ハイスクールD×D~九尾の少年~   作:toruyuki

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第5話

「部長と出会えて幸せか?」

 

授業参観の次の日、イッセーが突然聞いてきた。

 

「なんだよ突然」

 

「いや、別に深い意味は無いが昨日の夜に部長が聞いてきてさ。最初は言葉通りの意味だと思ってたんだが、だんだん別の意味もあるんじゃないかと思い始めたんだ」

 

珍しく考え込むイッセー。今年というより悪魔になってからは周りに流されたり、感情に流されたりして行動していた節が見られたから久々だな。

 

「おれにはそのまんまだとは思うぞ。お前はその時なんて答えたんだ?」

 

「すぐに答えはしたんだが迷いがあるような答え方に聞こえたみたいで部長は『そう、私もあなたに出会えて幸せよ』って笑ったんだがどこか悲しそうな、寂しそうな感じだった」

 

これまた面倒さそうなことになりましたな。おれの願いを聞いてくれないなんて神はいな……いんだな。そういえば死んでたわ。ともあれこれはややこしいぞ。

 

「うーん、部長の質問には他の意味なんて無くてただお前にはっきり言って欲しかっただけだと思う。死にそうであったとはいえ部長はお前を悪魔にしたことが本当に合っていたのか少なからず迷ってると思うんだ」

 

おれの言葉を聞いてまた考え込むイッセー。

 

「……本当にそれだけか……?もっと他の意味も……」

 

「な、何はともあれ一人で迷わず誰かに相談しろよ。おれとか木場とかさ」

 

「木場か……。あいつ本当に変わったよな。いろんな意味で」

 

遠くを見つめながら呟くイッセー。おーい、帰ってこーい。何だかんだでこれから色々と大変そうだ。

 

 

 

 

 

「もう一人の『僧侶』?」

 

「えぇ、昨日お兄さまから封印を解いても良いだろうと言われてね。先日のコカビエルの件で上層部が判断したみたいなのよ」

 

授業参観の次の日の放課後、部長がおれたちを集めて説明した。昨日サーゼクスさまと会ったときに部長と朱乃先輩を連れてどこかに行かれたのだ。その時この話をされたらしい。

 

もう一人の『僧侶』はおれたちより先に部長の眷属となったがその力は強大で、当時の部長だと制御することが出来ないと上層部が判断したみたい。で封印をすることを命じた。

 

でもライザーとの一戦やコカビエルとの戦いで部長は好評価を受けた。ライザーに負けたとはいえ眷属全てを倒したし、コカビエルを倒すことは出来なかったが術を発動させるのを防ぐことに成功した。だから今なら制御出来るだろうとのことだ。

 

「ここにもう一人の『僧侶』さんがいらっしゃるのですか?」

 

「うふふ、ええここで生活していますわ」

 

朱乃先輩が指さす場所は今まで「開かずの教室」と呼ばれて誰も近寄らなかった場所だ。だって『KEEPOUT』って書かれたテープがところ狭しと貼られてんだもん。誰だって怖いだろ。

 

さらに魔術的な封印も施されているようで部長が一つずつ解いていた。朱乃先輩も加わり二人で封印を解き、木場がテープをどんどん剥がしていく。

 

「一応深夜になると術が解けて旧校舎だけなら移動出来るのだけどね……」

 

「つまり引きこもりってことですか?」

 

イッセーの言葉に頷く部長。そうこうしている間に扉の術とテープは全て剥がされた。

 

「じゃあ行くわよ」

 

部長が扉に手をかけ開けていく。とうとうご対面だ。少し緊張したきた。

 

ギギィ

 

「イヤァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

な、なんだ!?とてつもない声量だぞ!?ど、どうしたんだ?

