ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!!   作:さすらいの風来坊

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ウルトラマンZがおもしろすぎる!!
ジャグラーがストレイジの隊長だなんて、入隊試験や隊長になるための試験をどうやって合格していったのか気になるし、ガイさんがどう思っているのか知りたいです(笑)

では、本編2期5話のラストをどうぞ!


【5-5】犬を拾う/チカラの意味

グローカーボーンα β γ δ

vs

ウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオン

ウルトラマンジード プリミティブ

 

 

ジード「ノルマは2体ですね。」

オーブ「だな。沖縄でのギャラクトロンを思い出すぜ。」

 

2人のコンビがロボット怪獣を相手にするのは2度目だ。

ジードの居たサイドスペースの地球が『巨大人工頭脳ギルバリス』によって支配されようとした際に、ギャラクトロン MKー2や通常個体のギャラクトロンと戦った過去がある。

その時のコンビネーションを活かして、4体のグローカーボーンを圧倒していく。

 

オーブ「スペリオン光輪!」

ジード「レッキングリッパー!」

 

グローカーボーンβ「☆¥#*=€......。」

グローカーボーンγ「□★$〒<=%......。」

 

それぞれの技がβとγにヒットし、活動が停止した。

 

善子「ロボットが止まったわ!」

JJ「いや、破壊しない限り再び活動する...。」

 

「その通りさ。」

 

不意に声が聞こえてきたので辺りを警戒すると、住宅の屋根にジャグラーたちと敵対するアルファが立っていた。

 

アルファ「グローカーのこと、やはりコスモスから聞いてるようだね。」

JJ「当たり前だ。」

 

ウルトラマンコスモスに変身していた『春野ムサシ』という人物と一緒に行動を共にしていたことがあるガイとジャグラー。

ムサシとコスモスから彼らの歴戦を学んだなかに、グローカーに関する話があったのだ。

 

アルファ「勘の良いジャグラーくんなら、このあとの展開もわかるよねぇ?」

JJ「嫌と言うほどな...。」

梨子「何をするつもりですか...。」

 

すると、アルファはライザーと怪獣カプセルを2つ取り出した。

 

アルファ「エレキング...。エースキラー...。」

 

カプセルを起動させ、ライザーでスキャン。

 

《エレキング》

《エースキラー》

《カイザーベリアル》

 

《カイザーサンダーキラー》

 

フュージョンライズし、カイザーベリアル融合獣に姿を変えた。

 

KSK「キィィィィ!」

 

オーブ「何っ...。」

ジード「このタイミングで来るなんて...。」

 

グローカーボーン2体と戦っていることで、カイザーサンダーキラーを迎え撃つことができない。

その状況はアルファにとって好都合。

全身に電気が走ると、左手から一気に電気エネルギーを放出した。

そのエネルギーが活動停止中のグローカーボーンβとγに命中し、再び起動。

仲間の再起動を認識したαとδは、オーブとジードにボーンキャノンを発射する。

 

オーブ「ぐっ...。」

ジード「うわぁぁ....。」

 

ボーンキャノンを正面から受けた2人は後ずさる。

そして、αとβ、γとδがそれぞれ合体し、新たな形態に変化した。

 

店長「ジャグラーさんあれは...。」

JJ「『スペースリセッター グローカールーク』。グローカーボーンの時点であらかた読んでいたんだが、やっぱこうなるのか...。」

梨子「進化したってことですか?」

JJ「まぁな。」

善子「さっきのより強そうね...。」

 

『スペースリセッター グローカールーク』

グローカーボーン2体が分裂合体したグローカーの第二形態。

両肩に鋭い刃、顔に6本の刃から成り立つ鋭い顎などを有した攻撃的なフォルムをしており、戦闘能力はグローカーボーンの時より格段に上がっている。

そしてなんと言っても...

