ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!! 作:さすらいの風来坊
かっこよすぎやしませんか??
リクとジャグラーがエンカしたときは期待通りの会話で安心しました(^ω^)
ジャグラーの「正義に目覚めたって言ったら、信じるか?」ってセリフ、ガイさんにも言って欲しい(笑)
そして来週のウルトラマンZ第7話で、ウルトラマンゼロが戻ってくる!
次回予告ではペガも一瞬映ってたけど、再会シーンなのか回想シーンなのか気になる...。
あと個人的に楽しみにしてるのは、ヘビクラ隊長がストレイジのメンバーに『無幻魔人 ジャグラス ジャグラー』であると正体を明かすところですね〜。
「「「「「「......。」」」」」」
浦の星女学院スクールアイドル部の部室は、部室に誰も居ないのかと疑うくらい静まり返っていた。
1年生と2年生が、真剣な表情でパソコンの画面を見つめている。
リク「何かあったのかな?」
ペガ「リク知らないの?」
リク「えっ?」
ペガ「もうすぐラブライブの地区予選大会の会場が発表されるんだよ。」
ペガの言う通り、今日はラブライブの決勝ステージへと進むための登竜門である地区予選大会の会場が発表される日だ。
もうすぐ運営から発表がある。
ピロリン
ルビィ「来ました!」
ちょうど時間となり、パソコンが音を鳴らした瞬間、6人は息を飲む。
そして画面に映し出された会場は...
花丸「見た事あるずら!」
善子「ここは...前回ラグナロクが行われた約束の場所...。」
梨子「私達が突破できなかった、地区大会...!」
夏に開催された地区予選大会と同じ会場だったのだ。
曜「リベンジだね...。」
千歌「...うん。」
6人とも気合いが入ったような顔になっていた。
リク「なんかすごい気迫を感じる...。」
ペガ「みんなにとっては大事な一戦だからね。ここを突破できたら決勝だもん。」
リク「ペガ...なんだか詳しいね?」
ーーーーーーーーーーーー
地区予選大会の会場発表と同じ頃...。
ダイヤ「57人!?」
ガイ「目標の半分と少しで停滞気味だな。」
鞠莉「そう。今日現在、入学希望者は57人。」
ダイヤ「そんな...。この1ヶ月で10人も増えていないと言うのですか...。」
生徒会室でガイと3年生が集まっていた。
話してる内容は来年度の入学希望者数のこと。
鞠莉のスマホを手に取ったダイヤが確認していたのは、今日現在での浦の星女学院入学希望者の総数。
統廃合を防ぐために希望者を100人集めなければならないのだが、ようやく半分超えたといった人数だった。
果南「鞠莉のお父さんに言われた期限まで、あと1ヶ月もないよね...。」
鞠莉「ラブライブ地区予選大会の行われる日の夜。そこまでに100人を突破しなければ...今度こそ、あとはNothingです。」
夏のラブライブ地区予選大会以降、少しずつ入学希望者が増え、9月の学校説明会は大成功を納めて勢いに乗っていたのだが、あと1ヶ月で43人を集めるとなるとかなり険しい道のりだ。
果南「つまり、次の地区予選が...。」
鞠莉「Yes...。Last Chance...。」
ダイヤ「そこに掛けるしかないという事ですわね...。」
ガイ「負けは許されない戦いになるな。」
重苦しい空気が漂うばかりであった。
ーーーーーーーーーーーー
場所は変わり、沼津駅近くの練習スタジオ。
鞠莉「ワンツースリーフォーワンツースリーフォー! Changeして〜。Up! Up!」
鞠莉が手拍子でリズムを刻んでいた。
それが止まると同時にメンバーも最後のポーズを決めて止まる。
鞠莉「Oh~Good! ここの腕の角度を合わせたいね〜。花丸はもうちょい上げて。」
花丸「むうぅ~~。」
鞠莉「そうそう♪ その角度を忘れないでね!」
花丸「ずらぁ...。」
鞠莉「じゃあ、Interval後、各個人で練習ね!」
「「「ふぅ~~・・・」」」
ここで休憩に入る。
花丸「疲れたずら~...。」
ルビィ「大丈夫花丸ちゃん?」
花丸が床に全身を預ける。
ガイ「水分補給を忘れずにするんだぞ〜。」
ペガ「みんな〜、これ僕とリクから差し入れだよ〜!」
休憩中のAqoursにペガは保冷バッグを差し出す。
中身は『はちみつレモンゼリー』が9人分あった。
千歌「おいしそう!」
鞠莉「嬉しい差し入れね!」
ガイ「よくできてるな。」
ペガからゼリーを受け取り、ツルリと完食する9人。
梨子「リクくんとペガくんが一緒に作ったの?」
リク「はい! ペガはメニューを考えてくれて、僕は志満さんにレシピを教わりながら作りました。」
ダイヤ「おふたりともありがとうございます。」
ルビィ「美味しかったです!」
差し入れは好評で、また作ってほしいとお願いされた。
リクもペガは次なるメニューを考えてるらしく、近いうちに持ってくることを約束した。
しばらく休憩が続くなか...
