ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!! 作:さすらいの風来坊
お誕生日おめでとう!(≧▽≦)
アニメで千歌ちゃんの実家『十千万旅館』のモデルになった安田屋旅館さんが誕生日企画を開くみたいで、善子ちゃんの時のように、みんなから愛されてるんだなって思います。
ちなみに時間軸は、東京遠征後の8話から10話のアナザーストーリーとして描いています。
ある日、千歌,曜,梨子,ルビィ,花丸,善子の6人とガイは理事長室に居た。
千歌「イベント出演依頼ですか?」
鞠莉「そうなのよ。沼津市からあなたたちAqoursにね。」
鞠莉の言うように、沼津市から正式にAqoursにイベント出演依頼が持ち込まれた。
なんでも、8月1日に沼津市民文化会館で市をあげたイベントを開催、その中にステージ演目があり、そこに出てほしいというものだ。
千歌「みんなはどう?」
曜「私は賛成だよ。」
梨子「私も。」
2年生はイベント出演に賛成らしいが...
「「「...。」」」
1年生は賛否を言えずにいた。
ライブの経験が少ないため、緊張しているのだろう。
ガイ「鞠莉、少し時間をくれ。メンバーで話し合って答えを出すからさ。」
鞠莉「Off course! 参加締切までまだ時間あるから、1週間の猶予を与えるわね。」
もし参加するなら、全員の意思をまとめて参加したほうが良い。
何より、1年生の意見も大切だ。
理事長からの話は以上で、6人は部室に戻った。
ーーーーーーーーーー
ガイ「さっきのこと、どうするか考えてみるが、2年生はイベントに参加するんだな?」
千歌「はい。夏祭りもそうですけど、今回のイベントもAqoursを知ってもらうにはちょうど良い機会なので。」
ガイ「なるほどな。1年生はどうだ?」
1年生は東京遠征で初めてのステージを経験したばかり。
まだ少し馴れないかもしれないが...
善子「私もイベントに参加したいわ。この前、0を1にするって決めたわけだし。」
ルビィ「ルビィも同じです。」
花丸「おらもずら。」
3人とも参加を表明。
これで6人とも賛成なので、イベントには参加が決定した。
梨子「それなら、曲や衣装はどうするの?」
曜「衣装は大丈夫だよ。」
千歌「問題は曲だよね~。この6人で歌える曲が1つ。2年生はあるけど、そうすると1年生の出番が少ないし...。」
千歌の言う通り、6人で歌うには『夢で夜空を照らしたい』、2年生は今回新たに新曲を作り、それを披露する。
ただ、これだと1年生の出番が少ない。
せっかくの機会なので、1年生のメンバーがいることを発信したい。
ルビィ「1年生の学年曲を作るのはどうですか?」
千歌「おぉ! 名案だよ!」
新曲の提案をルビィがした。
1年生曲があれば、ルビィ,花丸,善子を全面に出せる。
曜「花丸ちゃんと善子ちゃんはどう?」
善子「良い案ね。この堕天使ヨハネの魅力をたっぷり布教できる曲を作るわよ!」
花丸「そんな曲にはしないずらよ。でも、おらたちの曲は楽しみずら!」
花丸も善子も賛成。
あとは...
ガイ「梨子、作れるか?」
梨子「もちろん作ります。1年生の晴れ舞台に相応しいものになるように頑張ります。」
というわけで、みんなで1年生曲を作ることになった。
ーーーーーーーーーー
それから2週間かけて作詞作曲して、曲が完成した。
~~~♪
梨子「こんな感じでどうかしら?」
音楽室のピアノを使い、完成した曲を披露した。
ルビィ「今のがルビィたちの曲...。」
善子「素敵...。」
花丸「楽しい気分になるずら。」
曜「なんだか体を動かしたくなるね!」
千歌「元気な1年生にピッタリだよ!」
ガイ「良い曲作ったな。」
元気が出て、曜の言う通りついつい体を動かしたくなる曲に仕上がった。
曜「次は振り付けにいってみよ~!」
「「「「「お~!」」」」」
これまた6人で振り付けを考えていく。
ガイ「(俺は俺で、見守っていれば良いか。)」
振り付けも2週間で完成した。
そんな中、とある問題が浮上。
それは...