 

グローカールークε「抵抗スル者ハ全テ排除。」

グローカールークθ「抵抗スル者ハ全テ排除。」

 

と呟くのが特徴だ。

 

KSK「こいつらはただのグローカールークじゃない。オーブとジード、君たち2人の戦いのデータをインストールしている。せいぜい頑張りたまえ。」

 

そう言ったあと、カイザーサンダーキラーは姿を消した。

 

オーブ「まだ行けるか?」

ジード「大丈夫です!」

 

《ウルトラマンオーブ バーンマイト》

《ウルトラマンジード ソリッドバーニング》

 

オーブ「紅に!」

ジード「燃えるぜ!」

 

2人はパワーを重視した姿へとチェンジし、グローカールークと対峙する。

しかし、パンチやキックで攻撃をするも全て躱されるか的確に受け止められてしまう。

 

グローカールークε「抵抗スル者ハ全テ排除。」

グローカールークθ「抵抗スル者ハ全テ排除。」

 

その逆として、グローカールークは背面の視覚器官とレッドアイなどから放たれる『ブレアビーム』、両肩のルークキャノンから放たれる『ヘルムートバルブ』は全てオーブとジードに命中するのだ。

このグローカールークは対オーブ・対ジードに改造されたロボットなのだ。

 

ジード「僕たちの技が効かない...。」

オーブ「アルファのやつ、怪獣カプセルを改造していたとはな...。」

 

取っ組み合いの状態が続いていたが、2体のグローカールークは両手首から『ルークスエッジ』という鋭い長剣を出現させ、オーブとジードを斬り裂く。

 

オーブ「グッ...。」

ジード「ウワァ...。」

 

ピコンピコンピコンピコン...。

 

両者のカラータイマーが点滅しはじめ、膝を着いてしまう。

 

梨子「このままじゃ、ガイさんとリクくんが...。」

善子「師匠なんとかならないの?」

JJ「なんとかなったら俺はここに...ッ!」

店長「ジャグラーさん?」

 

突然、ジャグラーの脳裏にとあるヴィジョンが浮かんだ。

 

JJ「ほぉ〜。俺に新しいおもちゃでもくれるってか。面白い。お前ら少し下がれ。」

 

善子,梨子,店長はジャグラーから少し距離を取る。

それを確認したジャグラーは魔人態に姿を変え、蛇心剣を構える。

 

魔人JJ「星の瞬く狭間の闇よ。暗黒のパワーを我にもたらせ。光から闇へ、闇から光へぇぇぇ!」

 

呪文のようなものを唱えた直後、ジャグラーの真上に謎の異空間が広がり、その空間から3つの小さな光と1つの大きな光が降り注ぐ。

その光はジャグラーの目の前で浮遊しており、それを掴むと、右手には怪獣が描かれたメダル、左手には赤と黒の色をした扇みたいなアイテム『ダークゼットライザー』が握られていた。

再び人間態に姿を戻すと、アイテムのトリガーを押した。

 

すると周囲が全く異なる場所『インナースペース』に変わり、1枚のカード『ウルトラアクセスカード』が出現。

ジャグラーはそれを掴み、アイテムにスキャンする。

 

《ヘビクラ、アクセスグランテッド》

 

JJ「ヘビクラぁ? 誰だそれ? まぁ今はどうでもいいか。」

 

次に、握っていた3つのメダルを順に装填する。

 

JJ「ゼットンさん。パンドンさん。マガオロチ。」

 

さっきの怪獣が描かれたメダルとは、『宇宙恐竜ゼットン』,『双頭怪獣パンドン』,『大魔王獣マガオロチ』だ。

そのメダルをアクセスカードと照合させる。

 

《ゼットン》

《パンドン》

《マガオロチ》

 

JJ「お待たせしました。闇の力、おかりします!」

 

ダークゼットライザーを上に掲げ、最後にトリガーを押すとメダルに宿った怪獣の力が解放され...

 

《ゼッパンドン》

 

『合体魔王獣ゼッパンドン』へ変身した。

 

 

 

 

 

ドーーーン!!

