ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!! 作:さすらいの風来坊
なかなかパッとしたのが浮かびませんね(^^;)
ちなみに、ユニット対抗ファンミをウルトラマンルーブの台詞では考えました(笑)
意外にぴったりできました(^^)
ジャグラーSide
場所は黒澤家。
こちらには1年生,2年生,ダイヤ,鞠莉,ジャグラーが居る。
1年生&2年生「わざと!?」
ダイヤの口から告げられた衝撃の事実に1年生と2年生は驚いた。
なんでも、東京のイベントで果南は歌えなかったのではなく、わざと歌わなかったとダイヤが告げる。
鞠莉「どうして...。」
善子「まさか、闇の魔術...わっ!」
あらぬところで堕天の力を唱える善子を、花丸が一瞬で口を塞ぐ。
ダイヤ「あなたの為ですわ...。」
鞠莉「私の...?」
ダイヤ「覚えていませんか? あの日...鞠莉さんは怪我をしていたでしょう?」
JJ「(そういうことか。これで話の全てが繋がったか。)」
言葉にはせずに納得するジャグラー。1年生と2年生は静かに2人の話を聞く。
鞠莉「そんな...私はそんなことして欲しいなんて一言も...。」
ダイヤ「あのまま進めていたら、どうなっていたと思うんですの? 怪我だけでなく、事故になってもおかしくなかった...。」
鞠莉「でも...。」
千歌「だから...逃げた訳じゃないって...。」
花丸「でも、その後は?」
曜「そうだよ。怪我が治ったら、続けてもよかったのに...。」
善子「そうよ...。」
事実を知り、3年生の関係がわかった千歌たちが話に入る。
すると、震える手を窓に添え、誰の顔も見ずに背中を見せた鞠莉が細い声で呟く。
鞠莉「花火大会に向けて...新しい曲作って...ダンスも衣装も完璧にして...なのに...。」
2年前にスクールアイドルをしていたダイヤ,果南,鞠莉の元にも、今のAqoursと同じように花火大会の出演依頼が来ていた。
鞠莉は今の様子からして当時は気合がかなり入っていたようだ。
ダイヤ「心配していたのですわ...。あなた、留学や転校の話がある度に、全部断っていたでしょう?」
鞠莉「そんなの当り前でしょ!!」
鞠莉は大声で答える。その一瞬だけ、外で降る雨の音が聞こえなかった。
ダイヤ「果南さんは思っていたのですわ。自分達のせいで、鞠莉さんから未来のいろんな可能性が奪われてしまうのではないか、と。そんな時...。」
ダイヤは鞠莉に再び留学の話題が持ち込まれたことを話した。
鞠莉の両親と先生は、彼女を留学させたいと言っていた。
小原家の1人娘であり跡取り娘である鞠莉は将来を託された身だった。
だがその誘いを鞠莉はスクールアイドルを始めたという理由で断った。
そんな話を偶然知ってしまった果南は、鞠莉の大事な未来を奪いたくなかったために、ダイヤと共にスクールアイドルから身を引いた。
だが鞠莉が果南の想いを知れば留学は絶対にしないと言い張ってたはず。
だからこそ果南は鞠莉には想いを伝えずにいた。
例えその行為で鞠莉に嫌われても、友達と決別することになっても、果南は鞠莉の未来を守ろうとしていた。
鞠莉「まさかそれで...っ!」
ダイヤ「どこへ行くんですの!」
部屋から飛び出そうとした鞠莉をダイヤが止める。
鞠莉は拳を握り...