果南「放して! 放せって言ってるの!」
鞠莉「良いと言うまで放さない! 強情も大概にしておきなさい! たった一度失敗したくらいでいつまでもネガティブに!」
果南「うるさい! いつまでもはどっち! もう2年前の話だよ! 大体今更スクールアイドルなんて! 私達もう3年生なんだよ!」
ダイヤ「2人ともおやめなさい! 皆見てますわよ!」
復学した果南と再びスクールアイドルをやろうと話を持ちかけた鞠莉の喧嘩だ。
ダイヤが仲裁に入るが、鎮まることはない。
もはや過熱する。
鞠莉「ダイヤもそう思うでしょ!」
ダイヤ「お辞めなさい! いくら粘っても果南さんが再びスクールアイドルを始める事はありません!」
鞠莉「どうして!? あの時の失敗をそんなに引きずる事!? ちかっち達だって再スタートを切ろうとしてるのに何で!」
果南「千歌たちとは違うの!」
この喧嘩は校内にも話題になり、Aqoursの6人も様子を見ていたが、痺れを切らした千歌が喧嘩する3人のもとへ歩みよる。
果南「千歌...?」
千歌「いい加減に.................しろ――――――――っ!!!!! もう! なんかよく分かんない事をいつまでもずーっと! ずーっと! ずーっと! 隠してないでちゃんと話しなさい!!」
果南「千歌には関係...。」
千歌「あるよ!!!」
ダイヤ「いや...ですが...。」
千歌「ダイヤさんも鞠莉さんも果南ちゃんも、3人そろって放課後部室に来てください!!」
果南「いや...でも...。」
千歌「いいですね!?」
「「「は...はい...。」」」
千歌が3人の喧嘩を叱咤し、場を鎮めた。
曜「千歌ちゃん凄い。3年生相手に...。」
千歌「あ...。」
当の本人は「やっちゃったぁ...」と内心思ったみたいだ。
とりあえず、千歌の仲裁により話し合いの場が設けられた。
ダイヤが真実を話し、果南と鞠莉が秘めた想いをぶつけ合った結果、2年間のすれ違いが解消され、ダイヤ,果南,鞠莉は再びスクールアイドルを始めた。
Aqoursは9人になった。
ただ、また別の問題が発生。
3年生の加入で、3年生曲が無いのだ。
夏祭りで『未熟DREAMER』を披露するため、9人曲は問題無いが、今度のイベントは1年生も2年生も学年曲を組み込んでいる。
さすがに3年生も1曲入れたいところだ。
千歌「3年生の曲どうしよう...。」
1年生と2年生が悩んでいると...
ダイヤ「私たちなら大丈夫ですわ。」
果南「ダイヤの言う通り。私たちの曲はあるよ。ね、鞠莉?」
鞠莉「イエ~ス! 2年前、未熟DREAMERと同じ頃に考えてた曲があるのよ!」
そう言って、鞠莉は手持ちの音楽プレイヤーを取りだし、3人で考えた曲を再生する。
曲調はクラシックの雰囲気を持ち、優雅だった。
曜「曲は大丈夫そうだけど、衣装の方は...?」
鞠莉「それも心配ご無用でーす! ちゃんと3人分あるわ。」
ガイ「となると、学年で披露するのが3曲,1年生と2年生で1曲,9人で1曲の合計5曲ってことか。」
イベントには9人で臨み、5曲披露という流れで決まった。
あとは当日までに仕上げるのみだ。
ーーーーーーーーーー
そして迎えた8月1日、イベント当日(朝)。
全員のコンディションは上々。
先日開かれた夏祭りで披露した『未熟DREAMER』は新曲とあって好評だった。
今日も最高のパフォーマンスになることだろう。
ガイ「Aqoursの出番は夕方だったな。」
千歌「そうですよ。」
果南「集合時間までは見て回って、時間になったら9人集まって準備だね。」
ダイヤ「えぇ、そうですわ。ですので、今からは自由時間としましょう。」
ダイヤの一言で9人は学年で行動を始めた。
ガイ「俺も適当に回って楽しむか。」
「また1人みてぇだな。」
背後から声をかけたのはジャグラーだった。
ガイ「たまたまだ。それより、あの準備はしてくれたのか?」
JJ「抜かり無い。大船に乗ったつもりでいろと、本番前に高海以外の8人に伝えとけ。」
ガイ「わかった。」
ガイとジャグラーは相変わらず別行動だが、会場内外の催しを練り歩いた。
時刻は15時を過ぎたところ。
Aqoursとガイは控え室に居た。
Aqoursはメイクや着替え、打ち合わせをする。
楽屋花もかなり飾られている。
千歌「私ちょっとお花摘みに行ってくるね。」
千歌が席を外した。
その隙に...
