ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!!   作:さすらいの風来坊

20 / 117
ファンミ2次先行は全て落選でした...。
CYaRon!に会いたいよー(泣)
沼津と大阪に行きたいよー(泣)


【6-2】PVを作ろう/進むべき道

後日、沼津と内浦を紹介する動画が完成した。

その動画が公開できるものか最終判断のため、鞠莉がチェックしているのだが...

 

鞠莉「...。」

 

『以上、黒澤ルビィでした!』

 

動画は終わったのだが、鞠莉は何も言葉を言わない。

数十秒間、理事長室が静寂に見舞われたが...

 

千歌「あの~、どうでしたか...?」

 

千歌が鞠莉に感想を聞こうと訪ねると...

 

鞠莉「ふわぁ~~...。」

 

おそらくというより完璧に寝ていた鞠莉が欠伸をしながら目を覚ました。

その様子を見た1年生と2年生はズッコケた。

 

千歌「もう! 本気なのに! ちゃんと見てください!」

鞠莉「本気で?」

千歌「はい!」

鞠莉「それがこのテェ~イタラァ~クで~すか?」

 

どうやらこの動画はお気に召さなかったらしい。

 

曜「それは流石に酷いんじゃ...?」

梨子「そうです。これを作るのにどれだけ大変だったと思ってr...。」

鞠莉「努力の量と結果は比例しませーん! 大切なのはこのタウンやスクールの魅力を、ちゃぁーんと理解してるかどうかでぇーす!」

ルビィ「それってつまり...?」

花丸「まる達が理解してないって事ですか...?」

善子「じゃあ、理事長はこの町や学校の魅力が分かってるって事?」

鞠莉「少なくともあなた達よりはね。...聞きたいですか?」

 

 

理事長室から部室に戻り、今日は解散となり、昇降口で下校の準備をする6人。

 

梨子「どうして聞かなかったの?」

 

梨子が千歌に聞いた。鞠莉から聞きたいかと言われた際、千歌が真っ先に断っていたのだ。

 

千歌「なんか、聞いちゃダメな気がしたから...。」

善子「何意地張ってんのよ。」

千歌「意地じゃないよ...。それって大事な事だもん。敵を知るにはまず己から、だよ。」

 

千歌の言うことは理に叶っている。人に答えを聞いて理解することは間違いではないし、自分達で答えを探して見つけて理解することも間違いではない。

ただ、違いがあるなら、後者は自分達が成長できるという点が最大の武器である。

 

だから、沼津や内浦のこと,学校のことを自分達が理解しない限り鞠莉の言う魅力には気づけない。

 

千歌「自分で気づけなきゃPV作る資格ないよ...。」

梨子「そうかもしれないわね。」

曜「ヨーソロー♪♪ じゃあ今日は千歌ちゃん家で作戦会議だね!」

 

曜は「( ̄▽ ̄)」こんな顔をしながら梨子を見る。

梨子は冷や汗を流していた。

 

千歌「喫茶店だってタダじゃないんだから、梨子ちゃんもかんばルビィしてね!」

梨子「うぅ...はい...。」

 

そんなほんわかしたやり取りに6人の頬が弛んだ。

 

千歌「えへへ~、よーし!」

千歌が気合いを入れる一言を言うかと思われたのだが...

 

千歌「...あ、忘れ物した...。」

 

残る5人は盛大にズッコケた。

 

 

そのあと部室に立ち寄った千歌は体育館のステージで華麗に舞うダイヤの姿を目撃した。その姿はとても美しく、見る者を魅了した。

 

千歌「綺麗...。」

 

千歌もその姿を最後まで見ていた。

そしてダイヤの舞が終わると拍手を送った。

 

千歌「ダイヤさんすごいです! 私感動しました!」

ダイヤ「お褒めの言葉、ありがとうございます。」

千歌「あのっ! ダイヤさんがスクールアイドルが嫌いなのは分かってます...。でも、私達も学校続いて欲しいって、無くなって欲しくないって思ってるんです...。だから...一緒にやりませんか! スクールアイドル!」

 

千歌は心の底で思っていることをダイヤにぶつける。

そこに曜,梨子,ルビィ,花丸,善子が合流した。

 

ルビィ「お姉ちゃん...。」

 

ダイヤはステージからサッと降りた。

その時、手に持っていた紙が1枚落ちたためそれを拾いあげ、6人に向き合い...

 

ダイヤ「残念ですけど、それはできませんわ。ただ...あなたたちのその気持ちは嬉しく思いますわ。お互いがんばりましょう。」

 

そう言ってダイヤはその場を去ろうとした。

 

曜「ルビィちゃん。生徒会長って前はスクールアイドルが...。」

ルビィ「はい。ルビィよりも大好きでした...。」

 

そのやり取りを聞いた千歌がダイヤに言葉をかけようとした瞬間...

 

ルビィ「今は言わないでっ!」

 

ルビィは千歌の気持ちもダイヤの過去もわかるが故にこの行動に出たのだ。

ルビィ以外の5人は静かにダイヤを見送るしかなかった。

 

 

ダイヤが体育館を去る時、鞠莉に呼び止められる。

 

鞠莉「ダイヤ...逃げていても、何も変わりはしないよ?進むしかない。そう思わない?」

ダイヤ「逃げているわけではありませんわ。私も果南さんも...。」

 

千歌たちがもう一度PV撮影に動き出すと同時に3年生のとある歯車も動き出すのであった。

 

 

同じ時間、今日のガイは旅館の手伝いをしていて厨房に居た。大将(千歌パパ)とお客様に出す料理を作っている。ガイの作る料理は好評で、大将も絶賛するほどの腕前なのだ。

 

 

さらに同じ時間、沼津港にある『びゅうお』では...

 

???「クッフフフフ。ウルトラマンオーブ、君には感謝するよ。僕の手元には風・土・水・火の魔王獣が揃ったよ。あとは光と闇の2体。この2体はかなり厄介だがこの調子で頼むよ。」

 

謎の人物の目的は魔王獣を6体揃えることらしい。

 

 

さらにさらに同じ時間、ジャグラーはと言うと...

 

JJ「やはり松月の『みかんどら焼き』は最高だ。いくらでも食えるな。」

 

松月でカフェを楽しんでいた。

 

 

その日の真夜中、駿河湾の遥か奥底と富士山の深層部で何かが目覚める予兆が発生するのだった。

 

 

続く。




今回は平穏な日常となりましたが、新たな歯車が回り始めました。
6話は次で終わると思います。
そして、1期も折り返しです。

この先どのような展開になるかお楽しみに!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。