ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!! 作:さすらいの風来坊
2話から4分割で話が進んでますが、たまたまです(^^;)
毎回4分割で話が進むとは限らないのでご注意ください。
朝5時...
善子「これでよし...。」
自宅マンションのゴミ捨て場に段ボールに詰めた堕天使グッズを捨てにきた。
堕天使を卒業し、普通の高校生『津島善子』として生活していくため。
だが、善子の心にはまだ堕天使を捨てきれないのか、堕天使グッズを寂しく見つめていた。
???「やはり、まだそいつが好きなんだろ?」
善子「えっ...?」
ふと声がしたほうを向くと、黒のスーツを身にまとったジャグラーが居た。
善子「あ、あなたはスクールアイドル部に居た...ジャッキーさん?」
JJ「ちげーよ。ジャグラスジャグラーだ。覚えなくていいがな。」
善子「な、何の用ですか?」
JJ「お前に話があるからだ。」
ジャグラーは2年生に見せる闇の仕草など一切出さず、(彼に真面目という言葉が合うかわからないが)真面目な雰囲気で善子に向き合った。
JJ「お前は本気で堕天使を卒業する気か?」
善子「...えぇ。卒業するわ。昨日あなたも生徒会長に怒られてたでしょ?」
JJ「そこを責められるのは癪だが...。あの姿、結構良かったのにか?」
善子「...っ。褒めないで! 私はもう堕天使にはならない!」
JJ「(一筋縄じゃいかねーか。) ...俺はもともと、光の戦士に憧れていた...。」
善子「えっ...?」
ジャグラーは昔の自分のことを話し出した。
JJ「朝だから誰も見てねぇか。今からやることは、お前にだから見せる。他のやつには喋るんじゃねーぞ。」
善子「...えぇ。」
JJ「ハァァァ...!」
善子「な、何!?」
そういって、ジャグラーは魔人スタイルに姿を変えた。
善子「う、宇宙人!?」
善子はあまりの出来事に腰を抜かして、その場にへたれこんだ。
魔人JJ「この姿が俺の本当の姿だ。だが俺は望んでこの姿を手に入れた訳じゃない。」
そして魔人スタイルから人の姿に戻る。
JJ「遠い昔、俺を師匠と呼ぶやつが居た。だが俺はそいつを守れなかった。その憎しみから生まれたのがあの姿だ。」
善子「どういうこと...?」
JJ「話せば長くなる。だが最初に言ったように俺は光の戦士を目指していた。ウルトラマンのようにな。だが、なれなかった。」
善子「っ...。」
JJ「だがお前は違う。お前は堕天使になりたいんだろ? いや、堕天使を目指してるんだろ?」
善子「そ、それは...。」
JJ「俺は目指していたものになれなかった。だが、お前は堕天使になれるチャンスがまだある。いや、堕天使にならなきゃならない。」
ジャグラーがそう言い終えた時...
千歌「堕天使ヨハネちゃん!!」
ちかようりこルビまる「スクールアイドルに入りませんか?」
善子「えっ...?」
千歌「善子ちゃんは堕天使でいいんだよ! 自分が好きならそれでいいんだよ!!」
千歌がそう言い終えた時、ジャグラーを1度見た善子。
ジャグラーは首を縦にふる。
さらに千歌は続ける。
千歌「お客さんにどう思われるとか、人気がどうとかじゃない! 自分が一番好きな姿を、輝いてる姿を見せる事なんだよ! だから善子ちゃんは捨てちゃだめなんだよ! 自分が堕天使を好きな限り!!」
この言葉が響いたのか、善子は千歌たちに向き合い...
善子「いいの? 変なこと言うわよ?」
曜「いいよ。」
善子「時々、儀式とかするかも...。」
梨子「それくらい我慢するわ。」
善子「リトルデーモンになれって言うかも...。」
千歌「それはぁ...。でも、嫌だったら嫌だって言う!」
そして千歌は黒い羽を善子に差し出した。善子はそれを受け取り、スクールアイドル『Aqours』に仲間入りした。
JJ「これで俺の役目は終わったな。」
ガイ「お疲れ様。ほい、これ。」
そこにガイも現れ、ジャグラーに缶コーヒーを渡した。
JJ「ふっ。お前と夜明けの珈琲を飲むことになるなんてな。」
ガイ「たまにはいいだろ。てか何気に初めてだな。」
このまま平穏に終わるはずだったが...
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...