 

おれが戸惑う中部長は朱乃先輩と一緒に部屋の中に入っていった。

 

『ごきげんよう。元気そうで良かったわ』

 

『な、な、何事なんですかぁぁぁぁ?』

 

中でのやりとりが聞こえてくる。声からして女の子っぽいが……。かなり狼狽しているな。

 

『もうお外に出ていいのですよ。さあ、私たちと一緒に行きましょう?』

 

『嫌ですぅぅぅぅ!お外出たくない!人に会いたくないぃぃぃぃ!』

 

朱乃先輩がかなり優しく話しかけている。それでも例の『僧侶』は拒否していた。これは引きこもりとしても相当重症だな。

 

小猫ちゃんたちを見てみると苦笑しているかため息をついていた。

 

中で何が起こっているか分わからないから恐る恐る部屋を覗いてみるとそこはとても可愛らしい部屋だった。

 

明かりが無いからハッキリとはわからないが全体的にピンク色だと思う。壁、床、天井はもちろん机に椅子、クローゼットにベッドまで。

 

ただその中で一つだけ不釣り合いな物が混ざっていた。……棺桶だ。黒を基調としていて蓋の十字架が金色じゃなかったら暗闇で見分けがつかなかったと思う。てか棺桶?何でこんな部屋に?

 

部屋の奥を見てみると誰かを囲むように部長と朱乃先輩が集まっていた。その先に噂の『僧侶』がいるんだろう。

 

姿を見るために近づいていく。そこにいたのは、金髪と赤い双眸をした端整な顔立ちをした美少女だった。床にへたりと力なく座り込み、部長と朱乃先輩から逃げようという構えですごい震えてる。

 

「部長、こいつが例の―――」

 

「あ、近衛先輩ぃぃぃぃぃ!」

 

ギュッ

 

「うおっ!?」

 

おれが部長に聞こうと声を出したら突然抱きついてきた美少女。小猫ちゃん以外はみんな唖然としていたが小猫ちゃんだけは鋭い目付きでおれを睨んできた。

 

「……近衛さんなにしてるんですか?私というものありながら……」

 

「ちょっと待った小猫ちゃん!これはどう見てもおれからじゃなくてこの子からだよね!?」

 

「……そんなこと知りません。抱きあっている事実は変わりませんから」

 

「そうだけど……せめて弁明はさせて!」

 

「ちょっと落ち着きなさい二人とも。いったん状況を整理しましょう」

 

口論するおれたちを見かねた部長が止めに入る。た、助かった。あのままだったら確実に何されてたかわからねぇ。

 

「取り合えず……近衛はこの子と会ったことはあるかしら?」

 

「い、いえ。今が初めてです。そもそもここにいるなんてことは知りませんでしたから」

 

美少女に抱きつかれながら答える。……そろそろ離れて欲しいかな。小猫ちゃんの目が据わってきたんだけど……。

 

「そうよね。だとしたら驚きだわ。この子は極度の対人恐怖症なのよ。それが初対面の近衛に抱きつくなんて…………小猫を取り戻すチャンスかしら」

 

「ちょっと待った部長!そのことはこの前話し合いがついたじゃないですか!それを今さら―――」

 

「冗談よ。あなたから小猫を奪うわけないじゃない。あんな楽しそうな小猫の笑顔を見たら出来ないわよ。だから落ち着きなさい」

 

じょ、冗談かよ。真顔で言うもんだから信じまったよ。

 

「あらあらうふふ。部長、近衛くんを弄るのもそこまでにしましょう。周りの人たちがついていってないですわ」

 

「そうね。取り合えずギャスパー。近衛から離れましょう?そろそろ小猫の状態がよろしくないわ」

 

部長が美少女に呼びかける。この子はギャスパーって言うのか。……見れば見るほど可愛らしい美少女だな。

 

「ひ、ひぃぃぃぃ!小猫ちゃんが怖いですぅぅぅぅ!」

 

ギュゥゥゥ。

 

「ぐほっ!」

 

さらに強く抱きついてきた。は、肺に空気が!空気がない!だ、誰か助けて!