 

2人の背後で何か着地したため振り向く。

 

オーブ「なんだ...?」

ジード「新しい怪獣?」

ゼッパンドン「久しぶりに血が騒ぐぜ。よぉ、おふたりさん。助けにきてやったぜ。」

ジード「その声...ジャグラーさん!?」

オーブ「ジャグラー...ダークリングの力が戻ったのか?」

ゼッパンドン「新しいおもちゃだ。羨ましいだろ?」

 

少しやり取りしたあと、ゼッパンドンは瞬間移動しグローカールークの背後に回り、背面の視覚器官を使用不能にした。

新たな敵を感知したグローカールークはすぐにゼッパンドンの方へ振り向く。

しかしそれは背中がガラ空きになることを意味するため...

 

オーブ「リク行くぞ!」

ジード「はい!」

 

2人は再び立ち上がると走り出し、同時にジャンプし飛び蹴りをお見舞いした。

その蹴りは両肩にある鋭い刃を1本ずつ折ったのだ。

反動でよろけるグローカールークだが、反撃として『ブレアビーム』と『ヘルムートバルブ』を発射するが...

 

ゼッパンドン「ゼッパンドンシールド!」

 

頑丈なシールドで攻撃は1発も当たらない。

 

《ウルトラマンオーブ オーブオリジン》

《ウルトラマンジード プリミティブ》

 

その隙にオーブは基本形態のオーブオリジンになり、ジードは再びプリミティブに姿を戻した。

 

ジード「ジードクロー!」

 

すると、ジードの手には二又のかぎ爪型の武器が握られていた。

もちろんオーブはオーブカリバーを担いでいる。

そして、オーブカリバーの風の紋章を選択。

 

オーブ「オーブウィンドカリバー!!」

 

オーブカリバーを振るって巨大な竜巻を発生させ、グローカールーク2体を上空へと巻き上げる。

竜巻の中では制御が効かず、お互いがぶつかり合う。

全身が機械ということもあり、所々火花もあがる。

 

グローカールークε「テイ...コウスルモ...ノハ...全テハイ...ジョ...。」

グローカールークθ「テイ...コウスルモ...ノハ...全テハイ...ジョ...。」

 

音声も歯切れが悪くなってきた。

 

ジード「コークスクリュージャミング!」

 

ジードクローのトリガーを2回引いてスイッチを押すことで発動。

全身にエネルギーを纏い、ジードクローを切っ先にして回転しながら敵に突っ込む技だ。

オーブウィンドカリバーで発生した竜巻が落ち着いた瞬間、グローカールーク2体の間を縫うように突っ込み...

 

ジード「おまけにもう1回だ!」

 

往復する形で追撃した。

直後、落下し地面に叩きつけられた2体は起き上がるも攻撃する余裕が無くなっていた。

 

ゼッパンドン「俺からも置き土産だ。」

 

『ゼッパンドン撃炎弾』を1発叩き込む。

おかげで、グローカールークεとθは完全に機能が停止した。

ここでインナースペースのガイは小型のオーブカリバーをオーブリングでリードする。

 

《解き放て、オーブの力》

 

オーブカリバーが操る火・水・土・風という4つの属性とオーブ自身が持つ光と闇の力を合わせた必殺技を放つ体勢に入る。

掲げたオーブカリバーを円を描くように振るい...

 

オーブ「オーブスプリームカリバー!!」

 

剣先を敵に向けることで、虹色の光線が一気に放たれる。

その光線がグローカールークεとθに直撃。

 

ドガーーーーーン!!!

 

2体は大爆発を起こし、消滅した。

 

善子「師匠たちが勝ったわ!」

梨子「ガイさん...リクくん...。良かった...。」

店長「3人ともお見事でした。」

 

見守っていた3人も笑顔になった。

 

ゼッパンドン「俺は先に帰るぜ。あとはよろしく。」

オーブ「あぁ。助かったぜジャグラー。」

ジード「ジャグラーさん、ありがとうございました!」

 

変身を解いたジャグラーは善子たちと合流。

オーブとジードも街を修復し、空高く飛んでいった。

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

善子「やっぱり偶然だったようね...。」

 

店長と別れ、帰りのバスを待つ中で善子がふと呟く。

 