鞠莉「ぶん殴る! そんな事...一言も相談せずに!」
ダイヤ「お辞めなさい。果南さんは、ずっと貴方の事を見てきたのですよ...。あなたの立場も、あなたの気持ちも...。そして、あなたの将来も...。誰よりも考えている...。」
鞠莉「そんなの分からないよ...。どうして言ってくれなかったの...?」
ダイヤ「ちゃんと伝えてましたわよ。あなたが気付かなかっただけ...。」
鞠莉「...っ!」
JJ「止まれ。」
また部屋から飛び出す鞠莉を今度はジャグラーが止める。
鞠莉「ジャグラーさん...。」
JJ「今までの話を聞いて、お前はどうしたいつもりだ? また松浦と喧嘩でもするか?」
鞠莉「私は...。」
JJ「俺も昔はガイとすれ違いを起こしていた。それもお前らみたいにな。」
鞠莉「えっ...。」
ジャグラーの話に他のメンバーも驚く。
JJ「今の関係からは想像できないだろうな。あいつとは昔から深い因縁があって、一時期、俺はあいつに勝ちたいって思ってた。何度もぶつかって、普通なら憎まれるだろうが、あいつは俺の挑戦を何度も受けてくれた。どれだけ俺があいつに何をしても、あいつは俺を受け入れてくれた。」
一同「...。」
JJ「つまり、言葉と行動に出さななきゃ何もわからない。それに小原、お前はどこか昔の俺に似てる気がする...。」
鞠莉「私とジャグラーさんが似てる...。」
JJ「もう一度聞く。お前は松浦とどうしたい? そして何がしたい?」
鞠莉「私は...果南と友達で居たい...。また笑っていたい...。そして...果南とスクールアイドルをやりたいっ!!」
JJ「フッ...言えるじゃねーかよ。」
そして、鞠莉は果南を呼び出すメールを入れ、黒澤家を飛び出していった。
ガイSide
果南は淡島にある小さい頃から鞠莉とダイヤと会っていた桟橋に居た。
するとそこへ...
♪~~
ハーモニカならぬ『オーブニカ』を吹きながらガイがやって来た。
果南「ガイさん...?」
ガイ「よっ。たそがれてるのか?」
果南「い、いえ...。ちょっといろいろ思うことがあって...。」
ガイ「さっきのことか?」
果南「はい...。」
ガイ「果南、君は優しいんだな。」
果南「えっ...どうしてそう思うのですか...?」
ガイ「鞠莉の未来を考えて、スクールアイドルから身を引いた。そうじゃないのか?」
果南「どうして...。」
ガイ「そうじゃなきゃここに来ないだろ。」
果南「...。」
ガイ「この場所から鞠莉の部屋が見えるし、この場所で果南,ダイヤ,鞠莉の3人は育ってきたんだろ?」
果南「はい...。」
ガイは優しく果南と話す。
ガイ「本当は鞠莉と仲直りがしたい。心の中ではそう思ってるんじゃないのか?」
果南「ガイさんの言う通りです...。でも私...鞠莉にあんなひどいこと...言っちゃって...私どうしたら...。」
果南は涙を浮かべる。
ガイ「鞠莉に本音でぶつかれば仲直りできるさ。」
果南「本音...ですか?」
ガイ「あぁ。鞠莉は果南の本音が聞きたいと思ってるさ。」
果南「でも、合わせる顔が...。」
ガイ「鞠莉との関係がこのままでいいのか? それと、果南の想いを汲んだダイヤはどうする?」
果南「ダイヤ...」」
ガイ「果南、本当は3人でまた居たいんじゃないのか?」
果南「...っ!」
ガイ「スクールアイドルを3人でやりたいんじゃないのか?」
果南「私は...。」
ガイ「果南の本当にやりたいこと、言ってみろ。」
果南「鞠莉と...鞠莉とまた笑っていたい! 鞠莉とダイヤとスクールアイドルをやりたい!」
果南がそう言い終えた瞬間に果南のスマホが鳴り、メールが届いた。差出人は鞠莉。
メールの内容は『果南と本気で話がしたい。スクールアイドル部の部室で待ってる。』である。
果南は涙を拭い...
果南「私...行ってきます。」
ガイ「いってらっしゃい。」
果南「あっ! さっきのメロディー、素敵でした!」
こうして、果南も浦女に向かった。
続く。
ごめんなさい!
果南と鞠莉の仲直りは次回になります(>_<)
楽しみにされていた方々には申し訳ないです...。