 

「……近衛さんは私のです。ギャーくんにはあげません」

 

ギュゥゥゥ

 

小猫ちゃんがギャスパーの反対側に来ておれに抱きつく。しかも力を入れて。そのおかげでおれの中の最後の空気は外に押し出されおれは気を失った。

 

 

 

 

 

「人間と吸血鬼のハーフ?『停止世界の邪眼』?まったく話についていけないのですが」

 

「そうよね。じゃあ初めから話そうかしら」

 

目が覚めるとそこは部室だった。おれが気絶した後も小猫ちゃんとギャスパーは離れずここに来るのも一苦労だったらしい。みなさんお疲れさまです。

 

「この子はギャスパー・ヴラディ。私の眷属『僧侶』で駒王学園の一年生ね。そして女の子に見えるけどちゃんとした男の子よ」

 

「は?……はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?男の子!?どう見ても女の子じゃないですか!」

 

部長の衝撃発言に心底驚く。この可愛さで男の子!?クラスの女子より可愛いじゃねえか!

 

「俺も最初は信じられなかったけど生徒手帳見せてもらったら男だったよ」

 

イッセーがおれの肩を叩きながら補足してくれる。マジか。それなら信じるしかないじゃないかよ。

 

「続けてもいいかしら?」

 

「あ、どうぞ」

 

「それで人間と吸血鬼のハーフであるから神器を体に宿すことが出来たの。それが『停止世界の邪眼』」

 

「時間を止める神器ですか。それって反則級に強いじゃないですか」

 

「ええそうね。でもそれは扱うことが出来ればの話。今のギャスパーには扱うことが出来ないわ。だから封印されていたのだけれど」

 

おれの隣にある段ボールを見つめながら部長が言った。何故ここに段ボールがあるかと言うと、実はこの中に怖がり吸血鬼のギャスパーくんが中に入ってるんだ。

 

「お前すごいの持ってんだな」

 

「……ッ!」

 

話しかけるが段ボールが震えるだけで声も姿も見せない。さっきはおれに抱きついてきたのにな。あれは何だったんだ?

 

「それにしても部長よくそんな強力な神器を持った奴を下僕に出来ましたね。しかも駒一つ消費だけで済むなんて」

 

イッセーの言葉に部長は空中に一冊の本を出現させる。手にとってページをパラパラめくりあるところで止めおれたちに見せる。

 

「―――『変異の駒』よ」

 

「「ミューテーション・ピース?」」

 

おれとイッセーのハモった疑問に木場が答える。

 

「通常の『悪魔の駒』とは違い、明らかに複数使うであろう転生体が、一つで済んでしまったりする特異な現象を起こす駒のことだよ」

 

「部長はその駒を有していたのです」

 

木場の後に続いて朱乃先輩が教えたくれた。さらに木場が続ける。

 

「だいたい上級悪魔の十人に一人は一つぐらい持っているよ。『悪魔の駒』のシステムを作り出した時に生まれたイレギュラー、バグの類いらしいんだけど、それも一興としたそのままにしたらしいんだ。ギャスパーくんはその駒を使った一人なんだよ」

 

やっぱりこいつすごいじゃねぇか。

 

「問題はギャスパーの才能よ」

 

「どういうことですか?」

 

「この子は類希な才能の持ち主で、無意識のうちに神器の力が高まっていくみたいなの。そのせいか、日々力が増していってるわ。―――上の話では、将来的に『禁手』へ至る可能性もあるという話よ」

 

バ、バランスブレイカー!?あれって神器の力がさらに強くなるんだろ?それを制御不能の奴が至ったらヤバイじゃん!しかも時間停止の神器!