善子「な、何よ!」
突然地震のような揺れが襲ってきた。地面から土煙が上がり、そこから『用心棒怪獣ブラックキング』が現れた。
ブラックキング「グルルルル!!」
ガイ「皆逃げろ!」
曜「私の家の方向に行こう!」
曜の先導で千歌たちとジャグラーは走り出した。それを見届けたガイはオーブリングを掲げた。
ガイ「ジャックさん!」
《ウルトラマンジャック》(ジェア
ガイ「ゼロさん!」
《ウルトラマンゼロ》(デェェェア
ガイ「キレのいいやつ、頼みます!」
《フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ。》
オーブ「ハッ!」
オーブはブラックキングの正面にあるビルの屋上に着地した。
オーブ「光を越えて、闇を斬る!」
用心棒怪獣ブラックキング vs ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ
ブラックキング「グルルルル!」
オーブ「スワッ!」
オーブはブラックキングに近づき、素早い動きで攻撃を喰らわせた。
ブラックキングは負けじと口から火炎放射で応戦した。
オーブはそれを交わすが火炎放射の威力は凄まじく、抉られた建物や地面の塊があちこちに飛び散った。
そして火炎放射の爆発で地面が揺れた。
善子「きゃっ!」
花丸「善子ちゃん!」
地面の揺れにより、善子が転んだ。
そこに抉られた地面の塊が善子に向かって飛んできた。
オーブ「しまった...。」
それを見たオーブは千歌たち5人と善子にシールドを展開しようとした。
千歌たちには成功し善子にも張ろうとしたのだが、ブラックキングが火炎放射を放ち、それをまともに受けてしまった。
オーブ「グワッ...。」
シールドに守られていない善子に地面の塊が迫る。
それを目にした善子は死を覚悟し、目を閉じた。
ちかようりこルビまる「善子ちゃん!!!!!」
5人はシールドの中から叫ぶことしかできなかった。
ドゴーーーーーーーン!!!!!!
ついに、善子の居たところに地面の塊が落ちた。
梨子「いやぁぁぁ!」
ルビィ「うっ....えぐっ...。」
花丸「嫌ずら...善子ちゃん!」
曜「こんなことって...。」
千歌「ダメだよ...せっかく...せっかく友達になったのにっ...。」
オーブ「グッ...間に合わなかった...。」
5人もオーブも絶望に感じていた。
しかし...
JJ「なぁにそんな暗い顔してやがる。」
地面の塊が落ちたところのシールドを挟んだ反対側に善子をお姫様抱っこしたジャグラーが居た。
ちかようりこルビまる「善子ちゃん!!」
オーブ「ジャグラー、助かった!」
善子「あ...ありがとうございます...(照)」
ジャグラーは善子を降ろした。
JJ「いけ、オーブ。」
オーブ「あぁ! オーブスラッガーランス!!」
ハリケーンスラッシュの武器『オーブスラッガーランス』でブラックキングを圧倒していく。
ブラックキング「グルルルル...。」
ついにブラックキングは暴れる体力が無くなった。
そしてオーブはオーブスラッガーランスのレバーを1回引き、必殺技の名を叫ぶ。
オーブ「オーブランサーシュート!!」
オーブスラッガーランスの先端から放たれた光線がブラックキングに命中し、ブラックキングは消滅した。
街を修復したオーブは空高く飛んでいった。
後日...
千歌,曜,梨子,ルビィ,花丸,善子の6人になった部室に、いつものようにガイと1年生にお呼ばれしたジャグラーが来た。
ガイ「すまん、少し遅れた。」
千歌「大丈夫ですよ!」
JJ「なんで俺も来なきゃならないんだよ...。」
ガイ「1年生の3人に気に入られたんだから良いじゃんか。」
すると善子がジャグラーの前に立ち...
善子「師匠! 今日からよろしくお願いね!」
JJ「はぁ? 今何て...。」
善子「だから! 師匠って言ったのよ!(あの姿を見たとき、同じ魔の力を感じたのよ(ボソッ」
JJ「マジかよ...。」
ガイ「良かったなジャグラー。また可愛い弟子が増えて(笑)」
JJ「はぁ...何なんだよこの展開は...。」
こうしてジャグラーと堕天使ヨハネは師弟関係となったのだ。
続く。
今回も長文になりました(・・;)
オリジンサーガでのジャグラーの過去をこの話で活かしたくて描いてみました。
それによって善子が堕天使ヨハネを取り戻せたので良かったのかなと思います。
さらに、善子がジャグラーを慕うところは僕個人がやってみたかったので描きました(笑)
ルビィ・花丸・善子とジャグラー。ちょっと面白くないですか?(笑)