ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!!   作:さすらいの風来坊

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不定期更新ですが今は時間に余裕があるため、サクサクと載せていきます。

さて、今回はサンシャインの要素が強いです。けども怪獣事件の怪しさも醸し出しながら進めていきます。

ではどうぞ!


【2-1】転校生をつかまえろ!/動き出す歯車

梨子が転校してきて翌日の朝の沼津市。

会社に行く人・学校に行く人で町が忙しない中...

 

ピキピキ...ガガガガドドドドーン!!!

 

ビルが倒壊したのだ。

 

市民1「な、なんだ!?」

市民2「逃げろー!」

市民3「キャー!」

 

突然のことで人々はパニックに陥った。

 

 

同時刻

 

千歌は必死に梨子をスクールアイドル部に勧誘していたが、梨子は「ごめんなさい。」の一点張り。

なぜここまでして梨子をスクールアイドル部に勧誘しているかというと.....

 

 

マガバッサー亜種とウルトラマンオーブの戦いが起こる24時間前

 

学校から十千万前に帰ってきた千歌が、ふと海に目をやると音ノ木坂の制服を着た梨子を見つけた。

その梨子がいきなり制服を脱いでスクール水着姿になると、船乗り場の橋を走り出した。

それを目撃した千歌は...

 

千歌「え、4月の海だよ...。ちょ、ちょっと待って!」

 

千歌は梨子を追いかけた。

そして梨子が海に飛び込もうとした瞬間に千歌が追い付き間一髪のところで難を逃れたが...

 

梨子「離して! 私は今から海の音を聞かなきゃいけないの!」

千歌「ダメだよ! 死んじゃうから!」

 

海に飛び込みたい梨子と必死に止める千歌の攻防が続いたが、二人は密着してもつれ合っている上に足場が不安定なこともあり..

 

ツルン...

 

千歌「えっ?」

梨子「あぁ!」

 

2人の体は海に向かって傾いた。そして、重力には逆らえず...

 

千歌&梨子「うわぁぁぁぁ!」

 

バッシャーーーン!!

 

盛大な水しぶきを上げて海に入ってしまった。

 

 

数分後、なんとか海から上がった2人は焚き火をして暖をとっていた。

 

千歌「なんであんなことしたの?」

梨子「...海の音が聞きたかったのよ...。私ねここに来る前に東京に住んでたの。そこでピアノをしてたんだけど、そのピアノを引くことが怖くなっちゃったの...。だから、海の音を聞けばまたピアノに向き合えるのかなぁって。」

千歌「そうなんだ...。」

梨子「ごめんなさい、つまらない話で。」

千歌「ううん、話してくれてありがとう。あ、私は高海千歌。あそこの丘にある浦の星女学院の2年生。」

梨子「え、私も2年生だよ。名前は桜内梨子。前に居た学校は音ノ木坂...。」

 

そして千歌は『音ノ木坂』というワードを聞くと梨子にスクールアイドルのことを話し出した。だが梨子は知らないらしく、千歌が自分のスマホでμ'sの動画を見せた。

さらに千歌は「普通怪獣ちかちーだ!」と名乗った。

 

 

その出来事から千歌が梨子を必死に勧誘する時間に戻るが、ここで校内放送が鳴った。

 

先生「先ほど入った知らせです。8時頃沼津市街でビルの倒壊が発生したとの報告がありました。家が沼津市街にある生徒は職員室まで来てください。」

 

千歌「なんかすごいことが起きたね。」

梨子「そのようね。」

千歌「梨子ちゃんのおうちはどこなの?」

梨子「沼津の町から離れたところにあるから大丈夫よ。」

 

 

浦の星でビル倒壊の影響の対処をしている頃、ビル倒壊現場では警察や消防が対応に追われていた。

 

警察1「危険ですからさがってください!」

警察2「ここから立ち入り禁止です!」

 

その様子を近くのビルからガイとジャグラーが見ていた。

 

ガイ「なぁ、この現象は...。」

JJ「俺達が考えていることで間違いないだろうな。地面の中の龍脈を壊せば甦るマガグランドキング、いや、マガグランドキング亜種がこの街に眠っている。」

ガイ「だが龍脈を破壊するには前にお前がやっていたようにしないと壊せないはずだ。」

JJ「あぁ。だが、ダークリングはこの通り俺が持っている。」

ガイ「そうなると、この世界にダークリングと同じ効果を持つ何かが存在していることになるな。」

 

 

一方、2ヶ所目の龍脈がある場所では...

 

???「あと3ヶ所。ウルトラマンオーブよ、君はこの世界を守れるのかな?クフフ...。」

 

そう呟いた謎の人物はダークリングに似たものに怪獣の描かれたカードを読み込ませ、2ヶ所目の龍脈を破壊した。

すると地上では今朝と同じように地面が陥没した。

 

 

2ヶ所目の倒壊が起きた時間と同時刻の浦の星女学院

 

沼津市街での陥没事故を受け、先生たちがそれの対応に追われていることもあり、自習となっていた。

すると職員室に行っていた曜が教室に帰ってきた。

 

千歌「あ、曜ちゃんおかえり。おうちやお母さんは大丈夫だった?」

曜「うん。家も大丈夫だったしママも大丈夫だよ!」

梨子「曜ちゃん良かったね。」

曜「梨子ちゃんもありがとう!」

 

するとまた校内放送で...

 

先生「たった今再び沼津の街で陥没事故が発生しました。場所は〇〇、この周辺に住む生徒は職員室に集まってください。」

 

曜「沼津の街どうなっちゃうのかな...。」

千歌「前は巨大な赤い鳥とカラフルな巨人さんが現れて、今度は沼津で陥没事故か...。」

梨子「私は引っ越してきたばかりだけど、でも今自分が住んでるところがこうなるのは見逃せないわ。次の日曜日にダイビングできるかな...。」

 

そう。千歌・曜・梨子は次の日曜日にダイビングをする予定なのだ。どうしても梨子が海の音を聞きたいと言っていたので千歌は果南の家がダイビングショップを経営しているため頼んで、その予定を立てたのである。

しかしここ数日に起きた想像の遥か上をいく出来事に心配になっていた。

 

千歌「大丈夫だよ。日曜日は3人でダイビングやろう!」

曜「そうだね。こういうときこそ前を向いていかなきゃ! ヨーソロー!」

梨子「そうね。ありがとう2人とも!」

千歌「あ、そうだ。今日沼津の街に行かない?」

曜「でもさっきのことがあるし...」

梨子「危ないわよ?」

千歌「でも何が起こっているのかこの目で確かめたいの。」

 

千歌は先日の戦いを目撃して、この沼津で起こりだしたことが気になっているのだ。

 

千歌「それに、私は内浦までで曜ちゃんはそこから1人でしょ? もし何かに巻き込まれたらって考えるとね...」

曜「千歌ちゃん...」

梨子「そういうことね。じゃあ、私も行くわ。」

千歌&曜「えっ?」

梨子「私の家も内浦にあるの。だから曜ちゃんを送ったあとは千歌ちゃんと帰ることができるの。」

 

ということで千歌・曜・梨子は放課後沼津の街に行くことにした。

だがこの判断が彼女たちの運命を大きく変えることになる。

 

 

続く。




はい!今回もありがとうございます!

土の魔王獣マガグランドキング亜種の復活が近づいているとともに、謎の人物が現れました。
そいつは何者なのかはまだまだわかりません。

次回、ガイとジャグラーが2年生組と初対面しますのでご期待くたさい!

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