 

おれたちの反応で何を考えてるかわかったらしく部長が額に手を当てていた。

 

「そう。危うい状態なのよ。けれど、私の評価が認められたため、今ならギャスパーを制御出来るかもしれないと判断されたそうよ。私がイッセーと祐斗を『禁手』に至らせたと評価したのね」

 

はぁ、そんな風に思ったのか。まぁどちらも部長がいなければ至ることは出来なかったからな。

 

「……うぅ、ぼ、僕のことなんて話さなくていいです……」

 

隣のギャスパーが消え入りそうな声で呟いた。それを見てイッセーが段ボールを軽く小突くと悲鳴をあげた。

 

「ひぃぃぃぃぃぃ!すみません!すみません!」

 

「そんなに強くやってないだろ……。これは重症過ぎるな」

 

「ホントだな。なぁどうしてさっきはおれに抱きついてきたんだ?他の人が怖いのにさ」

 

「それは私たちも聞いているのだけれど答えてくれないのよ。ギャスパー、そろそろ教えてくれないかしら?」

 

おれと部長に聞かれて観念したのか段ボールの中から顔を出すギャスパー。

 

「そ、それは近衛先輩から……優しい力を感じるんです。他人を傷つけるのではなくて大切なもの、大切な人を守るための力を」

 

「どうしてそんなことがわかるの?」

 

部長の質問にギャスパーは目を反らしボソボソと答えた。

 

「部長の……グレモリー眷属の初めてのレーティングゲーム、僕も見ました。自分は出ることは出来ないけどせめて見るだけのことはしようと思ったんです。その時に小猫ちゃんのピンチを近衛先輩が救ってその後見せた姿から感じたんです」

 

「その後っていうと……『九尾化』か?狐の耳と尻尾が生えてくるやつ」

 

おれの言葉にギャスパーは頷く。それを見たってことは更にその後のライザーの『女王』にやられた姿も見られたのか。少し……いやかなり恥ずかしい!

 

顔を覆って下をうつ向いたが誰も突っ込まずギャスパーも話を続けた。

 

「その姿からは怖いものも感じられましたが、それ以上に優しく、心地いいものを感じました。この人なら怖くない、この人となら話すことが出来るって思ったんです」

 

そこまで言ってギャスパーはまた段ボールの中に隠れてしまった。部室にはなんとも言えない空気が流れる。しかもみんなおれに注目してるし。

 

何なんですかこの空気!そんなにおれを見続けても何も起こりませんよ!?

 

困りに困ったおれはギャスパーが隠れている段ボールをつつくが反応無し。それから数秒間(おれには長い時間)静寂が続くと部長が口を開いた。

 

「これはとても驚いたわ。まさかギャスパーがそんな風に思ったなんて。初めてのことね。……よし決めたわ。近衛、あなたを中心にギャスパーを教育していくわ」

 

「はい?」

 

「あらあらうふふ、まさかギャスパーくんが自分から他の人に興味を持つなんてね。私もそれには賛成ですわ」

 

「あの、ちょっと……」

 

「僕もいいと思います。これをきっかけにギャスパーくんが周りの人に慣れてくれるかもしれませんしね」

 

「いや、だからみんな―――」

 

「……不本意ですけどギャーくんのためです。少しの間だけなら近衛さんを貸してあげます」

 

「私も頑張ります!同じ『僧侶』としてギャスパーくんのために!」

 

どんどん話を進めていく部長たち。何度か口を挟もうとしたがそれも無駄に終わり結局、おれを中心としてギャスパー教育計画が決められた。

 

「小猫ちゃんにアーシアさんまで!誰もおれの話は聞いてくれないのか……」

 

ポンッ

 

肩を叩かれたから振り向くとイッセーが満面の笑みをしていた。

 

「イッセー、お前はおれの話を―――」

 

「頑張れよ。俺も出来る限りは手伝うからさ」

 

「お前もかよ!ここにおれの味方はいないのか!」

 

「こ、こ、近衛先輩」

 

残酷な現実に嘆いていると誰かに呼ばれた。声のした方を見てみると、ギャスパーが段ボールから顔を出していた。

 

「ギャスパー!おれにはお前しか―――」

 

「ふ、不束者ですがご指導よ、よろしくお願いします!」

 

ガクッ

 

おれの周りには味方がいないことを改めて知り悲しみのあまり膝をつく。……そうかい、そうかい。誰もおれの話なんて聞いてくれないんだな。いいさ!こうなったら徹底的にやってやろうじゃないの!