梨子「でも、見てくれた。」

善子「え?」

梨子「見えない力はあると思う。善子ちゃんの中だけじゃなく、どんな人にも....。」

善子「そうかな...?」

梨子「うん。だから信じている限り、その力は働いていると思うよ。」

 

善子の願いが通じたのかのように、あんこ(ノクターン/ライラプス)が振り向いてくれたことは紛れもない事実。

最初に出会った時から大切な意味があったのかもしれない。

 

善子「さすが私のリトルデーモン! ヨハネの名において、上級リトルデーモンに認定してあげる!」

梨子「ふふ...。ありがとう、ヨハネちゃん♪」

善子「善子!...って、あれ...?」

 

いつもの調子に戻った善子であったが、梨子が1枚上手であった。

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

『中秋の名月』という言葉が生まれるくらい立派な満月が秋の夜空に浮かび始めた時間。

 

千歌「偶然が重なってここまで来た...か。」

 

自宅前の海岸でたそがれていた千歌が家に戻ろうとしたとき、玄関先で飼われているしいたけに触れようとする梨子を見つけた。

 

しいたけ「ワウ〜。」

梨子「ひぃ...。」

 

千歌「梨子ちゃん? どうしたの?」

梨子「千歌ちゃん。試してみようかなって、これも出会いだから。」

千歌「え?」

 

内浦に引っ越し出会ったときから梨子はしいたけに苦手意識があったが、今は面と向かっていた。

 

梨子「私ね...もしかして、この世界に偶然は無いのかもって思ったの。」

千歌「偶然は...無い...?」

梨子「色んな人が色んな思いを抱いて、その想いが見えない力になって、引き寄せられて...運命のように出会う。全てに意味がある...。見えないだけで、きっと...!」

 

犬が苦手にも関わらず、善子の頼みを聞いてあんこを預かっていたが、しばらく一緒に過ごしたことで梨子の心に自身が気づかないうちに変化があったのだろう。

今、梨子の手のひらにはあんこに与えていた犬用のビスケットがある。

静かに佇んでいたしいたけがゆっくり近づき、梨子の手から直接ビスケットを食べた。

そして意を決し、梨子は右手をそっとしいたけの頭に近づけ...

 

梨子「ふふっ♪」

千歌「わあぁぁ!」

 

ついに、しいたけに触れることができたのだ。

 

梨子「そう思えたら、素敵じゃない?」

 

 

 

ガイ「見えない力か...。」

リク「どうしたんですかガイさん?」

 

部屋の窓から千歌と梨子の会話を聞いていたガイの呟きに反応するリク。

 

ガイ「SSPの連中との出会いがそうだったのかなと思ってさ。闇の力を制御できず暴走した俺を最後まで信じてくれたあいつらが居たから、俺は本当の自分を取り戻せた。リクもそうだろ?」

リク「そうですね。僕を呼んでくれる声や信じてくれる仲間が居たから、父さん...ベリアルの呪縛を断ち切って、みんなのヒーローになれましたから。」

 

改めて、ウルトラマンと人間の間にある見えない力を知る2人であった。

 

 

 

 

 

続く。




えー、皆さんが言いたいことはだいたいわかってます(笑)
ジャグラーの変身はウルトラマンZの第5話から拝借しました!
一応、1期最後の戦いでダークリングを失った設定で、どうやって復活させようか模索していたらタイミングがドンピシャリ!
あの変身に出会ったというわけです(笑)
Zで描かれていたやつにアレンジを加えてるところは許してください(>_<)

話は変わり作者の近況ですが、6月30日にスクフェスAC Next Stageにて曜ちゃんのソロ曲『Beginner's Sailing』を1000回プレイ達成し、1000回称号をゲットしました!
6月11日に実装されてから約3週間というスピードです。(おそらく、日本全国で3人目かも。)
6月30日はAqoursの結成5周年でもあったので、絶対この日と決めてました。
詳しくはツイッターで検索してみてください。

それでは次回の6話でお会いしましょう!

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