ハイスクールD×D~九尾の少年~   作:toruyuki

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第8話

 部室に戻ったオレたち。しかし部室には重い空気が流れていた。

 

「イッセー、あの家で何があったのかしら?」

 

「はい。俺があの家につくと……」

 

 あったことを語り始めたイッセー。

 

 まとめると、悪魔に頼る人間はクズだと考える神父―フリード・セルゼンがあの家で人を殺したところに丁度イッセーが現れ、悪魔だから殺そうとしたら結界を張り終えたアーシアさんが来てそれを止めたら襲われそうになったとこをイッセーが庇った、そうだ。

 

 それを聞いた部長は、

 

「そう。……ごめんなさいね。私たちがもっと早く気付いていれば……」

 

「い、いえ。部長たちは悪くありませんよ。来てくれただけでも助かりました。俺に彼女を助けるだけの力が無かっただけですから……」

 

 悔しそうに呟くイッセー。その姿にオレは何処か共感めいたものを感じた。

 

「……それじゃ今日は帰らせていただきます」

 

「えぇ、気を付けてね」

 

「はい」

 

 イッセーが帰り、今日はそのまま解散となった。

 

 

 

次の日

 

 

 

 いつも通り朝練をするため早く起きるオレ。

 

「うぅぅ~……よし、朝練すっか!」

 

 家から往復20キロを走って庭で筋トレをする。

 

「……198……199……200っと。ふぅ~終わった終わった。シャワーでも浴びるかな」

 

 腕立て、腹筋、背筋、スクワットをそれぞれ200回こなしシャワーを浴びる。ストレッチも忘れずに。

 

「ふぃ~スッキリした。さて、今日は休みだからなぁ。どうすっかな」

 

 材料を取り出すために冷蔵庫を開ける。

 

「えーと、何があるかな?……お!挽き肉があるな。時間もあるし、ハンバーグにするか。豆腐入れればヘルシーになるからな」

 

 挽き肉に混ぜるために玉葱と豆腐を取り出す。

 

 早速料理を開始する。

 

 

40分後

 

 

「よし!豆腐入りハンバーグの完成だ!」

 

 こんがりいい色に焼けた美味しそうなハンバーグが出来た。

 

「さてと、母さんたち起こしに行きますか。せっかくの料理が冷めるからな」

 

 階段に移動して上で寝ている三人に声をかける。

 

「おーい、母さ~ん、遥香~、健二~朝だぞ~ご飯できたぞー」

 

 呼び掛けた後居間に戻る。少しすると、寝ぼけ眼な三人が現れた。

 

「お、やっと起きてきた。朝御飯出来てるから、顔洗ってきて準備しな」

 

「「「は~い」」」

 

 その間にハンバーグを持ってきたり、箸を持ってきたりなど食べる準備をする。準備を終える頃に三人は戻ってきた。

 

「みんな揃ったな。じゃいただきます!」

 

「「「いただきます」」」

 

 手を合わせて挨拶し食べ始める。

 

 ふむふむ、今日もいい出来だな!豆腐のおかげでそんなに脂っこくないし、玉葱の甘さもしっかりでてるな。

 

「近衛、今日も美味しいわね」

 

「うん、美味しいよお兄ちゃん」

 

「ご飯が何杯でもいけるよ!」

 

 母さんと遥香と健二がそれぞれ感想を言ってくれた。

 

「それは良かった。せっかくの料理だから美味しくないとな!」

 

 褒められて嬉しくないわけはないので、ちょっとだらしない顔で返す。

 

「感情が顔に出るのは昔から変わらないわね」

 

 母さんが微笑みながら指摘してくる。

 

「お兄ちゃん顔緩みすぎ~」

 

「緩みすぎ~」

 

 遥香と健二も茶化してくる。

 

「う、うっせ!嬉しいんだからしょうがないだろ!」

 

「あ、怒った~」

 

「怒った~」

 

 など楽しく会話しながら朝御飯を食べ終えた。

 

「あー食った食った。さて、食器でも洗いますか」

 

 台所に持っていき、洗い始めると母さんたちが、

 

「近衛よろしく」

 

「お兄ちゃんお願い」

 

「頼んだ!」

 

 と言って当然のごとく食器を置いていき母さんは仕事の準備をしに、遥香と健二はどっかに行ってしまった。

 

「あ!やられた!……ま、いいかまとめて洗えば早く終わるしな」

 

 面倒事を押し付けられたが、いつものことなので気にすることなく続ける。

 

 食器を洗い終わり一段落。

 

「よし終わった。さて、今日の本題に入りますか!」

 

 せっかくの休みなので普段は挑戦しないことをしてみようと思います!