 

「部長!この桜近衛、ギャスパーの教育係全身全霊を持って取り組みたいと思います!みなさん、ご協力よろしくお願いします!」

 

ほとんどやけくそで叫ぶ。部長はその言葉を待っていたかのように微笑んだ。

 

「えぇよろしく。じゃあ早速で悪いんだけど後のことを頼めるかしら?私と朱乃はこれから三すくみトップ会談の会場の打ち合わせをしてくるから。それと祐斗、お兄さまがあなたの禁手について詳しく知りたいらしいから、ついてきてちょうだい」

 

「はい、部長」

 

トップ会談の会場の打ち合わせとは、部長も大変だな。これも土地の領主さまの役目なのかな。木場もサーゼクスさまにお呼びだし。みんなそれぞれ忙しそうだ。

 

「じゃあイッセーくん、近衛くん。ギャスパーくんのことをお願いするね」

 

「任せろ!おれが徹底的に鍛え上げてやるよ」

 

「そうだな。近衛一人だけじゃなくて俺たちもいるからな。心配しないで行ってこい」

 

「うん、じゃあ行ってくるね」

 

そう言って部長と朱乃先輩と一緒に部室を出ていく。出ていく直前に朱乃先輩がギャスパーに話しかける。

 

「ギャスパーくん、そろそろお外に慣れないといけませんからね」

 

「は、はい!先輩たちのもとで精一杯頑張ります!」

 

出会った頃とだいぶ違っているのか、若干嬉しそうな朱乃先輩。これはおれも頑張らないといけないな。

 

「よし。ではイッセー、近衛。こいつを鍛えようか。軟弱な男はダメだぞ。それに私は小さい頃から吸血鬼と相対してきた。扱いは任せて欲しいね」

 

ゼノヴィアがおもしろいオモチャを与えられた子供のような笑顔をしながら言った。吸血鬼と相対って。それ確実に温和な相対してきてないよね。滅ぼしてるよね。

 

ギャスパーもそれに気づいたのか体を震えさせていた。

 

「ヒィィィィ!せ、せ、聖剣デュランダルの使い手は流石に嫌ですぅぅぅぅ!滅ぼされるぅぅぅぅ!」

 

「悲鳴をあげるな、吸血鬼。なんなら、十字架と聖水を用いて、さらにニンニクもぶつけてあげようか?」

 

「こ、怖いぃぃぃぃぃ!こ、近衛先輩助けてください!」

 

段ボールから飛び出しておれに抱きつこうとするギャスパーだがそれは出来なかった。

 

「……貸すとは言ったけど抱きついていいとは言ってないよギャーくん」

 

小猫ちゃんが間に入って妨害をしたからだ。おれに抱きつきながら。嫉妬だなんて可愛いな小猫ちゃんは。

 

その姿が可愛すぎ、おれは無意識のうちに小猫ちゃんの頭を撫でていた。その行為に小猫ちゃんは嬉しそうにし、ギャスパーは羨ましそうに見ていた。

 

「さぁ、始めようかギャスパー。健全な心は健康な体からだよ」

 

ブゥゥゥン

 

デュランダルを出現させながらギャスパーに迫るゼノヴィア。それには当然悲鳴をあげるギャスパー。

 

「ヒィィィィィィィィ!嫌ですぅぅぅぅぅぅ!」

 

ギャスパーはあまりの恐怖に逃げ出す。それを嬉しそうに追いかけるゼノヴィア。これは先行き不安だな……。




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