性が出てきた。
僕は仮面を外し、挨拶をする。
「おお、刹那。今帰りか?」
「・・・はい・・・お疲れ様です・・・マジェさん・・・」
「ああ、お疲れ様。よかったらナス持っていくか?」
「・・・ありがとうございます・・・」
この女性はマジェコンヌさんと言って、僕の家のご近所さんでなんでも女神を倒すのが目的らしいのだが現在は仲間のワレチューと二人でナス農家を営み、資金を稼いでいたらしい。でも最近は打倒女神よりもナス農家をやっている方が楽しいらしく本人曰く、トラウマと戦いに疲れたそうだ。ワレチューも同意見らしい。ちなみに此処のナスは美味しくて僕の大好物だ。
そしてその二人は唯一家族以外で僕の顔や前世の事を知っている人達だ。
初めて会った時、僕がこの世界の存在では無いと言われすごく焦った。
結局隠しても仕方が無い為、マジェさん達に僕の話をしたところセシアと同じ反応をされた。
それ以来、僕達に親身になって接してくれる家族の様な優しい人達だ。
「よかったら一緒に食事でもどうだ?今ネズミの奴が作っている所なんだ」
「・・・でも・・・ナスまで頂いてしまって・・・」
「別に遠慮はいらん。私達も家族の様なもんだろう。セシアやC.C.の分も一緒に食べようじゃないか」
「それではお言葉に甘えて」
「頂こう」
「・・・よろしくお願いします・・・」
パートナー二人が陥落したので僕もお言葉に甘える事にした。・・・マジェさんのナスには勝てなかったよ・・・。
そして僕達はマジェさんに着いていき、ナス畑を抜けてマジェさんとワレチューが暮らしているログハウスへ着いた。
中へ入れてもらい、リビングに案内されるとキッチンから二足歩行のネズミ、ワレチューがエプロンを付けて出てきた。
「おかえりっチュ。おお!刹那、久しぶりっチュね。」
「・・・うん・・・久しぶり・・・お邪魔してます・・・ワレチュー・・・」
「という事は3人分追加っチュね。」
「そういうことだ。頼んだぞネズミ。私は着替えてくる。」
「分かったっチュ。刹那達もソファで待ってるっチュ。すぐに用意するっチュから」
「・・・僕も手伝うよ・・・」
「私も手伝います!」
「なら私はソファで休ませてもらおう」
C.C.がサボろうとするので僕は注意する。
「・・・ダメ・・・ちゃんと手伝う・・・」
「わかったわかった。そんな目で私を見るな」
「それじゃ手伝ってもらうっチュよ」
そう言うとC.C.は僕の中から出てくる。
そしてワレチューと一緒にキッチンへ入り、料理の追加を作った。
約30分後
しばらくしてマジェさんも着替え終わり、皆で配膳をして料理を並べた。
テーブルの上にはナスのおひたし、ナス味噌炒め、ナスの味噌汁等、沢山のナス料理が並んでいる。
マジェさんの家のナスで作ったから味は最高だ。
「それでは頂くとしようか」
「「「「「頂きます」」」」」
そして全員で席に座り、食べ始める。僕も早速皿の上にナス味噌炒めとナスのおひたしを盛り付け、食べる。
「・・・美味しい・・・」
やっぱりマジェさんの所のナスは美味しい。僕も夢中になって食べる。
マジェさん達も料理を食べてほっこりとした顔になっていた。
食べ終わり、食後のお茶を飲んでいた僕達だったがマジェさん達が僕に問いかけてきた。
「なあ刹那、ギルドで何かあったのか?ひどく疲れた顔をしているぞ?」
「それはオイラも気になっていたっチュよ。よかったら話して欲しいっチュ」
「・・・実は・・・」
そして僕はマジェさん達に今日あった事を話した。
突然変異のドラゴン、2日後の女神との同行クエストの事を・・・。
女神の話を聞いたマジェさん達は苦笑した。
「まあ、なんていうか・・・この大陸の女神が一番めんどくさい奴だからな。なるべく関わらない方がいいぞ?」
「オイラもそう思うっチュ。気をつけるっチュよ」
「・・・分かりました・・・」
この後マジェさん達から女神について体験談を聞いた僕達はナスをもらい、帰宅した。
そして僕はセシア達と別れ、自室に戻った。
普段家ではセシアはアウトロール状態でC.C.は僕から出て生活している。
そしてそれぞれの部屋があるのだが、とにかく広い。
僕の部屋は階段が着いて二階建てになっていて、一階には机やクローゼットがあり、ニ階は大きな窓とベッドがあって星空や月を見ながら寝ることができる。
僕は上に上がり、ベッドの横にある受話器を手にとって番号を打ち込む。
番号を打ち込み、通話ボタンを押して受話器を耳に当てる。
prrrrrrr
prrrrrrr
prrrrrrガチャン
「はい、もしもし。お久しぶりです」
「・・・お久しぶりです・・・アテナさん・・・」
電話の相手は僕を転生させてくれたアテナさんだ。
転生2日目の朝に僕の枕元に受話器が置いてあり、一緒に《アテナの番号♥》と書いてある紙が置いてあったのだ。
それ以来、僕は週に4回位アテナさんと話している。
「どうしたんですか刹那さん。疲れた声音ですね?」
「・・・実は・・・」
僕はアテナさんにも今日あった事を話した。
アテナさんも僕の話しを聞いて苦笑する。
「それはまた・・・大変ですね・・・」
「・・・正直あまり関わりたくない・・・」
「まあ、刹那さんは面倒事が嫌いですものね」
「・・・勝手に面倒事からやってくる・・・」
「そ、それは辛いですね」
「・・・前世でも苦労した・・・」
本当に関わりたくなかったのに前世でも面倒事に巻き込まれることが多かった。
休日に街へ行けば六割の確率で犯罪に巻き込まれたり、誘拐されかけたり、されているところを目撃したり等、大変にも程があった。
「・・・そういえば・・・僕のユニゾンデバイスはどうなったの・・・?」
「ご心配なく!明日の昼には完成するのでその時にまたお話します」
「・・・ということは・・・明日来るの・・・」
「はい!本当は私から今日連絡しようと思ったんですけど刹那さんから連絡してくださったので手間が省けました」
「・・・楽しみ・・・」
「そんなにユニゾンデバイスが気になりますか?」
「・・・それもだけど・・・アテナさんに会えるのが一番楽しみ・・・」
「ふえっ!?////」
アテナさんが何かびっくりしてたけどどうしたんだろうか。
とにかく明日はアテナさんに会える。
声は聞いてたけど会ってはいなかったからすごく嬉しい。
「・・・今日はもう寝る・・・お休み・・・」
「あ、はい!おやすみなさい刹那さん!明日会いましょう!」
「・・・うん・・・また明日・・・」
そして僕は電話を切り入浴した後、就寝した。
刹那サイド終了
やっと原作キャラ出しました。主人公より先に敵の方と仲間になった刹那くんのこれからにどうぞご期待ください!次回はユニゾンデバイス登場です!