ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!!   作:さすらいの風来坊

37 / 117
4thの東京ドームライブまで、あと7日!
そして、今日は1stライブのDay.1が無料で放送されますね!
あの感動が見られて、来週の予習にもなるから公式さんありがとう!



【10-1】シャイ煮はじめました/夏とAqoursとラブライブ

【歌詞は?】

 

夜、梨子はSNSのトークアプリを使って、千歌に作詞の状況を聞く。

すると千歌からは、泣いている犬が「ごめん。」と謝るスタンプが送られてきた。

さらに...

 

【明日には必ず...】

 

梨子「はぁ...。」

 

自分のベッドに寝転がりながら、梨子はため息をつく。

スクールアイドルを始めて以来、こうした連絡の取り合いを何回したことか。

そう感じた梨子は...

 

【そのスタンプ見飽きた。】

 

このように返信すると、千歌から別のゴメンスタンプが飛んでくる。

 

梨子「...。」

 

【そんなもの用意する暇があるなら早く書いて。】

 

梨子はそのメッセージに怒っている幽霊のスタンプを送り付け、千歌に歌詞を書くよう催促した。

千歌が歌詞を書いてくれなければ梨子は曲が作れない。

さらには曲に合わせた衣装や振り付けも作れない。

 

ダイヤからも「早く曲を作るように。」と言われている。

数分間待っても千歌から返信が帰って来ない。

梨子は千歌が作詞しているだろうと思い、スマホの電源を落とそうとすると、「メールを受信しました」と通知が出る。

 

梨子「っ...。」

 

届いたメールを開くと、ピアノコンクールの出場登録期限が迫っている案内だった。

 

梨子「...。」

 

しばらくスマホの画面を見つめたまま考え込んだが、梨子は電源を落とした。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

千歌「あ~つ~い~~~!」

花丸「ず~ら~...。」

善子「天の業火に闇の翼が...。」

ガイ「善子、その黒いの脱いだらどうだ...。」

 

夏本番!

そして、浦女は夏休みに突入した。

 

太陽の日差しは容赦なく照りつける。

今日は練習の日でAqoursは学校に来ていた。

が、場所は屋上。

そんな中、ダイヤが皆を集めた。

 

曜「どうしたんですか? 全員集めて...。」

 

曜がその理由を聞く。

するとダイヤは不敵な笑みを浮かべ、さらには、鞠莉も同じような笑い方をした。

 

ダイヤ「さて、今日から夏休み!」

鞠莉「Summer vacationと言えば~?」

ダイヤ「はいあなた!」

千歌「うぇ!?」

 

息ピッタリなダイヤと鞠莉に一同は言葉が出ない。そんなダイヤが千歌に答えを要求するが...

 

千歌「えぇっと...夏休みと言えば...やっぱり海だよね?」

曜「夏休みは、パパが帰ってくるんだぁ!」

 

いきなり指名されたため、自信なさげに千歌とは答え、指名されていない曜も満面の笑みで答える。

 

花丸「まるはおばあちゃん家に...。」

善子「夏コミ!」

 

曜のあとには、花丸と善子が続く。

とりあえず4人の意見を聞いたダイヤは...

 

ダイヤ「ぶっぶーーー! ですわっ!」

 

大声でトレードマークならぬ『トレードボイス』を披露した。

 

ダイヤ「あなたたち! それでもスクールアイドルなのですの!? 片腹痛い、片腹痛いですわ!」

 

そのダイヤの様子から、鞠莉とルビィ以外のメンバーとガイはゴクリと喉を鳴らした。

 

 

場所は変わって、スクールアイドル部の部室。

 

ダイヤ「いいですか皆さん。夏と言えば...はい! ルビィ!」

ルビィ「ん~~。多分、ラブライブ!」

ダイヤ「さっすが我が妹...。可愛いでちゅねぇ~、よくできまちたねぇ~」

ルビィ「頑張ルビィ!」

 

ダイヤがルビィをあやす。

その様子をジト目で見る残りのメンバー。

さらにダイヤはどこかのグループの練習メニューであると思われる資料をホワイトボードに貼る。

 

ダイヤ「夏と言えばラブライブ! その大会が開かれる季節なのです!」

 

ダイヤの言うように、ラブライブの大会が夏にあるのは事実。

そして、夏休みに入ったことで練習時間も確保できる。

 

ダイヤ「ラブライブの予選突破を目指して、Aqoursはこの特訓を行います! これは私が独自のルートで手に入れたμ'sの練習メニューですわ!」

ルビィ「凄い! お姉ちゃん!」

 

すでに黒澤姉妹に着いていけないメンバー。

 

ガイ「(μ's...前に千歌たちから聞いたスクールアイドルか。)」

 