曜「ガイさん、前からジャグラーさんにお願いしてたことは...?」
ガイ「ちゃんと準備してくれたよ。大船に乗ったつもりでいろって伝言を預かってる。」
梨子「良かった♪」
果南「千歌の驚く顔が早く見たいな~。」
本日、8月1日はAqoursのリーダーである高海千歌の誕生日。
イベントのステージでメンバーとお客さんとでお祝いする計画を梨子,曜,果南が立てていた。
花丸「サプライズ楽しみずら~。」
ルビィ「みんなで成功させようね♪」
鞠莉「もちろんよ!」
善子「それまでバレないように行動ね。」
ダイヤ「善子さんにその言葉そのままお返ししますわ。」
善子「そんなヘマしないわよ! あと、ヨハネ!」
もちろん、花丸,ルビィ,善子,鞠莉,ダイヤも知っている。
8人とガイの働きかけでイベント運営側もAqoursのパフォーマンス時間に余裕を持たせてくれた。
千歌「ただいま~。」
曜「千歌ちゃんおかえり。」
本人が戻ってきたので、さっきの話は終了。
ガイ「そろそろ時間だな。舞台袖まで移動しよう。」
「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」
もうすぐAqoursのステージだ。
千歌「今日は私たちも目一杯楽しもう!」
リーダーの掛け声で気合いが入る。
千歌「1!」
曜「2!」
梨子「3!」
花丸「4!」
ルビィ「5!」
善子「6!」
ダイヤ「7!」
果南「8!」
鞠莉「9!」
千歌「Aqours!」
「「「「「「「「「サーーーン...シャイーーーン!!!」」」」」」」」」
『夢で夜空を照らしたい/Aqours』
MC:ダイヤ,果南,鞠莉
『空も心も晴れるから/高海千歌,渡辺曜,桜内梨子』
『Waku-Waku-Week/国木田花丸,黒澤ルビィ,津島善子』
『G線上のシンデレラ/黒澤ダイヤ,松浦果南,小原鞠莉』
MC:花丸,ルビィ,善子
『未熟DREAMER/Aqours』
MC:千歌,曜,梨子
千歌「ありがとうございま~す!」
パチパチパチパチパチパチ!!(拍手)
梨子「皆さん、楽しんでいただけたでしょうか?」
「「「最高!」」」
「「「楽しかった~!」」」
「「「Aqours可愛い~!」」」
曜「Aqoursのステージは終わってしまうのですが...。」
「「「え~~~~~...。」」」
曜「1つ、皆さんとやりたいことがあるので、やってもいいですか?」
「「「イエ~~~~~イ!!!」」」
ついにサプライズを決行する。
ただ、曜の台詞は練習には無かった。
千歌「(え...? 千歌は何も聞いてないんだけど...。)」
なので、千歌だけは若干戸惑っている。
曜「なんと!」
「「「お~~~!」」」
曜&梨子「「なんとなんと!」」
「「「お~~~!!」」」
お客さんのボルテージも上がる。
そして...
曜「今日、8月1日はAqoursのリーダーである高海千歌ちゃんの誕生日です!」
「「「フゥ~~~!!!」」」
「「「千歌ちゃんおめでとう~~~!!!」」」
千歌「ふぇ...?」
梨子「千歌ちゃん!」
果南「千歌!」
ダイヤ「千歌さん!」
鞠莉「ちかっち!」
「「「「(お)誕生日おめでとう(ございます)!」」」」
曜のカミングアウトから、お客さんとメンバーからお祝いの言葉を受けるが、千歌はまだ何が起きたかを理解できていなかった。
善子「千歌!」
ルビィ&花丸「「千歌ちゃ~ん!」」
いつのまにかステージから居なくなっていた花丸,ルビィ,善子が誕生日ケーキを持ってきてくれた。
千歌「夢...?」
曜「夢じゃないよ。」
梨子「誕生日サプライズ、大成功! 皆さんも協力してくれて、ありがとうございます!」
「「「フゥ~~~!!!」」」
千歌「みんなぁぁぁ! 本当にありがとう~!」
メンバーだけでなく、何百人ものAqoursファンから誕生日を祝ってもらった。
千歌は感謝の言葉を返した。
ダイヤ「千歌さん、ケーキのロウソクを消してくださいまし。」
千歌「は~い!」
ケーキの近くに立ち...
