ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!! 作:さすらいの風来坊
すでに届いてる方も居るみたいで大丈夫かな・・・。
数日後、十千万の千歌の部屋で千歌,曜,梨子,花丸・ルビィ,善子はとある衣装に着替えていた。
千歌曰く、『堕天使アイドル』という案を思い付いたとのことで、早速それを実行するところだ。
そして、6人は着替えのため千歌の部屋は立入禁止。
ガイとジャグラーはガイの借りている部屋に移動した。
JJ「ここがお前が住んでるところか。」
ガイ「まあ、この旅館の手伝いもしながらだけどな。」
JJ「こういう旅館、悪くねえな。」
ガイ「だろ? 温泉もあるし、料理は旨いし、人も温かい。だから...。」
JJ「だからこの町や世界を守る。だろ? このミッションは必ず成功させる。」
ガイ「ジャグラー...。」
2人は改めてこの世界を守ることを確認した。
梨子「(町を、世界を守る...? ミッション...? どうゆうことなの...?)」
偶然なのかはわからないが、たまたまお花摘みにいった帰りの梨子がガイの部屋を通った時、この会話を聞いてしまった。
すると...
千歌「あ! 梨子ちゃん探したよー!」
梨子「千歌ちゃん...。ちょっと迷っちゃった...。」
と、声がしたので、ガイは部屋の扉を開けた。
ガイ「もう着替え終わったのか?」
千歌「はい! それでガイさんとジャグラーさんを呼びに来たんです! ついでに梨子ちゃんも探してました。」
4人は千歌の部屋に向かった。
ガイ「.........。」
JJ「..........。」
結論からいうと、ガイとジャグラーは固まっていた。
千歌は部屋に入る前、「私が『入っていいよ~』って言ったら入ってくださいね!」と釘を刺されたので、それに従い扉を開けた。
視界に入ったのは、堕天使ヨハネに、ゴスロリの千歌,曜,梨子,花丸,ルビィだった。
千歌「ふふ~ん♪ ガイさん、ジャグラーさん、私たちどうですか~?」
千歌,曜,善子は決めポーズを取るが、梨子,花丸,ルビィは恥ずかしがっていた。
ガイ「な...なぁ、ジャグラー...。」
JJ「な...なんだ、ガイ...。」
ガイ「これは...その...可愛いって言葉が合ってるんだっけか...?」
JJ「知るかそんなの。だ、だがよ...似合ってないことはないぞ...。」
この2人、6人の可愛さに堕天しました。
その後、堕天使アイドルとしての自己紹介動画を撮影しネットに公開した。
翌日...
『堕天使ヨハネ様のリトルデーモン4号、黒澤ルビィです。1番小さい悪魔です...。可愛いがってね!』
鞠莉「ワアァオ!プリティボンバヘード!」
ダイヤ「プリティ...。これのどこがプリティなのですか...。こういうものは破廉恥と言うのですわ!」
千歌たち6人とガイ&ジャグラーを呼び出した張本人の黒澤ダイヤから雷が落とされた。
ダイヤ「ガイさんとジャグラーさん。あなた方は彼女たちを監督しているのにどうしてこうなりましたの?」
ガイ「そ、それはだな...。(ダイヤってこんなだったか? この前淡島で会った時と同一人物なのか?)」
JJ「(この女を怒らすのはよくねえのがよくわかった。これがあの黒澤ルビィの姉か。おっかねぇな。)」
ダイヤ「そもそも、私がルビィにスクールアイドル活動を許可したのは、節度をもって自分の意志でやりたいと言ったからです! こんな格好をさせて注目を浴びようなど...!」
ルビィ「ごめんなさいお姉ちゃん...。」
ルビィがシュンとなる。
ダイヤ「コホン。とにかく! キャラが立っていないとか、個性がないとか人気が出ないとか、そういう狙いでこんな事をするのはいただけませんわ!」
曜「でも順位は一応上がったし...」
ダイヤ「そんなもの一瞬に決まっているでしょう?試しに今のランキングを見てみるといいですわ!」
ダイヤはパソコンをスライディングさせ、渡した。
ようちか「えぇっ!!」
画面を見るとAqoursの順位は落ちていた。
ダイヤ「本気で目指すならどういう事か、もう一度考え直す事ですわね!」
6人「はい...。」
ダイヤのお説教が終わり、全員が生徒会室を出たが、その時の善子の表情が暗いことにガイとジャグラーは気付いたが、何も言わなかった。
夕方、浦女のバス停付近の堤防に6人とガイとジャグラーが居た。
千歌「失敗したなぁ...。確かにダイヤさんの言う通りだよね...。こんな事でμ'sになろうだなんて、失礼だよね...。」
ルビィ「千歌さんが悪いわけじゃないです...。」
善子「そうよ。いけなかったのは堕天使...。」
千歌「え...?」
善子「やっぱり、高校生にもなって通じないよ...。」
梨子「それは...。」
善子は皆の責任じゃないことを伝えた。
善子「何かすっきりした。明日から、今度こそ普通の高校生になれそう...。」
ルビィ「じゃあ、スクールアイドルは...?」
善子「やめとく。迷惑かけそうだし...それじゃ...。」
ルビィの問いにそう答えた善子は立ち上がり、3歩だけ歩いて1度止まり...
善子「少しの間だけど、堕天使に付き合ってくれてありがとね。楽しかったよ...。」
そう言って、善子は目からこぼれ落ちるものを我慢しながら走り去った。
千歌たちは善子を追いかけることができなかった。
だが、ジャグラーだけは善子が去った方向に歩き出す。
ガイ「行くのか?」
JJ「まあな。あいつは昔の俺と同じだからな。お前に憧れ追いかけていた頃の俺にな。」
ガイ「そっか...頼むぞ。」
善子のことはジャグラーに任せ、ガイは千歌たちのそばに残った。
梨子「どうして堕天使だったんだろう...。」
ポツリと梨子が呟いた。
その疑問に花丸が答える。
花丸「まる、わかる気がします...。ずっと普通だったと思うんです。まる達と同じで、あまり目立たなくて...。そういう時思いませんか? これが本当の自分なのかなって、元々は天使みたいにキラキラしてて、何かの弾みでこうなっちゃってるんじゃないかって...。」
幼稚園の頃からの幼馴染みである善子と花丸だから、花丸はそう答えられたのだ。
梨子「そっか...。」
曜「たしかに...。そういう気持ち、あった気がする...。」
花丸「幼稚園の頃の善子ちゃんいつも言ってたんです。『私、本当は天使なの。いつか羽が生えて、天に還るんだ』って...。」
花丸は善子との日々を語り、千歌,曜,梨子,ルビィ,ガイはその話を静かに聞いた。
JJ「(ガイたちのほうは早ければ明日の朝に行動を移すだろ。だったらそれまでに用件を済ますとするか。) あーあ、今日も野宿かぁ。ガイの住む旅館か、淡島にあるでっかい建物にでも泊まりたいぜ...。」
続く。
いよいよ善子編のクライマックスです!