曜「わっ! 全国大会が有力視されてるグループだって!」
曜は鞄からスマホを取り出し、ラブライブに関する記事を読み始めるとメンバーからの視線が集まる。
花丸「ずら?」
千歌「なになに? そんなのあるの?」
曜「ラブライブ人気あるから、そういうの予想する人も多いみたい。」
梨子「どんなグループがあるの?」
曜「えっと...。」
画面をスクロールすると全国的に名前を響かせるグループ名がたくさんある。
曜「前年度全国大会に出たグループはもちろんで...。」
「「「「あっ!」」」」
すると、Aqoursがよく知るスクールアイドルのグループ名『Saint Snow』を見つける。
曜「前回、地区予選をトップで通過し、決勝では8位入賞したSaint Snow。姉、聖良は今年3年生。ラストチャンスに優勝を目指す。」
リク「セイントスノーですか?」
ガイ「そういやリクはAqours以外知らなかったか。簡単に言えば、Aqoursのライバルだ。」
ペガ「Saint Snowか〜。あとで曲を聞いてみよ〜っと。」
東京で開催されたスクールアイドルのイベントよりさらにレベルアップを果たしているのは確実なSaint Snow。
千歌「2人とも気合入ってるだろうな~。」
記事にもある通り、次回のラブライブ決勝に進めば優勝候補のリストに入ること間違いなしだろう。
曜「あとは...。あっ! Aqours!」
「「「「えっ?」」」」
善子「ほんと?」
曜「ほら!」
自分たちが取り上げられていることに驚く。
花丸「まる達ずら~!」
ガイ「え〜っと...。これだな。」
ガイも自分のスマホを取り出し、リクとペガにも見せる。
鞠莉「Hey! なんて書いてあるの?」
曜「前回は地区大会で涙をのんだAqoursだが、本大会予備予選の内容は、全国大会出場者に引けを取らない見事なパフォーマンスだった。今後の成長に期待したい。」
千歌「期待...。」
『期待』。
浦女や地域の人たちの期待とは違い、Aqoursが名前を轟かせるであろうと思っているスクールアイドルファンが抱いている期待だろう。
Aqoursはプレッシャーとは違う意味で背負うものが増えたような気がした。
善子「ふっふっふ...。この堕天使ヨハネとしての闇能力をもってすれば、その程度造作もない事です!」
梨子「そう! 造作もない事です!」
いつもなら何も無かったかのようにスルーされるか花丸や梨子のツッコミが入るはずなのだが、善子に便乗する声があがった。
しかもその便乗した人物が...
ペガ「梨子ちゃん??」
ガイ「ボケた...のか?」
梨子「ハッ...!?」
自分がやってしまった行動に慌てて気付くが、十分すぎるくらいに手遅れだった。
善子「さっすが我と契約を結んだだけの事はあるぞ、リトルデーモンリリーよ!」
梨子「無礼な! 我はそのような契約、交わしておらぬわ!」
再び善子と堕天劇を繰り広げる梨子。
リク「えぇっと〜...。」
曜「どうしたの?」
千歌「リリー?」
花丸「これが堕天ずら。」
ルビィ「うゆ...!」
堕天した梨子に対して他のメンバーも困惑している。
梨子「違う〜! これは違くて〜!」
善子「Welcome to Hell Zone♪」
梨子「待てぇぇい!」
表情がコロコロ変わる梨子を見て...
千歌「なんか楽しそうで良かった♪」
梨子「千歌ちゃんまでぇ...。」
メンバー同士、学年の枠を超えてさらに仲良くなったことに安心する千歌であった。
するとここでルビィもスマホを取り出し、ラブライブの運営サイトを確認する。
ルビィ「今回の地区予選は、会場とネットの投票で決勝進出者を決めるって...。」
結果発表の短縮を図ったのだろう。
その日の内に決勝進出グループが発表されるという事だ。
千歌「良かったじゃん。結果出るまで何日も待つより...。」
ダイヤ「そんな簡単な問題ではございませんわ。」
ガイ「この問題は、俺たちの最重要課題だな。」
千歌の言葉を遮ったのはダイヤとガイだった。
さらに鞠莉が口を開く。
鞠莉「会場には、出場グループの学校の生徒が応援に来てるのよ?」
ルビィ「ネット投票もあるとは言え、生徒数が多い方が有利...!」
花丸「じゃあもしかすると...。」
スクールアイドル好きのルビィはすぐに状況を理解した。
自分の学校のグループに投票するのは当たり前だと。
ダイヤ「そう...。生徒数で言えば、浦の星が1番不利ですわね...。」
ペガ「そんな...。」
リク「なんとかして打開策を練らないと...。」
また新たな壁がAqoursの前にそびえ立つのだった。
ーーーーーーーーーーーー
その日の夜。
自宅のテラス席近くの柵に寄りかかる果南が浮かない顔をしていた。
そしてテーブルには『Aqours ダンスフォーメーションアイデアノート』が1冊置かれていた。
それを手に取ったところで...