千歌「は~~~...ふぅ~~~...。」
大きく息を吸って、ロウソクを吹き消した。
ルビィ「ケーキも食べて食べて♪」
用意されたのは『みかんのケーキ』。
そのケーキを千歌ではなく、曜がフォークですくい...
曜「はい、千歌ちゃん。」
千歌「あ~ん!」
曜「どうかな?」
千歌「おいしい!」
「「「アァァァァァ!!!」」」
「「「優勝!!!」」」
「「「これが『ようちか案件』!!!」」」
ガイ「これは...破壊力が半端ねぇな...。」
お客さんとガイは、目の前で見せられた『ようちか案件』に悶絶した。
果南「千歌、最後に皆さんへ一言で締めにしようか。」
千歌「そうだね。」
果南に促され、ステージ中央に立つ。
千歌「今日は私たちAqoursのステージを見に来てくれてありがとうございます! 私たちはラブライブ優勝を目指して日々頑張っていきます! 応援よろしくお願いします!」
パチパチパチパチパチパチ!!
「「「俺らに任せろ!」」」
「「「Aqoursは沼津の宝物よ!」」」
お客さん,沼津の人々が応えてくれた。
千歌「そして! 私の誕生日をお祝いしてくれたAqoursのみんな! お客さん! 本当にありがとう! 忘れられない誕生日になりました!」
パチパチパチパチパチパチ!!
千歌「以上! 浦の星女学院スクールアイドル...。」
Aqours「『Aqours』でした!」
パフォーマンスも千歌のお祝いも大成功に終わった。
ーーーーーーーーーー
曜「では、改めて...。」
ようりこルビまる&志満「「「「「千歌ちゃん!」」」」」
よしかな&ガイ&美渡&パパ&ママ「千歌!」
鞠莉「ちかっち!」
ダイヤ「千歌さん!」
「「「「「「「「「「「「(お)誕生日おめでとう(ございます)!」」」」」」」」」」」」
JJ「高海、おめでとさん。」
千歌「みんなありがとう!」
イベント後、打ち上げも兼ねて十千万旅館で誕生日パーティーを開いた。
なので、旅館はお休み。
千歌のお父さんとお母さん、志満,美渡が作った豪華な料理を堪能したところで...
梨子「みんな、準備はできてる?」
鞠莉「もちろんよ!」
Aqoursメンバーとガイ,ジャグラーは小包やお手頃サイズの箱を用意する。
曜「私たちからの誕生日プレゼントだよ♪」
千歌「ありがとう! 開けていい?」
ガイ「もちろん開けてくれ。」
もらったプレゼントを開ける。
曜:裁縫で作ったうちっちー着ぐるみの千歌寝そべり
梨子:One More Sunshine Story (ソロ曲)
果南:みかんの香りがするリンスinシャンプー
鞠莉:ホテルオハラの1泊2日無料宿泊券(ご飯付き)
ダイヤ:穂乃果のソロ楽曲コレクション
ルビィ:裁縫で作った穂乃果と千歌のミニ寝そべり
花丸:みかんの香りがする入浴剤
善子:みかん型の髪飾り
ガイ:みかんの形をしたネックレス
ジャグラー:みかんクッション
千歌「みんな、本当にありがとう! 千歌すっごく嬉しい!」
少し涙が混じるが、笑顔で精一杯の感謝を伝えた。
パーティーはこれで終わったが、せっかくなので千歌の部屋に集まって女子会が開かれた。
その後は、9人でお風呂に入り(花丸がくれた入浴剤と果南がくれたシャンプーを使った)、日付が変わるまで女子会を続けて、9人で寝ることになった。
完。
千歌ちゃんの誕生日でおめでたいところですが、先日、鈴木愛奈さん(あいにゃ)のソロデビューが発表されましたね!
本当におめでたいことです!
あいにゃは約5年前からこの夢を叶えるために努力を重ね頑張ってきていたので、感慨深いです(泣)
(※アニマックス主催の『アニソングランプリ』で本人が語ってます。)
『こぶし』の効いたあいにゃの歌がすっごく楽しみです!(^^)
りかこ&しゅかがソロ活動,きんちゃんがグループ活動を始めて、さらにあいにゃのソロ活動。
ますます楽しみ増えましたね!
最後にご報告程度ですが、オーブとAqoursのストーリーがこの回で通算100話となりました。
読んでくださっている方,感想を書いてくださる方、ありがとうございます。
2期はまだまだこれからですし、劇場版も予定してますので、今後ともよろしくお願いいたします。