ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!! 作:パピー@ウルトラブライバー
それと2つお知らせがあります。
①今回からの8話に怪獣は出ません。
②9話はかなり分割して描くつもりです。構成は前半はAqoursメインで、後半はオーブの戦いです。
いくつ分割するかはわかりません。ですが、9話で物語に大きな展開を迎えるのは間違いありません。本人が言いますので(^^;)
以上、お知らせでした。
引き続き本編をどうぞ。
朝9時から始まったスクールアイドルワールド。
1組5分以内のパフォーマンスを30組が披露する。
小休憩を挟みながらだったが、イベントが遅れることなく進み12時には全てのパフォーマンスが終わった。
12時から13時には昼休憩と審査のための時間、13時からは表彰式と閉会式という流れだった。
時刻は14時。
沼津に帰る電車の時間までは2時間くらいあるため、少しだけ東京観光をしていた。
場所は東京タワー。
梨子「この街、1300万人も人が住んでるのよ...。」
曜「そうなんだ...。って言われても、全然想像できないけどね...。」
梨子「やっぱり違うのかな...。そう言う所で暮らしてると...。」
窓の外に見える景色を見ながら話をする2人。
だがそこに笑顔は無い。
花丸「どこまで行ってもビルずら。」
ルビィ「あれが富士山かな?」
花丸「ずら...。」
双眼鏡を覗いて景色を楽しむ花丸とルビィ。
だがこの2人にもいつもの元気が無い。
善子「ふふふ...最終呪詛プロジェクト...。ルシファーを召喚! 魔力1千万のリトルデーモンを召喚! ...かっこい!」
いつもの堕天使で花丸とルビィに近づくが、花丸からのツッコミが無い。場を和ませようとしたがうまくいかなかった。
その5人の様子を黙ったまま見守るガイ。
ガイ「(Aqoursは自分たちの全てを出した。だが、スクールアイドルの世界はこんなにも厳しいもんなのか...。)」
ガイは関係者席でSaint SnowやAqoursなど全30組のパフォーマンスを見た。一言で表現するなら、差は歴然だった。
千歌「お待たせー! うわっ! 何コレすっごいキラキラしてる~!」
曜「千歌ちゃん...。」
千歌「それに、これもすっごく美味しいよ! 食べる?」
重く沈んでいた5人に『笑顔』を向ける千歌。その笑顔が無理をしていることにガイは気付く。
ガイ「(千歌のやつが1番辛いはずだろ...。なのに...。)」
千歌「はい! ルビィちゃんも!」
ルビィ「あ、ありがと...。」
そんな様子を見ている5人は心配そうに千歌を見る。
だが千歌は...
千歌「全力で頑張ったんだよ。私ね、今日のライブは今まで歌ってきた中で1番良かったって思ってる。声も出てたし、ミスも一番少なかったし...。」
梨子「でも...。」
千歌「それに、周りは皆ラブライブ本戦に出場しているような人たちでしょ...。入賞できなくて当たり前だよ...。」
千歌の言葉を黙って聞く曜,梨子,ルビィ,花丸,善子。
そして、少し離れた場所のガイ。
千歌「だけど、ラブライブの決勝に出ようと思ったら今日出ていた人達ぐらいうまくないといけないって事でしょ?」
曜「それはそうだけど...。」
千歌「私ね、Saint Snowさんを見た時に思ったの。これがトップレベルのスクールアイドルなんだって。このぐらいできなきゃダメなんだって。なのに入賞すらしてなかった...。あの人たちのレベルでも無理なんだって...。」
千歌の言う通り、Saint Snowのパフォーマンスはこのイベントで上位に入るレベルだった。
結果、順位は1桁だったが入賞を手にできなかった。
ルビィ「それはルビィもちょっと思った...。」
花丸「まるも...。」
善子「な、何言ってるのよ? あれはたまたまでしょ? 天界が放った魔力によって...。」
善子は慰めの言葉をかけていると、花丸とルビィが双眼鏡で善子を覗く。
ルビィ「何がたまたまなの?」
花丸「何が魔力ずら...?」
善子「え!? いやぁそれは...。」
双眼鏡を覗きながらツッコミをするルビィと花丸に善子は焦りだす。
花丸「慰めるの下手過ぎずら...。」
善子「な、何よ! 人が気を利かせてあげたのに!」
千歌「そうだよ。今はこんな事考えてても仕方ないよ。それより、せっかくの東京だし皆で楽しもうよ。」
すると千歌の携帯に着信が入る。
千歌「高海です。え? はい、まだ近くに居ますけど...。」
スクールアイドルワールドが開催された場所に戻ったAqoursとガイ。
そこにはイベントの司会をしていた女性の方が居て、渡すものがあるため呼んだとのことだった。
女性から紙袋を受けとる千歌。
司会の女性は「渡そうか迷ったけど、出場した全グループに渡すことになってるから。」と言い、会場に戻っていった。
ガイ「(『渡そうか迷った』か...。鞠莉の言っていたことはこういうことだったのか...。)」
千歌「...開けるよ?」
ようりこよしルビまる「...。」(コクリ)
受け取った封筒を開ける。
千歌「あっ...上位入賞したグループだけじゃなくて、出場グループ全部の得票数が書いてある。」
花丸「Aqoursはどこずら?」
千歌「えーっと...あ、Saint Snowさんだ。」
曜「9位か...もう少しで入賞だったのにね...。」
封筒の中には紙が2枚入っていた。1枚目にAqoursの名前は見つからなかった。
残り半分の順位のグループが書かれてる2枚目の紙を見る。
千歌「あっ...。」
ようやくAqoursの名前を見つけたが、消え入りそうな声を漏らす千歌。
ルビィ「30位...」
曜「30組中30位...?」
善子「ビリって事...?」
花丸「わざわざ言い直さなくていいずら。」
梨子「得票数はどれくらい?」
千歌「えっと...。」
梨子の問いかけを受け、得票数が書かれた欄に目をやる。
その数字を見た6人はその場で呆然とするしかなかった。
ガイも彼女たちに近寄り、紙を見る。
Aqoursの得票数に書かれていた数字は、『0』。
千歌「0...。」
梨子「そんな...。」
曜「私達に入れた人、誰も居ないって事...?」
Aqoursの6人が落胆していると...
聖良「お疲れさまでした。」
Saint Snowの聖良が声をかけてきた。
千歌「Saint Snowさん...。」
聖良「素敵な歌で、とっても良かったと思います。ただ、もしμ'sの様にラブライブを目指しているのだとしたら...諦めた方がいいかもしれません。」
Aqours「っ...。」
聖良からの重く冷たいその言葉に誰も何も言えなかった。
Saint Snowは初出場ながら実力のあるパフォーマンスを披露し、入賞を有力視されていた。
だがあと1歩及ばず入賞を逃した。
すると、聖良の横に居た理亞が目尻に涙を溜めてAqoursに向く。
理亞「馬鹿にしないで...。ラブライブは...遊びじゃない!」
聖良「では...。」
Saint Snowの2人は会場を去っていく。
ガイ「(Saint Snowが言うこともわかる。千歌たちには悪いが、Saint Snowに今のAqoursは足下にも及ばない。それも含めた『最下位の0』か...。)」
ガイは去っていくSaint Snowとその場で動けずにいるAqoursをただ見るしかできなかった。
続く。
8話ですが、物語の半分がここで終わりました。
次回で8話は終わるかなと思いますが、内容はしっかり描きます。