 

 それは、お菓子作りだ!

 

 理由は、まぁ当然のごとく小猫ちゃんへのアプローチのためだけどね。

 

 てなわけで早速始めたいと思います!

 

 まずは無難にクッキーから始めるかな。材料を準備し、とりあえずマニュアル通り作ってみる。

 

 

二時間後

 

 

「よし!焼けた!さてお味の方は?」

 

サクッ

 

 うん。食感もいいし味もまぁまぁだな。でも普通すぎるからダメかなー。

 

 そんなことを思いながら次の生地を焼こうとしたら、

 

「あれ?お兄ちゃんなにやってるの?」

 

 面倒事を押し付けてきた遥香がやって来た。

 

「ん?おぉ遥香か。いや、お菓子作ろうかなと思ってな」

 

「へぇー珍しい。甘いものあんまり好きじゃないのに。誰かに渡すの?」

 

「んーまぁそんなとこかな。食べてみるか?」

 

「いいの?渡すやつなのに?」

 

「んー渡すには渡すけど、今回のはためしに作ったやつだからな」

 

「へぇー。じゃあ遠慮なく」

 

 そう言ってクッキーを食べる。

 

「サクッ……モグモグ……うん、美味しいよ」

 

「そっか。なんならそれ全部食べても良いぜ。カロリー高いけど。あ、でも気にしないか」

 

「む、失礼な!お年頃の女の子に向かって何を言うのか!さすがのお兄ちゃんでも怒るよ!」

 

 笑いながらそう言ったら遥香は頬を膨らませながら怒った。

 

「悪い悪い、冗談だよ。今日の晩ごはん好きなの作るから機嫌治せ」

 

「!本当!?やったー!ありがとうお兄ちゃん!」

 

 怒ってたのが嘘のように機嫌が良くなり、クッキーを持って自分の部屋に行った。

 

「ははは、チョロいな」

 

 遥香もいなくなったことだし、次の生地焼きますかな。

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん!今日はオムライスが良い!」

 

 遥香が元気にリクエストを言ってきた。

 

「おーわかった。じゃ早速始めるから、他の準備しといてくれ」

 

「りょうかーい」

 

 遥香にお願いをして料理に取りかかる。

 

 鶏肉とピーマン、玉葱、人参を取りだし、適当な大きさに切る。

 

 切ったやつを、砂糖や塩、ケチャップと一緒に炒める。

 

 炒めたらご飯をいれチキンライスを作る。

 

 皿にご飯をのせ、半熟に焼いたオムレツをその上にかける。

 

 オムレツを切りチキンライスを覆ったら、お手製のデミグラスソースをかけて完成!

 

「よし!出来た!おーい、運ぶから手伝ってくれ」

 

 オムライスを運び、コンソメスープをみんな分よそって座る。

 

「じゃいただきます!」

 

「「「いただきます」」」

 

パクッ

 

 んー我ながら良い出来だ!卵の半熟加減も良いし、ソースも味が濃すぎないな。

 

「んー!美味しい!お兄ちゃん美味しいよ!」

 

「ウマイウマイ!」

 

「えぇ。いつもより美味しいわね」

 

 皆さんにも好調のようだ。

 

「いやーそれは良かった良かった」

 

 今日の料理は上出来だな。

 

 食事が終わり、部活の時間となった。

 

「お、もうこんな時間か。じゃ部活行ってきます!」

 

「えぇ行ってらっしゃい。でも大変よね、夜から始まる部活なんて」

 

「まぁしょうがないよ。オカルト研究部だからね、夜じゃないと雰囲気出ないし」

 

「そう、とりあえず体には気を付けてね」

 

「あぁわかった。じゃ行ってきます!」

 

「行ってらっしゃい」

 

 母さんに見送られながら、俺は部活に向かった。

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