梨子「ランニング...15キロ...。」

千歌「腕立てに...腹筋20セット...。」

善子「遠泳...10キロ...。」

ガイ「(これがスクールアイドルの練習か...? 俺なら軽くこなせるが、千歌たちじゃ...。)」

 

千歌,曜,梨子,花丸,善子は顔が青ざめている。

 

ダイヤ「熱いハートがあれば何とかなりますわ!」

ルビィ「ふんばルビィ!」

善子「何...この姉妹コント...。」

ダイヤ「コント言うな!」

ガイ「善子、それは俺も思った。」

ダイヤ「ガイさんまで!?」

 

ガイからの思わぬコメントに、ダイヤはたじろいだ。

 

曜「前も思ったけど...何でこんなにやる気なの...?」

 

全員が思っている事を曜は口に出した。

その曜の疑問に鞠莉が苦笑いをしながら近寄り...

 

鞠莉「ずっと我慢してただけに、今までの思いがシャイニーしたのかも...。」

ダイ「何をゴチャゴチャと! さぁ、外に行って始めますわよ!」

ルビィ「うゆ!」

 

と、ダイヤの勢いに乗せられそうになったが...

 

曜「ああ! 千歌ちゃん! 自治会で出してる海の家を手伝うように言われてるの忘れてた!」

千歌「あっ! そうだった!」

果南「あ、私もだ。」

 

千歌の家の旅館は海のすぐ近くにあり、夏の間は内浦の自治会から海の家を担ってほしいと頼まれているのだ。

 

ダイヤ「そんなぁ~。特訓はどうするんですの...。」

千歌「残念ながら...そのスケジュールでは...。」

曜「もちろんサボりたい訳ではなく...。」

 

曜がそう弁明するが...

 

ダイヤ「んふ...。」

ようちか「ひっ!」

 

2人の意図を見破ったダイヤが悪~~~い笑みを浮かべ、千歌と曜は身震いする。

 

鞠莉「じゃあ、昼は全員で海の家手伝って、涼しい morning and evening に練習って事にすればいいんじゃない?」

花丸「それに賛成ずら!

善子「ヨハネの名に誓って!」

 

鞠莉の提案に花丸と善子が名乗りをあげる。

 

ダイヤ「ですが...それでは練習時間が...。」

 

 

海の家を手伝っていたら時間が少なくなることは目に見えている。Aqoursメンバーは住んでいる場所が違うため海の家に集まるには時間がかかる。

曜と善子がメンバーの中では遠いほうだ。

 

千歌「じゃあ、家で合宿って事にしない?」

千歌以外のメンバー「合宿??」

千歌「ほら、うち旅館でしょ? 志満ねぇに頼んで1部屋借りれば皆泊まれるし!」

曜「そっか! 千歌ちゃん家なら、目の前海だもんね!」

果南「移動が無い分、早朝と夕方、時間取って練習できるもんね。」

ガイ「確かに、合宿にすれば皆揃ってるから時間は確保できるな。」

 

話を聞いていたガイも千歌の意見に賛成のようだ。

 

花丸「でも、急に皆で泊まりに行って大丈夫ずらか?」

千歌「何とかなるよ! じゃあ決まりね!」

梨子「でも...ガイさんとジャグラーさんはどうしますか?」

ガイ「俺か...そうだなぁ...。」

 

今やAqoursの練習には欠かせない存在になったガイとジャグラー。

マネージャーに近い立場のため、合宿にも参加する身ではあるが...

 

ガイ「俺は旅館の手伝いがあるからなぁ...。少し大将と話してみるよ。なるべく千歌たちの合宿に時間が取れるようにな。」

千歌「私からも話をしておくね!」

ガイ「ジャグラーは...気分屋なとこあるから、参加するかはわからないな...。とりあえず合宿があるって話はしてみるよ。」

 

こうしてAqoursの夏休み強化合宿の話がまとまった。

 

ダイヤ「それでは明日の朝4時、海の家に集合という事で!」

ダイヤ以外のメンバー「お、おー...。」

ガイ「早すぎるだろ...。」

 

集合場所と時間も決まったため、この日は解散となった。

 

梨子「...。」

ガイ「梨子? どうかしたか?」

梨子「ふぇ!? あ、な、何でもないです...。」

ガイ「???」

 

他のメンバーは意気揚々としていたが、梨子だけは少し浮かない表情をしていた。

 

 

続く。




この小説、カウントダウンも兼ねてるため、1日1話で4thまでは投稿しますね(^^;)

それと、今日は虹ヶ咲のミニライブがありますね!
あの9人がついに歌を披露するときが(泣)
感慨無量です!(娘の成長に泣く親父か俺は...)
虹ヶ咲のメンバーに会いに行かれる方は楽しんできてください!


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。