ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!! 作:パピー@ウルトラブライバー
今年はコロナ対策でマスクもしないといけないですから、熱中症への警戒はいつも以上に気をつけないといけませんね...。(~_~;)
あれから数時間。
夜になって落ち着いた時間を過ごすために自分の部屋に戻ってきた梨子は窓を開けて隣の千歌の部屋を確認するが、電気はついておらず静かだった。
ふと浜辺を見ると人影が動いていた。
志満「あら? どうしたの梨子ちゃん。」
梨子「志満さん。千歌ちゃんは?」
志満「なんか少し練習するって。」
梨子「練習...? こんな時間に...。」
向かいから志満に声をかけられて、千歌の様子を尋ねると外にいると返答があった。
夜に練習していることに不安を覚えた梨子は外へ向かう。
千歌「よっ...うぅ...。痛〜い。」
梨子「千歌ちゃん...。」
曜「梨子ちゃんに言うと止められるからって。ごめんね?」
梨子「ううん。でも、こんな夜中まで...。」
曜「あんなこと言われたら...。」
浜辺に着くと千歌の練習を見守っている曜が居た。
千歌が夜でも練習する理由は、夕方に果南から告げられた言葉だった。
〜〜〜〜〜
果南「千歌、約束して。明日の朝までに出来なかったら『諦める』って。よくやったよ千歌...。もう限界でしょ?」
千歌「果南ちゃん...。」
〜〜〜〜〜
果南としては千歌を守るために敢えて言い放った。
曜「2年前、自分が挑戦してたからなおさらわかっちゃうのかな。難しさが。」
その言葉を聞いた千歌は悔しいのか、拳を握りしめていた。
千歌「ハァ...ハァ...ハァ...フッ!」
助走をつけて大技に挑戦するが...
千歌「うぅっ...。」
その身体は重力に従って地面へ落下。
しかしすぐに起き上がり、また走る。
曜「あと少しなんだけどなぁ...。」
梨子「うん...。あと少し...。」
2人はひたすら見守る。
ガイ「やっぱりここだったか。」
梨子「ガイさん。」
曜と梨子の背後からガイが声をかける。
ガイ「千歌の様子はどうだ?」
曜「あと少しって感じです。」
ガイ「まだ己を信じられていないか。」
梨子「己を信じる?」
千歌「ぐぅ...!」
曜&梨子「「惜しい!」」
再び地面に落ちてしまう。
何度も挑戦する中で完成に近い動きができている。
あと何かさえ掴めば跳べそうなのだ。
千歌「あぁっ! もう!」
砂浜に寝転がり、跳べない自分が不甲斐なさを感じて地面に拳を叩きつける。
千歌「ハァ...ハァ...ハァ...。どこがダメなんだろう...私...。」
ずっと失敗続きのまま朝を迎えるわけにはいかない。
ここで絶対に成功させて、地区予選を突破するためにも。
曜&梨子「「千歌ちゃん。」」
千歌「ん?」
寝転がる千歌に曜と梨子が声をかけ、手を握る。
梨子「焦らないで。力を抜いて、練習通りに。」
千歌「梨子ちゃん...。」
曜「できるよ。絶対できる!」
2人の支えで千歌は立ち上がる。
曜「頑張って!」
梨子「見てるから!」
千歌「うん!」
2人の応援で千歌は笑顔を取り戻す。
そして助走に入ろうとしたその時...
善子「千歌〜!」
ルビィ&花丸「「千歌ちゃ〜ん!」」
1年生's「「「ファイト〜〜!」」」
花丸「頑張るずら〜!」
ペガ「千歌ちゃん!」
リク「僕とペガも応援してるよ!」
1年生トリオとリクにペガの声援を受け、千歌はもう1度走り出す。
地面をおもいっきり踏み込み...
千歌「フッ!」
今までと違うしっかりした踏み込みができ、全身が浮き上がり、身体を捻ったが...