鞠莉「やっぱりそれしかないかもね♪」
ダイヤ「ですわね♪」
果南が声のする方を向くと鞠莉とダイヤが立っていた。
鞠莉「懐かしい〜。まだ持ってたんだ、それ。」
しかし、果南は渡すまいと抱え込む。
果南「まさか、やるなんて言うんじゃないよね?」
鞠莉「まさか、やらないとか言うんじゃないよね?」
鞠莉から返ってきた言葉を聞き、さらにノートを抱え込む。
鞠莉「状況はわかっているでしょ? それに賭けるしかない。」
果南「でも...。」
鞠莉「私、あの頃の気持ちと変わってないよ。」
果南「鞠莉...。」
果南の持っているノートは3年生の3人にとってよほど大事なものなのだろう。
ダイヤ「今回は私も鞠莉さんに賛成ですわ。学校の存続のために、やれることは全てやる。それが生徒会長としての義務だと思っていますの。」
ダイヤの意思も固かった。
生徒会長という生徒の代表であるからこそ、譲れない部分もある。
ダイヤ「それに、これがラストチャンスですわ。」
ラストチャンス。
言葉通り、3年生は最後の大会になる。
ラブライブ決勝に進み優勝するために、ここで終わるわけにはいかない。
果南「でも、できることじゃない...。これはできないこと...。」
鞠莉「そんなことはない。あの時はもう少しだった...。もう少しで...。」
果南「でもできなかった。」
2年前のことが絡んでいるようだ。
3人が1年生だった頃、スクールアイドル活動をしていたあの時が。
果南「それどころか、鞠莉の足まで...。」
当時のAqoursが解散する直接の原因にはならないが、ステージ直前に鞠莉が足に怪我を負っていた。
それくらいリスクがあるフォーメーションになることを知っているからこそ、果南は賛成できずにいた。
鞠莉「あの怪我は私がいけなかったの...。果南に追いつきたいって頑張りすぎたせいで...。」
ダイヤ「そうですわ。それに今は9人。私たちだけではありませんわ。」
果南のせいでは無いと言う鞠莉と2年前とは違うことを示すダイヤ。
2人の覚悟は決まっているようだ。
果南「ダメ...。ダメだよ! 届かないものに手を伸ばそうとして、そのせいで誰かを傷付けて...。それを千歌たちに押し付けるなんて...。」
自分がやるならともかく、千歌と曜を含めた幼馴染みや大切な後輩たちを危険な目に合わせたくない気持ちが強い果南は...
果南「こんなのっ...!」
持っていたノートを海に向かって放り投げた。
しかし直後、果南の横を通り抜ける鞠莉が居た。
柵を飛び越えて、ノートに手を伸ばし...
「全く...。お前らのおつむは単純すぎかよ。」
鞠莉「きゃっ!」
暗闇から突然声がしたかと思うと、声の主は鞠莉を担いで陸に着地した。
その手には果南が放り投げたノートもあった。
ちょうと月明かりがこの場を照らし姿があらわになる。
ダイヤ「ジャグラーさん!」
JJ「こんな季節に堂々と海に飛び込むなんてバカか?」
鞠莉「Sorry...。それからありがとう。」
言葉はトゲがあるように思えるが、鞠莉とノートが着水する前に助けたあたりは彼の優しさが垣間見える。
JJ「松浦、もっと小原と黒澤、それに残りのやつらを信じてやれ。お前が思うよりあいつらはヤワじゃねぇはずだ。」
果南「それは...。」
鞠莉「否定しないで、あの頃のことを...。私にとっては、とても大切な思い出...。だからこそ、やり遂げたい。あの時夢見た私たちのAqoursを完成させたい!」
果南「...。」
鞠莉の覚悟を聞いた果南だが、それでも答えを出しあぐねている様子だった。
続く。
いよいよAqoursは前回超えられなかった地区予選大会に挑みますね〜。
6話を執筆するにあたって、ブルーレイを見返したら泣けてきました...。(ToT)
2期放送当時はリアルタイムで見ていたのですが、5話以外全部泣いてましたね...。
自分がかなり涙もろくなってました。(>人<;)
μ'sの1期・2期・劇場版、Aqoursの1期も見る度に泣いてます(笑)。
Aqoursの劇場版も映画館で何回ボロ泣きしたことか...。特にSaint SnowとAqoursだけの決勝戦のシーンはアカン(笑)。