千歌「ぐぅ...!」
背中から地面に倒れてしまった。
千歌「なあぁぁぁ! できるパターンだろこれぇ!」
自分でも今までに違う手応えを感じていたが、失敗したことに苛立ちを覚えて叫ぶ。
千歌「なんでだろ...。なんで出来ないんだろ...。梨子ちゃんも曜ちゃんも、みんなこんなに応援してくれてるのに!」
2学期が始まった時、廃校を阻止するまで泣かないと決めたあの日以来、涙は見せなかった千歌。
今は目元を押さえ、泣きそうになるのを堪える。
千歌「やだ...やだよ! 私、何もしてないのに! 何も出来てないのに!」
何度練習しても跳べない。
メンバーからの応援を受けてるのに跳べない。
学校を守らなければならないのに跳べない。
跳べずにいる悔しさに押しつぶされそうになる千歌。
曜「ぴー! どっかーん!」
梨子「ずびびびびびー!」
曜「普通怪獣ヨーソローだぞ〜!」
梨子「おっと好きにはさせぬ! りこっぴーもいるぞ〜!」
曜「なぬっ! ずどどどどーん!」
梨子「がおー!」
突如として現れた2体の普通怪獣。
どう返せばいいかわからない顔の千歌に対して、曜と梨子は語り続ける。
曜「まだ自分は普通だと思ってる?」
千歌「...。」
その問いに千歌は黙ったまま。
梨子「普通怪獣ちかちーで、リーダーなのに皆に助けられてここまで来たのに自分は何も出来てないって...。違う?」
千歌が抱いてそうな感情を読み当てる梨子。
千歌「だって...そうでしょ?」
梨子の問いに消え入りそうな声で肯定する千歌に、2人は微笑む。
曜「千歌ちゃん。今こうしていられるのは、誰のおかげ?」
千歌が忘れているであろうことを思い出してもらうために問いかける。
千歌「それは...学校のみんなでしょ、町の人たちに、曜ちゃん、梨子ちゃん...。」
曜「1番大切な人を忘れてませんか?」
千歌「何?」
梨子「今のAqoursが出来たのは誰のおかげ? 最初にやろうって言ったのは誰?」
千歌「それは...。」
それでも言い淀む千歌。
ガイ「答えはもう出てるんじゃないか?」
後押しをするガイ。
曜と梨子の2人はさらに語りかける。
曜「千歌ちゃんがいたから、私はスクールアイドルを始めた。」
梨子「私もそう。皆だってそう。」
曜「他の誰でも、今のAqoursは作れなかった。千歌ちゃんが居るから、今があるんだよ。そのことは、忘れないで。」
今ここにいる曜,梨子,ルビィ,花丸,善子は、千歌に誘われてAqoursに入ることを決意した。
そのAqoursを作ったのは、高海千歌だ。
千歌が居なかったら、今のAqoursは無かった。
やはり、このグループのリーダーは高海千歌しか居ない。
梨子「自分の事を普通だって思っている人が諦めずに挑み続ける。それが出来るって、すごい事よ! すごい勇気が必要だと思う!」
曜「そんな千歌ちゃんだから、みんな頑張ろうって思える。Aqoursをやってみようって、思えたんだよ!」
千歌の前に曜と梨子が立つ。
梨子「恩返しなんて思わないで! みんなワクワクしてるんだよ? 千歌ちゃんと一緒に、自分たちの輝きを見つけられるのを。」
そこにルビィ,花丸,善子も集まる。
ふと1年生を見ると、顔や腕には練習で負った傷があった。
鞠莉「新たなAqoursのWaveだね♪」
このAqoursには頼もしい仲間があと3人も居る。
鞠莉,ダイヤ,果南も千歌の目の前に並ぶ。
果南「千歌、時間だよ。準備はいい?」
これから千歌が走る道を、曜,梨子,ルビィ,花丸,善子,鞠莉,ダイヤが作り、その道の先には果南が腕を組み待っている。
リク「頑張って!」
ペガ「千歌ちゃんは跳べるって信じてるから!」
千歌「りっくん...ペガちゃん...。」
応援してくれるのはAqoursメンバーだけではない。
ガイ「己を信じる勇気、それが力になる。今の千歌なら跳べる。」
千歌「ガイさん...。」
JJ「お前らと居ると退屈しないねぇ。」
千歌「ジャグラーさん...。」
左右にはリク,ペガ,ガイか居て、後ろにはいつから居たのかジャグラーが立っていた。
彼らからの言葉を受け取った千歌は再び前を向く。
ガイ「行ってこい。」
千歌「ッ!」
地面を蹴り、走る。
そして仲間の間を駆け抜ける。
同時に、山の間から朝日が顔を出して千歌の走る道を照らすかのように輝く。
果南「ありがとう...千歌!」
最後に力いっぱい大地を蹴りあげ...。
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『MIRACLE WAVE/Aqours』
チアガールを彷彿とさせる衣装を身にまとった9人。
ステージの上で華麗に踊っている。
Bメロに入ると、千歌以外のメンバーは片足を大きく振り上げながら腕立てをするような動き『ドルフィン(シャチ)』と呼ばれる技を披露。
そしてサビに入る直前、千歌がずっと練習してきたあの技を披露する瞬間だ。
助走をつけて力いっぱいにステージの床を蹴りあげて、『ロンダート』と『バク転』を立て続けに成功させた。
最後まで歌い、踊りきったAqoursに会場から盛大な拍手が贈られる。
千歌「今日ここで、この9人で歌えたことが本当に嬉しいよ!」
そう語る千歌に耳を傾けるメンバー。
千歌「私たちだけの輝き...それが何なのか、どんな形をしているのか、私たち9人が見たこと、心を動かされたこと、目指したいこと、その素直な気持ちの中に輝きはきっとある! みんな信じてくれて、ありがとう!」
満面の笑みで感謝の言葉を述べた。
そして全員で...
「「「「「「「「「うぅ〜〜...イエ〜イ!!」」」」」」」」」
ハイタッチで喜びをわかちあった。
続く。
2期6話、ちょっと少なくなりましたが以上となります。
次回からは7話に入っていきます。
さてさて、14日から16日は朱夏人にとっては大切な3日間でした。
14日は斉藤朱夏さんのソロデビュー1周年の日。
15日はファンクラブ『しゅかランド』設立2周年の日。
16日は朱夏さんの誕生日。
また、15日と16日には生放送もあり16日の生放送では、秋に2ndミニアルバムの発売,ライブ配信あり,オリジナルグッズ制作決定の情報が解禁され、今からウルトラ楽しみです!